義肢特化型デジメンタル「義肢メンタル」(仮称)について フルオーダーデジメンタルを義肢に特化させるにあたり変更点は以下のようになると思います。 @製作コストの低減 フルオーダーデジメンタルはデータスキャン1時間シミュレート12時間データ体構築8時間組み込み3時間で完成まで一日かかりますが、過去へのシミュレートを無くして構築データを義肢部分に限定、1+6+2+3=12時間と半分の時間で作れるように出来ます。 またリアライズに必要なエネルギー量も大幅に減らせるのでコストも半分以下にできる見込みです。 元々が原価10万円想定なので原価5万円ぐらいになるでしょうか? 実際には人件費や技術料がこれに上乗せされる形になりますが……。 A仕様の変更 安全上の理由で1日1回だけとか使用後はアイドルタイムを設けていました。 また同じ理由で覚醒状態でのみ作動して睡眠時や気絶時は解除される仕様でした。 しかし義肢の場合は同じ仕様だと事故などの緊急時には急にバランスを崩したりして更に危険になることが予想されます。 なので気絶や睡眠などで意識を失った場合は5分後に解除されるようなオフディレー機能を組み込みます。 また、作動時間による使用制限やアイドルタイムは設けず、使用者のバイタルを常時モニタリングし、バイタル低下時に警告メッセージを出す仕様にします。 また外見年齢変更の機能や、デジモン向けの場合は人間態への変身機能はオミットします。 もっとも重要な仕様変更として、簡易的なデジヴァイスとしての機能を内蔵させることでデジヴァイスを持たない人間でも使用可能になります。 B他の義肢との連携 他の義肢との連携機能として、運動能力やレスポンスと精密動作性能の向上が見込まれます。 また、他の義肢をエンドスケルトンとして利用することでさらなる低コスト化や安全性の向上が可能です。 さらには幻肢痛の軽減緩和機能も盛り込めます。 C変わらない弱点 単独では戦闘への使用には耐えられません。他の戦闘用義肢との連携は可能です。 また、人間の場合は遺伝データからシミュレートされた肉体が再現され、そのデータの採集には健康で異常を起こしていない生身の部分が残っていることが条件です。 例えばNo.312奈仁濡音ノノの場合はリアルワールドでの不健康な肉体を再現した義肢になってしまう可能性があります。 また、No.236飼縄為人の場合は遺伝子から推測された肉体とスキャンされた肉体との齟齬でエラーを起こす可能性が出てきました。 No.D188トトモンに至っては元の肉体が残っていないため作成不可能です。 また、デジモン用の場合は同じデジメンタルで複数の進化段階には対応できません。 成長期用あるいは完全体用に作った義肢メンタルは成熟期では使えません。別途作成の必要があります。 D通常の義肢にない利点 まず使用者の肉体として再現されるため基本的に動力源が不要です。普通にカロリーを消費して駆動し、普通にその分おなかがすきます。 また腕や脚だけでなく眼球や中耳・内耳といった感覚器なども再現可能です。 解除時の悪影響が大きいので消化器官や循環器といった内蔵の再現はあまり勧められません。 また生殖機能も再現できますが、女性の場合は妊娠期間中に解除しないようにする必要があり大変な困難が伴うため、実質的に男性限定です。 肉体の成長に合わせての変化も自動でできるので成長途上の子供にも向いています。