二次元裏@ふたば

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1151848 B24/09/10(火)20:08:28No.1231326940そうだねx4 21:15頃消えます
ハニバなのでうちの子できるだけ全員出る話を書きました
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/09/10(火)20:08:41No.1231327016+
「オイナ、少しリアルワールドに行ってくる。いい子にしてるんだぞ。」
ホムコールモンは背を屈め、少女の頭を右手で優しく撫でた。
「うん!早く帰ってきてねホム!」
「ああ、善処するよ。…開け。」
配下は将軍の命令を受け、手元の装置を操作した。周囲の空間が歪み、デジタルゲートが出現する。
「いってらっしゃーい!」
少女が手を振るのを一瞥してから、彼はゲートの中へ消えていった。
224/09/10(火)20:08:59No.1231327144+
「ヤバい!遅刻する!!」
俺は朝っぱらから焦っていた。まだ8月も中旬だと言うのに。
「あれ〜?ツカサ〜。こっちには夏休みってのがあるんじゃなかったのか〜?」
気の抜けたメルヴァモンの声。聞き慣れた物ではあるが、この状況だと少しイラつく。
「補習なんだよ!」
そう、俺は補習を食らっていた。
元々授業中に居眠りをしたりで授業態度の評価が悪かったことに加え、デジタルワールドにいること数ヶ月。
出席日数まで足りなくなってはもう大人しく補習を受けるしかない。
「学校か⁉︎アタシも連れていってくれよ!」
「ダメだ!クロスローダーの中で大人しくしてるならともかく、お前外に出たがるだろ…」
彼女は、と言うかデジモンはこちらの世界では目立ちすぎる。
「え〜…」
「ダーメ!そもそも俺がなんでこんな遅刻しそうになってると思ってんだよ…!」
「寝坊したからだろ?」
324/09/10(火)20:09:11No.1231327237+
「じゃあ寝坊の原因は。」
「えっと…それは…その…昨日アタシが誘ったからで……ごめん」
そう。昨日の夜、彼女はいつものように俺を”誘って”きた。
そしてまたいつものように、それは夜明け近くまで続いた。
誘いに乗った俺にも多少責任があるとはいえ…ラブポイズンなんて食らったら我慢できるわけがない。
「いや…責める気はないんだけど…とにかく!俺もう行くからな!」
俺は家を出た。
424/09/10(火)20:09:29No.1231327386+
「ようヒョーガモン。元気にやってるか?」
リアルワールド某所、イレイザー軍が保有する隠れ家の一つにホムコールモンはいた。
「ああ、ホムコールモン様。お久しぶりです。俺みたいな氷雪型にこっちは大変ですよー…」
「ああ、だろうな。…お前、依頼を出してたな?」
「あー…っと…まずかったですかね…?へへ…」
「まず一つ、経費で落とそうとするのはやめろ。それからもう一つ…怪しいプラグインを使うな。」
ホムコールモンの背から、何かが現れる。
「ナノモン、奴のファイル整合性チェックだ。」
ナノモンは彼の体にくっつき、ファイルの解析を始めた。
結果はほんの数秒ほどで出る。
「感染性盗聴プラグインあり。危険。」
「とうちょ…え?」
ヒョーガモンは困惑を隠せない様子だった。
「やはりな…N99プラグインを使っておいてよかった。」
「一体…どう言う…?」
524/09/10(火)20:09:42No.1231327483+
「お前に渡した情報が外部に流れている兆候があった。お前が裏切ったとは考えたくなかったが…お前の行動記録を読んでいてちょうど引っかかるところがあったんでな。」
「な…なるほど…」
「ナノモン、プラグインの消去を開始しろ。」
「エラー。デジコアとの融合を検知。消去不能。」
「そうか…ヒョーガモン。今までありがとうな。」
ホムコールモンはそう言い、右手に刀を生成した。
624/09/10(火)20:10:05No.1231327662+
電車に乗って数駅、そこから少し歩くと、俺の通っている高校がある。
嫌と言うほど通っている経路だし、実際嫌だ。
どの駅からでも微妙に近くない。線路沿いの道だから誰かと帰れば頻繁に会話は遮られるし、太陽を遮るものが少ないから夏場は地獄だ。
今乗っている電車のエアコンがよく効いているのが唯一の救いだ。
時計を見ると、走っても間に合うか少し怪しい時間。
俺は学校に向かって走り出した。
しかし、そういう時に限ってトラブルは起きる。
「あぁぁぁぁ!!!…ぐっ…!」
