翌日目が覚めてみるとトレーナー寮の自室ではなく学園内のトレーナー室にいた
昨日タキオンのところに寄りたくないと思ったためか
溜まった仕事を片付けようと籠り切った結果がこれである
いつもとは少し違う１日の始まり方だ
何か忘れている気がしてきた
少し頭の中を整理して・・・そうだ、いつもならタキオンのお弁当を作るところから始まる
お弁当を作ってタキオンに渡してお弁当の感想を聞いてタキオンのトレーニングに励んで
タキオンの実験にも付き合って・・・これがいつもの１日の流れ
担当バだからとはいえ１日のタキオン関連が７割強はある
それが億劫になってきた
あんな喧嘩をした後でタキオンに会う気がなれなかった

・・・しかしなぜだろう
だからといって仕事に取り組む気になれない
そもそも前日も思い切って仕事を片付けようと取り組んだのに
考えている以上に片付かずなかった
タキオンは今頃どうしてるだろうか
そればかり考えてしまい寝落ちしてしまったのだ
タキオン抜きでここまで堕落してしまうとは
そんな己を否定するためにまずはシャワーを浴びようと
トレーナー室から出ようとしたとき
「ねえタキオンさん見た？酷い顔だったよねえ、腫れぼったい目とか笑っちゃう」
「なんかトレーナーと契約を解消したって聞いたよ」
ドアの向こうから自分たちの噂をする声が聞こえた

「いい気味だよねー退学処分直前のサボり魔が
　トレーナーさんついた途端躍進しちゃってさ」
「ワガママばかり言ってトレーナーさん実験体にもしてたんでしょ
　いつか絶対見限られると思っていたわ」
「解消したってことはトレーナーさんフリーってことだよね
　今からでもアタックしてみようか？」
「それ良いね！あのタキオンさんを皐月賞制した手腕あるなら
　私たちも有名にしてくれるかも！確かこの部屋だっけ？ちょっと色仕掛けして・・・」
自分の中で分かりやすいほどプツンという音が聞こえた
バンっと勢いよく扉を開けてその娘たちの面を見た
その娘たちはビクっとした顔で自分を見た
「あの・・・」という言葉をかけてきたが
自分の目を見たのだろうか娘たちの表情が青ざめていき
逃げるように立ち去って行った

彼女たちが立ち去る理由は一目瞭然だ
今の私の瞳、タキオンが絡む際になる狂った瞳を見られたからだろう
この目を受け入れられない時点で自分とは相性が悪いだろう
こちらから御免被る
だが感謝もしなくてはならない
やっぱり喧嘩しても私は・・・そういうことなのだろう
やることが決まった
変な噂を上書きしなくてはならない
これでもかってぐらいに上書きしてやる
シャワーを浴びてすぐ取り掛からねば

「ヒィィィン・・・カフェェェもう愛想つかされたんだ私ぃ」
お昼休み
私マンハッタンカフェの目の前で友人アグネスタキオンが変な声で泣いていた
私はいつものように彼女の愚痴を聞いていた
「どんなに忙しくてもお弁当を作ってくれたのに
　今日はいつまで経ってもお弁当を持ってきてくれなかったよ」
昨日モルモットさんと喧嘩したというのは就寝前の
愚痴メールで知っていたけどどうやら喧嘩は今も継続中の模様
問題なのは彼のお弁当がないというだけで彼女がそれを拡大解釈して
モルモットさんは彼女を嫌いになったと思い込んでいること
「謝ればきっと許してくれるのでは・・・？」
「無理だよぉ・・・頭でっかちって罵って
　もう知らないって言っちゃったから
　きっと絶交宣言だって捉えられてるよぉ」

ここまで来るとモルモットさんを恨みたくなります
モルモットさんと出会う前から彼女は面倒なところがある人でしたが
今ではモルモットさん絡みで超絶面倒な人になってしまったから
「私は彼がそう簡単に貴方と絶交する人だとは思えないですけど」
「うう・・・嫌いってことも言っちゃったよ、きっと怒って」
「るわけないよ」
彼女が泣くのをやめてバッと振り返る
モルモットさんがお弁当・・・にしては大きすぎない？お重箱を持って現れた
「モルモットくん・・・？」
「やっと弁当が出来たから持ってきたんだ
　それでだ」
モルモットさんが深々と頭を下げた

