二次元裏@ふたば

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12655 B21/06/09(水)23:14:03No.811563793そうだねx1 00:14頃消えます
トレーナーが合コンに行く。そんな話をモルモットさんから聞いたとタキオンさんに教えてもらった
それを聞いたアタシは居ても立っても居られずトレーナーの元に向かう
アタシの一番がトレーナーであるように、トレーナーの一番もアタシであって欲しい
恋愛はトレーナーの自由だけど、それでもトレーナーが何処の誰とも知れない女に持って行かれるなんて我慢ならない
「トレーナー!アンタ合コンなんかに行くの?!」
「スカーレット?いきなりどうしたんだ?」
「タキオンさんからトレーナーが合コンに行くって聞いたの」
「アンタ、余所の女にかまけてアタシを放って置こうなんて思ってないわよね?!」
トレーナーに限ってそんなことはあり得ないのは分かっているけど、つい強い口調で問い詰めてしまう
返答次第ではアタシにも考えがあるんだから…!
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/06/09(水)23:14:27No.811563952+
「あー…何をどう聞いたか分からないけど、合コンではないぞ」
「何と言うか、あれだ、同窓会」
「同窓会?」
「ああ、中学時代に仲良かった奴らと久しぶりに会おうって話になってさ」
「男だけじゃないし、久々の再開だからある意味合コンみたいかも、みたいな話は確かにどっかでしたなぁ」
「なるほどね。でも女の子もそういう仲良しグループにいたなんて珍しいんじゃないの?」
「部活仲間だからな。ほらこれ」
そう言ってトレーナーを含めた数人が映った写真を携帯で見せてくれた
アタシと同い年くらいのトレーナー…この頃は可愛かったのね。後でデータ貰えないかしら…
「な?別に知らない人と会う訳じゃないんだし、旧交を温めるくらい許してくれよ」
確かに見ず知らずの女に会う訳ではないみたい。でもだからこそ余計に油断はできない
もしこの写真の中に初恋の人とか元カノがいたりして、再開が切っ掛けで燃え上がったりなんかしたら…
更に追及をしたかったけど、最初に食って掛かったことに負い目を感じてそれ以上深く聞くことはできなかった
ちなみに写真のデータはしっかりと貰った
221/06/09(水)23:14:50No.811564136そうだねx1
そして迎えたXデー。アタシは何をしているかと言うと――
「ええっと…ここが飲み会の会場ね」
トレーナーが同窓会をしているという居酒屋へ来ていた。このまま乗り込んでこっそりと動向をチェックしてやるんだから!
そのままお店に突入…の前に改めて自分の姿を確認する
いつもの髪形から変えたアップのポニーテール、変装用の眼鏡、耳隠しの帽子、エアグルーヴ先輩から借りた大人っぽい服装…うん、バッチリ
これならぱっと見では誰も未成年だとは思わないだろう。周りの同年代よりも少し大きい身体つきに今は感謝だ
ここから先は大人の世界、さぁ…ダイワスカーレット、気合入れて行くわよ…!

お店に入るやいなや、目と耳を澄ませてトレーナーを探す…いた!あそこの座敷だ
丁度様子を覗き見ることができ、なおかつ位置も遠くないカウンター席が空いていたのでそこに座る
メニューを見るフリをしながらトレーナーの様子を伺う。…うん、バッチリ見えるわ
すいませーん、烏龍茶ください。あと卵焼きとニンジンスティックお願いします
321/06/09(水)23:15:03No.811564248そうだねx1
「いやー、しかし久しぶりの再会なのに蒼ちゃんもミクちゃんも来られなくなっちゃうなんて残念だよなぁ」
「まぁ別に野郎だけでもいいじゃん、男同士でしか話せないこととかもあるし」
「そうだな、取り合えず近況報告でもしようか」
なんだ、女の人は来ないのね。一安心だけど、何だか来た意味無くなっちゃったかな…あっ、とん平焼きとタコ唐下さい
順番に近況報告が始まった。当たり前だけど皆社会人なのよね
トレーナーはお酒を飲みながら相槌を打ってるけど、お酒を飲むペースが早い。大丈夫かしら?