突如、目の前に氷の鬼が吹き飛ばされてきた。
「お…おい!大丈夫か!?」
見たところ、デジモンのようだ。
「人間…か…逃げろ…!彼には誰も勝てない…!」
そいつが吹き飛ばされてきた方向から、またもや誰かが現れた。
「おい…逃げるなよ。命令に従い、時には命だって捨てる。それが忠誠と言うものだろうヒョーガモン。」
現れたのは、渦を巻いた角が特徴的な騎士のようなデジモンだった。
724/09/10(火)20:10:25No.1231327812+
「ええ…確かに俺は忠誠を誓いました…戦いで死ぬ覚悟もあります…!ですが…!こんな死に方はゴメンです…!」
ヒョーガモンと呼ばれていたデジモンに刀が振り下ろされようとしている。
「待てよ!」
体が勝手に動いた。騎士の右腕を肩で受け止める。両足がアスファルトにめり込んだ。
「話聞いてる限りじゃ…どう考えてもアンタら善人じゃなさそうだな!」
「邪魔をするな人間。いや…本当に人間か?まあいい!」
「うわぁっ!?」
払い除けられ、勢いのまま俺は生垣に突っ込んだ。
「いってえ…」
俺は立ち上がりながら木の葉を払う。幸いどこの骨も折れなかったようだ。というかかすり傷ひとつない。俺こんなに強かったっけ?
「…さようなら、ヒョーガモン。」
刀が一振りされると、その傷口に沿って氷が広がってゆき全身を包んだ。奴はその氷を粉砕する。
「お前…殺したのか…」
「いや?デジモンはいずれ卵へ還る。…お前、私と戦うつもりか?」
824/09/10(火)20:10:36No.1231327904+
「俺一人だってな…殴り合いぐらいはできんだよ!」
俺は拳を握りしめ、こう思った。
あー…メルヴァモン連れてきとけばよかった…
「悪いが私はまだ仕事中なんだ。今度会ったら手合わせ願うよ。」
そう言って奴は両手を合わせた。刀が急激に溶け出し、煙…と言うよりは湯気のようなものを出す。氷だったのかあれ⁉︎
それが晴れると、奴はいなくなっていた。
「はぁ…こりゃもう完全に遅刻だな」
もう歩いて行くことにした。
あーあ…キレる生徒指導の顔が眼に浮かぶ…
924/09/10(火)20:11:29No.1231328360そうだねx1
書き込みをした人によって削除されました
1024/09/10(火)20:11:47No.1231328524そうだねx9
とまあこんな感じの薄めにつながっていく話です
吉村司久亜アイナ流紋カイ南雲楽音北条鋭流出海ほむら神月カオル八重練・H・鏡華眠良瀬ミコトネオデスモンホムコールモンエンシェントグリーモン公式でした
1124/09/10(火)20:12:52No.1231329000+
多産だ…
1224/09/10(火)20:13:19No.1231329210そうだねx2
多いな!?
1324/09/10(火)20:13:38No.1231329420+
マジで多いな…
1424/09/10(火)20:14:59No.1231330023+
思いのほか多いな!?
1524/09/10(火)20:15:44No.1231330374+
ハニバらしく賑やかでイイね
1624/09/10(火)20:23:43No.1231333798+
そこ同じ公式だったんだ…
1724/09/10(火)20:35:34No.1231339223+
呪文か?
1824/09/10(火)20:37:44No.1231340215+
潰されたか……カウンターハックの兆候、なし。
こちらのシステムに対する侵入の挙動……感知なし。
となると……気づいたうえで、『感染者』を始末したか。
今まで流れて来た情報と、この処断の速さからすると……アイツか。
なるほど、ホムコールモンというデジモン、水‘龍’将軍を名乗るだけのことはある。
僕個人としては今はイレイザーの連中と事を構える余裕はないんだよね……
まあヒョーガモンは僕のせいで死んだようなものだし、気にならないわけでもない。
対ホムコールモン戦術、月から帰るまでの間にアイデアだけでも練っておくか。

というわけでヒョーガモンさんの死因になった名張蔵之助公式よりヒョーガモンさんの御冥福を謹んでお祈り申し上げます
1924/09/10(火)20:41:40No.1231341817そうだねx1
>というわけでヒョーガモンさんの死因になった名張蔵之助公式よりヒョーガモンさんの御冥福を謹んでお祈り申し上げます
ありがとうございます
水龍軍の標語は「時には仲間にも一切の容赦をするな」です


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