二次元裏@ふたば

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29080 B21/06/06(日)00:33:43No.810222969+ 01:34頃消えます
いつものようにトレーナー室にいると彼女から連絡をもらうと、会議終わりのその足で部屋に向かう。けれど、扉をがらりと開けて入ったときに、思わず足を止めてしまった。
こちらに背を向けて座っていたウマ娘は、セミロングの髪をさらりと振って此方に振り向いた。

一瞬、来客かと思って反応に戸惑ったが、振り返った彼女の顔は見慣れたそれだった。
「あっはっはっは!実に新鮮な反応だ、内緒にしておいた甲斐があったよ」
「タキオン?どうしたの、その髪」
昨日の彼女はいつも通りのショートボブだった。エクステか何かだろうか。1日で髪を伸ばした可能性を否定できないのが、彼女の怖いところなのだが。
「これかい?実験の成果さ」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/06/06(日)00:34:27No.810223268+
彼女曰く、細胞の増殖を大幅に加速させる薬の試作品が完成したらしい。そのテストを兼ねて、自分で使ってみたのだとか。
「いいものだろう?いきなり内臓や筋肉に使うのは流石に怖いからね。少し髪を伸ばす程度で留めてみたよ。
どうだい?髪質には問題ないと思うけどねぇ」
昨日からあったように、彼女は自然な仕草で毛先を波立たせて、此方の目の前に顔を近づけてくる。いつもと違う印象の彼女に少しどきりとしたけれど、目を離そうとは思えなかった。
「うん、似合ってる」
「…そういうことではないんだけどねぇ」
そう言いながら、彼女は少し所在なげに髪を弄った。
221/06/06(日)00:34:55No.810223452そうだねx1
「モルモットくん、君には別の仕事を頼みたいのだが」
いつものようにトレーニングのメニューを組もうとパソコンを点けると、彼女に呼び止められる。
「この前、バクシンオー君と話す機会があってね。朝起きて跳ねた髪をトレーナーに整えてもらってたと、随分嬉しそうだったんだよ」
ミディアムヘアの毛先を、意識させるようにいじっている。ここまでされれば、流石に察しがついた。
「髪、セットしてほしいの?」
「君には考えつく限りのことをさせてきたけれど、髪は触らせたことがなかったからねぇ」

普段のショートヘアでは、それほど手入れを必要としない。彼女がそのようなことに頓着しないから尚更だが、それでも少し躊躇する。
「いいの?」
女性の髪に手を付けた経験はないし、易々と触れていいものとも思えなかった。
「君にやってもらわなくては意味がないんだよ」
321/06/06(日)00:35:07No.810223523+
椅子に座った彼女の背に立って、霧吹きを片手に持つ。櫛を使うような高等なセット技術に覚えはなかったし、彼女が手でやってほしいと言われては、反対する理由はなかった。
髪に指を通して、霧吹きで軽く湿らせて毛先を整えていく。
「どう?痒くない?」
「ん…もっと」
トレーナー室が、しゅっ、と水を吹く音だけが支配する静かな空間に変わってゆく。彼女の頭が、こくり、こくりと揺れ始めた。
「眠い?」
「うん…昨日はこれのために寝ずに実験をしていたのでね…あぁ」
「そんなに急がなくてもよかったんじゃない?」
彼女は少しだけ逡巡したが、ぼそりと呟いた。
「君に見せたかったんだよ。
…長いほうが、君は好きなのかい?」
421/06/06(日)00:35:25No.810223636+
「…なんだよー」
嬉しくなって、つい頭を撫でてしまった。
そうか。なら、恥ずかしいけれど、ちゃんと言わないと。
「長いのもいいけど、いつものタキオンが、一番好きだよ」
彼女は何も言わない。けれど、尻尾が気恥ずかしげにぱたぱたと僕を撫でた。
521/06/06(日)00:35:43No.810223739+
すう、すうと、彼女の可愛らしい寝息がトレーナー室に響く。
包み込むように、彼女を抱きしめた。少し長くなった髪が顔に絡んで擽ったいけれど、ふわりと漂う薫りが鼻腔を撫でる心地よさがここから離してくれない。
「大好き」
──起きたら、ちゃんともう一度言わないと。

目にかかった前髪をそっと退けると、擽ったそうに、ん、と喉を鳴らした。長い髪の奥に隠された彼女の表情は、心なしかすこし大人びて見えた。
大人になった彼女は、こんなふうになっているのだろうか。
──そのときまで、ずっと一緒にいられればいいな。
621/06/06(日)00:37:08No.810224255そうだねx3
続き出すって予告してたやつが間に合いそうになかったので詫び怪文書
普段そういうの気にしてない娘がヘアスタイル変えてくるシチュ好き
721/06/06(日)00:39:38No.810225232+
時折かまってほしくて髪いじるのかわいい
821/06/06(日)00:40:07No.810225464そうだねx10
砂糖はドバドバいれても良い
921/06/06(日)00:45:15No.810227513+
あまいよー
1021/06/06(日)00:46:17No.810227870+
じゃあ梳くのやめるね…
1121/06/06(日)00:46:32No.810227968+
>じゃあ梳くのやめるね…
えー!?
1221/06/06(日)00:48:28No.810228701+
ダシにされた委員長にそこそこ嬉しい現在…
1321/06/06(日)00:52:19No.810230169+
寝る前に良いものを読ませてもらったよ…ありがたい…
1421/06/06(日)01:02:53No.810233834そうだねx2
😇
1521/06/06(日)01:08:40No.810235615そうだねx2
「髪、跳ねていますよ」
朝、ティーカップを傾ける彼女にそう告げると、彼女はどこか嬉しそうに外に跳ねた髪を弄った。
「お気遣いありがとう、カフェ。でも、これはこのままでいいんだよ」
なんのことだろう。そう思っているうちに、彼女のトレーナーが迎えに来た。
「お待たせ。まずはトレーナー室に行こうか」
「モルモットくん、また直してくれよー。打ち合わせが終わってからでいいからさー」
ああ、そういうことか。得心したとたん、コーヒーを一気に煽りたくなった。
全く、見せられる方の気分にもなってもらいたいものだ。
1621/06/06(日)01:10:45No.810236261+
ウワーッ!おまけ!
1721/06/06(日)01:13:26No.810237116+
コーヒーかけてやれカフェ
1821/06/06(日)01:14:30No.810237386+
あついよー!
1921/06/06(日)01:16:11No.810237866+
>あついよー!
モルモットくんふいてよー
2021/06/06(日)01:16:24No.810237929+
はいはいアツアツですね
2121/06/06(日)01:21:46No.810239687+
このタキモルは隙あらばイチャイチャしてそうだな…
2221/06/06(日)01:31:19No.810242166+
かわいいかわいい要介護マッドサイエンティスト


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