結果的に言えば、五分ほどオーバー
扉を開ければ泣いているルナが抱き着いてくる。
「ごめんなルナ、時間守れなくて」
「いいよ、かえってきたもん…」ｽﾞｽﾞｯ
「今日は人参カレーにしよう」
「あまくち？」
「勿論」
涙を引っ込めて笑う彼女、正に幼子のように振舞う彼女は
シンボリルドルフその人だ。
色々あって、酷い幼児退行に陥った彼女を私は引き取り支えている
問題はまだ多いし、今日のように取り乱すことも多いが…
私は彼女といられて幸せだ。

とは言え…彼女がこうなってしまったのは私の非もあったのだろう。
彼女が、ルナが求めていることを察せられずにいた私は…トレーナーとして失格だ。
夢を支えると宣言した私が、他のウマ娘達の指導をする内に
彼女を忘れた事は無かったが、しかし示さねばわかりずらかったのだろう。
ルナとしての彼女を知っていたのに、ルドルフとして頼り過ぎたのだ。
ある日、彼女は塞ぎ込み長い間出てこなくなった。
私だけが入室を許されて、中に入るとそこには…ルナが居た
疲れ果てて、涙も枯れて寂しげに待つルナだけが居た。
でも、そんな愚かなトレーナーをルナは許してくれた…だからこそ
今度こそ、君がいつか立ち上がる時まで、大事に守り続ける
そう私は誓ったのだ。

料理がひと段落し、掃除も終えて彼女の遊びに付き合う傍ら
私達に宛てられた手紙に目を通す。
エアグルーヴやトウカイテイオーの近況報告、私が元担当だった娘の相談や色々
同僚や後輩トレーナー達の色々…そして理事長からの誘い。
それなりに実績を上げた為か、皆いつ戻っても大丈夫なように計らってくれているのは
今でも有難く、感謝しきれないし、私自身戻りたいとも思うが。
「トレーナー？おめめあかいよ、だいじょうぶ？」
「大丈夫だよ、皆ルナに優しいから嬉しくてね」
「えへへ、ルナもまたあいたいなみんなに」
無邪気に笑う彼女にとって、エアグルーヴ達もトレーナー達も
偶に遊びに来る私の優しい友人として認識されている。
初めて再開したときの彼女達の顔は忘れられないが
それでも元気になった姿を見て、喜んでくれたのが嬉しい
ルナ…いつか、いつかでいい、また彼女達と走れるその日が来たら…
彼女に心配されぬように、涙を堪えて手紙を仕舞い込んだ。

きょうで、三ヶ月
起きたときトレーナーがいなくてこわかった
でも、がんばって帰ってきたのがわかったから大丈夫だった。
おいしいカレーをたべて、おひるねして、あそんだから
きょうもしあわせだったけど、お手紙が届いた。
ごめんなさいトレーナー、本当はルドルフはここに居るの
でも…手放すことを恐れて、ルナである事しかできない。
だから、だから、いつかこわくなくなったその日
謝ったら、あなたはゆるしてくれますか。
トレーナー、ごめんなさい。

幼児退行は美しいと思うんです、トレーナーです…

幼児退行はなんか見ると心がゾクゾクする感じがして好き

ルドルフが涙目で縋るのがみてぇ…

幼児退行のシャレにならん感じすき
いいよね退行してない側の自分に対する想いの比重が大きかったのに手遅れになってから気付かされてそれを傷として抱え込むの

ルドルフがこうなったのはあのテイオールドルフ寝盗らせ合い野郎のせい

甘えてくるルナを抱いて寝かしつけたいと思いますよね
私はしたい

ルドルフとルナがディアボロとドッピオみたいになってないか？
どっちが本人格？

トレーナー君はルドルフもルナも同じぐらい愛してるんだろうな…

>甘えてくるルナを抱いて寝かしつけたいと思いますよね
>私はしたい
いいねぇ…