「安い茶葉ですまないね、モルモッ…トレーナーくんが間違えて買ってきたんだ。それで悩みと言うのはなんだい？」
自室へと来たスカーレットにタキオンは紅茶を差し出すと、自分はミルクと砂糖をたっぷり三杯入れた。
「ありがとうございます、実はですね……」
言い淀むスカーレット、タキオンは躊躇しているスカーレットの言葉を待ちながらゆっくりと紅茶を味わう。
「実は私、最近胸が大きくなって……」
ゆっくりと言葉を選びながらスカーレットは言葉を紡ぎ、制服のリボンを外し、服をはだける。
突飛なスカーレットの言葉に一瞬驚いたタキオンだったが、すぐに同室の自分に負けず劣らずの変人がこの場にいたらどうなるかを想像し、頭の中の彼女をパイプレンチで張り倒すことで落ち着きを取り戻した。
「なるほど、胸が大きくなっていることより『これ』が問題だね」
スカーレットのブラは僅かに湿っており、その中心、敏感な部分は授乳パッドにより膨れていたのだ。

「ちょっと血を採らせて貰うよ？　症状は何時からだい？」
「数日前です。前々から胸が大きくなったなぁとは思って…っ！　思っていたんですが」
スカーレットのはだけた腕を消毒すると注射器で血液を採取するタキオン。
スカーレットはチクリとした痛みに一瞬体を震わせた。

「ふむ、女性ホルモンが異常に増えているようだ。……仮説だが、君の雌型ウマソウルと思春期の少女である君の体が共鳴し、女性ホルモンの異常増加という形で現れたのかもしれない」
「えっと…なんとかなるんでしょうか？」
「……専門外ではあるが何とかしよう。半月待ってくれたまえ」
不安そうにタキオンを見つめるスカーレットにタキオンは思わずなんとかしてやりたいと安請け合いをしてしまったのである。

おおよその理由は掴めたが、対処は難しい。
ホルモンバランスの崩れが原因だが、ウマ娘に通常の女性ホルモンを抑える薬は効果が薄い。
どの程度の量や質であれば女性ホルモンを抑え、スカーレットの体にに影響を及ぼさないか。
それを確かめる為にトレーナーに無理を言って半月トレーニングを休みひたすら検証と実験を繰り返した。
そして、今目の前にある水色の液体がウマソウルとウマ娘のシンクロを抑え、女性ホルモンの量を下げるウマ娘用の薬品、その試作品だ。

「臨床実験をしたいところだが、他のウマ娘で試すわけには行かないか……モルモットくんは男性だしなぁ」
ビーカーを片手にはぁ、と大きなため息をつく。
「とは言え、スカーレットくんに未完成品渡すわけにはいかない。自分で試すとしよう……」
意を決してビーカーの中身に口を付けるタキオン。
一分、二分、三分……体に異常は見られない。
成功か？血液を採取し、結果を確かめようとした時だった。
服、ブラジャーがベタつく感じがする。
汗か？いや部屋は肌寒い位だ、なのにじわり、と胸元が湿る。

「まさか！」
白衣を脱ぎ捨て、上着を捲った。
飾り気のない黒いブラジャーが湿り気を帯びている。
慌ててブラジャーを外した胸を確認すると、予想通り胸から乳白色の液体が滲み出ていた。
「……何故だ！？　いや、そうか！スカーレットくん用にウマソウル出力を抑える薬だから雄型ウマソウルの私には正反対の結果が出たか！だが、これでデータは取れた！スカーレットくん用の薬は出来るが私の薬を作れば良いだけだ」　
とその時、研究室の扉がノックされる音が聞こえた。
ここを知っているのは自分とトレーナー、モルモットくんだけだ。
「タキオンいるか？　お昼ご飯を持ってきたから一緒に食べないか？」
「モルモットくん！？ちょっと待ってくれ、薬を飲んで……あれ！？止まらない！？」
自身のトレーナーの来訪、普段であれば喜んでさぁ入りたまえ！今日のおかずはないだい？等と招き入れ食事を楽しむのだが、今はマズい。
何しろ上半身を露出して怪しげな薬に囲まれて母乳を垂れ流している。
流石のタキオンも憎からず思っている相手に醜聞を晒すのは恥ずかしかった。

