秋月影太郎はベッドの上に寝ながら女が脱いでいることを見ている。別に男と女のやることだから特におかしいことではない。  それも女側から誘ってきた以上向こうが美人局でもなければこの状況は何の問題もない。  女は美人だった、胸と尻が出ていて男好きする体型ともなれば男ならば下心を持つことはしょうがないといえた。しかし、BVと呼ばれる組織のトップにいる影太郎にはどうにもこの状況をいいものとは思えなかった。  今夜を共にしようとしている女の名前はReadyという。表のペーパーカンパニーの裏でデジタルワールドとかかわる企業からの出向者でどのような理由かは知らないがBVと協力関係を結びたいという意志を伝えに来たメッセンジャー。関係はそこで終わるはずだった。自分が実働のリーダーであるという立場も有り接する機会が多くなる、多少向こうからの依頼もこなし友好関係を築くことも行えた。だからこそ、本当に今の状況を飲み込めずにいる。  思い出す。まず数時間前に依頼達成の報告でReadyと会話をし、流れで食事に行くことになった。食事は大衆居酒屋などではなく、もっとこじゃれた雰囲気のバーに近い店だったと覚えている。注文は確かReadyがした、自分がホスト側だといって向こうが支払う流れになりありがたくそれに乗った。デートならば男性が払うという不文律が男女平等になった今の世にも根深く残っているが、影太郎とReadyの関係はもっと硬い、契約だとか個人とも離れたものだったから受け取れるものはもらおうと思考したのだ。影太郎は酒が強い、それは自慢にならないとしても特になることはあるし、ならないこともある。今回はならない方に舵を切ったのかもしれない、最初は軽いカクテルがだんだんとウィスキーに変わって行った記憶がある、何度かのトイレをはさみ会計を行う頃には影太郎にしては珍しく少し酔いが回っていた、勿論多少の千鳥足程度であり、理性と判断力は訓練の末に残るようになっている。本当はそこでわかれタクシーを呼ぶ予定だった、Readyに惜し止められた、車の中に載っている間に酔いが回り大変なことになるかもしれないから休憩しようと、それはその通りだと影太郎は頷いた、一応連れ立った店の近くに公園があることをわかっていたからそこで涼んで帰るのだろうと思って歩を進めようとし、手を引かれる。公園とは真反対の方向で、そちらはどちらかと言えば繁華街の様相がある。どこに連れて行く気だと問えば、Readyはその整った顔を淫らにゆがめて告げる。 「男と女が休憩と言ったら、ホテルでしょう?」  こともなげに。 〇  ベッドの上で寝ながらもうろうとする時間を感じているうちに酔いが醒めていくことを感じた。確かに休憩になったしそろそろ帰ろうと立ち上がる、Readyは風呂に入るから休んでいろと言っていたからありがたく休ませてもらえたことを感謝しなければならないと思い、上がったころに礼を言って帰ろうと思いベッドに腰掛ける。  音がした、扉が開く。息をのんだ。 「っ!!」 「どうしました影太郎」  Readyが裸で立っている。バスローブをまくなどと言う事もなく、自らの体を影太郎の前にさらしていた。柔らかな肌にはまだ少しばかり水滴が流れていることが先ほどまで汗を流していたことを如実に表していた。 「ど、どうしたじゃないっ!!何故裸なんだ!?」 「何故……不思議なことを言いますね、ここはそう言う事をするホテルですよ?」  言われた瞬間に周囲を見た、酔っていたから観察を怠っていたせいで今更気づいたが内装は男女がセックスをするためのホテル、ラブホテルのものだ。かつて潜入に使った時に近い内装を知っている。 「いや……嫌……まってくれ、理解がついていかない」 「簡単ですよ、今から私とあなたはセックスをするんです、セックス、わかりますか?」 「生殖行為のことだろう、それくらい知っている!!」 「ならいいじゃないですか、気持ちいいことをしましょう?あなたのチンポを私のオマンコに入れて腰を振って、いっぱい喘いで気持ちよくなるだけの簡単なことじゃないですか」 「……私と君はそう言う関係じゃないぞ!?」 「??……もしかして影太郎はお堅い人?」 「普通はそう考えるだろう」 「知ってますか、男女の関係は清いものだけじゃないんですよ、ワンナイト、知ってます?」 「……知ってはいるが」 「そう言う事です、私は丁度ムラムラしてセックスがしたかった、いい男がここにいた、あんだーすたん?」 「わざとらしい日本語発音で言わなくていい!……わかってるが」 「ならそれでいい、私だって相手は選びます……ああ、性病でも気にしてます?ちゃんと婦人科には行って」 「もっと気にすることがあるだろうが?!君がスパイであるとか、ハニートラップとか!」 「馬鹿ですか、そんな都合のいいハニトラ要因をデジタルワールド知ってるだけの民間企業があるわけないでしょう?」 「し……」 「信じられるか!?隠しカメラは!?