「裏切り者に相応しい末路を教えてやる…死だ。」 「オキグルモン…デジモンイレイザー様と出会わせてくれた貴女が…何故…!」 究極体・属龍戦士型 水竜将軍の離反後、派閥争いで揺れていた水竜軍団。その中でも、デジモンイレイザーに忠実な一派の首領として頭角を表した、水"龍"将軍。 彼もまたデジモンイレイザーに心酔し、固く忠誠を誓っている。 現状は軍団の再編を目的としており、自らに従わぬデジモンの粛清を行っている。 右手に空気中の水分を集め、腕に食いつくように生成された氷塊を、左手の熱によって整形した氷の刀剣「アプ・オボコロベ」を武器とする。 それが作り出される様は、まるで氷の鞘から刀を引き抜いている様に見える。 必殺技は、相手から熱を奪い凍りつかせる「ペルティエ」と、強烈な炎や氷の攻撃を受けた場合にカウンターとして発動する放電攻撃の「ゼーベック」。 ───────── 彼の真の能力、それは"熱"の制御であり、氷を操ることではない。 彼は熱電素子のデータから産まれたデジモンであり、右半身で熱を奪い氷を生み出し、左半身から排熱するというメカニズムになっている。 そのため、高熱に由来する能力も使用できるが、オキグルモンへの感情から冷却能力の方ばかりを使用している。 熱電素子の特性を活かし、デュアルビートモンの様な電気系デジモンとデジクロスすることで能力の強化が可能である。 頭部左のツノと、そこに装着された仮面で能力を制御しており、もし破壊されるようなことがあれば、暴走した力によって辺りは愚か、自らの存在すらも消し去ってしまうだろう。 ───────── 彼は幼年期、オキグルモンに拾われイレイザー軍へと入った。当時は熱を発する力を持つデジモンだと思われていたため火竜将軍の元に配属された。 火竜将軍の元ではその忠誠心を買われ、裏切り者の粛清を行う部隊に所属していた。 そんな戦いの中、自らの能力の真の使い方に覚醒。デジモンイレイザーからその能力に適した身体になるよう改造を受け、ホムコールモンへと進化した。 氷を扱う力を得たため水竜軍団へと転属し、オキグルモンに恩を返そうとした矢先、彼女は離反。 その後、派閥争いで崩壊していく軍団を目の当たりにし、裏切りの重さを改めて認識する。 彼は軍団を再び纏め上げ、離反したオキグルモンの真意を探ろうとしているようだ。 ━━━━━━━━━ アプ=アイヌ語で流氷 オボコロベ=妊婦を斬った刀 ホム=ヘブライ語で暑さ コル=ヘブライ語で寒さ