■始めに このセッションプレイレポートは2020/12/28に開催した「迷宮キングダム 基本ルールブック」のサンプルシナリオ「王国の隣人」をプレイしていただいたものです。 GMの都合で一部の誤字脱字や話の流れを修正してあります。併せてご了承ください。 尚、再配布などはご自由にどうぞ。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■王国の宮廷たち ▽“佳人薄命”ウェンズデイ 【巨鬼】の力をその身に宿す鬼の姐さん。押しも押されぬ[武勇6]で《だんびら》を片手に【武勲】と【剣劇】を用いて敵を一気に蹴散らす剛腕アタッカー。 元データは「荒ぶる鬼騎士(騎士/武人)」。 ▽“両手に花の”モエギ 9MGという莫大な借金を背負うニンジャ。【密偵】を用いた情報収集で宮廷たちの安全を確保し、短剣による確実なトドメで貢献する仕事人。 サンプルキャラクターではないので元データはない。 ▽“七転び八起きの”†クラウド† 鬼族の血を引く小鬼そっくりな国王。[才覚]と[探索]に長け、迷宮ではトラップを見破り、戦闘では【勅命】と【怪物学】で確実に敵を追いつめる技巧派。 元データは「魔を封じる博学王(国王/博士)」。 ▽"いもげでも一、ニを争う"クスクス 国王の血族である思慮深きマッパ教神官。《使い魔》のヘビ、《衣装》による[魅力]面でのサポートと【祈り】で味方を癒しつつ、【小転移】で戦局を変える。 元データは「愛深き祈りの徒(神官/召喚師)」。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■準備フェイズ シナリオ開始前に、まずは舞台となる王国を作成する。 まずは国名の決定から。3つの表が用意してあり、D66ダイスでそれぞれ単語を抽出することになっている。 今回の参加者は4名なので、3名が振った後に1名が指定した箇所を振りなおせる、という形式になったのだが……。 王国名決定表1(23) → 第三、最終、特別、標準 (振りなおし)王国名決定表1(66) → 優しい、怖い、ぼくらの、みんなの 王国名決定表2(56) → (プレイ会場の地名)、(GMの出身地)、(この表を使用した者の住所)、(GMの苗字) 王国名決定表3(56) → ランド、戦線 ウェンズデイ:プレイ会場はいもげ? GM:ではそれで行きましょうか>いもげ モエギ:駄目な国家になりそう ウェンズデイ:最終いもげランド クラウド:地獄の底みたいな国だ・・・ クラウド:ぼくらのいもげランド モエギ:ただのいもげじゃねーか! クラウド:この国はもう駄目じゃ クラウド:もうぼくらのいもげランドでいいんじゃないだろうか モエギ:もういもげランドしか頭にない クスクス:インパクト強すぎる ということで《ぼくらのいもげランド》がここに爆誕。続いて「王国環境表」を使い、国の歴史や背景を決定する。 王国環境表(1) → あなたの国は、有名な職人たちが揃う工業国家である。コモンアイテムを作成するとき、それらのアイテムを作成するための必要国力が1点高いものとして扱う。 王国環境表(2) → あなたの国は、夏星が豊富で、作物がたくさん収穫できる。生産系施設を建設・発展するための価格が1MG軽減される。(最大2MGまで軽減される。3回目以降は振り直すこと)。 王国環境表(5) → あなたの国には、見事な腕前の戦士がいる。「武勇系生まれ表」でランダムにジョブ1種を選ぶ。そのジョブの逸材を1人獲得する。逸材の名前を決定すること。 王国環境表(6) → あなたの国は、鬼族の蹂躙を受けた歴史を持ち、混血が進んでいる。その国のキャラクターは新たにスキルを修得するとき、鬼族カテゴリの自分のレベル以下のモンスターが修得しているモンスタースキルの中から、修得するスキルを選ぶことができるようになる。 王国環境表(6) → あなたの国は、古代の錬金術師たちによって造られた人造生命が多数使役されている。その国のキャラクターは新たにスキルを修得するとき、呪物カテゴリの自分のレベル以下のモンスターが修得しているモンスタースキルの中から、修得するスキルを選ぶことができるようになる。 ウェンズデイ:ワシ鬼なんじゃが クスクス:つながったな… GM:なんか…血が色々混じってるな… クラウド:余ではない あやつらがやった 知らぬ すんだことじゃ ランダムに選んだ逸材のジョブは「武人」に決定。名前表を振って出た名前は「“虎の尾を踏む”デカスロン」。 国力ボーナスは「治安」に割り振り、領土、施設を確定。国の座標(*1)も2Eに決定。 こうして人口30名(*2)、南西に王宮を置く《ぼくらのいもげランド》が完成した。 続いて人物作成。今回は公式サイト掲載のサンプルキャラの活用など、PL各位の協力によってあらかたのデータが出来上がっていたため 感情値と好嫌を決めることに。結果は以下の通り。 ・クスクス  → クラウド/友情 クスクス:ユウジョウ! 好き → 星、昔話 嫌い → バカ、弱い人 クスクス:星と昔話が好きです。弱い人と馬鹿は嫌いです ウェンズデイ:おい神官 モエギ:ちょっとこの神官弱者に厳しくないですか? クスクス:この国に弱者なんていません。みな本当の強さに気付いてないだけなんです クスクス:だから私はこの国の人はみんな好きですよ クラウド:いもげランドが恐ろしい国に・・・ ・ウェンズデイ→ クラウド/侮蔑 ウェンズデイ:ペッ 好き → 一騎打ち、ムダ 嫌い → 説教、病院 モエギ:武闘派っぽい ウェンズデイ:鬼だからネ! クスクス:相手の頭を一騎打ちで潰せばムダがなくていいですね クラウド:病院嫌いなのがあざとい ・モエギ   → クラウド/愛情 クスクス:クラウド総受け環境 好き → 混沌、頭が悪い人 嫌い → 科学、都会 モエギ:混沌と頭が悪い人が好きで、科学と都会が嫌い! クスクス:そもそも都会に行くことがあるのか… ウェンズデイ:借金持ちで頭が悪い人が好きってなんか恐ろしいな… モエギ:都会に来て騙されて借金を背負ったのですよ… モエギ:この社会を破壊して混沌にしてやるー!と爆弾を… クラウド:我々の国が亡ぶのでは・・・? ・クラウド  → モエギ/怒り モエギ:片思いだ クラウド:爆弾を置いてから出直してくるのじゃ 好き → 処刑、強い人  嫌い → 広いところ、自分探し クラウド:広いところは落ち着かん、自分探しとか意味わからん ウェンズデイ:広いところがきらいなのはいもげ国王って感じだ GM:ちなみに、施設の中には拷問できる奴とか処刑できる奴とかさらし者にできる奴とかあるので GM:いもげランドが発展してゆくとそういうのも設置されるかもしれない… クスクス:del貯まるとID出たり隔離されたりするんですね ウェンズデイ:うんこつくのか… こうして愉快な宮廷たちが完成したところで、いよいよシナリオが開始される。 (*1)PCたちの王国は「周辺階域」という6×6マス上の1マスを占めている。 縦軸がA〜F・横軸が1〜6で表されるので、2Eは左下の隅っこという感じ。 GM:可もなく不可もなく! ウェンズデイ:実に「」らしい モエギ:微妙に隅っこに寄る感じ クラウド:多分右斜め上がじゅん帝国とかじゃ ウェンズデイ:真ん中とか気が引けるけど一番端はちょっと…という考えが透けて見えますな国王様 クスクス:datはどこに… (*2)文字通り、国にいる住民の数を表す数値。これによって王国のレベルが決定されるため、特にキャンペーンなどではかなり重要なステータス。初期値は30人。 GM:今回はPCが4名、逸材1名なので、民の人口は25人となります ウェンズデイ:25人が閲覧しています GM:哀しい数値だ… クラウド:このままでは我々はnov王国と運命を辿ることになる ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■王国フェイズ その日いもげランドにやって来たのは、何か追い詰められた様子の【小鬼】。 百万迷宮において、人間と共に生態系の最下位を争う弱いモンスターだが、こう見えて人食いの化け物でもある。 しかし彼──ダグはどうやら侵略のために来た訳ではないらしく……。 