それで「」むらダイスはないと言ったのか

──さんっ
誰かが誰かを呼んでいる
─人さーんっ
誰だ？誰を呼んで────

1.《狂三》:まーなーとーさーんっ！
dice1d1=1 (1)

バレットなのか？！

在りし日の二人を見せられると腰が…

もうつれえわ

真人:う…《狂三》？
自身に馬乗りになって頬を膨らませているのは時崎《狂三》
本体である時崎狂三に反旗を翻し、今は共に生活を送っている…精霊だ
《狂三》:もうっ…やっと起きましたわね？
真人:ふぁああ…ごめん、今何時？
昨日は夜遅くまでハナミの調整を行なっていた為夜更かしをし過ぎたようだ、多分
《狂三》:
1〜3.今日は休みだから良いものの…お寝坊さんですわよ？
4〜5.もうお昼ですわ！朝ごはんの時間はとうに過ぎてしまいましたのよ！？
6.…
dice1d6=1 (1)

時計を見ると短針は10を指していた
空はまだ明るい…となると…
《狂三》:今は10時10分ですわ、いつもの真人さんなら6時には起きていますわよ？
取り敢えず朝ご飯は出来てるので冷めないうちに食べて下さいまし、と言い残して部屋から出ていく
真人:…ん？アイツパジャマだったな…？
1〜3.…まぁ良いか
4〜5.《狂三》も寝坊…な訳ないか、アイツは俺よりしっかり者だし
6.…やっぱ、デカいな
dice1d6=2 (2)

お互い寝坊…もしかして？

嵐の前の静けさ

真人:ごちそうさま、今日も美味しかったよ
朝食を食べ終え、《狂三》に礼を言う
今日は白米に味噌汁に焼き魚に筑前煮という和食な感じ
特に筑前煮はとても美味しく、癖になる味だ
真那は苦手みたいだが
《狂三》:ふふ、喜んで頂けて何よりですわ
顔を赤らめ頬を抑えるエプロン姿の《狂三》はクネクネと体を動かしている
それにしても《狂三》は何故あんなにも起こす事に一生懸命になっていたのだろうか
疑問に思いカレンダーを見て日付を確認すると────
真人:…！…なぁ、《狂三》
1〜3.今日さ、一緒に出かけないか？
4〜5.浴衣の用意、出来てるか？
6.
dice1d6=6 (6)

承認？承認ですわ？

《狂三》:あの…今日は何処に行きますの？
少し不安げな表情の《狂三》の頭を優しく撫で、そのまま手を掴んで一緒に歩く
浴衣姿の彼女はソワソワと緊張し、手には汗が滲み始めていた
《狂三》:…ここは
1〜3.屋台…ふふっ、真人さんはちゃんと今日が何の日か気付いてましたのね
4〜5.プラネタリウム…ですの？
6.け、結婚式場ですの！？
dice1d6=3 (3)

真人:勿論、今日は7月7日…七夕だろ？
実際には日付を見て気付いたのだが…まぁ気付けたのだから問題は無い…筈
《狂三》:あ！《わたくし》あれ食べたいですわ！
指差す先には笹の葉カステラという一口大のカステラが売られていた
他にもかき氷やわたあめ、ビーフジャーキー等が売っており…
《狂三》:
1〜3.ふぅ…お腹いっぱいですわ
4〜5.さぁ！もっとたくさん食べますわよ！真人さん！
6.はい、あーん
dice1d6=3 (3)

久しぶりのイチャラブ

かわいい

真人:あんまり食い過…大丈夫そうだな
《狂三》のスタイルは全く崩れた様子を見せず
グラマラスな体は色々意味で目を逸らす事は出来なかった
《狂三》:どうなさいましたの？
胸を揺らし、此方を上目遣いで見る
色々とこう…彼女は破壊力抜群だ
真人:いや…なんでも
1〜3.やっぱりその浴衣、似合ってるな
4〜5.そうだ、《狂三》は何処か行きたい所はあるか？
6.ん？どした？
dice1d6=4 (4)

なんてダイナマイトなのだ

《狂三》:真人さんとなら何処へでも
真人:お前なぁ…！
そう言う事言われたらこっちだって我慢出来なくなりそうになる
だがその気持ちは理性をフル回転させる事で鎮めさせ、そういってくれるのは嬉しいが、具体的な所を言って欲しいと伝える
《狂三》:そうでしたの？ふふっ、ついつい本音が出てしまいましたわ
1〜3.そうですわね…少し着いてきて下さいまし
4〜5.…今日は七夕、ならば行く先は一つ…そうでしょう？
6.
dice1d6=4 (4)

どこだ…？

織姫と彦星がするって言ったら睦事だよなぁ

真人:…！…ああ、そうだな！
《狂三》の手を取り、目的地へと向かう
道中指を絡めてきたり、わざと近寄って胸を腕に当てたりとアピールしてくる《狂三》にドギマギしながらも…無事に商店街の通りへと到着する
《狂三》:わぁ…！
商店街の建物に沿う様に並べられた大きな笹
それには色とりどりの短冊が結び付けられていた
真人:こういうの、見るの初めてだったりするのか？
《狂三》:えっ！？あ、いえ…見た事は勿論ありますわ、でも…こんなに沢山、それも大きなのは…
年頃の少女の様にはしゃいでいた《狂三》は此方の穏やかな視線に気づいて顔を真っ赤にする
真人:そっか…
1〜3.良かった、一緒に見にこれて
4〜5.よし、じゃあ早速短冊、書きに行きますか
6.
dice1d6=5 (5)

幸せな時間が嬉しくもありとてもつらい

短冊に何を願うのか

《狂三》:ええ！真人さんは書く事は決まっておりまして？
真人:勿論！
はしゃぐ子供の様に《狂三》と一緒に笹の葉の下へと向かう
そこにはテーブルが置かれており、係の人が短冊を配っている
どうやら気の利く事にその場で短冊をしたためられるようだ
早速短冊を一枚ずつ受け取り、テーブルの上に置かれたサインペンで願い事を書く
そしてほぼ同時に書き終え…笹に短冊を結びつけた

真人:叶うかな、願い事
《狂三》:叶いますわ、《わたくし》と真人さんが願ったのですから
短冊は風に煽られ、《狂三》も前髪が揺れて金色の瞳が見え隠れしていた
《狂三》:さ、次は何処に参りまして？
《狂三》は両手を掴んで問い掛ける
真人:んー、取り敢えず歩いて考えよう
《狂三》:きひひ、真人さんらしいですわね
真人:かもなっ

笹を背に、2人の姿は人混みへと消えてゆく
2人の願いが込められた短冊はそんな2人を見守る様に…優しく、ひらひらと揺れていた…

「「これからも、ずっと一緒にいられますように」」

うわあああああああ

叶わないのが悲しいね

腰が粉々になった

今日は此処まで
また明日からは紗和達の話の続きをやっていくよ

お疲れ様