お墓参りか…

緑のヘレボラス
青のリンドウ
白のウスユキソウ
何も刻まれていない墓石に、不揃いな三色の花を添える。

彼らには識別名しかない、刻むべき名は持ってなかった。
彼らとは只管に殺し合い、偲ぶような思い出もなかった。
だから何も記さない、何も語らない。

彼らを殺めた黒の少年、彼らに生かされた赤の少女。
ここに来るのは最初で最後になるだろう。名もなき墓に、何もないこの場所に、ただ、全てを亡くした兄弟が眠りにつくように。

「―――ところでさ、クラースナヤ」
「なんですか？」

「お供えにお菓子持ってくるって君言ってたけど、どこ？」
「五千石堂のお饅頭ですね。注文した後にこちらに持ち込めないことに気がつきました」
「今どこ？」
「りんねさんの胃袋の中です」
「そっかー」

りんねぇ……

思い祈ることが大切よね…

しんみりしてるとこ申し訳ないんだけど長閑ちゃんこんなに胸大きかったっけ…？

>しんみりしてるとこ申し訳ないんだけど長閑ちゃんこんなに胸大きかったっけ…？
画力不足によりまあ多分こんくらいだろ…と盛られたことを許してほしい
成長したりするかもそれない

りんねの胃袋…そこがすべての祈りの終着点…

花を贈るのがね
あの頃からの成長の証でいいよね…

ああこれ名前に冠してた色の…

「追憶」
「あなたの悲しみに寄り添う」
「大切な思い出」

シュヴァルツは新しい大切な人の影響により花を贈り！
長閑は新しい大切な人の影響で贈り物の有効活用をしてきた！
そこになんの違いもありゃしねえだろ！