小鬼のダグ:「うちの部族の集落は……今や壊滅状態だ!」 GM:……ダグと名乗る小鬼はそう訴えると、宮廷たちの前でごつんと頭を地面に押し付ける。 小鬼のダグ:「あのおっきい怪物をやっつけてくれるなら、部族全員がお前たちの国に従う!」 小鬼のダグ:「だからどうか! どうか……部族を救ってくれ!」 GM:……ということで、皆さんは王国の王宮でダグという名の小鬼と対面しています モエギ:「なんぼや? なんぼ出せるんや?」 小鬼のダグ:「カネ……カネは……でない!」 小鬼のダグ:「だがうちの部族を助けてくれるなら、全員がお前たちの傘下に下ろう!」 ウェンズデイ:「鬼の端くれ、助けてやるのも一興じゃと思うがどうするつもりだ?王よ」 クラウド:「うむ、事情は分かった」 クラウド:「お隣さんだしのう、放っておいたら次はこっちを襲ってきかねん」 クラウド:「メタ的にここでひねくれても話進まんじゃろう、ここは余に任せよ」 ウェンズデイ:「カカ、相手も聞かずに決めるとは豪気なのか阿呆なのか。どちらかのう」 モエギ:「さっすが〜クラウド様は話が分かるッ!」 クスクス:昔話とか手に入るといいなあって思いながらその話を聞いてます 小鬼のダグ:「で、では……」 小鬼のダグ:涙をぬぐったダグは立ち上がると 小鬼のダグ:「そ、そうだ……テンパって色々わすれていたな」 小鬼のダグ:「お前たちの名を……我々を救う勇者の名を知りたい!」 小鬼のダグ:と、まずは国王を見ましょう クラウド:「余はこの国の王、クラウド(14歳・男・婚約者募集中)である」 クラウド:「お主の集落は美少女おるかのう? いやおらんくても助けはするが」 小鬼のダグ:「……そちらの目にかなうかどうかはわからないが、メスならいる」 小鬼のダグ:「まあ……なかなかアクが強いが、国王程の魅力の持ち主なら問題ないはずだ」と目を逸らそう ウェンズデイ:「小鬼でもよいのか…見境ないのう」 クラウド:「いもげランドの総人口が何人だと思っておる! 余も出会いに飢えておるのじゃ!」 小鬼のダグ:「では、そちらの……女の方も名前を聞いていいだろうか?」 ウェンズデイ:「よかろう。儂はウェンズディ。見ての通り鬼よ」 小鬼のダグ:「おお、鬼族! 仲間だな!」 ウェンズデイ:「呵々、そうさな遠い血縁やもしれぬ」 ウェンズデイ:「デカスロンの奴に呼ばれてな、そこの小僧を助けてやっておる」 ウェンズデイ:「強きものと戦うことが好きでな、お前の村を襲っているものが強いと嬉しいの」 小鬼のダグ:「ああ……そうさな、すくなくとも我らでは歯が立たなかった……無念だ!」 小鬼のダグ:「お前たちの武勲に期待しているぞ……っと、ではその」 小鬼のダグ:「その……なんだ、タマコロを転がしているのは」とクスクスさんの方を見ます 小鬼のダグ:「その方の名前はなんというのだ?」 クスクス:「私、マッパ教(*3)神官のクスクスと申します」深々と頭を下げますよ クスクス:相手のほうが背低いから地面に頭ついちゃうな クスクス:「マッパ教と申しますのはみなさま御存知の通り……」と教義について解説を クスクス:神が創りたもうたこの世界、地図を作ることはそこに込められた神の御心を知ることに等しい クスクス:はるかな昔、天地が分かたれて、星々が空にあった頃 クスクス:世界はただ一枚の地図に記すことができました クスクス:その地図の名を世界地図(マッパ・ムンディ) クスクス:言い伝えによれば迷宮が生まれる以前から世界は幾度となく姿を変え クスクス:そのたびに新たな世界地図が作られていたそうで…… モエギ:「あークスクスの昔話は長いんでやんす」 ウェンズデイ:「のう神官よ、村が襲われておるのだ不況は後にするがよかろ」 クスクス:じゃあ遮られる感じでモエギさんどうぞ モエギ:「あちきはモエギ、将来的にこの国の王妃になる予定でやんす」 モエギ:「つまりあちきの借金はいもげランドの借金も同然でやんす」 クラウド:「余は お主を しょけい する」 モエギ:「ひ、ひぃっ! 一所懸命働きますのでなにとぞご勘弁を…」 ウェンズデイ:「これを真顔で言えるこやつも大物よな…ただのバカかもしれぬが」 モエギ:「バカだなんて…買い被りでやんす」 ウェンズデイ:「ぬしの恋人じゃろうちゃんと面倒みてやれ」 クラウド:「お主これが王妃になってよいのか・・・?」 ウェンズデイ:「それで滅ぶのもまた一興」 クラウド:「こやつ最後に一興ってつければいいと思っておる・・・!」 小鬼のダグ:「と、ともかく、助けに行ってくれるのならばありがたい!」 小鬼のダグ:「では、ダグはお前たちを集落まで案内しよう」 小鬼のダグ:「入口で待っているから、準備が出来たら来てくれ!」 クラウド:「うむ、よきにはからえ」 王の一声で救出を決めた宮廷たちは、早速「円卓会議」を開く。 「円卓会議」はダンジョン出発への準備を行うフェイズで、 迷宮に連れて行く《配下》の数を決定する「編成会議」と、アイテムや施設の購入についての「予算会議」の2つを順に行う。 まずは編成から。今回は単発かつ人数にも余裕があるということで、宮廷全員限度いっぱい = 15人を持っていくことに(*4)。 クラウド:余が許す、もってけーい ウェンズデイ:限界集落なんぞ老人に至るまで労働力じゃい クスクス:住みたくねえなあこんな国 モエギ:この世界はどの国もこんな感じだから… 国の大半を配下に引き連れ、お次は予算会議。 王国に施設を建設したり、通路を敷いたりと、資金を使って様々な強化を行えるフェイズなのだが、初期作成の王国の「予算」は0、すなわち。 クラウド:国庫は空だ ということで、価格が[生活レベル]以下のアイテムである「特効薬:散漫」(*5)を入手して会議は終了。 続いて行うのは、王国内での行動処理。 「アイテムの作成」や「視察」「情報収集」その他、国内の施設を利用したりできるタイミングで、冒険へ出る前の最後の準備段階となる。 まずは[探索]に長けるモエギが「情報収集」を選択。配下を迷宮へ派遣し、モンスターやトラップの有無を確認しに出る。 モエギ:5人全員突っ込ませます クラウド:(ファンブルしたら処刑じゃ・・・) ウェンズデイ:貴重な人命が 判定は問題なく成功。情報収集表の結果、【入り口】のある部屋の場所と脅威情報(*6)を獲得することに成功! 更に「《配下》を(1D6)人消費すると、PCは行動済みにならず、もう一度、指揮判定を行うことができる」……と言うわけで。 GM:ということで配下消費してもう一回いきます? モエギ:もちろん、民はリソースでやんす クラウド:尊い犠牲であった・・・ ニンジャのクラススキル【密偵】で配下の減少を抑えつつ、モエギは再びの情報収集判定。 こちらも危なげなく成功、更に6の出目を出して《気力》1点を獲得する活躍ぶり。 表の結果は「調査隊は不慮の事故に巻き込まれる」。配下1人を消費する代わりに、好きな部屋の脅威情報を知ることが出来るというモノ。 こうして選択した部屋は[B2]。脅威情報は「トラップ:2モンスター:6」であることが判明した。 続いてクスクスは「視察」を選択。これは王国内の様子を見回りつつ、民の要望を聴きに行く行動で、 うまくお願いを解決すれば有利な効果が発生するミニクエストのようなモノ。 クスクス:では傷ついたモエギさんの部下の家族に挨拶にいきます クスクス:MeikyuKingdomBasic : (2R6+5>=9) → 12[6,6]+5 → 17 → 絶対成功 & 《気力》2点獲得 クスクス:うおー! クラウド:つよい ウェンズデイ:めっちゃ挨拶した モエギ:いきなりすごい クラウド:これがいもげでも1,2を争うダイス目! クスクス:「お父上はとても勇敢でしたよ!」 ここで気力2点を獲得する大活躍。視察表の結果は「長老が迷宮の昔話をしてくれた(*7)。 この表を使用したPCが判定で失敗したとき、その判定のサイコロを振り直すことができる。この効果は、このセッションの間に1回だけ使用できる。」という強力なもの。 波に乗ったか、国王も同じく視察に出ることに。 :MeikyuKingdomBasic : (2R6+5) → 12[6,6]+5 → 17 クスクス:ええ? ウェンズデイ:くりてぃかるでは_ クスクス:鬼の血が… クラウド:これが余の力よ モエギ:やはりこの国には強者しかいない… またも絶対成功を叩き出す強者っぷり。表は「このセッションの間、自国に「革」を5個輸送するたび《民の声》+1(*8)」。 その後、ウェンズデイが施設として【王宮】を使用して《民の声》を1点獲得し(*9)、これで全員分の行動が終了となった。 こうして準備を終えた宮廷たち。彼らが最後に挑むのは、ダンジョンまでの道筋を彩る「道中表」。 「周辺階域」マップを1マス移動する度にこの表を振る必要があるのだが、百万迷宮はただ移動するだけでも様々なトラブルに見舞われるもの。 モエギ:恐ろしいことに、ふりだしに戻るがあるんですよね… ウェンズデイ:すごろくかよ クスクス:つらいなー GM:目的地直前で無限ループも実際ありうるのが恐ろしい モエギ:帰りに引けるとラッキーなんですが 幸いにして、今回の目的地──「小鬼ヶ森」は王国の右隣のマス。 道中表も1回で済む安心の小旅行なのだが……。 GM:ではそんな恐ろしい表を! GM:国王! 1度振ってください! クラウド:おう! :MeikyuKingdomBasic : 道中表(10) → 迷宮災厄発生! 気がつくと自分たちの王国に戻っていた。 クスクス:ええ!? クラウド:馬鹿な・・・! モエギ:国王? ウェンズデイ:フラグを回収しなくていいんですよ王。 クラウド:おちつけ、これは敵の罠だ! モエギ:「忘れ物でやんすかー?」 ウェンズデイ:国から出ることすらできない国王… クラウド:だから広い場所は嫌いなんじゃ・・・ モエギ:ガスの元栓閉めたかな… ウェンズデイ:「先頭は引きこもりじゃない方がよいのう…」 まさかの一発引き。幸い損害が出たわけではないので、今度はクスクスが道中表を振ることに。 結果、表の中では比較的安全な「道中の時間が、人間関係に変化をもたらす。全員、好きなキャラクター1人を選ぶ。そのキャラクターに対する《感情値》が1点上昇する」を引き、 ・ウェンズデイ → モエギ :MeikyuKingdomBasic : 感情表(6) → 侮蔑 クスクス:ひどい クラウド:またか ウェンズデイ:ペッ GM:唯我独尊 モエギ:おらこんな国いやだ〜 ・モエギ    → クスクス :MeikyuKingdomBasic : 感情表(1) → 忠誠 ウェンズデイ:!? クスクス:何があった… モエギ:この国の民はみんな強いと言ってくれたので… クラウド:クスクスが影から国を支配しようとしている・・・! クスクス:なら私はぐるっと回ってウェンズデイに取ろう ・クスクス   → ウェンズデイ :MeikyuKingdomBasic : 感情表(1) → 忠誠 ウェンズデイ:??? ウェンズデイ:複雑な支配関係…? GM:なんなんだなにがおこってるんだ クラウド:お主ら余を裏切ったか! クスクス:裏切ってないです最初から忠誠心がないだけです モエギ:あちきの愛は不変でやんすよ! ・クラウド   → クスクス :MeikyuKingdomBasic : 感情表(4) → 怒り GM:そりゃ怒るよ! クスクス:ほら怒られたじゃないか ウェンズデイ:嘘…王。の求心力、低すぎ? ウェンズデイ:これはウェンズデイ煽ったな? クスクス:「ではウェンズデイ様、次はどうしますか」王様を無視してウェンズデイに判断を委ねる感じで ウェンズデイ:「そうじゃのう…王に任せてるとまた国に戻りかねんしほっといて進むか」 クラウド:これで余がウェンズデイに好意的な感情取ったらいよいよ下克上じゃぞ・・・ モエギ:い、いやここから忠誠を取り戻してこそ七転び八起き! ……という結果になった。 国家崩壊の足音が近付く中、果たして宮廷たちは無事に小鬼たちを救うことができるのか……。 (*3) GM:マッパってそっちか! GM:俺の心は汚れている… クラウド:余もじゃ・・・ (*4) 人口の初期値は30人だが、これは宮廷(PC)と「逸材」という、配下とは別枠の人数も含めた数になる。 30 - 4/PC人数 - 1/逸材 - 15/配下 ということで…… GM:いもげランドは10人を留守番に指定します クスクス:10人くらいが見てます モエギ:過疎ってるなあ クラウド:我々が死んだら滅亡待ったなしだ (*5) 「特効薬」は変調(状態異常)を治療するアイテム。入手時に指定した変調1つを完全回復する便利品。 今回は「散漫」を指定したが、まよキン世界には毒や睡眠はもちろん、呪いや肥満に効く特効薬も存在する。欲しい。 (*6) その部屋に存在するモンスターと、部屋とそこからつながる通路に仕掛けられたトラップの数をそれぞれ表したもの。 トラップは部屋に入ればすぐ発見できるものから、探索を終えて休憩を始めた瞬間に発動するものなど様々な種類が存在するため、数が分かるだけでも重要だし モンスターの有無が分からないまま突入し、敵対的なモンスターと「遭遇」した場合、不意打ちが発生してしまったりするので、情報収集は大変重要な要素。 (*7) ウェンズデイ:昔話ゲットしとる クスクス:昔話!これは大好物ですね! モエギ:大好きな昔話で歓迎された GM:むかしこのいもげランドの住民には名前がなかったんだ…とかそういうお話を聴けました ウェンズデイ:としあきおじいちゃん… モエギ:かつてワシらはしもんきんと呼ばれておった… (*8) 「革」は素材アイテムのひとつ。主に盾や甲冑、衣装などの作成に必要となる。 モエギ:革ですって! GM:革エルフかえれや! クラウド:「よしよしお主らの要望はよくわかった、全て余に任せるがよい」 クラウド:・・・革ってどうやって手に入れるんだ ぼくらのいもげランド:「おうの余った皮を切ればいいんだぞー!」 クラウド:余っとらんわ! 実際には主にモンスターを倒した際のドロップなどで入手することになる。 (*9) GM:王宮にいるウェンズデイさんを見て民のテンションが上がったのかもしれない ウェンズデイ:無駄が好きなのでボトルシップとかやってる GM:なんて見事なボトルシップだ…的な声が上がる クラウド:こやつ余より人気ありそうじゃのう・・・ クスクス:文化レベル高いな… モエギ:ほう、ボトルシップですか 大したものですね ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■冒険フェイズ  <小鬼ヶ森>     ┌─┐     │A2│     └─┘      ┃ ┌─┐ ┌─┐ │B1│━│B2│ └─┘ └─┘ 人間関係を複雑化させつつも、ついに迷宮の入り口に到着したいもげランド一行。ここから本格的なダンジョン探索が開始となる。 「冒険フェイズ」では「部屋への移動」「遭遇」「キャンプの処理」「時間の経過」の4つの手順を順にこなして行くことになる。 ダンジョン最初の「部屋への移動」では【入り口】のある部屋へ強制移動となるため、そのまま次の手順である「遭遇」へ。 ●B1「森の入り口」 GM::鬱蒼と木々の生い茂る部屋です。奥に続く道があり、道の両側に、苔むした巨鬼の像が、二体立っています。 GM:巨鬼の像のうち、一体は口を大きく開いており、もう一体の像はかたく引き結んでいます。 GM:そして、その回りには、ぼろぼろの小鬼たちがいます。 小鬼英雄:「な……んだ、てめぇら……そうか、あのバケモンの増援か!」 小鬼英雄:「クソッ……やってやる! やってやるぞォ!」 クラウド:「まぁ落ち着けい・・・ダグよ、こ奴らに説明してやれ」 小鬼のダグ:「そうだな……聞いてくれ、オサ」 小鬼のダグ:「こいつらは我々を助けに来たのだ!」 GM:という感じで、ダグが事情を説明すると彼女たちは落ち着きを取り戻します(*10)。 小鬼英雄:「す、すまないな……皆やられて気が立っていたんだ」 クラウド:「ふ、面を上げよ・・・余が来たからにはもう安心じゃ」 モエギ:「ふっふっふ、ぼくらのいもげランドのクラウド様がこの地の小鬼を救いに来たでやんすよー!」 宮廷たちに敵意がないとわかったオサ──小鬼英雄の"マグ"は態度を軟化させる。 怪物の所在を訊くクラウドに対し、マグは次の部屋へつながる通路を指すが……。 