はじめに 「ガルパンのアニメ面白かったから漫画とかもあるみたいだしちょっと買ってみるかー…多過ぎてどれ買えばいいのか分からない!」 って人が購入の参考にして頂けましたら幸いです しかしなるべく公正に努めたつもりではありますがあくまで筆者個人の感想であることはご留意ください 一冊ずつしか買ってないので重版で修正されたとか初版のみのミスとかまでは把握しきれていませんのでご容赦を あと筆者は単行本派なので単行本化されていない以下の作品はまだ感想ありません 劇画ガールズ&パンツァー ※テンプレートの都合で表記していますがそもそも単行本化されるか不明 本編を観た上で「ガルパンの世界観が好きなので全部買うつもりだよ!」って人ならリトルアーミーⅠ→フェイズエリカ→コミカライズ→劇場版Variante→リボンの武者の順がオススメです ※リトルアーミーⅡはⅠ読了後かつリボンの武者の前ならどのタイミング読んでも問題ありません ※マジノ戦はコミカライズで聖グロとの練習試合が終わったあたりに読むのが理想的ですがコミカライズ読了後でも問題ありません 感想テンプレート スピンオフ各種 タイトル(全?巻・完結or連載中) 作品の概要・特徴 長所 短所 以下感想 映像媒体関連 ・コミカライズ(全4巻・完結) 本作最大の特徴は秋山殿が主人公という点で、言うなれば秋山殿視点のアニメ本編といった感じでしょうか。 アニメ本編よりも早く始まった漫画ゆえ時期の都合で後発の作品と合わない箇所が幾つかあります(戦車趣味に難色を示すし見た目も違う好子さんやOVA前なため雰囲気が違うドゥーチェなど) 本編キャラの他にリトルアーミーのキャラもちょっと出るのでそっちを先に読んでおくのもオススメです 長所はエリカや黒森峰の描写が増えており西住殿の転校した理由や逸見さんが辛辣な理由が分かりやすくなっています 短所は水没の件が絡む都合で黒森峰の民度が低くなっているのとサンダース戦がほぼカットされています ・本編小説(全3巻・完結) アニメ本編では西住殿、コミカライズでは秋山殿が主役なのに対しこちらは武部殿が主人公。武部殿パートは地の文も武部殿。 武部殿がメインですが次いで華さんや冷泉さんもピックアップされているのでこの三人が特に好きな方なら楽しめると思います ・劇場版小説(全2巻・完結) 劇場版のノベライズ。劇場版を見てて浮かぶ疑問への解答や作中で出た台詞の元ネタや設定の解説がありますので劇場版を観てて(このセリフどういう意味なんだ…?)とか(それどう用意したの…?)ってなった方にオススメ。 ・劇場版Variante(全5巻・連載中) 劇場版のコミカライズですが各キャラクターの心情や間の出来事が補完されていますので劇場版が好きな方にこそ読んで欲しいシリーズです。 前述の小説が劇場版で描写された部分の補完ならこちらはシーンの間に挟まる追加エピソードって感じですかね 短所は浮かびませんでした スピンオフ各種 ・もっとらぶらぶ作戦です!(全13巻・連載中) らぶらぶいっぱい戦車少なめなギャグ漫画。ギャグ作品ゆえ多少のキャラ崩壊が含まれますが本編で好きなチームや組み合わせがある方は本作を通してもっと好きになれると思いますよ 基本的には本編や映像に出たキャラしかいないのでアニメや劇場版から入って最初に触れる一作としてもオススメですね 短所は浮かびません ・リトルアーミー(全2巻・完結) 小学生時代のみぽりんと、その友達の一人である中須賀エミちゃんのお話。 長所はちょうど他媒体で触れられない小学生時代のみぽりんが見られます 短所は(時期の都合か)みぽりんが10才なのにお姉ちゃんが中学生なのと転校に繋げるためか西住流が良い描かれ方していません ・リトルアーミーⅡ(全3巻・完結) 高校生になった中須賀エミが転校先の戦車道を立て直す話。 