二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1620141085299.jpg-(34609 B)
34609 B21/05/05(水)00:11:25No.799434377+ 01:11頃消えます
「あら?あれは……」
一流のキングはメンコがあろうとよく聞いた音を間違えたりはしません。校門から出ていくトレーナーの後ろ姿を見かけて、そして隠れました。彼のとなりには桐生院さんがいたからです。
「これは…どういうことなのかしら…」
「デートかな?」
「セイちゃん不安を煽ったらだめですよ」
「ケ!?ドロドロとした恋模様が展開されて修羅場デス!?」
「エル。」
「ちょっとうるさいわね、気づかれたらどうするのよって貴女たち!?」
――キングヘイローと黄金世代の一流な1日
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/05/05(水)00:13:56No.799435411+
プロフェッショナル―一流の流儀―
221/05/05(水)00:15:17No.799436014+
地上の星
321/05/05(水)00:15:23No.799436051そうだねx1
一流の追跡....
421/05/05(水)00:16:46No.799436585+
ではAの部屋へ…
521/05/05(水)00:17:57No.799437087+
「じゃあ行きましょうか桐生院さん」
そう言って歩き始めたキングのトレーナーは車道側を歩き、桐生院さんをつれて商店街の方に向かいます。何を話しているのかまでは車の騒音や雑踏にかきけされて聞こえませんが、何やら楽しそうな雰囲気であることに違いはありません。
「今日はお休みって言ってたけど、これが目的だったの?」
「キングは聞いてないんだ、トレーナーさんの予定」
茶化すような雰囲気のセイウンスカイに逆撫でされて今にも駆け出していきそうなキングをグラスが抑えながら尾行を続けていると、二人はアーケードのお店をウィンドウショッピングするらしく、ショーケースの中を見ながら気になった店に立ち寄り、何も買わずに出てくることを繰り返します。入った店を見ると、女性向けの服屋であったり、紳士向けの服屋が多くその度にキングはやっぱりデートなのかしら…と肩を落とします。エルコンドルパサーとスペシャルウィークが元気づけ、グラスが観察し、セイウンスカイが茶化す…そんなローテーションを維持しながら尾行は続行。黄金世代は力を合わせて二人の動向を探ります。
621/05/05(水)00:23:24No.799439331+
「桐生院さん、このお店を見ていってもいいですか?」
トレーナーが興味を示したのはアクセサリーショップ。きらびやかな宝飾が多感なウマ娘の目を引きます。
「これってもしかして…」
「エンゲージリングデース!!」
「うそよ…そんなはず…そんなことって……」
店内に吸い込まれていった二人はしばらく出てきません。三十分ほど経過した頃、二人は店員に見送られて出てきました。
「荷物はっ!?何か買ったの!?ねえってば!!」
「キングうるさい。ばれちゃうでしょー?」
掛かり気味のキングをたしなめるセイウンスカイでしたが、その表情にはからかいよりも心配の色が強くなっていました。今度は雑貨屋に入る二人。そろそろ飽きてきたエルコンドルパサーがハンバーガーショップに引き寄せられているのをグラスが首根っこを掴みながら引き留めます。内心、もう放っておいて後で聞けばいいのでは?とは誰も言い出せませんでした。
721/05/05(水)00:26:27No.799440577+
「というかキング、そんなに気になるならなんで今日トレーナーとデートの約束取り付けなかったのさ」
「でっ…ででででデートぉ?わたしがっ?誰とっ!?だいたいい?言われれば付き合ってあげるのはやぶさかでもないけど?私から誘うだなんてそんなこと」
「あーはいはい」
もう帰ろうかなとため息をついたセイウンスカイ、グラスの手を逃れハンバーガーショップに駆け込んだエルコンドルパサー…脱落。
821/05/05(水)00:32:48No.799443035+
「キングさんはなんであの二人が気になるんですか?」
そこはかとなくキングの琴線に触れないよう気遣いながらグラスが訊ねる。問われたキングはといえば、今気付いたかのように首をかしげ、考え込む。どうやら無自覚的な焼き餅のようだ。
「だって…一流の私を差し置いて他の人と出掛けるなんて…そんなのってほら、その、えーっと…アレじゃない!一流じゃないわ!」
一流の言葉の品格が大分落ちたような気はするが、彼女なりに余裕がないのだろうとグラスは軽く流した。逆の立場で考えると、とてもキングの揚げ足をとる気にはなれないからだ。さりとてこの状況、というか尾行を続ける意味があるかどうかという一点においては疑問もあり、どうしたものかと考える。
「あんパンと牛乳買ってきましたよ!」
取り敢えず100均でサングラスまで買ってきたスペシャルウィークをシメながら考えることにした。
921/05/05(水)00:34:36No.799443752+
>取り敢えず100均でサングラスまで買ってきたスペシャルウィークをシメながら考えることにした。
なして。
1021/05/05(水)00:36:27No.799444543+
張り込みといえばアンパンと牛乳そして面割れを防ぐサングラス
1121/05/05(水)00:39:21No.799445766+
今キングを引き離して遊ぶなりしても気が散ってそれどころではないだろう。キングのトレーナーと桐生院さんには悪いがキングの気が済むまで尾行を続けよう、とグラスは判断した。あんパンを頬張りながらキングに話しかける。
「取り敢えず、どうするか考えましょうか。続けるにしてもただ追いかけるだけっていうのは…」
まぁ、どうせあの二人のことだ。担当の娘のために何かしているぐらいだろうとすっかり冷えた頭で話を続けようとしたグラスは二人に視線を戻すと驚愕する。気が付けば二人は喫茶店のテラス席でカップルドリンクを受け取ったところだったからだ。
