二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1629728497434.jpg-(11321 B)
11321 B21/08/23(月)23:21:37No.838481026+ 00:22頃消えます
街中のベンチに座り、参考書を読み漁る俺の前を1人のウマ娘が通る。
「〜〜♪」
鼻歌交じりに小さなぬいぐるみを持ちながら、街中を1人歩くウマ娘、成長期もきてないようで、…しかし、保護者と言った姿は見えない。
(大丈夫だろうか、いや、下手に声掛けるのは危険だしな…)
……おい、あの子信号無視して歩いてないか!?
ここら辺の路地裏は急に車が通りやすい、車が居ないからって赤信号を歩くのは危険だろ!!
俺は急いで駆け出し、彼女の元を追う。
「♪♪」
彼女は俺もよく分からない言葉で歌っており、…次の瞬間、車が急に曲がる。
「!!?」
(まずい!)
怯え上がり、ぬいぐるみを置いてその場に立ち尽くして…為す術なくーー
クソっ…!もうなるようになれだ!!
駆け出した俺はそのまま彼女を抱きつき横転しーーー
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/08/23(月)23:21:55No.838481139+
『ブー!!!!』
大きなクラックションとともに何とか急ブレーキで速度を減速した車は、ぶつかることなく横断歩道を少しだけ抜けて止まった。
……かく言う俺は転がりながら場所をずらし、何とか間一髪で避けることができた…。
「ごめん、大丈夫!?」
「〜〜〜っ!」
彼女はびえぇぇん!!と泣き出した!
「わっわっ!」
…俺はどうしようもなく。また…野次馬に捕まったらどうしようと今更ながら…自分のした行動を呪った。
「と、とりあえず…仕方ないっ!着いてきて!!」
俺は指を差して、とりあえずはここから逃げようと指示を出す、思いつくのはそれくらいしか無く………
221/08/23(月)23:22:08No.838481212+
気づけば、街のすごい離れまで俺とこの子は走っていた。…ウマ娘の身体能力なら子供でも余裕で着いてこれたのである。
「大丈夫…?」
「〜!〜♪」
どうやら、泣き止んでるどころがこの状況に無邪気に楽しんでいるようだった。
「…とりあえず、身元から随分離れちゃったし、警察署に…」
ぐぎゅるるるるー…
(……え?お腹減ったの?)
「〜〜」
うるうるとした目で俺を見つめてくる。
「……飯、食べる?」
「?」
「着いてきて!」
321/08/23(月)23:22:43No.838481416+
〜〜⏰〜〜
彼女の手を引き、俺は…近場の…行きつけのラーメン屋に入った。
「おっちゃん、ラーメン2つ!この子のは…」
「おうあんちゃん!なんだいこのめんこい子は!サービスしておくよ!残してもいいからな!」
「あんがと!助かるわ!」
しばらくして…暖かい醤油ラーメンが2つ届いた。
「?」
「あ〜えっと、これはね…」
箸で食べる様子を見せる、しかし彼女は上手く取れず、うるうるとまた泣き出しそうだった。
421/08/23(月)23:23:43No.838481793+
「おっちゃん…フォークと小さな皿ちょうだい…」
「おうおう!忘れてたよ!ほら!」
「はい…えっとね…これなら…」
彼女はラーメンを綺麗にパスタように巻きとって、音もなくぱくりと食べーー
「!!!」
大層気に入ったのか、食べる度に不思議な声を出してどんどん食べてーー
「………俺のも食べる?」
コクコク
「はい、どうぞ」
あっという間に……2人分を食べきってしまった。
ガラガラガラ………
「さーて、とりあえずは警察署に…」
「………」
彼女はじーっと俺を見る、まるで遊んでほしいと言う目でーー
………いや、これで警察署に連れてって途中で泣かされてもかぁ……
521/08/23(月)23:23:59No.838481898+
その後、彼女が随分と遊びたがるので自然公園に連れていった。
(警察署に連れてかないとなんないのになぁ…)
どうにも遊ばないと泣き出すぞという感じだったので、仕方なく公園に連れていった。
…言語はよく分からないが彼女は喜んでて、クローバーが咲きほこる小さな森を楽しそうに花を積んでは綺麗にまとめている。
「……そうだ」
ちょっとまっててね、と彼女にいうがたぶん伝わってない。
…たぶん、外国の子なのだろうか?