タイトルの通りリトルアーミーの続編なのでそちらを読了後にお読み下さい リトルアーミーでエミちゃんが気に入った方は是非読んで。 スピンオフの中ではアニメの雰囲気に一番近い作品だと思います。 短所としてはケンカやビンタにケガでの出血と(アニメと比較して)少々バイオレンスな描写が少々ある程度でしょうか ・リボンの武者(全14巻・連載中) 主人公の鶴姫しずかが、大洗優勝をきっかけに戦車道へ興味を抱いた松風鈴と共に(車輌の重量が10トン以下でさえあれば)一輌参加どころか乱入裏切り何でもござれな戦車の野良試合である強襲戦車競技(タンカスロン)に身を投じるお話。 そもそも企画の出発点が「今までの『ガルパン』とは違う感じの漫画ができないか」というところから始まった作品なので好き嫌いがかなり別れる作風と絵柄ゆえ本作の独自要素がそのまま作品の評価に直結しますので今回は長所短所の解説はしません 本作オリジナルの高校は学園艦ごとに設定もありますしガルパンの世界観が好きな人は大丈夫ですがアニメ本編みたいな優しい雰囲気を求める方は遠慮した方がいいと思います 多くのオリジナルキャラに加えて他スピンオフのキャラも出ますので本作品を100%楽しみたい場合は各種スピンオフを読了した上で最後に読むことをお勧めします ・激闘!マジノ戦ですっ!!(全2巻・完結) 大洗が聖グロ戦の後に組んだ練習試合の相手マジノ女学院と隊長であるエクレール様のお話 コミカライズ版のオリジナルエピソード単品みたいなものですのでコミカライズの作風がいける人ならオススメ ・フェイズエリカ(全3巻・完結) エリカさんが中等部に入学したての頃や継続高校との練習試合が主な内容です 時系列は本編より前の話ですがあくまでコミカライズの前日譚としてお読みするべきです 本作の前に関連の深い話が掲載されたコミックアンソロジー2を読んでおくことを推奨しますがそちらに掲載された同作者の短編が合わない方は本作スルーした方がいいです あと単行本にやってきたわにはありませんのでそれ目当てなら作者のPixivに行って下さい 長所はエリカさんがみぽりんに対して複雑な感情を抱くようになるまでの過程をしっかりと描いてくれています 短所は中等部編がほぼカットされるのと黒森峰ではお姉ちゃんが隊長なのに継続の隊長がミカじゃありません それと解釈の差でしょうが前述のコミックアンソロジー2でやらかした(と思われる)レイラちゃんが友達面してるのに違和感を持つ方もいるんじゃないでしょうか ・戦車道のススメ(全5巻・完結) 回ごとにピックアップされた戦車を絡めたコメディです 元々多くのアンソロで傑作を輩出してきた方の単独作品なのでとてもクオリティの高い作品となっています 作者が澤さん推しで出番も多いため澤さんファンなら買って後悔しないと思いますよ 短所は浮かびません ・プラウダ戦記(全3巻・連載中) プラウダ高校に入学したての頃のカチューシャとノンナさんが負け慣れて腐敗したプラウダを立て直すお話 前提の題材がアニメ本編で避けた部分を取り扱うため本編でできないことをするリボンの武者以上に作風のクセが強いのでアニメ本編みたいな雰囲気を求める方はスルーした方がいいと思います 好き嫌いを分けるポイントは吉田創先生の作風がいけるかどうかという受け取り手次第な部分がかなりのウェイトを占めると思うので作者のpixivで上がっている分を見て判断することをお勧めします 長所としてはカチューシャがノンナの出会い隊長になるまでや黒森峰に次ぐ強豪になったかを追えます 短所は第62回決勝(水没の試合)の時点で本来いない筈のニーナがいたり傘の持ち手の形状が突然変わった後に戻ったりします ・継続高校はらぺこ食事道(全2巻・完結) おなかを空かせた継続トリオが行く先々でご飯を頂いたりたまに作ったりします 長所は幸せそうな継続さん達と作中の料理は(恐らく実在する出店が元であろう牛串を除いて)レシピ付きな点です 短所はみぽりんと華さんがさおりんのことを武部さん呼びです あと武部殿の解説シーンでみりんタイプとみりん風のイメージイラストが入れ替わってしまっているのでみりんを選ぶ際は巻末を参考にして下さい ・アバンティ!