盗聴器は!?ズバモン!!!」 「混乱してますネー……なんで単にあなたとエッチしたいって言ってることを受け取ってくれないんでしょう」 「くっそ……ずれてるぞ何もかも!!」 「はぁ……もう面倒です、時間がかかれば料金もかさみますし」  ちゅぅっ……♥ぢゅるるるうぅっ♥ぷはっ……♥ 「っ、あっ、え、何を……」 「キスですわかります?この世で最も簡単に劣情を伝える方法です」 「恣意的にっ……ん~~~?!」  ぢゅっ……ぢゅぷっ……れろぉっ♥ 「つたない舌、可愛いですよ♥こう言うのはなれてないなら丁度いい」 「なにも丁度よく……んぶぅっ?!」 「れろぉっ♥れりゅぅっ♥れろぉっ♥ 「あなたみたいな堅物は、キスでこじ開けるに限る♥」 〇 「おや影太郎、なんだかんだ言ってもチンポは硬いのですね、ふむ……大きさはなかなか、こう言うのは相性ですから私のオマンコに合うといいのですが……ああ、このことで文句はとやかく言いませんから大丈夫です」 「そろそろその野暮なスーツは取らせていただきますね?」  しゅるるっ…♥ 「これはなかなか…♥胸筋は鍛えられていて腹筋は浮いている……腕も太く太ももはセックスのためにあるかのよう……何より……♥」  すりっ……♥ 「股間周りの筋肉もしっかりとついていますね……♥知っていますか、セックスの筋肉は当然ですが股間の筋肉が重要になる……ここがちゃんと強ければ長くセックスが出来るんですよ♥そう言う意味ではあなたに満点を上げてもいい♥これだけの筋肉なら……長く搾り取ってチンポ遊びで来そうです……♥」 「?何を恥ずかしがって……ああ、男ですからチンポと言われるのはあまり好ましくなかったですか……ええ、でしたらこう言いましょう♥私とオマンコしましょう♥熱いチンポを私のナカに突っ込んでぐちゅぐちゅかき回して汗まみれになるんです♥」 「……これでもまだ照れるとは……やはりシャイな民族性なのでしょうか、開き直ってしまえば簡単だというのに」 「まあいいでしょう、私は私で楽しませてもらいますからあなたも気が向いたら楽しめばいい」 「そうです、いかがですか私のスタイル……それなりに自信があるんですよ♥」 「おっぱいはパイズリしやすい105、腰は60、お尻も101あります……抱き心地は最高ですよ?ああ……そうだ、ブラのサイズで興奮する男性がいるのも知っていますが、あれは実際が測定難しいので省かせてもらいましたが……男性向けに言うなら……Jカップあります♥ああ、そうだ……手を借りますね♥」  むにゅっ♥ 「んっ……どうです、おっぱいの感触♥天然ものですからそれなりに揉み心地はいいはず……ああ、手のひらは気にしないでください、乳首が勃起して主張してるだけです、影さん気持ちよくしてぇって……♥」  コリ……こりっ♥ 「んっ……今はつまませてあげましたが今度は影太郎……もう面倒くさいですし影って呼びますね、影のほうから弄っていいんですから……あんっ……♥どうしました♥呆然として……ふふっ……♥無意識に動いて乳首、しごいてましたよ♥……怒ってなんていません、むしろやる気を出してくれて嬉しいくらいですから……ああ、でもちょっとわかりました、おっぱいお好きすね?♥」 「影、目を背けないで…♥人間は人類普遍でおっぱいが好きなんです、じゃないとミルクを飲めませんから……女ですらおっぱいが好きという人もいます、恥じなくて結構♥」 「それで、どうです、私のおっぱいは…♥…欲情してくれます?♥これを見ておちんちんを勃起させて私とセックスしたいと思える頃じゃないですか♥」 「……あら、まただんまりですか……でも…♥」  にぎぃっ…♥ 「ふふっ♥影は硬くてもチンポは素直、いいですね、硬いのに柔らかく……ね、想像してください♥」 「このチンポ、今からたっぷり私のお口でしゃぶり倒されて♥おっぱいで擦り倒されて♥お尻に挟まれてから…♥ここに入るんです♥」  ぬちゅっ…♥ 「聞こえました…?♥オマンコが濡れてるんです♥あなたのチンポを食べるためにヨダレを垂らしているんです……♥」 「でもまだだーめ……オマンコはお預けです♥いいですか、前戯もせずにセックスはだーめ♥…何からシて上げましょうか♥そうですね最初は手でしごくくらいの刺激のほうがいいかもですが……パイズリで頭を壊してしまうのもいいですね♥」 「知ってます?よくパイズリは気持ちよくないってネットにありますが、それはやり方が下手なのです♥私のはチンポが根っこから引っこ抜けそうなくらい気持ちいいですよ…♥」 「勃起したチンポを大きいおっぱいに包んで絶妙な力加減で揉まれたら…ね♥」 「今ちょっと想像してびくッてしました♥あなたは素敵です……私をここまでやる気にさせる…♥何をして私のことしか思えないようにしようか考えられなくなってしまいます♥」 「そうですね……これ以上焦らしてもですから、んっ…♥」  じゅるっ……じゅるるるっ♥ 「お口れ……いかふぇてもらいまふね♥」