俺は妹に教わった方法を駆使して、目の前のクローバーを上手く編み込んで…綺麗な花の王冠を作った。
「はい、どうぞ」
静かに彼女に乗せる。
「〜?〜〜!!」
嬉しそうにつけた王冠を持って駆け出した彼女を見て、俺はそろそろだな、と決意する。
もう夕焼けも近い。本気で警察署にーー
621/08/23(月)23:24:25No.838482060+
夕焼けが落ちて、そろそろ暗くなる時間。
俺は自然公園の出口に出て、目の前にある警察署に………
「…………え?」
突如、ヘリコプターにスポットライトを照らされる。
自然公園の駐車場にはあからさまに巨大な黒い高級車が何個も並び、あっという間に俺は包囲されていた。
「………え、ちょ、うわっ!」
黒服の男二人に俺は腕を捕まれ、かなり痛い姿勢のまま制御不能にされる。
(何この展開ー!?)
「……」
黒服の男二人は何も言わない、…明らかにSPのそれなんだけど、…怖くて喋れなかった。
(…片方日本人だよな…)
721/08/23(月)23:24:35No.838482119+
その時、彼女は突然立ち上がって…1人の総司令と思えるSPに何か話し出した。
「○▼※△☆▲※◎★!」
「〇?✕□▽?」
「!!◎!!」
「……なに?」
ぎゅぅつ!!
「いたいたいたい!」
ただ、なんとなく彼女が必死にその人に話しているのは傍から見ても伝わっていた。
821/08/23(月)23:25:03No.838482291+
〜〜⏰〜〜
しばらくして、拘束は解かれ…
司令官らしき強面ムキムキの男が、俺に近づいて一礼する。
「申し訳ありません、あなたが誘拐していたのかと…彼女をお助け頂きありがとうごさいました」
カタコトの発音だが、しっかりと感謝を述べていた。
「あの…この子は…いったい…」
「名家の者でございます、それ以上は守秘義務があります」
「そうですか、すいません、彼女をこんなに…」
彼は首を振りーー
「少ないですが、謝礼です」
大きな封筒を俺に渡され、何も言わず全員すぐにいなくなってしまった。
921/08/23(月)23:25:14No.838482355+
「いや…お礼なんて…あれ、……もう居ない…」
静かに封筒を開くと…
嘘だろ……
大量の万札が入っており、俺は静かに1枚ずつ数え……
「5、500万…………」
事の重大さを改めて気付かされ、俺は全身に冷や汗が走る。
…同時に、今トレーナーになるための大学費をバイト生活をしてなんとかしようとしてた現状を打破できる奇跡に…二つの意味で恐ろしい日だったと実感するのだった。
1021/08/23(月)23:25:35No.838482474+
新人研修を無事終え、俺は遂に夢のトレセン学園のトレーナーになった!!
来月からウマ娘達が入学、編入する……!
の、だが………
『アイルランドより国際編入!?トレセン学園に特級令嬢現る!?』
新聞の1文目を見て、俺はおお、と声を上げる。
トレセン学園に入学する前、特に編入するウマ娘や地方から来るウマ娘に関しては前情報が特に入りやすい。
新聞は大文字と大量のボディガードに防がれたせいで当の本人が全く見えてない写真で、そのウマ娘が誰なのかわかってない。
1121/08/23(月)23:25:51No.838482573+
(まあ、完全にハズレくじになるんだろうなぁ…ウマ娘の名前と顔は知れるけど個人情報はトレーナーの知るところには入らないし……)
その令嬢とやらのトレーナーになってその子を怪我させましたっていったら本気で殺されそうだ…ああ怖い怖い。
俺は新聞を閉じて、とりあえずそういう感じのするウマ娘はスカウトを回避しようと決める。
(悪いけど…新人に入ったばかりの俺がそんなのでつまずく訳には行かないんでね!)