マグ:「この森の奥さ。だけど気をつけな……こっから先はちと厄介だ」 マグ:「野郎が暴れた所為で、通路は天井が崩れやすくて危険だ。」 マグ:「怪物どもはあの奥にいるんだが……こっちは手負い、なかなか攻め込めねぇ」 クラウド:うむ・・・これはアレか、判定で通路を調べる感じか クラウド:「お主らはよく戦った、あとは我らに任せるがよい」 マグ:「! ……ああ、言い伝えは本当だったんだな!」 クスクス:「!?」 クスクス:そういうの聞きたかったんだよ!と前のめりになります ウェンズデイ:クスクス、ステイ マグ曰く、部族に伝わる言い伝えでは、絶体絶命の危機が訪れた時、ちょうど今の一行のような恰好をした勇者が助けに来るのだ、という。 マグ:「そう……ちょうど、小鬼みたいな国王と、奇妙なタマを構えた不思議な神官」 マグ:「それに美人の鬼のねーさんと、身のこなしの素早いクノイチ」 マグ:「この4人が窮地を救ってくれるって……この石像もそうさ」と、部屋にある石像を指します マグ:「……部族の言い伝えには、「我慢強い巨鬼(*11)が助けてくれる」というのがあるんだけれど」 マグ:「どういう意味かは分からない。巨鬼は普通、小鬼を食べてしまうものなんだけれど……」 クラウド:えらくピンポイントな予言じゃのう・・・ モエギ:「かーっやっぱりあちき約束された勇者だったでやんすかー」 クスクス:やっぱりってどういうことだよ…疑念が渦巻く マグ:「ああ、あたしァ少なくともそう信じてる」とモエギさんに笑いかけますね マグ:「だってこんなに予言ぴったしな格好の集団、なかなかいないもんな!」 モエギ:「うっ…ま、まああちきたちに任せておくといいでやんすよ!」ストレートな信頼に弱い ウェンズデイ:「呵々。昔話に興味はないが強き敵には興味がある。ついでに助けるのもまた一興よ」 ということで小鬼たちとの遭遇を終えた宮廷たちは「キャンプ」の処理に入る。 キャンプは部屋や通路、その他怪しいアレコレを調査する「探索」や、有利な効果の多い表を振る「休憩」などが行えるダンジョン探索のメイン処理部で これを繰り返しつつ、ボスの居城まで歩を進めるのがランドメイカーの主な行動となる。 この部屋にトラップがあることは情報収集で分かっていたため、まずは[探索]の高い国王、クラウドが「探索判定」を行うことに。 クラウド:「では余はマグと交流を・・・いや何でもない、この見るからに怪しい像とか調べようか」 モエギ:「おっと、待つでやんすクラウド様」 クラウド:ム? モエギ:「何かを調べるなら使い魔の力を借りるといいでやんすよ。あちきは自分で使うのでクスクス殿のを借りるといいでやんす」 ウェンズデイ:チュートリアルNPCみたいなこと言い出したなこいつ クラウド:「ほう、そんなことができるのかクスクスよ?」 クスクス:地球儀の隠し扉を開けて中の人を引きずり出します(*12) クラウド:!? モエギ:「そこ開くんでやんすか!?」 ウェンズデイ:ヒェッ GM:そこ!? クスクス:「えっ?」今更どうしてそんなことを聞くんだ?って思いながら使い魔の… クスクス:ヘビに王様を手伝うようお願いします クラウド:「おお愛らしい奴じゃ・・・よし、こやつはムジーナと名付けよう」 ウェンズデイ:流行らなさそうだな…(*13) モエギ:「で、クラウド様は交換で衣装を渡しておくといいでやんす。クスクス殿なら有効活用してくれるでやんす」 クラウド:これ、上手いこと言いくるめられて王の衣装剥ぎ取られてない? 下克上の伏線じゃない? モエギ:「だいじょうぶでやんすよー姉弟だし恥ずかしがることないでやんすよー」 クラウド:「では姉上・・・ではなくクスクスよ、これを」姉だったんか(*14) クスクス:「ではこの王冠(*15)を…ちゃんとあとで返しますからね」 [探索]に有利な《使い魔》と[魅力]に強い《衣装》を交換し、判定に臨む国王。 2つある像のうち、口を開いている方を調べようとするが、ここでウェンズデイからアドバイスが ウェンズデイ:「さてな?我慢する時おぬしは口を開けるのかどうかよ」 クラウド:「よかろう、民の声には快く耳を傾けるのが王の器よ」 ということで閉じている方を探索にかかる。難易度は[宮廷の数+5]で9。 使い魔の効果もあってこれは危なげなく成功。トラップ【シークレットドア】を発見し、見事[B1]から[A2]への通路を見つけ出す。 クラウド:「なるほど、これが巨鬼の助けか」 クスクス:言い伝えは本当じゃった… マグ:「あんたらァ本当にマジモンの救世主だ! 是非あたしも連れてってくれ!」 ウェンズデイ:「何、儂は思ったことをつぶやいたまで。受け入れたのも見つけたのもそこの小僧の手柄よ」 マグ:「そういう人を連れてるってのがすげェのさ!」 クラウド:「そうじゃろうそうじゃろう! どうも余は仲間に恵まれておる!」 優秀な臣下と冴えわたる探索に感動したマグは、周囲にいた小鬼4匹と一緒に一行の配下に志願。 情報収集を行ったモエギ以外は特に配下を消費していないことから、彼女の配下に付けようとするが。 ウェンズデイ:クラウドの配下に入れてあげたいね クラウド:モエギに渡したらリソースとして消費されてしまう・・・! ということで、クラウドの配下から1人、モエギの配下上限からあぶれた1人の計2人を王国へ送り(*16)、 マグはクラウドのもとへ、それ以外の小鬼がモエギの下に就くことになった。 モエギ:「へっへっへ新入りはこっちでみっちり鍛えてあげるでやんすよ〜」 国王に続くのはクスクス。部屋にいたマグに「取引」を持ち掛け、ナナメ上の部屋[A2]の情報を探ることに。 小鬼英雄であるマグのLvは3、取引判定は+7で難易度10とそこそこ難しいモノになったが、先程受け取った《衣装》の力でこれをねじ伏せにかかる。 クスクス:「これを私が身につけているということは…わかりますね?」頭に載せた王冠を指先で弾く マグ:「……?」首をかしげる クラウド:いかんマグ見るな! 見るんじゃなーい! クスクス:3MK+5>=10 [魅力]判定 真の支配者はこの私だー! :MeikyuKingdomBasic : (3R6+5>=10) → 10[3,4,6]+5 → 15 → 成功 & 《気力》1点獲得 モエギ:つよい ウェンズデイ:めっちゃ皆気力得てる… 国王の願い空しく判定はしっかり成功。脅威情報:トラップ0/モンスター0を獲得し、これでモンスターが残っている部屋、つまり[B2]にボスがいると見当をつけた一行。 ウェンズデイは戦闘に備えて《お酒》で気力を回復(*17)、残るモエギは「休憩」(*18)で「才覚休憩表」を振ることに。 :MeikyuKingdomBasic : 才覚休憩表(7) → 配下や仲間たちに指示を出し、休憩中も休む暇なく働く。くたくたになって、あくびをすると配下がお茶を差し入れてくれた。《民の声》+1。 モエギ:よしよし ウェンズデイ:休憩で働いとるぞこいつ モエギ:下っ端は休む間もなく働くのみ クラウド:根は意外と真面目じゃのぅ 各々の時間を過ごした一行は、気力も十分に【シークレットドア】を通って次の部屋へ向かう。 ここで1クォーターが経過し、[A2]の「遭遇」が開始。 ●A2「藪の奥」 クラウド:「余が来たぞ! 無事か小鬼たち!?」 マグ:「おうお前ら! …うん?」 GM:隠し通路の先には、藪に覆われた薄暗い部屋があります。部屋が全体的に薄暗く、なにかが隠れていそうな雰囲気です。 GM:そしてマグの声に反応してか、何人かの小鬼が姿を見せますね 小鬼A:「お、おお……マグ様! その人達は一体……?」 モエギ:「怖くないでやんすよー明るくアットホームな国でやんすよー」 小鬼A:「な、なにか空恐ろしいものを感じる!」 小鬼A:「この人たち大丈夫なんすか!?」 マグ:「まあ悪い人じゃないだろ、たぶん」 クラウド:「案ずるな、余は隣国いもげランドの王クラウドである」 クラウド:たぶん!? マグ:勇者だとは思っているけど善人であるとまでは確信していない ウェンズデイ:「なんじゃ縮こまりよって。主らそれでも鬼の名を関する種族か情けない」 小鬼B:「し、しかし…そうはいっても、奴らはあまりにも強すぎて…!」 