「えっ?お前トレセンのトレーナーになったの?凄ぇな」
「可愛いウマ娘ばっかりの場所にいるとか羨ましいわ。担当とかいるの?」
「ああ、いるよ。ダイワスカーレットって娘を担当してる。俺には勿体無いくらい良い娘だよ」
「ダイワスカーレットってあの娘だろ?ウオッカのライバルの」
「え?お前あんな凄いウマ娘の専属トレーナーやってんの?」
思い出話になるかと思いきや、奇しくもアタシとトレーナーの話になっている
トレーナーはアタシのこと何て言うんだろう?聞き逃せないわね
すいませーん、烏龍茶おかわりとチキン南蛮お願いします
421/06/09(水)23:15:16No.811564346+
「俺ダイワスカーレットが走ってる秋華賞とか有マとか見てたぜ!お前スゲーな!」
「あんな可愛いウマ娘と毎日一緒にいるとか猶更羨ましいな」
「そうか?確かにスカーレットは可愛いけど、そこまで羨ましがるもんかね?」
「当たり前だろ!お前、あれだけ魅力的な娘といて何にも思わないのかよ?手出したりしないのか?」
「大事なパートナーに手を出すわけないだろ。そもそも出したら犯罪だよ」
「はー、真面目だねぇ…いやそれが当たり前なんだけどよ」
「でも、よく我慢できるよね。スカーレットちゃんおっぱい大きいし、僕だったら毎日顔合わせてたらどうにかなりそうだよ」
「そうだよなぁ。ここだけの話、どうなんだ?やっぱりムラムラしたりはするのか?」
「いや、それは…その…」
俯いて口ごもるトレーナー。これは興味深い話になってきた
トレーナーはアタシに女としての魅力を感じているのかしら?一層耳をそばだてて、トレーナーたちの会話を盗み聞く
やがてトレーナーは顔を上げ、口を開いて語り始めた
「スカーレットはさ、笑顔が一番の魅力だと思うんだよ」
521/06/09(水)23:15:30No.811564430+
「え?」
「ん?」
「周りの奴らは年齢離れした身体だとか大きな胸だとか、真面目な優等生な所が魅力だって言うけど、違うんだよ」
「アイツの魅力は、色んな笑顔がある所なんだよ」
「インタビューの時のお淑やかな笑顔とか、口を開けて笑う天真爛漫な笑顔とか…本当に素敵なんだよ」
「勿論真面目な顔もいいし、ひた向きな努力家な面や家庭的な所なんかも魅力的だよ?」
「ウマ娘として足の速さだって一級品だけど、人としてだって良くできた女でさ、この間も…」
唐突に始まったトレーナーによるアタシの自慢話。友人たちは置いてけぼりだ
「で、スカーレットの魅力はそれだけじゃなくて…」
更に褒め殺しへと話は続く。アタシ自身面と向かってあそこまで褒められたことは無い
トレーナーは相当お酒を飲んだらしい、よく見ると顔が真っ赤だ
でも、多分それ以上にアタシの顔は赤くなっているだろう
トレーナーの口から次から次へと豊富な語彙で出てくるあらゆる誉め言葉は、嬉しさと同等の恥ずかしさも与えてくる
トレーナー、もしかしてアタシがトレーナーのことを好きなのと同じくらいアタシのこと好きじゃない?!
621/06/09(水)23:15:44No.811564554そうだねx1
そんな感じでトレーナーは大いに語ったあと、最後にポツリと言った
「…正直な話、俺も男だからスカーレットと一緒にいて堪らないなって思ったことは何度かあるよ」
「でも、俺が欲望をぶつけることでアイツの魅力が少しでも曇ったらと思うと、そういう気は一切起こらなくなるんだよね」
「俺は…俺にとっての一番の、アイツの信頼を裏切る真似だけはしたくないんだ」
「そうして思うんだよな。ああ…俺はスカーレットに心底惚れてるんだなって」
「はぁ…なんというか、愛されてんなぁ…」
「そこまで大切に想われてるなんてスカーレットちゃんも幸せ者だね」
「本人には言えないけどな」
まるで愛の告白のようなセリフを聞かされ続けたアタシは胸一杯
お酒を飲んでなんかいないのに、まるで酔ったかのようにボーっとしてしまう
そのまま席を立つと、アタシはフラフラと店の外へ出た
少し頭を冷そう、そして…アタシもトレーナーに想いを伝えよう――
721/06/09(水)23:16:15No.811564799+
それから1時間後、トレーナーたちも店から出てきた
トレーナーはアタシの早朝トレーニングがあるからと2次会を断り、トレーナー寮へ向かっている
アタシはトレーナーの背に向けて声をかけた
「トレーナー!」
「スカーレット…?何でこんなところに?それにその恰好は…?」
「ごめんなさい。今日のことが気になってコッソリつけて来ちゃったの。勿論お酒は飲んでないわよ」
「え?つけて来たって、まさか…」
「それもごめんなさい。その…アンタの気持ちはしっかりと聞かせてもらったわ」
「でもトレーナーの想い、凄く嬉しかった。アタシも同じ気持ちだから」
「トレーナー…好きよ、大好き。世界で一番好き」
そう告白してトレーナーに抱き着く
トレーナーの身体が強張ったのを感じたが、直ぐに抱き返してくれた
「ありがとうスカーレット。俺も…お前が好きだ。お前を一番愛してる」
――初めてのキスは、少しお酒の味がした