過去に実際俺はやらかしてる身である、あの頃からかなり身の程を弁えることを俺は覚えたし、あのラッキーもひとつ間違えてたら俺は死んでただろう。
そんな当たり前くらいは大人の身である以上ちゃんと回避させて貰おう。…来週に入学式だ、…今年は何がなんでも失敗しないぞ!!
1221/08/23(月)23:26:10No.838482696+
トレセン学園に朝早く到着し、入学式をしっかりと終えてーーー
俺は改めて、午後の最初のレースの視察にやってきた。
集まったウマ娘達を見て、女性トレーナーの先輩と一緒にどこを見るべきかの確認をしていた。
「スピード・パワーだけじゃダメだめよ、少人数の争いは力で押し通されるケースが多いの、着順が悪くても、本人のレース運びのセンスとか……そういうのを持ってる子が強いし最後まで生き残るから」
「なるほど、…ありがとうございます」
先輩の話に頷き、早速眺める……
…その時、明らかに1人だけ自由気ままに歩き、ぼんやりと空を見たかと思えば教官に呼ばれて優雅に歩き回る子がいた。
1321/08/23(月)23:26:25No.838482784+
「あの子は……ファインモーションか…」
「…んー…わかってるとは思うけど…」
「まあ地雷ですよねぇ…今年はお嬢様系のウマ娘には厳重に気をつけてスカウトしないと…」
あの世間知らず具合、というより日本すら知ってないような動き…もうだいぶ俺の中ではクロだった、アレはスカウトからは外そう、個人理由も悪いが、ベテランに押し付けて置くべきだ。
悪いけど…実力があるとしても新人が捕まえていい存在じゃない。
1421/08/23(月)23:26:41No.838482892+
レースが始まるが、とにかくその子は自由に走り出した。
ペースは守ってない、走りはかなり酷いもので…それでもめちゃくちゃに強いのは事実で、実にその走りは楽しそうだった。
「先輩ならちょうどいいんじゃないですか」
「体つき、動く脚、トモ…正直身体的な能力値のバランスは過去に見たどんなウマ娘より凄いけど…本当に走ることすらよく分かってないのね…要らぬ事で炎上しないならスカウトするけども…」
「俺もです、まあ俺は新人だから最初からパスですが」
とりあえずは今日決めて終わるのもアレだろう。ちゃんと色んなウマ娘を見ていこうかな。
既に、ファインモーションと呼ばれる彼女の前には多数のトレーナーが居てわちゃわちゃとスカウト合戦が起きていた。
1521/08/23(月)23:26:55No.838482983+
「ファインモーションさん!…俺はあなたがどんな存在だとしても最高の走りができるよう約束します!」
…まるでプロポーズみたいだ、俺もするの?…やだなぁ……。
「わぁっ!すっごく面白ーい♪でも〜…」
もっと面白そうな人がいるかもしれないから!彼女はそういって彼らの集まりからあっという間に離れてしまった。
「わわ!私のスカウトも終わってないって〜!」
「ごめんなさい♪また後でね〜!」
いい子なんだけどなぁ…それに、どこか見てて懐かしい雰囲気があって…。
ま、俺には関係ない人だ、…とっとと帰るか。
その時、ファインモーションと目が合った。
「……?」
俺は見てないふりをして、そっと背を向けて立ち去る。
1621/08/23(月)23:27:15No.838483092+
「………君は……!」
ファインモーションは静かに叫び…。
1721/08/23(月)23:27:28No.838483171そうだねx10
「やっと…みーつけた…♪」
幸せそうに一言だけ呟いた。
1821/08/23(月)23:28:15No.838483437そうだねx3
ローマの休日かよ…
1921/08/23(月)23:28:16No.838483444そうだねx7
なんだい今日はやけに名作ファイン怪文書をよく見かけるが…
2021/08/23(月)23:29:01No.838483718そうだねx8
っていう感じで幼なじみタマを書き終えたから次書こうと決めてたファインモーションの怪文書が好きなんですけど
今日いつも通り定時に(22:15分)に出そうとしたら既にファインモーションの書いてる人がいて
じゃあ1時間後に出そうかなってやったら既にまた出してる人がいたので
謎のファインモーション人気が起きてて出そうか迷ったけど供養です
続きは書くかは分かりません
2121/08/23(月)23:29:18No.838483821そうだねx10
書いてくれー!