アンツィオ高校(全2巻・連載中) ドゥーチェが選抜戦を機にアンツィオを鍛えるのと財政難をどうにかするべく履修生総出で他校へ武者修行に回る話 名前通りアンツィオがメインのコメディ作品となっております 長所はドラマCDネタまで拾っていたり本作で名前をもらえたアンツィオ生がいたりと愛に溢れている点と行く先々の高校への理解も深くて抜かりなく仕上がっている点です 短所は特に浮かびませんでした ・樅の木と鉄の羽の魔女(全1巻・連載中) 全国大会に出ないため無名の学校である伯爵高校がサンダースと練習試合する話 長所というか特徴としては主人公と卒業した先輩の関係性など登場人物が向ける好意にキャラクター的な弾けがなくしっとりしたものになっているので刺さる人には深々と刺さりそうですあとアリサさんが表情豊かでかわいい 短所は特に思いつきませんでしたが強いていうなら他スピンオフと比べて地味に感じるかもしれません アンソロジー タイトル 表紙 筆者の個人的感想かオススメ 口調や設定ミスにデリケートな題材等の難点 (筆者の主観を多分に含みますがギャグや夢オチにまで理屈を求めたりはしません) ・一迅社のSIDE:シリーズ(全9冊) 学園ごとにピックアップされたシリーズでハズレがなく全部オススメです特に黒森峰と大学選抜の二冊が突出した出来ですし直接繋がる作品もあるのでもし買うなら大学選抜は黒森峰読了後に読んで下さい 上記の例外こそありますが基本的に好きな高校だけをつまんでも後悔しないと思います 注意点としては初版が劇場版以前な聖グロ・サンダース・アンツィオ・プラウダは時期ゆえ反映できていない設定やキャラが含まれていますことをご留意ください。 ・コミックアンソロジー1 表紙は西住殿がお姉ちゃんの肩に手乗せてるやつ 初期のアンソロゆえに違和感を感じる箇所もあるでしょうが広い心で読んで下さい 個人的オススメは聖グロ武部殿とバリボーマンに葉木緑先生の三本です 難点としては黒森峰の口調が不安定ですが初期のアンソロなのでご容赦下さい ・コミックアンソロジー2 表紙は悪い顔のドゥーチェとお姉ちゃん 個人的オススメは小学生エリカさんとママパンツァーと葉木緑先生の三本です あと中の人のイラストメッセージもあるのであずあゆ好きなら買って後悔することはないと思います 難点としてはオレンジペコの口調ミスと小学生エリカの作風がまんまフェイズエリカのそれなので合わない方は注意 ・4コマアンソロジーコミック 表紙は川の字ゆかみほさお やだな西住やッス秋山のやつ(これが目当てなら再販で修正されてるそうなので古本屋で初版探して下さい)…といえば聞こえは悪いでしょうが名作揃いです 個人的オススメは ・マルコ先生の麻子特集・才谷屋先生によるマドレーヌ様の出オチ・葉木緑の学園祭・聖グロに遊びに行くあんこう・消し炭殿・姉妹入れ替わり・双葉ますみ先生 の七本ですね特にみほ澤が好きな人は買っておくと良いと思います 問題点はマドレーヌ様の性癖と不憫なアリサさんと暴走気味なまほエリですかね…あと人によっては入れ替わりという発想が世界観のイメージに合わないかもしれません ・劇場版ハートフルタンクアンソロジー1 表紙は西住殿と劇場版の新キャラ達(ミミミとアキミッコはいない) 個人的オススメはミカキラー西さんとレオパル殿の二本 漫画とは別にリトアミキャラ資料やリボンでおりょう・たかちゃん(の元ネタ)へのインタビューもありますのでスピンオフファンならそっちもオススメできます 