821/06/09(水)23:16:30No.811564912+
手を繋いで二人で帰路につく。それだけの行為なのに凄く嬉しくて、少し恥ずかしい
スキンシップはそれなりにしていたはずなのに、何でだろう
思わずギュっとトレーナーの手を握る。すぐに握り返してくれる感覚が心地いい
「なぁスカーレット、もう今日みたいなことはしないでくれよ?夜道は危ないからさ」
「ええ、分かってるわ。ごめんなさい」
余計な心配をかけてしまったことを謝る。でも、今日はもう一つだけワガママを言いたい
「ねぇ、トレーナー。このままアナタの部屋に行ってもいいかしら?」
「今日は、離れたくないの…ダメ?」
「ああ、勿論いいよ。でも、キスより先はしないからな?」
「え?しないの?」
「何でそんなにウェルカムなんだよ…まぁ抱きたいのはやまやまだけどさ」
「スカーレットの大事な物を貰うわけだし、初めては素面でちゃんと向き合いたいって思うから」
真面目な顔でそう言い放つトレーナー。ああ、こうやって正面から向き合ってくれる所を、アタシは好きになったんだな…
「トレーナー…分かったわ、アタシ焦らない。…待ってるから」
指を絡め、手を強く握り直す。空には、少しだけ紅い月が輝き、アタシたちを照らしていた
921/06/09(水)23:17:10No.811565192そうだねx9
終わり
バグだけどゴルシの一着ポーズを取るダスカはめっちゃ可愛いと思う
1021/06/09(水)23:18:23No.811565722そうだねx7
ダスカのペカーッとした笑顔いいよね…
1121/06/09(水)23:18:44No.811565879そうだねx2
めっちゃ食うなコイツ…
1221/06/09(水)23:18:48No.811565913+
ウワーッ
ウワーッ!!!
1321/06/09(水)23:19:02No.811565991+
掛かっているかと思ったら大差のまま逃げ切った!
1421/06/09(水)23:19:40No.811566287+
先行して先頭を譲らずそのまま走り切る女
1521/06/09(水)23:19:56No.811566403+
>ダスカのペカーッとした笑顔いいよね…
sp91756.mp4
こことかもいいよね…
1621/06/09(水)23:20:37No.811566670+
同一人物の鉤括弧は改行する場合は閉じないでそのままにしておいて欲しい
しゃべる人物が変わったかと思うから
思うって言ったけどこの文書だと普通に読めるな…うまいな…
1721/06/09(水)23:21:08No.811566900+
ウワーッ!
ウッ…
1821/06/09(水)23:22:45No.811567599+
タキオンさんどう思います?
1921/06/09(水)23:24:18No.811568294そうだねx2
いちばんだねぇ…
2021/06/09(水)23:24:36No.811568406そうだねx1
まごをはやくみたいねぇ
2121/06/09(水)23:25:03No.811568582+
ダスカはさぁ…独占欲強すぎない?
2221/06/09(水)23:25:12No.811568642+
ほほえましいねぇ
2321/06/09(水)23:25:40No.811568835+
なるほど一番だわ
2421/06/09(水)23:27:42No.811569619+
蒼とミク…?
2521/06/09(水)23:29:04No.811570133+
いっしんどうたいだねぇ
2621/06/09(水)23:29:08No.811570155+
桐生院の臭いがするわね
2721/06/09(水)23:31:00No.811570877+
ダスカのレース運びはいつも安定感がありすぎる…
2821/06/09(水)23:32:57No.811571650+
健全!
2921/06/09(水)23:33:13No.811571757+
オーラたちに会いたいねぇ…
3021/06/09(水)23:41:19No.811574893+
これは一番のウマ娘とトレーナー
3121/06/09(水)23:46:37No.811576792+
カレンチャンの固有空間すら跳ね除けるカップルだ
面構えが違う
3221/06/09(水)23:59:16No.811581258+
ダスカトレはあんまり揺れないというか
初期のツンツンな態度も全く堪えてない感じ
最初から惚れ込んでるんだなきっと…
3321/06/10(木)00:01:53No.811582182+
まあそりゃこんな子に出会っちゃえばな…
3421/06/10(木)00:03:28No.811582749+
トレーナーの想いに追いついて追い越していくストーリーだよね…
最後はトレーナーを引っ張りあげる
3521/06/10(木)00:08:58No.811584673+
>そのまま席を立つと、アタシはフラフラと店の外へ出た
ちゃんと払った?


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