「それ、おいしい？」
グラスの中で揺れる柘榴色の波を指差すと、彼はどこか懐かしそうに目を細めた。
「最初はただ苦いとしか思えなかったけどな。付き合いで呑んでるうちに好みができてきてさ。
いつの間にか酒が美味しいと思えるようになってたのに気づいた時は、大人になった証拠かなって思ったけど」
「今でも子供っぽいけどね」
「うっせぇ」
少しずつ減ってゆく柘榴色の湖を覗きながら、グラスの向こうの彼を見る。少し紅みの差したその表情を伺いながら、言葉を重ねてゆく。

「アンタがアタシと同じくらいのときってさ、早く大人になりたい、とか思ってた？」
彼は少し思案していたが、やがて少し気恥ずかしそうに答えた。
「特に考えてなかったなぁ。トレーナーになりたいとはずっと思ってたけど、そのために勉強とか色々してたら、いつの間にか大人になってたよ。
…だから、大人になったらどうなるのかとか、考えもしなかったよ」
それは何か、将来に悩むという課題をやり残したまま子供の時間を終えてしまったことに、ばつが悪そうにしているようにも見えた。
「ふーん…ま、アンタらしいよね」
「一生懸命なところが？」
「まともな答えが帰ってこないとこ」

わざとらしく肩を落としてみせた彼が、もう一度グラスを傾け始める。そんな彼を見ていると、ぽつりと本音が出た。
「アタシ、できれば大人になりたくないんだよね」
「なんで？」
少しだけ真剣な顔になった彼を見て、話を続ける。
「仕事してるとさ、先輩の話とか結構聞くんだよね。肌が荒れやすくなるとか、太りやすくなるとか。それに、全力で走れる時間だってすぐ過ぎちゃうし。
…あと、結婚した人は色々あるみたいだし。旦那さんの帰りが遅いとか、休日に一緒にいると憂鬱とか」
どんなに強い気持ちも、時が経てば色褪せてしまうのだろうか。
だとしたら、ずっとこのままでいられたらいいのに。

「…シチーと付き合ってもう何年か経つけど、俺はシチーに飽きたことはないぞ。ずっと、新しい魅力に気付かされてるよ」
でも、杞憂かもしれない。
こんな彼の言葉を聞いたときに心臓がうるさくなるのは、出会ったときから何も変わらないから。
「なにそれ、うざ…でも、ひとつだけ楽しみにしてることはあるよ」
まだ酒の味なんて判らないけれど、グラスの縁をなぞった指の感触は、不思議と心地よかった。
「アンタと一緒に、お酒呑めたらいいなって」

「それまで、一緒にいてよ」
「もちろん。それまでも、それからも、ずっと」
いつか私も、彼と同じようにグラスを傾けるとき。
こんなふうに向かいあっているだろうか。それとも、隣に寄り添うように座っているのだろうか。

忘れられない時間に、なるといいな。
年を取ってよかったなって思えるような、そんな時間に。

いいべ…

おわり
シチーさんをお供にしてお酒のみたい

極上の酒の肴だべ…

一生一緒にいてくれべ…

だすけよx1

抱けー！抱けー！

健全なお付き合いだべ…

数年後が楽しみだべ…

一緒に飲んで酔って甘えるシチーさんを見てもいいしシチーさんを肴にして酔っぱらってもいい

シチーさんは酒癖悪そうだべ…
そこがいいべ…

酔ったシチーさんの色気すごそうだべ…

卒業と同時に婚約するのかな

>卒業と同時に婚約するのかな
電撃結婚だべ…（関係者には根回し済）

ちょっとアンニュイな甘え方するシチーさんいいべ…

裸になったシチーさんにお酒たらして飲むとかちょっと背徳的なプレイしててほしい

酔ってちょっとめんどくさい絡み方してほしいべ…

酔った時は子供みたいになって気持ちぶちまけちゃうのもまたいいべな…

酔ったシチーさんは甘え上戸なのか泣き上戸なのか

10 YEARS AFTER 10年後の
あなたを みつめてみたい
STAY TOGETHER その時
きっとそばで 微笑んでいたい

「他の女の人のこと見てた」みたいな普段言われないこと言われたい

成人した担当とお酒呑みたいトレーナーは多いと聞く

「随分呑んだね」
「ああ…美味しい店だったし、シチーといるとつい、な」
店の雰囲気に誘われて、随分と長居してしまった。もちろんいつまでも料理を食べることはできないから、話をしている間の口寂しさを飲み物で埋めていたら、いつの間にか深酒になっていたというわけだ。酒を呑んだ彼は余計饒舌になって、私もそれに乗ってしまうから、止め時を見失ってしまう。