クスクス:「ご安心なさい。私たちも鬼の血を引くもの。苦しんでいる同胞の助けになればと」 小鬼C:「本当か! マグ様が連れてるんだから本当だろうな!」 小鬼A:「ならば……信じましょう、あんた達を」 ということで、部屋にいた5匹の小鬼をいもげランドへ送ることに。先の2匹と合わせて現在人口は17人への大幅増加。 GM:だいたい半分弱が小鬼の王国 モエギ:「帰ったら難民で治安がやばいことになってそうでやんす」 敵対的なモンスターもいないので、「遭遇」を終えて各自の行動に手番が回る。 一番に動いたのはやはり国王クラウド。部屋の探索を成功させ、小鬼たちの隠し財宝である1MG(*19)を見つけ出す。 マグ:「あーっ! 随分まえに無くしたと思ってた奴だ!」 モエギ:「かかか金でやんすか!?」 クスクス:持っていっていいやつかなこれ ウェンズデイ:奪っていいのかそれ マグ:「まあいいよ。どうせこれから厄介になる身だしさ」 マグ:「キョウタクキン? ヨメイリドウグ? ……だっけ? そういうのだと思えばいいさ」 ウェンズデイ:おい言質とったぞクラウド クラウド:余の春が来た! モエギ:「そうでやんすか、ふへへ悪いでやんすなあ。なかなかいい所あるじゃないかでやんす」 クラウド:おいモエギに金を近づけるな! ウェンズデイ:王妃を狙っていたものの姿かこれが…?(*20) モエギ:「ほ、他の部屋でも失くした記憶があるなら、あちきにだけこっそり教えてほしいでやんす…」 マグ:「他の部屋も何も、この森は入り口とここと、後はバケモンの部屋だけだぜ」 マグ:「入口はあんた達も調べてたし、バケモンがいる場所はたぶん奴らが漁り終わった後だよ」 マグ:「だからまあ……ぶっ飛ばしたら取り戻せるかな、うん」 モエギ:「おのれ化け物…あちきの金をよくも…!」 闘志を燃やすモエギは通路の探索を行い、6の目を出して気力を獲得。 通路自体には特に何もなかったため、代わりに素材1つを獲得することになり、「魔素」を入手した。 クスクスは魅力休憩を行い、「星の灯りがあなたの顔をロマンチックに照らし出す」を引く。 好きなキャラクター1人を選び、[魅力/9+そのキャラクターのあなたに対する《好意》]の判定に成功すれば好意を+1点できるチャンス。 クスクスはこれにウェンズデイを選び、《衣装》効果もあって判定を成功させる。 GM:ではウェンズデイさんは「FET」どうぞ :MeikyuKingdomBasic : 好意表(2) → 忠誠 クラウド:ウェンズデイが初めて侮蔑以外の感情を・・・! ウェンズデイ:ふぁっ? モエギ:互いに忠誠を…キテル クスクス:忠誠ブーム ウェンズデイ:お互いに忠誠ってどういうこっちゃねん(*21) クスクス:戦鎚を手に堂々たる王者の風格で、王国へと向かう小鬼を見送ります ウェンズデイ:「ふむ…神官、いやクスクスよ、存外その頭の飾り似合っておるのではないか?どうじゃ、本気で被るつもりはないかの」 クスクス:フフフ… クスクス:それには答えず黙ってほほえみます モエギ:宗教と軍事力が手を組んだ… クラウド:余はもうマグと一緒にこの森で静かに余生を過ごすのじゃ・・・ 続いて動くはウェンズデイ。まだ振っていなかった「探索休憩表」を振った結果、 「白骨化した先客の死体が見つかる。使えそうな装備は、ありがたく頂戴しておこう。 [探索/10]の判定を行う。成功したら、コモンアイテムのカテゴリの中から好きなもの1つを選び、その中からランダムに決めたアイテム1個を手に入れる」ことに。 ウェンズデイ:しかしウェンディの探索はゴミ…ッ! モエギ:国王、ここは勅命を使ってもいいのでは? クラウド:ええい、王の器を見せてくれる! ここでクラウドが国王のクラススキル【勅命】を発動。 HP3点を代償に自分以外の判定のサイコロを1つ振り足すことができる、という強力な効果でウェンズデイの後押しを図る。 :MeikyuKingdomBasic : (3R6+2) → 9[1,3,6]+2 → 11 ウェンズデイ:「期待には応えねばの」 結果、気力1点と共にがっつり成功させ、白兵専用武器の《鑓/ヤリ》を獲得する大手柄。 本人は既に《だんびら》を持っていることから、クスクスにこれを譲渡することに。これにて全員行動終了。 GM:では皆さんは部屋を調べつくしました 残るは GM:……通路の先からは、粘っこいなにかがしたたり落ちる重たい音が聞こえてきます モエギ:「やる気満々でやんす!」 クラウド:よし、ゆくぞ! ●B2「小鬼の家」 GM:部屋は質素ながらも居心地のよさそうな集落でした マヨネーズキング:しかし、そこでは「我がマヨネーズをもっと喰らうでマヨー!」(*22)と叫びながら、マヨネーズキングが小鬼たちを虐げています。 マヨネーズキング:「マヨマヨマヨマヨ……もっとマヨを吸入するマヨ!」(*23) 宮廷の目の前で邪智暴虐の限りを尽くしているのは、異形カテゴリLv5【マヨネーズキング】。 巨大なマヨネーズに手足とヒゲとくっ付けたような恰好の恐るべき敵だ! クスクス:意外といいところに住んでるなと思った矢先にこれ ウェンズデイ:誤爆じゃねーのかこれ… モエギ:マヨネーズキング、略してマヨキン クラウド:これは一体どういう事じゃ!? ウェンズデイ:「儂…帰ってもいいか?」 モエギ:「油断禁物でやんす。ああ見えてマグを倒した実力者でやんす」 クラウド:「のぅマグ・・・マジであれが敵なのか?」 マグ:「ああ……異形の中でも面倒なやろうさ」 ウェンズデイ:「面倒なのは確かじゃな…見ただけでやる気を失わせる力は驚異的じゃ」 マグ:「この百万迷宮の王者だとか抜かしてるバカげたヤローだけど……小鬼たちにとっちゃ暴君そのものだ」 クスクス:「そうですか…バカは嫌いです」鑓の石突で地面を叩いて注意を引きます マヨネーズキング:「マヨッ! そこにいるのは……マグ!」 マヨネーズキング:「と、なんだそのヘンテコな人間どもは?」 ウェンズデイ:「あの見た目でヘンテコとか言われると凹むのぅ…」 モエギ:「同感でやんす。この清らかな乙女のどこがヘンテコなんでやんすか」 マヨネーズキング:「小鬼にニンジャに鬼のねーちゃんにタマコロ野郎!」 マヨネーズキング:「なんだその脈絡のない混成一個旅団は!」 ウェンズデイ:「まぁよい。末端も末端の小鬼とはいえ鬼族に手を出したのだ。覚悟はできておろうな調味料?」 モエギ:「確かに一見バラバラ…だが、あちきたちには一つにまとまる御旗がある!」(*24) モエギ:「ほらほら言ってやるでやんすクラウド様!」 クラウド:「マヨキンとやら!余の軍門に下るか、それとも剣の錆になるか選ぶがよい!」(*25) マヨネーズキング:「マヨマヨマヨマヨ……威勢はよいではないか、小鬼人間」 マヨネーズキング:「貴様こそ、この大いなる黄白色にまみれて息絶えるがよいマヨ!!」 こうして、見た目と言動はともかく、小鬼たちとは一線を画すLv5の怪物、マヨネーズキングとの一戦。 その火蓋が切って落とされた。 (*10)ウェンズデイ:彼女!? クラウド:かわいい? ウェンズデイ:「ほんとうにお前それしかないのう…」 クラウド:世継ぎは国全体の問題じゃろう! 小鬼英雄:褐色ギザ歯小鬼…どうです? モエギ:うーん、ちょっとパンチが足りなくない? 小鬼英雄:やはりベリショか…… マグのデータは「小鬼英雄」。小鬼版ランドメイカーというような立ち位置で、ボサボサの白髪を後ろでいくつにも結んでいる少女のような外貌をしている。 鬼族の血を引いているクラウドにとっては魅力的な相手に見えるかもしれない。 (*11)【巨鬼】はLv6の鬼族モンスター。【強打】を用いた高い打点と、自分のLv以下のモンスターを【むしゃむしゃ】して回復、ついでに威力も向上させる難敵。 今回のボスよりもLvが高いため、まともにぶつかるとかなり苦戦する相手。 (*12) この時、クスクスの立ち絵は先端に地球儀の付いた杖を持っていたのだが、まさか開くとは……。 (*13) 実際、これ以降ムジーナが話題に出てくることはありませんでした。 (*14) クスクスの背景は「家族。