2221/08/23(月)23:29:20No.838483837+
こうして出会って親族が来日して最後にピンク怪文書に繋がるわけか…
2321/08/23(月)23:29:51No.838484002+
続きが気になるわ!続きを見せてちょうだい!
2421/08/23(月)23:30:24No.838484195そうだねx12
>こうして出会って親族が来日して最後にピンク怪文書に繋がるわけか…
オイオイオイ
2521/08/23(月)23:31:14No.838484464+
健全な名作ファイン怪文書ありがたい…
裏で低俗な内容の怪文書書いててごめんね…
2621/08/23(月)23:32:07No.838484761+
>こうして出会って親族が来日して最後にピンク怪文書に繋がるわけか…
外交問題に発展しかねない!
2721/08/23(月)23:32:09No.838484770そうだねx2
>レースが始まるが、とにかくその子は自由に走り出した。
>ペースは守ってない、走りはかなり酷いもので…それでもめちゃくちゃに強いのは事実で、実にその走りは楽しそうだった。
>「体つき、動く脚、トモ…正直身体的な能力値のバランスは過去に見たどんなウマ娘より凄いけど…本当に走ることすらよく分かってないのね…要らぬ事で炎上しないならスカウトするけども…」
このシーンちゃんとファインモーションのデビュー前の練習時代の特徴をしっかり捉えててタマとキーストンのアレを書いた人なんだなってすぐに分かった
最後の部分はウマ娘の部分だけど概ねちゃんとファインと原作を交えてるの良い…
2821/08/23(月)23:33:02No.838485079そうだねx3
>健全な名作ファイン怪文書ありがたい…
>裏で低俗な内容の怪文書書いててごめんね…
あれはあれでいいものだ
2921/08/23(月)23:34:01No.838485406そうだねx1
>黒服の男二人は何も言わない、…明らかにSPのそれなんだけど、…怖くて喋れなかった。
>(…片方日本人だよな…)
片方日本人…ウマ娘の…?
あっ
3021/08/23(月)23:37:04No.838486402そうだねx1
なんだい今日は
随分ファインの怪文書をよく見るが
3121/08/23(月)23:37:55No.838486666+
書いた人なんだけどなんでこんな増えてるの…
ファインはいい感じにマイナーだから次の候補にしただけなのに…
3221/08/23(月)23:38:17No.838486785そうだねx1
夕方ぐらいにあったファインのスレがすごく盛り上がったからかな…
3321/08/23(月)23:39:18No.838487122+
これだけ増えてくれればもう大丈夫だね
3421/08/23(月)23:39:37No.838487230そうだねx2
一般人は退いていた方がいいぜ!今からこの街に王族が来るんだからよ!
3521/08/23(月)23:40:28No.838487541+
というか今日カタログに怪文書がめちゃくちゃ多くない?
月曜の夜だよ?