「そっか、もう3年になるんだもんな。成人もきっとあっという間なんだろうな」
「ふふっ…その言い方、なんかおじさんくさい」
「いろんなことがあったからな、懐かしくもなるさ」
あれだけ話したはずなのに、彼も私も話の種が尽きる気がまるでしないから、不思議だ。家に帰る道すがらも、玄関の戸に手をかけたときにも、私への想いを隠すことなく吐露する彼に、翻弄されっぱなしだったのだから。
「ほんと、アタシのこと好きすぎ」
再確認するまでもない当たり前の事実が、無造作に口を滑って出てきた。
そう言って戸を締めたのと、彼が私を抱きしめたのは、いったいどちらが早かっただろうか。

「ぁ…」
「そんなことないぞ。ただ好きなんじゃないからな」
濡れた彼の瞳に宿る甘い熱は、酒によるものだけではなかっただろう。いつもの彼とは違う、ちょっと意地悪で、でも目が離せない、妖しい熱。
私を、抱くときの──
「…待ってたんでしょ」
「当たり前だろ。触れたくて仕方ないのは俺だって同じさ。
だからめいっぱい、シチーのことが、ほしい」
腰に手が回って、もう離れられない。彼の顔が、唇の熱が、私を少しずつ蕩かしてゆく。
──ぁ、キス、しちゃう──

「…だめ」
「…だめ？」
そのまま身を委ねてしまいたい誘惑を振り切って、彼の胸板を押す。戯けたようにも拗ねたようにも聞こえるささやかな抗議をしただけで、彼もそれ以上踏み入ってこようとはしなかった。
「…だめ。お酒くさいのはやだ」
「そっかぁ」
少し残念そうにしている彼の背中を押して、浴室のほうに導く。服を脱ぐ手付きはまだ未練がましいが、こればかりは我慢してもらわなくては。
「ほら、お風呂入って」
このまましてしまったら、きっと彼はそのまま寝てしまうだろう。風呂に入らずに風邪を引いてしまっては、きっとあとあと困る。

でも、私はやっぱり悪い子だ。
「…背中流したげるから。
だから、続きはそのときにね」
こんなことを言われて喜ぶ彼の顔を見て、これから何をされるのか期待してしまっているのだから。

それから何日か経ったある日のこと。
「はい、プレゼント」
「え…ありがと。
でも、なんで？」
この前もそうだったけれど、彼が突然思いもよらないことをするのはさほど珍しいことではない。けれど何の理由もなく贈り物をするというのは、今までにも例がなかった。

「いいからいいから。開けてみなって」
私はきっと相当に怪訝な顔をしていたのだろう。彼に促されてやっと、包装紙に手をかけた。
細長い箱の中から出てきたのは、一本の瓶だった。
「これ、ワイン？」
「ああ」
怪訝な表情が解けることはなかった。なぜ未成年の私に、酒など贈るのだろうか。
「生産年のところ、見てみなよ」
もう一度彼に促されて、ラベルの下を覗き見る。
そのとき、合点がいった。
「…これ、アタシの生まれた年に作られたんだ」

彼はそんな私を、穏やかに見つめていた。
「二十歳になったら開けよう。
一緒にな」
私の手の中にある約束は重くて、けれどどこか温かくて、たまらなく愛おしく思えたのだ。
「ちゃんと覚えてたんじゃん」
「見えるようにしておこうと思って。忘れないように」
嬉しい。嬉しくて、言葉が出ない。
とりあえず、続きは彼の腕の中で考えることにした。

約束はいいものだ。それがあるだけで、見えない未来が輝いて見える。
──それが大切なひとのものなら、なおさら。

おまけ
ちょっと不安がるシチーさんに見えるように約束したかった

いいべ…

シチーさんめんどくさいべ…

>いいべ…
こいついつも同じ感想しか言わねえな

いいもんはいいべ…

シチーさんは芸能界の絡みもあってお酒くさいの嫌がりそう
それはそれとして抱かれるもんは抱かれる

20歳の誕生日にお酒もシチーさんも一緒にいただくんだべ…

でも20歳の誕生日にこのワインを一人で飲むシチーさんてのも良くねえか？

>でも20歳の誕生日にこのワインを一人で飲むシチーさんてのも良くねえか？
消えるべ！闇の私！

めんどくささがシチーさんの真骨頂みたいなところあるべ…

酔ったトレーナーさんにベッドの上でいっぱいいじわるされるんだべ…

>20歳の誕生日にお酒もシチーさんも一緒にいただくんだべ…
射精けよx1

>20歳の誕生日にお酒もシチーさんも一緒にいただくんだべ…
でも多分もういっぱい抱かれてるよ？

雰囲気が最高だべ...

