[ 後日談 ] 〜後日談〜 「あっ……! んぅ……! っこら! そんなに飲んだら赤ちゃんの分が無くなっちゃいますよぉ……!」  大きくなり、母乳を滲ませる胸と、その胸以上に大きくなったお腹を抱えながら抗議する私に、二人の娘は少し悪戯っぽく笑って答える。 「ごめんなさいお父さん。お腹が空いていたので、つい……」 「それに、お父さんも何だか吸ってほしそうな顔だったよ?」 「吸ってほしそうな顔ってなんですかぁ……!」 「こういう顔、です……ちゅっ」 「ひゃっ……! っんあ……! もぅ……!」  ぴちゃぴちゃ、ごくごく。と、敢えて卑猥な音を立てて私の胸から直接母乳を飲む二人。吸われる度に漏れ出てしまう甘い声が、言外にその言葉を認めてしまっているようで、何だか悔しくて私は顔を逸らした。 「うふふ、お父さん可愛い……」 「も、もー! そんなに吸いたいならお互いのを吸えばいいじゃないですかー! 」  私の視線は、私と同じくらい膨らんだ娘たちの胸とお腹を指した。父親は……勿論、私だ。 「それは駄目ですよ、お父さん」 「だって、私達のお乳は……お父さん専用だから」  そう言って、たわわに実った胸を揺らしながら、妖艶に微笑む二人。そのあまりに蠱惑的な表情と、それに似合わぬ大きなボテ腹のアンバランスな色っぽさに、私は思わず生唾を飲む。 「だから……お父さん……」 「キて……?」 「は、はいぃ……」  フラフラと、華に誘われる虫のように近付きながら、靄のかかった頭で考える。  もしかしたら、食べられたのは私の方なのかもしれない。 「お父さん……っ!」 「お父さぁん……!」 「ザリオ……! ブエナ……! 愛してます……!」  ……まぁ、気持ち良いなら、全て良し! ですね!