ーーーどちゅり、どちゅり。卑猥な音を立てながら、凶悪な二本のハロン棒が私を貫く。一つの棒は、桜花賞に。もう一つの棒は、菊花賞に。二つの棒が幾度となく私の中をストロークし、攻め立ててくる。 「お父さんっ……! お父さんっ……!」 「お父さんのナカ……気持ちいいよぉ……!」  二本のハロン棒の持ち主は、二人のウマ娘。前を責めるのはシーザリオ。後ろを犯すのはブエナビスタ。両方とも、私の娘だ。目に入れても痛くないくらい、愛おしくて大好きな私の自慢の愛娘。そんな二人に、私は犯されていた。 「ザリオ……っ!ブエナぁ……!」 「どうですかお父さん……。気持ち良いですか……?」 「教えてお父さん……。娘二人に両穴犯されて、今どんな気持ち……?」 「そんなっ……そんなのっ……!」  普段の優しい二人とは全く違う、荒々しい動き。性処理のためだけとひと目でわかる、乱暴な行為。何度も何度も股ぐらの棒を突き立て、まるで私を粗末な擬牝台のようにして、思う存分蹂躙してくる。そんな二人からの問い掛けに、私は。 「気持ち……いいですぅ……!」  ただ身体を震わせながら、肯定するしかなかった。 「嬉しいです……。もっといっぱい、気持ちよくなってください、お父さん」 「私達はお父さんのこと、大好きだから……。いっぱい気持ちよくなって、いっぱい幸せになって?」 「あっあっあっ……!?」  二人が言い終えぬ間に、腰の動きは更に激しくなり、私はそれに嬌声で応える。身体の奥底をゴリゴリと抉られる快感。その度に頭の中では電流がスパークし、下からは壊れた噴水のように潮が吹き出る。一突きされる事に身体が絶頂を迎え、もう一突きされる度に心が多幸感に満たされた。無限に続く快楽の連鎖が、私の頭から正常な思考力を奪い、ドロドロに溶かしていく。最早理性も自制も必要ない。今大切なのは、気持ちいいってことだけ。それでいい。それだけでいい。  きもちいい。きもちいい。もっと。もっと! 「お父さん……好きです……! 大好きです……!」 「愛してるよ、お父さん……!」 「あっ……かはっ……わら、わらひもぉ……」  余裕のなくなった二人の声を聞いて、私も答える。そうだ、もう受け入れてしまおう。私達親子は、最早後戻り出来ないところまで来てしまった。でもそれが何だというのか。私の世界には、ザリオとブエナだけがいればいいのだ。だって、私は二人をーーー 「愛して……ましゅう……」  心の底から、愛しているのだから。 「お父さん……」「お父さん!」  私の言葉を受けて、二人の棒が急激に膨らむ。そして…… 「「「あああああーーーーーっっっ!!!」」」  莫大な量の白因子の奔流が、私を盈たした。暴力的なまでの快楽が、私の意識を濡らし、塗り潰していく。そんな呆けた頭で、私は一つの確信を得ていた。 (あ……。デキちゃいましたね……)  いつも空腹だった筈の肚が、確かに今、悦びに満ち溢れている。娘の因子で、新たな娘を授かる。誰が聞いても眉を顰め非難してくるであろう、背徳的な事実。でも、そんなことはもうどうでもいいのだ。 「えへへぇ……。ざりおぉ……。ぶえなぁ……。あいしてますぅ……」  食べ切れなくて床に零れた白因子を見ながら、私は幸せそうにお腹を抱えた。