ラス・ウィンスレット、W.W.Kの社長の娘であり、連合のオーブ侵攻により父親を殺され本人も軟禁されていた少女。 ロンド・ミナ・サハクに救われ、今は彼女の後継者候補である。 そんな彼女と幼馴染のオーブ軍エース青い孤月こと「」、いまはオーブ軍を離れ、彼女ともう一人の後継者候補の護衛をしている。 「奪った連中は、ほんとなりふり構わずだな」 W.W.K株主総会を控え、「」は二人の元を離れ、その命を狙おうとする不届き者の討伐に出ていた。 「」の機体はガイア、赤い部分を金色に塗り替え、ゴールドフレーム天のようなカラーリングが施されていた。 今はステルス用のミラージュコロイドコートを身に着け、伏せていた。 「ダガーLにエールストライカー、ファントムペイン崩れの傭兵集団か」 監視しているのは戦争で廃村になった村、そこにはW.W.Kの現幹部とつながりがある傭兵が拠点にしていた。 エールダガーLが配備されていたが、その数は多くはない。 だが練度の高さを見るに、ロゴス壊滅で行き場をなくしたファントムペインが傭兵になったと推測した。 今回「」は、彼らがW.W.Kの幹部からラス暗殺の依頼を承諾したという情報を得て、殲滅に来たのだ。 「まぁ二人の為、討たせてもらうがな」 村を狙える位置に設置したロケット弾を発射し、村全体に着弾する。 敵の兵舎になっていた家の一部は燃え上がり、生き残りは愛機に急ぐが、「」はそれを見逃さない。 「さて、行くとしますか!」 「」は四足獣モードのガイアを走らせ、村へと突入する。 パイロットが乗っていないダガーLをビームブレイドで両断し、ビーム突撃砲やビームライフルで破壊する。 「頭はつぶす、恨まらないでくれ!」 傭兵の司令部を、ガイアの体当たりで破壊し、出てきた指揮官達ををCIWSで肉の塊にする。。 他の傭兵も撃ってくるが、CIWSで殲滅していく。 「リニアガンタンク、あんなものまで持ち出すとは」 「」のガイアを迎撃するため、旧式のリニアガンタンクまで持ち出してくるが、ガイアの機動性では弾は当たらない。 すれ違いざまに砲塔を切り落としていけば、ものの数分で制圧できる、その程度の相手。 「まだ来るか!」 どこかから帰って来たのか、エールダガーLが数機上空から攻撃してくる。 ガイアの機動力なら回避できるが、射角の面で反撃もできない。 「なら、こうするだけだ」 ガイアをMS状態に変形させると、ビームライフルで上空のダガーLを撃ち抜き撃墜する。 相手はどこかで任務を終えて戻って来たばかり、エネルギーに余裕はない。 地上の惨状と今の状況、傭兵たちは考えた末、逃走を試みた。 「残念だが、ラスの命を狙ったんだ、見逃せないよ」 ガイアを飛翔させると、ビームライフルを仕舞い、サーベルを引き抜く。 背中を向けたダガーLを切り裂き、それを足場にまた別のダガーLを切り裂く、そうして瞬く間に3機のダガーLを撃墜した。 「さて、ラスのところに帰らないとな」 ラスの命を狙った相手を殲滅し、豪華に包まれる村を背に、彼は幼馴染の元へ帰るのであった。