「ぁ、はぁっ…！」
「気持ちいいか？」
「…ぇ、なんで、やめるの…？」
「さっき、おあずけされたからな。お返しだ」
「いじわる…！」

「おねがい…」
「ん？」
「もっと、うごいて…ぜんぶ、なかに、だして…！」
「よくできました」
「ぁっ、ぁんっ…♡」

むっ！

エッチすぎるべ…

胎一杯にされてるべ…

「まだ、のむの…？」
「ああ。最高のグラスがあるもんな」
「えっち、へんたい…ぁっ♡」

「おいしいよ、シチー」
「ぇ、どこ、たらして…
ぁ、だめ、もう、さきっぽ、なめないで…ぁあああっ…♡」

百年にひとつのグラスで呑むワインは美味いか？

世界で一番豪華なわかめ酒だべ…

「どこがいい？」
「…いうか、ばか…」
「言えないなら、これで教えてくれ」

「そこだな…わかった」
「ほんと、いじわる、へんたい…」

トレーナーの舌遣いに翻弄される酔いが回りきったシチーさんは淫靡だべ…

えっちもしっとりイチャイチャもできるのがシチーさんのいいところ

トレーナーの優しいキスでモデルの仮面を外されて一人の恋する女の子になるのいいよね…

二十歳の誕生日にはワイン開けたのと同時に指輪プレゼントされるんだべ…

このシチーさんはやり残してるのママタレントの仕事くらいしかなさそう

シチーさんにおねだりさせるのいい…

シチーさんとえっちしたり一緒にお酒飲んだりとか男としてめっちゃ満たされそう

>シチーさんとえっちしたり一緒にお酒飲んだりとか男としてめっちゃ満たされそう
絶世の美少女の可愛い素顔を独占出来るのはめちゃくちゃ満足感あるよね…

シチーさんの方から自分好みに染めてくるからな…

奥の弱い所とか小突かれてトロトロに蕩けてるのが似合いすぎる

ふたりとも遠慮なく男と女するのいいよね

>ふたりとも遠慮なく男と女するのいいよね
トレーナーはシチー大好きだしシチーはトレーナー大好きだからな…

>>シチーさんとえっちしたり一緒にお酒飲んだりとか男としてめっちゃ満たされそう
>絶世の美少女の可愛い素顔を独占出来るのはめちゃくちゃ満足感あるよね…
シチーさんはいい女だからね
見た目も性格も

いいことがあった日とか記念日とかにちょっとずつそのワイン呑んでてほしい
無くなりそうになったからって呑むの遠慮したらトレーナーさんに「ちゃんと大人になっても楽しい時間あったろ？」って言われてそれだけ幸せだったことに気づいてほしい

>奥の弱い所とか小突かれてトロトロに蕩けてるのが似合いすぎる
中出しと赤ちゃんおねだりと「すき」しか言えなくされちゃうんだ…

ちょっとうまくいかないことがあると逆にシチーさんの方から「ちょっと呑もっか」みたいなこと言い合ってるといいと思います

寝坊しないように起こしてもらうからおはようからおやすみまで一緒にいられるって寸法よ

ムラムラすればいいのか尊い…すればいいのか反応に迷う

こうやって昼も夜もいっぱい愛されて中に出してもらったけどなんか物足りなくて
「あ、アイツの赤ちゃんが欲しいんだ」って気づいて溢れた因子汁を掬ってもう一度中に塗り込めるシチーさんが見たいので誰か書いて

とびきり美人でちょっとめんどくさくて朝に弱いけど恋愛つよつよでぐいぐいアピールしてくる美少女ウマ娘
お嫌いですか？

>こうやって昼も夜もいっぱい愛されて中に出してもらったけどなんか物足りなくて
>「あ、アイツの赤ちゃんが欲しいんだ」って気づいて溢れた因子汁を掬ってもう一度中に塗り込めるシチーさんが見たいので誰か書いて
Youが書くんだYoー

ほろ酔いになって手を繋ぎながらトレーナーさんにそっと肩を寄せるシチーさんもいいと思いますよ

>とびきり美人でちょっとめんどくさくて朝に弱いけど恋愛つよつよでぐいぐいアピールしてくる美少女ウマ娘
>お嫌いですか？
大好きですねえ！

甘えつつもちゃんとアプローチするのいいよね

>こうやって昼も夜もいっぱい愛されて中に出してもらったけどなんか物足りなくて
>「あ、アイツの赤ちゃんが欲しいんだ」って気づいて溢れた因子汁を掬ってもう一度中に塗り込めるシチーさんが見たいので誰か書いて
そのうち「しばらくお酒は控えないとね」ってなるわけですか…

窓際のカウンター席で夜景見ながらキスしてるやつ

ワインと同じ色の赤いドレス着てトレーナーさんにエスコートされるシチーさんが見たい