二次元裏@ふたば

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708290 B24/08/25(日)10:29:43No.1225727991そうだねx3 12:22頃消えます

以前スプシモン殿に描いていただいたプールでのif真菜ちゃんとウチのムッツリの邂逅怪文書へのアンサーとして僭越ながらウチのムッツリ視点で描かせていただきましたんぬ
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ウチのムッツリ
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/08/25(日)10:30:33No.1225728203+
その後ろ姿が目に入ったのは偶然なのかそれとも。

(来たる水中戦に備えるために)泳ぎの練習に行くと伝えた時、プールには行かないと頑なだった彼女。
だが、垣間見えた後ろ姿はその彼女に似ていた。
(確か来ないと言っていたはず。…誰だ?)
なぜそう一人問うたのかはわからない。けれど、目の前にいる華奢な後ろ姿は、よく似ていたけれど自分の知る彼女とは明らかに違っていたから。
「……?」 
気配を察したのか、いつもと違う髪型を小さく振って振り向く彼女。今にも駆け寄ろうとしている自分に気づいた彼女は、思わずといった様子で声を発した。
「み、三上、くん……?」
「え……」
よく知る彼女がかつて呼んでいた呼び名だった。思わず動揺した。目の前にいる彼女は顔こそ同じだが良く知る彼女とは違って、でもかつての呼び名で自分を呼ぶ。
混乱する一方だった。彼女は何者で、何故自分を知るのか。 
224/08/25(日)10:31:02No.1225728306+
彼女になんと声をかけたら良いのかわからない。だって彼女は自分の知る人物ではないから。けれども見間違いようのないその悲しく歪められた表情は紛れもなく彼女で、思わず呼んでしまった。
「……魚澄さん……?」
「……ッ」 
気付けば駆け出していた。逃げ出した彼女に釣られるように、彼女───真菜を追った。なんとか逃げ場所、隠れ場所を探している様子の真菜だが、開けた場所であるプールでは見失いようがない。 
兄ほどではないが、そこまで遅くもない自分の足に感謝した。思えば足の速さについて他愛もない話を真菜とした記憶がある。戦いや険しい冒険に忙殺されて埋もれていた記憶が頭をもたげてきた。紛れもなく、彼女との記憶だ。
プールサイドを走らないでくださいという声が聞こえて来る。しかしそれを振り切るように自分は走った。
やがて真菜は足を縺れさせ、転びそうになった。考えている暇は無かった。自慢にもならないそれなりに大きな手で彼女の左腕を掴む。
324/08/25(日)10:31:33No.1225728423+
「うあ……」
真菜の唇からまろびでた、その声は握った痛みからだろうか。普段の自分ならば咄嗟に手を離しただろう。けれど、真実を知らなければならない。それが使命感のように心に突き刺さり、楔となって握る力を強めた。
「魚澄さん、どうして」 
自分はこの通り口下手で不器用だから、そんなありきたりな言葉しか吐けなかった。けれど、自分の知る彼女なら、それでも受け取ってくれるかもしれない。これは賭けだった。彼女が彼女か、そうでないかを見極めるための。
「……それだけじゃ、何聞きたいのか。私にしかわかんないよ」 
ぽつりと呟かれたその言葉は、賭けが当たったことを表していた。
「変なとこまで、そっくり」
見知らぬデジモンがそう声をかけるまで、自分も、彼女も硬直したままだった。紛れもなく、真菜だった。
424/08/25(日)10:32:08No.1225728572+
プレビューはここまでなんぬー
キャラをお借りしたスプシモン殿には感謝感謝なんぬー
524/08/25(日)10:38:10No.1225729922+
キテル…
624/08/25(日)10:40:47No.1225730548+
竜馬さんのちょっと子供っぽいところ良いな…
724/08/25(日)10:48:20No.1225732334+
割とハードな言動してる奴が状況的にはややハードよりなのにしっとり気味なムーブしやがって…好き
824/08/25(日)10:49:22No.1225732586+
今回は先にスプシモン殿が書いてくださっていたのでとても書きやすかったんぬ
行動は先に描かれてるぬでそれをウチのムッツリがどう考えてそうしたのかを想像しながら書くのはさながらボトルシップのようで中々楽しかったんぬなー
あとはウチの問題児警官がYAKUZA相手に大暴れする小説を書いてる途中なんぬ
924/08/25(日)10:52:00No.1225733254+
>あとはウチの問題児警官がYAKUZA相手に大暴れする小説を書いてる途中なんぬ
クライム&バイオレンス小説ってこれか…やはり竜崎さんだったか…
1024/08/25(日)11:00:26No.1225735337+
マヌルネコの怪文書は毎度しっとりしてていいねぇ…
1124/08/25(日)11:03:35No.1225736075+
キテイル…
1224/08/25(日)11:09:37No.1225737600そうだねx1
このあとif真菜ちゃんの気配を竜馬から感じた真菜ちゃんがちょっとだけでムッとしたりして
1324/08/25(日)11:22:43No.1225741013+
>このあとif真菜ちゃんの気配を竜馬から感じた真菜ちゃんがちょっとだけでムッとしたりして
それはもう犬か猫なんよ
1424/08/25(日)12:18:00No.1225756806+
今読みました
単品で完結させちゃってたものにうまいことアンサー返していただけてありがとうございます…
これは文相的な感想ですが同じ表現をリフレインするところがキャラの心情的に印象深く感じて好きです
>少しだけおどける真菜は、そうやって背を誇る。…どこが?自分には変わらず華奢で小柄な彼女に見える。
ここ好きキテル…


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