「あーっ!!んっ!?もごもご!!」
とっさに声をあげようとしていたスペシャルウィークの口を塞いだグラスは一瞬キングから目を離してしまう。振り返ると彼女は既にその場からはなれようと駆け出したあとだった。
1221/05/05(水)00:40:41No.799446271+
同期の失恋を目の前で見るの気まずいよね…
1321/05/05(水)00:42:11No.799446886+
「スペちゃん、キングさんはどっちに?」
「みでませんでしたぁ〜!!」
手分けをしてキングを探すことにした二人。あの状態の彼女を放置するのは良くない気がする。キングのトレーナーと桐生院さんも気にはなるが、今は友人が優先だ。迂闊だった自分に内心舌打ちしながら、びゅうと風を起こしてグラスワンダーとスペシャルウィークはキングヘイローを探しに走り始めた。
1421/05/05(水)00:45:43No.799448173+
こういう時全力で動けないのはもどかしそうだ
1521/05/05(水)00:46:51No.799448565+
「ぐす…なによ、なんで涙…止まらないのよぉ…!!」
逃げた先、人気のない路地裏に汚れも気にせずへたりこんだキングはポロポロと涙をこぼしている。その涙の理由も自分ですらわからない。ハッピーミークのトレーナーと自分のトレーナー、トレーナー同士話すことだってあるだろう。ただ、それを自分がしらなかったこと、その事実にショックを受けたこと、よくわからない感情が頭のなかで渦巻いて胸が締め付けられる思いだ。
『というかキング、そんなに気になるならなんで今日トレーナーとデートの約束取り付けなかったのさ』
セイウンスカイの言葉がリフレインする。でーと、デート。そうか、簡単なことだった。
「でーとなら…私を誘えばいいじゃない…へっぽこトレーナー…」
1621/05/05(水)00:47:40No.799448862+
わっふるわっふる
1721/05/05(水)00:48:33No.799449124+
おつらい…
1821/05/05(水)00:48:53No.799449247+
キングのトレーナーはメンタルイケメンだからなぁ
なんならウンスも惚れさせる可能性があるのがいけない
1921/05/05(水)00:51:58No.799450284そうだねx1
思えば出会ったときから勝手な人だった。私のことは知らない、何も知らずにスカウトしてくる。断ったのに自分を一流だと言い出して…そしてずっと傍にいて、私が負けた時も離れず…長距離を諦めさせるのではなく、お母様の影を追いかける私を窘めて…そして転向した短距離路線で華々しい成果を二人でもぎ取って…
「そんなの…好きになるに決まってるじゃない……!」
涙を拭ったキング。地べたに座って汚れた服も厭わずに、さっき二人がいた喫茶店に脚を向ける。気付いたばかりのこの気持ち、勘違いがあるかもしれない。わからない。それでも、自分のために、胸を張れる二人で居続けるためにまずは話しておかなければならない。その強い気持ちがキングの脚を動かした。
2021/05/05(水)00:55:55No.799451523+
行けー!キングの母の娘ー!
2121/05/05(水)00:56:56No.799451816+
それなりに広い商店街。人一人を探すのは容易ではない。彼が帰ってくるのを待ったほうが利口だろう。それでも、それでも今どうしてもトレーナーに会いたい。もし、自分が思っていた通りの関係に二人がなっていたとしても関係あるものか。そうだ、関係ない。この煮えたぎるような気持ちを秘めるぐらいなら負けたとしてもぶつかったほうが絶対にいい。それでもしだめでも、それで終わりじゃない。勝つまで何度でも挑戦する。今までだってずっとそうしてきたのだから。深く息を吸い込む。商店街の真ん中で、キングは叫んだ、彼の名を。
2221/05/05(水)01:01:50No.799453394+
通行人の奇異の目に晒される。知ったことか。何度でも、声が枯れるまで叫び続けてやる。その決意と裏腹に、探し人はすぐに見つかった。
「き、キング!?」
驚きに目を見開いたトレーナーが駆け寄ってくる。真っ直ぐにキングを見つめたまま。彼女が最も欲しかったものが手に入り、胸が溢れそうになるがこれで終わりではない。
「よく聞きなさい!あなたには一流の私の傍にずーっといる権利をあげるわっ!!だから私を選びなさいっ!!デートもなにをするのも私を選びなさい!!」
大胆すぎる告白に周囲はにわかに色めき立つ。トレーナーは観念したように、駆け寄る勢いのままキングを抱き締めた。
2321/05/05(水)01:03:12No.799453758+
間に合えーっ!
2421/05/05(水)01:04:54No.799454243+
差したー!
2521/05/05(水)01:05:14No.799454328+
抱けーっ!抱けーっ!
2621/05/05(水)01:08:19No.799455284+
「それでキングがさ、桐生院さんより私を選んで欲しいって甘える甘える。もう見てて顔から火が出るかと思ったよ」
「ケ!?人だらけのところでそんなことしてたんデース!?」
「わわっ…なまらすげぇ…ドラマみたい…」
後日、キングの目の前でキングとトレーナーの再会の抱擁を再現するセイウンスカイ。
「まぁ桐生院さんとトレーナーはキングへのプレゼント選びをしてただけなんだけどね。まさかあんなことになってそのまま夜の街に消えていくなんて想像もつかなかったよね」
「〜っ!!」
黄金世代を騒がせた罰としてからかいを黙って聞いていたキングの怒りが上限を越える。
「あ・な・た・ね〜!!」
やばっと立ち上がったセイウンスカイが逃げ出した。すぐさま追いかけるキングヘイロー。今日もトレセン学園は平和である。
キングの胸には可愛らしいエメラルドのネックレスが輝いていた。
おしまい
2721/05/05(水)01:08:52No.799455445+
ばらまいた伏線を回収しきれませんでした
私はへっぽこトレーナーです


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