3621/08/23(月)23:40:57No.838487713そうだねx8
>これだけ増えてくれればもう大丈夫だね
いーやもっと増えてもらう
ただしファインとトレーナーが曇ってたりするのは駄目だ
3721/08/23(月)23:41:28No.838487889+
>書いた人なんだけどなんでこんな増えてるの…
>ファインはいい感じにマイナーだから次の候補にしただけなのに…
未実装組の中ではかなり人気ある方だと思う
何より今晩何故かハイクオリティのファイン怪文書が一気にこれ合わせて3つ来た
3821/08/23(月)23:42:04No.838488067+
たまには曇りがちなのもいいのよ
3921/08/23(月)23:42:11No.838488103+
曇らせてもハッピーエンドなら許す
4021/08/23(月)23:42:19No.838488160そうだねx7
とにかく不妊ネタを使うのは許さん ファインが幸せじゃなくなるからな
4121/08/23(月)23:42:32No.838488228そうだねx2
>たまには曇りがちなのもいいのよ
幸せになる過程のならいい
4221/08/23(月)23:43:07No.838488416+
でもこの「」は原作通りに進ませるから…
あっファインは原作そんなに悪くないわ…
4321/08/23(月)23:45:11No.838489071+
>あっファインは原作そんなに悪くないわ…
>とにかく不妊ネタを使うのは許さん ファインが幸せじゃなくなるからな
4421/08/23(月)23:45:21No.838489131そうだねx1
>とにかく不妊ネタを使うのは許さん ファインが幸せじゃなくなるからな
でもよぉ
「ごめんなさい…わたしっ…貴男の赤ちゃん、産んであげられない……!」
ってボロボロ泣いてしゃくり上げながら絶望的な告白をするファインは
この上なく美しく愛おしくないか?
4521/08/23(月)23:45:51No.838489310そうだねx6
>>とにかく不妊ネタを使うのは許さん ファインが幸せじゃなくなるからな
>でもよぉ
>「ごめんなさい…わたしっ…貴男の赤ちゃん、産んであげられない……!」
>ってボロボロ泣いてしゃくり上げながら絶望的な告白をするファインは
>この上なく美しく愛おしくないか?
del
4621/08/23(月)23:45:53No.838489314そうだねx5
>この上なく美しく愛おしくないか?
連れて行け
4721/08/23(月)23:46:48No.838489678そうだねx3
>この上なく美しく愛おしくないか?
SAS呼ぶぞ
4821/08/23(月)23:46:59No.838489738そうだねx4
> この上なく美しく愛おしくないか?
極刑!
4921/08/23(月)23:48:02No.838490090+
いつぞやの早朝に出てきた怪文書は色々とすごかったな……
このまま平和に進んでほしい
5021/08/23(月)23:48:15No.838490162+
>この上なく美しく愛おしくないか?
現実から目を背けるように現役生ぴょいしまくってるのもいいと思う
5121/08/23(月)23:48:34No.838490263+
存在した痕跡すら残らなさそうだわアイツ
5221/08/23(月)23:48:38No.838490281そうだねx4
>>とにかく不妊ネタを使うのは許さん ファインが幸せじゃなくなるからな
>でもよぉ
>「ごめんなさい…わたしっ…貴男の赤ちゃん、産んであげられない……!」
>ってボロボロ泣いてしゃくり上げながら絶望的な告白をしたファインに奇跡が起きて愛おしそうに大きくなったお腹を撫でながら笑ってるのは
>この上なく美しく愛おしくないか?
5321/08/23(月)23:49:51No.838490711そうだねx1
不妊ネタ別にしても天真爛漫で育ちのよさから天然ならなにしても許されると思ってそうなイケイケ天才少女が古バの一戦級と戦うことで目覚めた闘争心と内なる狂気のせいでスランプ突入して壁にぶち当たってもがき続けて曇りっぱなしでプライドぐっちゃぐちゃになるところ見てえよ…
5421/08/23(月)23:50:16No.838490865そうだねx5
美しいのは否定しないが破滅の美は求めてないんだ
5521/08/23(月)23:50:49No.838491045そうだねx5
ファインモーションは子供の誕生日に毎年嬉し泣きしながらハッピーバースデー歌うんだよね...もーお母さんやめてよーって呆れて娘から言われるんだよね...