あなたは宮廷内に血のつながりのある者がいる」のため、PCの中から親類を選ぶ必要があり、 :MeikyuKingdomBasic : (CHOICE[モエギ,クラウド,ウェンズデイ]) → クラウド モエギ:またクラウドか クスクス:またかよ クラウド:このダイス壊れとる ウェンズデイ:モテモテだな王様(侮蔑) モエギ:くっ、こっちの血縁になれば連帯保証人になってもらったのに… 結果、国王周りの人間関係がまた1つ複雑化した。 (*15) クラウド:おかしい・・・服だけでなくなぜ王冠まで・・・? クスクス:シッ ウェンズデイ:ふさわしき者のもとへ… モエギ:「へへへよくお似合いでやんすよクスクス殿」 ウェンズデイ:忠誠心溢れてるな… (*16) GM:2匹の小鬼が新たな国民になりました ウェンズデイ:2割増! GM:きっといもげランドを友達にも教えてくれるでしょう モエギ:「国に着いたらまずは半年POMるでやんす」 GM:国民が少ない理由が何となくわかる気がする! (*17) ウェンズデイ:皆が探索したり交渉してるのを横目に鬼殺し飲んでます クラウド:お主またそんなきっつい物 GM:しかも小鬼の巣で (*18) その部屋で身体を休めたり、ちょっとした自由時間を楽しむ行動。 PCの各能力値に対応した休憩表を振ることが出来、気力の回復や感情:好意の上昇、素材の入手など、基本的に有利な効果が発生する。 (*19) メガゴールド。迷宮キングダムにおける基本的な財産単位で、宮廷と配下全員が満腹になる《お弁当》も、刃の付いた武器全般である《だんびら》も 何故かトラップを物理的に破壊できる《ホウキ》も、だいたい1MG分の価格になる。【大通り】を作ることもできるので結構な大金なのかもしれない。 (*20) クスクス:それでいいのかモエギ クスクス:目の前の1MG拾って満足できるのか クスクス:天下…取ろうぜ… クラウド:姉上が何か言っておる・・・ (*21) クラウド:よし、ここは余が間に挟まって二人から忠誠を受けよう モエギ:ク、クラウドッッッ 結局、国王が最後まで忠義を得ることはなかった。ランダム感情表は残酷。 (*22) この台詞は公式のモノです。GMは悪くありません。 (*23) これ以降の台詞はGMのせいです。 (*24) クスクス:いもげランドか… GM:急にやる気がそがれるな… (*25) クラウド:斬ったら本当に錆びそうだな・・・ ウェンズデイ:切れ味めっちゃ落ちそう ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■戦闘 ┏敵本陣━━━━━━━…‥ ┃・マヨネーズキング ┣敵後衛━━━━━━━…‥ ┃・小鬼A、B、C ┣敵前衛━━━━━━━…‥ ┃・霧妾A、霧妾B ┣味方前衛━━━━━━…‥ ┃トラップ/【いばら】 戦闘はラウンドというサイクルを繰り返すことで処理され、「ラウンドの開始」、「作戦立案」、「混乱フェイズ」、「先攻フェイズ」、「後攻フェイズ」、「ラウンドの終了」を行って1ラウンドが終了。 まずは「ラウンドの開始」。開始時に処理を行うスキルなどもあるが、今回は特に何もなし。 続いて「作戦立案」。 戦闘の順番を決定する処理で、[才覚]/「敵軍の最も高い[魔力]+7」に失敗すると、先制攻撃を受けてしまう。 [才覚]を使う判定ということで、これに挑むのは国王クラウド。 マヨネーズキングの【策士】で難易度が更に2点上昇しているという逆境の中、《気力》1点消費でダイスを増やし…… :MeikyuKingdomBasic : (3R6+5) → 10[1,4,6]+5 → 15 ウェンズデイ:えらい! クスクス:気力かえってきた クラウド:フハハハハ! マヨネーズキング:「マヨッ!?」先手取られた! ウェンズデイ:「やるではないか!」 クラウド:「これぞ愛の力よ!」 モエギ:「照れるでやんす!」 マグ:「そうか……クラウド、そんなに姐さんの事を…」 クラウド:「お主は帰ったら処刑だモエギ」 モエギ:「アイエエエ!?ナンデ!?」 見事に成功。宮廷側の先攻で戦闘が開始される。 まずはクラウドが霧妾に【怪物学】(*26)を行い、出目11で気力を回復しつつ、ダメージ量をアップさせる クラウド:奴の弱点はまるっとお見通しじゃ、者どもゆけぃ! モエギ:「おー!でやんす!」 ウェンズデイ:「任せよ!」じゃあウェンズデイ行きます 続いて敵前線に躍り出たウェンズデイは、【武勲】(*27)に加えて気力消費で【剣劇】を発動、霧妾2体を同時に攻撃。 【勅命】も載せた命中判定は6の目も出る快調な一撃で、気力を回復しつつ2体まとめてヒット! 更に気力を2点消費し、駄目押しのダメージ増加を図る。 ウェンズデイ:4D6 まずAのダメージ :MeikyuKingdomBasic : (4D6) → 17[1,5,5,6] → 17 ウェンズデイ:3D6 Bのダメージ :MeikyuKingdomBasic : (3D6) → 14[3,5,6] → 14 モエギ:御見事! クスクス:でかした! クラウド:よくやった! 結果は見事なダブルKO! あっという間に敵前衛からモンスターが消え去る! 3番手はモエギ、その場から動かず、厄介な【いばら】を《ホウキ》で破壊にかかる。 こちらも判定は成功! 一度も効果を発揮することなく【いばら】が除去された! モエギ:「邪魔な物はお掃除でやんす!」 モエギ:「ひゃっほう!」 ウェンズデイ:「良い働きだモエギ!」 マヨネーズキング:「マヨマヨマヨ……所詮ザコ共では時間稼ぎにもならんか」 GM:ではクスクスさんどうぞ! クスクス:前衛に移動してモエギを本陣に吹き飛ばしたい… クスクス:続くラウンドでウェンズデイも吹き飛ばしたい… クラウド:「よし、飛べモエギ!」 ラストはクスクス。自前の【小転移】で味方を【マヨネーズキング】の下へ転送! 危なげなく判定を成功させたクスクスは…… クスクス:《気力》を1点消費してモエギをぶん殴って飛ばします クスクス:カキーン ウェンズデイ:物理だった クラウド:転移とは マヨネーズキング:「転移ってそういう意味!?」 クスクス:「うちのシマじゃこれが小転移だから」 モエギ:「ひどいでやんすー!」 マヨネーズキング:「や……やはり人間は皆蛮族! 早々にぶっ潰す必要があるマヨ!」 モエギ:「ともあれ、ここでマヨキンを足止めでやんす! 大人しくその王冠をあちきによこすでやんす!」 マヨネーズキング:「フン、たかがガキひとりこっちに来たところで……!」 ウェンズデイ:「あと1手でそちらに辿り着く。首があるかは知らんが待っているがよい」 大将の首根っこを掴んだところで敵に手番が回る。 まずは後衛にいた小鬼たちの攻撃! :MeikyuKingdomBasic : (CHOICE[モエギ,ウェンズデイ]) → モエギ :MeikyuKingdomBasic : (2R6+1>=13) → 4[2,2]+1 → 5 → 失敗 モエギ:「ふっ、スローすぎてあくびが出るでやんす」 :MeikyuKingdomBasic : (CHOICE[モエギ,ウェンズデイ]) → モエギ :MeikyuKingdomBasic : (2R6+1>=13) → 11[5,6]+1 → 12 → 失敗 & 《気力》1点獲得 モエギ:「ってちょっと危なかったでやんす!?」 :MeikyuKingdomBasic : (CHOICE[モエギ,ウェンズデイ]) → モエギ ウェンズデイ:えぇ…? :MeikyuKingdomBasic : (2R6+1>=13) → 8[2,6]+1 → 9 → 失敗 & 《気力》1点獲得 クラウド:「狙われすぎじゃろあいつ・・・どんだけチョロいと思われとるんじゃ」 モエギ:「嘘…あちきのヘイト、高すぎ!?」 ウェンズデイ:「なぜ向かってこんのじゃ…?」 クスクス:(ウェンズデイが怖いからでは?) モエギ:巨鬼の血筋だからなあ… クラウド:「まぁ余もこの二択ならモエギを狙うのぅ・・・」 マヨネーズキング:「ええい、ものの数にもならんザコどもだマヨ!」 かすりもせずに小鬼たちの行動は終わり、遂にマヨネーズキングが動く。 まずは同本陣にいるモエギを通常攻撃でぶっ叩く!