タキオンといえば極度の甘党かつ苦いものはコーヒーどころかピーマンも食べないという子供舌の極致みたいな食の嗜好をしていることがよく知られていますね そしてその嗜好に違わずポッケの楽しみにしてたパフェの苺をひょいっと食べちゃったりするという子供っぽい一面もきっちり持っているわけです
そしてその一面はモルモットくんとのやりとりでも遺憾なく発揮されていてバレンタインイベントでは自分の作ったチョコが豚丼みたいな味がするので逆にモルモットくんに甘いものをおねだりしたりしています そして親愛度の高い方のホーム画面のクリスマス会話ではケーキを買ってきたと言ってくるんですがこのとき当たり前のように二人分のお皿を出すように言ってくるんですよね このように甘いものはタキオンとモルモットくんの関係が一方的におねだりするところから一緒に食べて同じ時間を分かち合うところまで深まっていくということを反映している重要な指標であると言えるわけです

そういうわけでタキオンとモルモットくんとの関係がもっと深まった暁にはモルモットくんの家にタキオンが上がり込んで当たり前のようにソファーでくつろぎながら一緒に食後のデザートを食べてるみたいな光景もよく見られるようになると思うんですよね
既製品もモルモットくんの手作りデザートも何度となく食べてきたふたりなんですが甘いものを食べてるときのタキオンはご機嫌でちょっと話し好きになるっていうのはいつまでも変わらないんですよね
そしていつしかタキオンが隙あらばモルモットくんのデザートを少し頂戴しようとするというのも変わらないしモルモットくんがそれにわざとらしく拗ねてみたりあえてタキオンが食べられないコーヒー味のデザートを買ってみたりして「なんだって！？それは私への裏切りじゃないのかいモルモットくん！」とぷりぷり怒るタキオンをくすくす笑いながらごめんごめんって宥めたりする気安い関係もずっと続いていくんですよね

そんなふうにタキオンとモルモットくんが絆を深めていったある日の夜にふたりはいつものようにお風呂上がりのアイスを食べてるしそのお供にモルモットくんの淹れた紅茶があるんですよね
「アイスあるのに紅茶にも砂糖入れるの？」って半笑いのモルモットくんに「糖分はいくらあっても困らないからねぇ、心配しなくても私の脳が全部使い切るさ」とタキオンはどこ吹く風なのもいつも通りなんですがひとつだけ違うのはいつもモルモットくんからもらってる側のはずのタキオンが「ん」って自分のアイスを一口掬ってモルモットくんに差し出してるところなんですよね
思わぬ光景に一瞬固まってるモルモットくんなんですがタキオンはちょっと拗ねたように「そのために違う味にしたんだろう？溶ける前に早く取りたまえよ」と催促するんですよね

いつも通りの傍若無人な話し方なのにいつもとは違う優しさが垣間見えるタキオンを見てモルモットくんの表情は嬉しそうな微笑みに変わって「ありがとう。じゃあ、いただきます」ってタキオンの分けてくれたアイスを食べるんですよね
微笑んだまま「おいしい」と言うモルモットくんにタキオンは「ほう？これはきみがいつも食べている味のはずだが、何か違いがあるのかな？」といつもの胡散臭い笑みを浮かべるんですよね
でもモルモットくんが「いつもよりおいしいよ。タキオンに分けてもらったから」って照れもせずに返すとタキオンはやり返されたみたいにまたむくれたような顔になっちゃうんですよね

そのあとは相変わらず嬉しそうなモルモットくんとむすっとしたタキオンの無言だけど幸せな時間が流れるんですよね
そうして両手でカップを持って紅茶をすすりながら「きみにとっての私の価値…心理的効果というのは、いったいどれほど大きいのだろうね」って穏やかに呟くタキオンと「…大きすぎてわかんないよ。人生が変わっちゃうくらいに」って空になったカップに紅茶を足してあげるモルモットくんは傍から見てもなんだかいい雰囲気だと思います
でもモルモットくんはそれだけで満足せずに「タキオンは？」ってちょっとからかうように訊いちゃったりするしモルモットくんのくせに生意気だと言わんばかりにぶんむくれて「…答える必要があるのかな」って拗ねてるタキオンはすごくかわいいと思うんですよね

ぷいっと顔を背けちゃったタキオンにモルモットくんは「じゃあ、今確かめてみて」って自分のアイスをスプーンでひとかけ掬ってタキオンに差し出すわけですね
そんな声に振り向いたタキオンの頬はほんのり赤くなってるし表情はますます悔しそうに拗ねてるんですけど結局は差し出されたスプーンをぱくりと口に入れるんですよね
モルモットくんにデザートを分けてもらうなんていつものことなのになんんでこんなに恥ずかしくてどきどきするんだろうとか恥ずかしいけどそれ以上に幸せを感じているのはなんでなんだろうって思いを馳せながら「…検証のためだ。もう一口食べさせたまえ」っていつもより甘いアイスの味を噛みしめるタキオンをずっと見ていたいんですよね

私の発表は以上です
では蓄光に戻ります

あいつ

やべーぞ

モルモットくんに一方的に要求するだけならいくらでもできるのに半分こで食べさせ合うとなんだか変に恥ずかしくなっちゃうタキオンからしか得られない栄養素がある

もっと時間が経つと当たり前のようにあーんしておくれよーとか言ってるのも見られるようになる

あーんしてもらうのが当たり前だと思ってたらカフェあたりにツッコまれて実はやべーことしてたんじゃないかと気にしだすタキオンも良いと思います

>では蓄光に戻ります
ここまで読んだ

カタログが妙に眩しいと思ったらお前か久しぶりだな

発光モルモット映画から高頻度で発光してるな…