「昨日はごめんお前の気持ちを否定しすぎた許してくれ」
その姿を見て彼女の表情がどんどん明るくなる
分かりやすい人
鼻水を啜りながらフフンッと強がる
「しょしょうがないなモルモットくんは！」
あっ調子に乗ってる・・・絶対広い心で許してあげようとか言いだす流れだ
これではいけないと思うので脛を軽く蹴飛ばしておきます
「ここは私の広い心で許ｓ痛っ！？な、カフェなにを」
さっきまで泣きべそかいてたのですからと目で「素直になれ」とジェスチャー
彼女はもごもごと口を動かし観念したのだろう
「私も昨日ワガママ言いすぎた・・・ごめんなさい」
仲直りできたのか二人はご飯を食べ始めた
お重箱の中身は彼女が好きなものばかり入っていた

「どうせ朝食も自分頼りのタキオンは食べてないだろうから」とモルモットさんが多めに作ったらしい
いつも思うのだけどこの人の愛って重くない？
先ほどまでめそめそしていた彼女はどこへ行ったのやら笑顔で食べていた・・・ただし
「次は卵焼きが良いな」
「はいはいあーん」
今日の二人は最高にデキあがっていた
彼女はモルモットさんの膝の上に乗り食べさせてもらっている
一瞬で食堂内が甘ったるい空気になる
少し遠めで学園を象徴するバカップルメジロの片方が「負けてられませんわ」って顔をしてるし
「それ・・・する必要ある？」
「いやータキオンと別れたなんて噂が立ったからさ・・・見せつけようかなーって」
だからって私の前でやるな
今日はモルモットさんにコーヒーをぶっかけた

「ところでなんで喧嘩をしたの？」
「一昨日完成した幼児退行薬でプレイしてみたいなーっておねだりしたら
　流石にお前におぎゃおぎゃ言うのはプライドが許さんって言い始めてね
　それならスーパークリークのトレーナーなんかプライドのプの字も」
バシャッ

タキオンの誕生日なら書くしかないじゃん！とちょっとタイムオーバーですけど書きましたタキオン誕生日おめでとう
いつも通り渋に事前投下したんで転載禁止で

バカばっか…バカばっかだよこんちくしょう！うわーん！

この馬カップルはさぁ…

バカップルの怪文書は快眠に良いとされる

誰の頭がでっかいって？！

コーヒーは飲むものであってな
人にぶっかけるものじゃないんだ

>コーヒーは飲むものであってな
>人にぶっかけるものじゃないんだ
空気が甘いからコーヒーで中和するしかないのがいけないんだ

２人共コーヒーをぶっかけられたからこの後一緒にシャワー浴びるんだよね

コーヒーは敵の弁護士に浴びせるためのものだからな

>この馬カップル×2はさぁ…

せめて口に流し込んであげた方が…

>>このメジロ家令嬢はさぁ…

この学園は何組のバカップルがいるんだよ…

負けてられませんわ！
負けてられませんわ！

カフェにも理解あるトレーナーが着いてくれるさ…

バカップルメジロが喧嘩したら何時間で仲直りするんだろう…

>この学園は何組のバカップルがいるんだよ…
主席にメジロマックイーン
次点にアグネスタキオン
三番手にナイスネイチャが来ればいいかなと

>主席にメジロマックイーン
>次点にアグネスタキオン
>三番手にナイスネイチャが来ればいいかなと
主席は食堂でキス前提のポッキーゲームでもしてるのかな？

バカップルって馬鹿とカップルの合成語だけどあっちだとウマ娘とのカップルって意味合いもありそうでは有る

>主席は食堂でキス前提のポッキーゲームでもしてるのかな？
ポッキー１本は約10kcal前後とのこと
ですがこれを一心同体のトレーナーさんと一緒に食べて
さらにゲームを織り交ぜた接吻を加えることで
ポッキー１万本分の甘さを感じることができますので
ダイエットとして大変オススメいたします