問題点は他作品で見たことのある大学生ですかね…あと今回もありましたが人によっては入れ替わりという発想が世界観のイメージに合わないかもしれません ・劇場版ハートフルタンクアンソロジー2 表紙はガキ住殿と幼お姉ちゃん 個人的オススメはダー様VS愛里寿ちゃんとデカチューシャに秋山デ花里の三本です 問題点は伏せ字が要る西隊長や(悪意がないとはいえ)角谷会長のネーミングと(作家が同じとはいえ)コミカライズ並みの民度な黒森峰あたりですかね ・最終章ハートフルタンクアンソロジー1 勉強押安と紅白試合押安に栗鼠君押安の三本がオススメです 個人的にはアズマリと千代さんと犬のやつも好き これは筆者的に問題点はありませんでした ・ガールズ&パンツァーの日常 表紙は西住姉妹と西住犬に愛里寿ちゃん オススメは武部殿によるあんこうチームの彼氏ごっこと双葉ますみ先生に梵辛先生の三本です 問題点は愛里寿ちゃんをはじめとして口調がなんか違うしバリエーション商法への理解が薄い桂利奈ちゃんとおバカすぎるローズヒップに不憫なダー様の二作ですかね ・ガールズ&パンツァーの日常2 表紙はキャンプしてるケイチョビミカ 個人的オススメはオナジコエーとボコお姉ちゃんにケム木村の三本です 継続トリオやまほみほエリにエリカチュが好きな方にオススメ 問題点…というには違うかもしれませんが中の人ネタが苦手な方はお気をつけて下さいあとケム木村先生が相変わらずな作風なのでこっちも苦手な方はご注意を ・ガールズ&パンツァーの日常3 表紙は西ダーカチュ えみりお先生と雪まつりに藤井おでこ先生の三本がオススメですね個人的にはゆかエリの服屋も好きです 問題点は角谷会長と西住殿の口調がなんか違うのが一作あるくらいですね ・ガールズ&パンツァーの日常4 表紙はしほ千代と蝶野教官 オススメは葉木緑先生に梵辛先生にマエストロ沙織の三本です 個人的にはボコミュみほエリや帰省みぽりんにエリカ賞の三本も好きですね 問題点としては(スピンオフ出身だし仕方ない部分の方が大きいけど)菊代さんをスルーして西住家の家政婦さんが存在する点と(解釈違いの方が近いでしょうが)違和感が出るレベルでお嬢様すぎるダーペコの二作です ・ガールズ&パンツァーの日常もぐもぐ作戦 表紙はドゥーチェとマリー様にローズヒップ 葉木緑先生と各学園メシにハンバーグやめるエリカさんがオススメ 問題点として食べ物メインな以上ダー様がわりと不憫なのと丸山母が健在です ・ガールズ&パンツァーの日常もふもふ作戦 表紙はお姉ちゃんと西住犬にねこにゃーとクラーラさん 個人的オススメは・各校の犬・クマ牧場ボコ・BC自由ワラビー・異世界転生ボコ・ゲンキダウン先生の五本ですね 問題点は特に思い当たりませんでした ・4コマでパンツァーフォー(全1巻・連載中) 作品自体の傾向として良くも悪くも暴走気味でメタネタもあるので筆者は好きですが好みの別れるところとしか言えませんのでWebで見れる分や店頭でお求めの際は(あればですが)帯の後ろ側に写ったコマ通りの作風なのでそこで判断して下さい その他 ・VSこち亀 ガルパン自体は作品としてこち亀で話題にした回がありますが本作は世界観自体のクロスオーバーなので記載。両さんだからこその全力で勝ちに行く姿勢とそれに伴うダーティかつ無茶苦茶な戦法は本編とかでは絶対無理だからこそクロスオーバー作品の持つ利点を活かしていると思います 問題(というより留意すべき)点としては優花里さんとの世代差の表現で両さんがティーガーを一貫してタイガー呼びですがこち亀の作中では普通にティーガー呼びもしてます おわりに スピンオフやアンソロジーは本編とはパラレルなので「~だからあの作品キライ!」とか言わずに「この作品はこういう解釈するのか…そういうのもあるんだな」くらいの広い心を持って読んであげて下さい