5621/08/23(月)23:50:59No.838491094+
それから、俺はいい感じに成績を残せそうな担当候補を絞り出した。
(あの子、なんか引っかかるんだよな)
あの視線、俺を知ってる感じがした。
…なんとなく、もう一度見てみたい。
いや、危険だろ、やめとけともう1人の俺が囁く。
それはわかってるっての、いや…でもなぁ…
「くそ、見に行くか…」
これが過ちの一手だとしたらそれは受け入れよう、…過去に何とかなったんだから、これも何とかなるって。
俺はトレーナー室から飛び出し、ゆっくりとグラウンドに向かった。
彼女がいるかどうかは分からない、ただ…それはそれで良いし、居ないなら俺はそこでスカウトして終わり。
(これでいいか、十分だよな)
5721/08/23(月)23:51:12No.838491154+
真昼間、春風は強く、冷たくも陽気な日が心地よい。
悪運は昔からあった。…探せば居るもので…
「……ファイン…」
「いたーっ!」
ターフにいた彼女は全力疾走でやってきてーー
彼女が急に俺に抱きつく!
「ちょっ!ちょっ!!」
「探してたんだよー!ずっとずーっと♪君を探してたんだ!」
「えっ!?ええぇっ!?」
「お父さんにもお母さんにも物凄く反対されたんだ♪それでも…会いたかったの!」
「ちょ、ちょ、何言ってるの…」
5821/08/23(月)23:51:28No.838491255+
〜〜⏰〜〜
「…あの時の、君が!?」
「そうだよ?」
嬉しそうに彼女は俺にすりすりと甘えており、その感覚は…まさに過去の彼女に近かった。
「ファイン…あのさ…俺がゆうのもなんだけど…不相応だよ…」
「そんな事ないよ?…悪い結果でも大丈夫だよっ…?」
「…いや…お前が大丈夫でも俺の評価は下がるんだよ…それも社会的な地位がな…」
「…なら、勝てばいいんでしょっ♪」
「残酷だけど…正直今の君を守れるほど俺は…」
ぎゅぅっーと彼女は抱きついた。
「嫌…1人にしないで…寂しい世界に帰りたくない…」
「………」
5921/08/23(月)23:51:46No.838491369+
思えばあの時、ファインモーションは1人だけだった。
まるで親から逃げるように…いや、逃げてなんかないな、きっと外のもっと綺麗な…いや、綺麗なんかじゃなくても知らない世界が好きなんだ。
…トレーナーとして、避けるってのは情けない事なんじゃないのか?
(だけど、彼女をスカウトすればリスクしかないぞ)
「ぐすっ…」
彼女は泣きついた。…それほどまで…
……………あああああ!!
6021/08/23(月)23:51:56No.838491423+
もう、どうにでもなれだ!!!!
6121/08/23(月)23:52:08No.838491492+
「分かった!お前のトレーナーになる!そのために来たお前の想いを俺は捨てれるほどの男じゃないから!」
「ーーーっ!!」
「…ああ、…言っちゃった…」
「ううん………へへっ、だいすきっ」
彼女は強く抱き締め、俺は名実共に地獄への切符を強く手にしてーー
(例え地獄だっていいさ、閻魔様に1発ぶん殴ってやりたい所だったからな)
強く、覚悟を決めるのだった。
6221/08/23(月)23:52:26No.838491591そうだねx8
最後にファインモーションの想いを書きますので
気長に待っててください
時間内には間に合わせます
6321/08/23(月)23:53:18No.838491818+
このトレーナーなら王族とだって戦える
6421/08/23(月)23:55:30No.838492677+
昔出会ったあの子は王族の関係者で
就職したその日にスカウトしました!