(*28) :MeikyuKingdomBasic : (2R6+4>=13) → 8[2,6]+4 → 12 → 失敗 & 《気力》1点獲得 モエギ:「当たらなければどうということはない!でやんす!」 マヨネーズキング:「おのれ猪口才なッ!」 見当空しくはずれ。既に敵軍で動けるものはおらず、ここで第1ラウンドが終了。 再び「作戦判定」の時間がやって来た。 GM:難易度変わらず12でどうぞ! クラウド:「余に任せよ!」 クラウド:再び気力一点消費! :MeikyuKingdomBasic : (3R6+5) → 5[1,1,4]+5 → 10 ウェンズデイ:「見直したところでこれじゃ…」 クラウド:オ・ノーレ! モエギ:「ここはあえて後手に回る…知略でやんすね!」 流石に2度は続かないか、ここで「混乱フェイズ」に入ってしまう。 【策士】の効果もあり、2体の敵が先制して宮廷たちに攻撃を仕掛ける! マヨネーズキング:「ええい、マ余の本気を見せてやろう!」 マヨネーズキング:敵前衛にいるウェンズデイさんを狙ってブレス! ここでマヨネーズキングはとっておきの【ブレス】を発動! 必中・遠距離・エリア全体攻撃に加えて【高カロリー】の効果も乗り、喰らえば「肥満」状態になる危険性まである凶悪な一撃! だが対象となったウェンズデイは、まず軽減判定を成功させてダメージを軽減! 更に《甲冑》でダメージを2点まで抑え、【高カロリー】に対する抵抗判定も…… マヨネーズキング:さあデブれ! 才覚/9だ! :MeikyuKingdomBasic : (2R6+2) → 9[4,5]+2 → 11 マヨネーズキング:くそうポチャらなかった! クスクス:ヨシ! ウェンズデイ:「この儂に太れと?美学の欠片もないのう」 マヨネーズキング:「やかましい! 女性は3桁キロからが魅力的なんだマヨ!」 モエギ:「えぇー…」 華麗に回避! 残る小鬼の攻撃はかすりもせず、混乱フェイズをほぼ無傷で乗り切り、宮廷たちにターンが回る。 まずは国王の【怪物学】! 気力を消費して無事成功させ、次に動くはウェンズデイ! クラウド:「成功は成功じゃ! ゆけぃ皆の者!」 ウェンズデイ:2マス前進してマヨキン殴ります マヨネーズキング:集まってくるんじゃねーマヨ! 【武勲】でマヨネーズキングを再指定し、命中判定で6を出して気力を獲得、その場で消費してダメージを上昇させる! 結果、9点ダメージを与え、マヨネーズキングの残りHPを3点まで追い込む! ウェンズデイ:「ちっ…浅いのう」 マヨネーズキング:「瀕死じゃねーかマヨ!」 更にここでクスクスが割り込みで【祈り】! 【勅命】で体力を削られたクラウドとブレスの被弾のあるウェンズデイを対象に回復を行う。 判定の必要がない1d6点回復でウェンズデイは全回復、クラウドも再び【勅命】が可能なラインまで一気に体勢を立て直す! ウェンズデイ:「トドメは任せたぞモエギ」 クラウド:「爆弾じゃ! 爆弾投げつけてやるんじゃ!」 マヨネーズキング:「それ全員巻き込むヨ!?」 モエギ:では短剣でマヨキンを攻撃! モエギ:「タマとったらあああ!」 マヨネーズキング:「ねーヨ!」回避値10! :MeikyuKingdomBasic : (2R6+6+1>=10) → 8[2,6]+7 → 15 → 成功 & 《気力》1点獲得 マヨネーズキング:「マヨマヨマヨマヨ……! このマ余が!」 モエギ:「ハイクを読めでやんす」(*29) マヨネーズキング:「人間ごときに……人間ごときに……えーっと……」 マヨネーズキング:「全然思いつかんヨ!」 ウェンズデイ:哀れマヨネーズキングは爆発四散! モエギ:ワビサビ! マヨネーズキング:辺りに高カロリーな黄白色が飛び散ります クラウド:「所詮は調味料、食物連鎖の最底辺よ」 クスクス:「王の器ではなかったということです」そうだねと頷く きっちり3点分のダメージを受け、マヨネーズキングも倒れた! 小鬼たちは元々マヨネーズキングに脅されて無理矢理敵対させられていたため、ボスが倒れた時点で戦闘の意思も消滅 こうして小鬼ヶ森の決戦は宮廷たちの勝利によって幕を閉じたのだった。 小鬼A:「おおお、マグ様! 我々を助けていただけるとは!」 マグ:「いやあ、あたしの力じゃないよ。これをやったのは全部……」 モエギ:「あちきの手柄でやんすー!」 マグ:「っと、そういやあんたたちの国の名前を訊いてなかったな」 マグ:「なあ、なんて名前の国なんだ?」と尋ねましょう クスクス:聞くのか… ウェンズデイ:聞かれたならば… モエギ:答えねばなるまい… クラウド:「今日からお前たちも余の国の国民だ」 クラウド:「ようこそ、ぼくらのいもげランドへ!」 マグ:「おおー!」と無邪気に喜ぶ小鬼たちであったという(*30) ●帰路 目的を達成してもそう易々と終えられないのが迷宮キングダム。 終了フェイズに入る前に、まずは帰り道の分だけ恐怖の道中表を振らなければならない。 GM:まずは帰国までの道のりだ! GM:国王! TTをどうぞ! :MeikyuKingdomBasic : 道中表(9) → 恐ろしげな咆哮があたりに響き、すぐに静まり返る。全員、[魅力/9]の判定を行う。失敗したPCは、《配下》が(1D6)人自国に逃走する。 ウェンズデイ:おい GM:いみねえ! 失敗しようが帰り道なので全く意味はないのだが、全員が判定に挑んだ結果、誰一人失敗することなく無事帰国できたのだった。 クラウド:勇敢な配下達よ・・・ クスクス:ここで逃げられたらびっくりしますよ モエギ:逃げるも何ももう帰る直前だしね (*26) 博士のジョブスキル。戦場にいる敵1種類に対する命中判定とダメージをそれぞれ+1点する強力なバフスキル。 射程・効果時間・範囲いずれも優秀で、とりあえずかけておいてもなんら問題ない便利な奴。 (*27) 騎士のクラススキル。使用時に選んだ敵1体に与えるダメージを大きく上昇させる自己バフスキル。 選んだ敵を倒すまで再使用は出来ないが、安定してダメージを与えることが出来る騎士の強みの一つ。 (*28) マヨネーズキング:ではマヨキンはヨモギを通常攻撃! ウェンズデイ:ヨモギ? マヨネーズキング:モエギ! マヨネーズキング:もうあたまがだめだ クスクス:ここにきて新キャラ登場 この時点で終了予定時間を2時間近くオーバーしていた。GMの杜撰な時間管理術が為せる業。 (*29) 見学:ハイクと聞いて駆けつけた魔神様 GM:あんたは詩だろ! モエギ:あのスキルには抵抗できる気がしねえ 【魔人様】は異形カテゴリLv9のモンスター。彼のみが持つスキル【詩的世界】は 好きなキャラクター1体を選び、1分以内に詩を吟じられなかった場合、その陣営全員に「散漫2」の変調を与えるという独特すぎるもの。 (*30) 戦闘終了時に生き残っていた小鬼は、報酬として王国へ送られることになっていた。 GM:小鬼3匹が新たに王国入り! クスクス:人外ばっかじゃねえか ウェンズデイ:ウェンディの使命達成近そう(鬼が合計30レベル) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■終了フェイズ 宮廷たちが冒険を行っている間にも、王国では様々なドラマが起こっている。 まずは「王国変動表」を振って、冒険中の出来事を決定しなければならない。 :MeikyuKingdomBasic : 王国変動表(8) → 民は領土を渇望していた。5MGを支払えば、隣接する未知の土地1つを領土にできる。(1D6)を振り、その数だけ通路を引くことができる。通路でつながっていない部屋は自国の領土として扱わない。 :MeikyuKingdomBasic : 王国変動表(8) → 民は領土を渇望していた。5MGを支払えば、隣接する未知の土地1つを領土にできる。(1D6)を振り、その数だけ通路を引くことができる。通路でつながっていない部屋は自国の領土として扱わない。 GM:領土欲しがりすぎ問題 クスクス:KCT どんだけ領土がほしいの君たち :MeikyuKingdomBasic : 王国変動表(6) → あなたの活躍を耳にした者たちがやってくる。シナリオの目的を満たしている場合、関係が良好・同盟の国の数だけ(1D6)を振り、[合計値+治安レベル]人だけ《民》が増える。 :MeikyuKingdomBasic : 王国変動表(6) → あなたの活躍を耳にした者たちがやってくる。シナリオの目的を満たしている場合、関係が良好・同盟の国の数だけ(1D6)を振り、[合計値+治安レベル]人だけ《民》が増える。 クラウド:お主らそんなに・・・ クスクス:ないないありません モエギ:領土!領土!民!民! 同盟国も予算もない新興国のいもげランドにはどちらも全く意味がないという空しい結果。 流石に哀しいのでモエギが「働きもの」のクラススキル【がんばる】で1つを振り直させることに。 :MeikyuKingdomBasic : 王国変動表(10) → 王国同士の交流が行われた。[文化レベル/9]の判定に成功すると、生まれ表でランダムにジョブを決めた逸材が1人増え、好きな国1つとの関係を1段階良好にする。失敗すると、自国の逸材1人を選んで失い、ランダムに決めた国1つとの関係が1段階悪化する。 クスクス:いいねえ モエギ:逸材欲しい! ウェンズデイ:国が…ないけどいけるのか?(*31) クスクス:こんな鬼だらけの国によこされる逸材… とはいえ[文化レベル]は1しかないいもげランド、判定には不安があるが……。 :MeikyuKingdomBasic : (2R6+1>=9) → 10[4,6]+1 → 11 → 成功 & 《気力》1点獲得 ウェンズデイ:すげぇ クスクス:えらい モエギ:やったーかっこいいー! クラウド:これが余の実力よ! ここでも王の器を見せるクラウド。ランダムに選ばれた逸材は「星術師」となった(*32)。 続いて「配下の回復」の処理に移る。 そのセッションで配下が消耗してしまったかどうかを決める処理で、消費した配下を[軍事レベル]+1d6人まで回復できるチャンス。 今回の消費人数は4人だったが、これも国王が5を叩き出して完全回復に成功、消耗は0となった。 続いては王国フェイズでも行った「円卓会議」 終了フェイズでは収支報告、予算会議、探索会議、解散の順に処理を行う。 まず最初に行うのは収入を計算。もしシナリオの目的を満たしていれば、[(《民の声》現在値×1/2)+自国の王国レベル]MGの《予算》を獲得できる。 今回は《民の声》を使用しなかったこともあって、8点/2の4+1MGの予算を獲得することに成功! ウェンズデイ:大金だ クラウド:一文無しから遂にここまで来たか! クスクス:鬼のすみかで見つけたのも合わせて6ですか モエギ:ふへへ…この金があれば借金が半分は返せるでやんす… ウェンズデイ:ほんとモエギの借金やばいな… 見学:小国でも国ならまだしもMGクラスの借金を個人がしてるのは怖すぎる…(*33) 更にモンスターのドロップも(忘れていたので)ここで取得。 小鬼から牙を3本、霧妾から魔素を2つ、マヨネーズキングから肉2つをそれぞれ獲得した。 クラウド:何の肉なのか ウェンズデイ:マヨネーズの肉だが? 見学:マヨネーズのようでマヨネーズでない肉 ウェンズデイ:マヨ肉 クラウド:このマヨ肉は今日の晩飯じゃな(*34) 続いては維持費の決定。王国を離れている間、国の維持にかかった費用を計算する処理。 [(経過したターン数+再挑戦した回数)×自国の土地の数]MGの維持費が発生するが、今回は3クォーター = 0ターンで冒険を終えたため 0ターン*土地1つで維持費は0となった(*35)。 予算会議のシメは領土の購入。 今回のセッションで冒険したマップは、支配者との戦闘に勝利しているか、支配者からマップをゆずり受けていれば購入することが出来る。 未探索の部屋もないため、今回の小鬼ヶ森の所有にかかる費用は5MGになる。 クラウド:残しててもモエギの借金に消えるだけじゃ、買うぞ! クラウド:余とマグの愛はここから始まる! ウェンズデイ:(それはとっとと返した方がいんじゃないかという顔) モエギ:「やだなあこれは返済じゃなく未来への投資でやんすよ」 クスクス:うちの領土だってことにしとけば多少は手も出し辛くなるでしょ GM:では小鬼ケ森はいもげランドの領土になりました! クスクス:新しいアトラクションかな? セッション最後に行うのは「探索会議」。 今回のセッションのMVPを各PL1票で投票、一斉に開票して選ばれたPCは「勲章」を1つ獲得できる。 言ってみれば迷宮キングダム版スピークイージーのようなもので、同率1位の場合でも複数のPCに授与されるという形式。 GM:もう時間がアレなので悪いが直感でいこう!(*36) GM:せーのと言ったら1人だけPCの名をだしてくだせえ! GM:では! GM:せーの! モエギ:クスクスさん クラウド:モエギ ウェンズデイ:クスクス クスクス:ウェンズデイ GM:クラウド! GM:クスクスさんだー! クスクス:ありがとう! ウェンズデイ:おめでとう! モエギ:おめでとー クラウド:そして全員1票は入ってる優しい世界・・・! クラウド:おめでとう! ●解散 配下を王国へ戻す処理。これによって最終的な国民人口が判明する。 GM:全部で15名を戻しまして GM:たぶんこれで45名! GM:増加分全員小鬼ですぜ クスクス:人口が1.5倍になったんですが… クラウド:1.5倍・・・増えたのう モエギ:王国変動表で民が増える結果が出てればレベルアップできてたかも クスクス:たぶん何この国って思われてる クスクス:王様も鬼だし クラウド:人間なんじゃがのぅ モエギ:星術師「ナニココ」 GM:本当なんだろうね… GM:ということで! GM:本来はこの後にレベルアップの処理とかがありますが!(*37) GM:それやるとスキル選びとかえらいことになるので! GM:本日はここまでといたします! クスクス:おつかれさまでした! ウェンズデイ:お疲れさまでした! モエギ:お疲れさまでした! GM:お疲れさまでした! クラウド:おつかれさまですー! (*31) 後々読み返してみましたが多分無理だと思います。勢いでやってすまない……。 (*32) :MeikyuKingdomBasic : 生まれ決定表(5) → 好きな生まれ表で決定 クラウド:どうしよっか ウェンズデイ:王の好きなのでいきましょう クラウド:魅力のある美女に来てほしいのぅ ウェンズデイ:(こやつマグにあれだけ粉かけといて…) (*33) なお、5MGあれば【王宮】や【騎士団】、【図書館】や【転職所】といった有用な施設の建設もできる。 モエギの借金はそれを遥かに上回っているわけで、まず出処はまともなところではないと思われる。 (*34) ちなみに、《エプロン》を装備した料理人がいれば、モンスターの肉から作る食事を消費してそのモンスターのスキルを1つランダムに習得することもできる。 これを利用すれば殴るモノ皆太らせる狂気の【高カロリー】戦士も出来なくはない。 (*35) ここに限らないが、この処理が合っているかどうか自信がない! 正しい処理方法をご存知の方がいたら鼻で笑っていただけると嬉しい……。 (*36) うわもう4時前だわ……。 (*37) まずシナリオの目的を果たしていれば+1Lv、「使命」を果たしていれば更に+1Lv。 Lvが1上昇する毎に《HP》と《配下》の最大値が+1、《感情値》の合計が現在Lvと同じになるよう調整。 そして「レベルアップ表」に従い、Lv2なら新たなスキルを1つ、Lv3なら潜在能力スロットを1つ開放し、2以下の能力値を上昇…… と、4時前にやるにはつらいモノが多かったので省略した。まよキンが流行したら単発卓を重ねての成長も楽しめるようになってほしい……! ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■終わりに まずなによりも21時から25時予定で建てたのに3時間近くオーバーさせてしまって申し訳ありませんでした! 迷宮キングダム自体初経験だったので色々と手間取ったというのを考慮しても時間管理が甘すぎる! 次に建てる時は多分2回くらいに分割することになるかと思いますので、都合が合えば是非! 最後になりましたが、長時間お付き合いいただいたPL・見学の皆様、本当にありがとうございました!