「モルモットくん！？今は不味いから帰って……いや、お弁当は食べるからちょっと待ってくれ！……あ、痛っ！」
慌てて白衣だけでも羽織ろうとしたタキオンは椅子に躓き派手に転ぶ。
「どうしたタキオン！何かあったのか！？まさか脚が！？」
トレーナーは派手な音と痛いと言う声を聞き、最悪の想定をして焦り声が上擦る。
鍵の締まっている扉を強引にでも開けようと扉を蹴り始めた。
タキオンの頭に発光しながら狂気的な目をしたトレーナーの姿が思い浮かぶ。
ああなったモルモットくんは直接タキオンの姿を見ないと止まらない。
「大丈夫！脚はなんともないさ！　今はその、胸がちょっと……いや心臓じゃない！大丈夫！大丈夫だから！」
立ち上がり白衣だけ羽織ったタキオンは顔だけでも見せようと扉に近づく。
瞬間、扉が蹴り飛ばされ強い光が研究室内に差し込んだ。
「無事か！タキオン！」
「……見たね、モルモットくん」
そこにいたのは上半身裸に白衣を羽織り、胸から母乳を滴らせた座りこんだタキオン。
裸白衣に涙目で此方を見上げるタキオンと言うなんとも背徳的な姿にモルモットくんは絶頂しつつ127色の光を放った。

翌日やけにげっそりとしたトレーナーを連れてタキオンはスカーレットに薬を渡しに行った。
スカーレットはタキオンさんが妙に艶めかしくツヤツヤとしていたのが気になったがそういうこともあるだろうと胸に仕舞い込んだ。
お礼がしたいと話すとそのまま新潟へ遠征しに行くと言うのでトレセン学園の正門まで見送る事にした。
モルモットくんの助けを求めるような目を見なかった事にして薬を呑むと薬は効果を発揮し、無事スカーレットの母乳は止まり、タキオンは新潟の旅館へ泊まるのだった。

>無事スカーレットの母乳は止まり、タキオンは新潟の旅館へ泊まるのだった。
会長。

ダスカ母乳会議の研究発表に感銘を受け書き上げました
既に母乳が止まらなくなるタキオンの研究は発表されていますが独自アプローチでの発表となります

また新潟だよ！

査読させていただきました
大変素晴らしい出来かと思います
素人質問で申し訳ないのですが母乳が出ている間の乳首の感度などを教えて頂けたら幸いです

>査読させていただきました
>大変素晴らしい出来かと思います
>素人質問で申し訳ないのですが母乳が出ている間の乳首の感度などを教えて頂けたら幸いです
衣擦れにより違和感と若干の快楽を感じる程度に感度が上がっている事を想定しています
薬品の服用初期段階なのでその程度ですが効果が強くなるに連れ感度も上がるのではないでしょうか

素人質問で恐縮ですがこの後タキオントレーナーは生きて帰れたんでしょうか？

大変すばらしい発表でしたな

>素人質問で恐縮ですがこの後タキオントレーナーは生きて帰れたんでしょうか？
新潟遠征から帰った後に何故か極度の疲労により緊急入院
暫く点滴での生活になりました
タキオン氏もお見舞いに訪れ差し入れをし数日後には発光しながら無事退院しました

アグネスタキオン女史がモルモット氏と行った行為の詳細については何かご存知でしょうか？

相変わらずためになる学会だ…

絶頂するとゲーミングトレーナーになるのは大分キツい後遺症だな…

>アグネスタキオン女史がモルモット氏と行った行為の詳細については何かご存知でしょうか？
入院直前にモルモット氏はうまぴょいはもう嫌だ…と看護師に漏らしていた事が確認されています
当初食事が可能だと判断され病院食が出されましたが牛乳を見ると牛乳は暫くいいです…とオレンジ色の警戒色を出しながら拒否した為点滴になりました

気の置けない男友達のような女の属性が反転して
一心同体になりたい女々しい女になると…

素人質問で恐縮ですがモルモットくんが輝いた色彩127色というのはなにか隠喩があるのでしょうか

タキオン母乳学会の未来は明るいですな

>素人質問で恐縮ですがモルモットくんが輝いた色彩127色というのはなにか隠喩があるのでしょうか
煩悩108大罪7に加え一年12カ月溜まっていたモルモットくんとタキオンのエロス(性愛)です
新潟では127回【うまぴょい】しました

>新潟では127回【うまぴょい】しました
なるほど…トレーナー殿の健康をお祈りしましょう…

>絶頂するとゲーミングトレーナーになるのは大分キツい後遺症だな…
むしろ感謝して欲しい
君のその体質のおかげで、君以外に経験のない私がここまで上達したのだから
ほらほらここをこうされるのが好きなんだろう？ピンク色の点滅が早くなっているじゃないか肉体の方は正直だねえ

タキオンに捨てられたらと思うと怖いよと言いながら赤く光るモルモットくん