トレーナーなんてそれでいいんだよ…
6521/08/23(月)23:56:52No.838493103+
お父さん、お母さん
英雄ってなんだろう?
…そう、例えば、絵本に出てくる王子様♪
報われないお姫様に突然現れて……華やかな道に歩ませてくれる人
でも、でもね、お母さん、お父さん、…私の前に現れた王子様は、騎士の姿も、かっこいい剣も、何も付けてなかったよ
凄く普通の人だったの、でも……誰よりも勇気があって、誰よりもなんだかんだで見捨ててくれなかった。
あの人が居なかったらね、私…死んでたかもしれないから。
初めて食べたラーメン、美味しかったなぁ♪私ね、彼と食べたからかな?日本で初めて食べたあの味が忘れられないの
6621/08/23(月)23:57:31No.838493314そうだねx1
お母さんもお父さんも、いつか一緒に食べようね♪
そして王子様は…約束してくれたんだ
ううん、きっと王子様は知らないと思う、クローバーの王冠(ティアラ)の意味を
私はずーっと思い出に残るんだ。
綺麗な綺麗な、思い出のクローバー♪
彼との幸せを描く、最初のティアラなのだから。
私、負けたくないよ、譲りたくもない
お姫様だって、お姫様の意地があるの
6721/08/23(月)23:57:52No.838493437そうだねx8
これでとりあえず完走
ここからのストーリーは原作を見ていただくとわかるでしょう…
6821/08/24(火)00:00:02No.838494109そうだねx2
いいもの読んだ…
6921/08/24(火)00:00:50No.838494412+
ほんといいものを見していただいて感謝しかない
7021/08/24(火)00:00:52No.838494426+
ありがとう…
ラーメン食べてくる…
7121/08/24(火)00:02:10No.838494832そうだねx4
>シャムロックはアイルランドの国花であり
>日本ではシャムロックは無いがクローバーが一般的である
>国花のティアラは即ち国姫の冠である
7221/08/24(火)00:02:36No.838494973+
書き込みをした人によって削除されました
7321/08/24(火)00:03:21No.838495213そうだねx1
>またジューンブライドにおいてクローバーのティアラは『幸福、永遠の愛』の象徴である
7421/08/24(火)00:03:27No.838495244+
>ラーメン食べてくる…
太るから明日にしとけし…
7521/08/24(火)00:03:40No.838495307そうだねx1
高度なクソボケ行動だったのか…
7621/08/24(火)00:06:00No.838496067そうだねx1
思い出クローバーとラーメンが好きになるきっかけ
全てを綺麗に混ぜ込んだ上に原作とアイルランドリスペクトまである
相変わらずの完成度の高い怪文書だ…
7721/08/24(火)00:07:42No.838496614+
大丈夫?よその国のお姫様の初めてもらっちゃってない?
7821/08/24(火)00:08:46No.838496947+
これもう父母公認だろ
終わったら連れてかれる
7921/08/24(火)00:09:10No.838497075+
ハイクオリティなファインモーション怪文書ありがとう
こういうので良いんだよこういうので…
8021/08/24(火)00:09:38No.838497210+
素晴らしいです!!!!
8121/08/24(火)00:11:43No.838497866+
ちなみに当初の予定ではこのままレースエンディングまでで後編を書ききろうとしてたんですが
思ったより怪文書多いので別の子を書くのでこれで打ち切るね…
8221/08/24(火)00:12:59No.838498296そうだねx4
なんでお嬢様が信号無視なのか分かったよ
アイルランドでは車が少ないから歩道が赤だろうと周りに車居なかったら通るのが普通なのね
細すぎて気づけるかこんなん
8321/08/24(火)00:15:07No.838498966+
>お姫様だって、お姫様の意地があるの
ここでちゃんと火が灯るのがカッコイイよファイン
8421/08/24(火)00:18:27No.838500087+
後編待ってる
早く書いて


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