きっかけは、些細な出来事。
レースを前にしたある日、僕はお休みを貰い…彼は同期の桐生院トレーナーとの約束があるらしい。
折角の休みだ、とりあえずゴロゴロしちゃおう。
……なんだかモヤモヤする。
トレーナーは…今、彼女とどんな話をしているんだろう。
…今すぐ電話でもかけてしまおうか、それとも大事を装ってLINEで呼び出してやろうか
……そんなの、迷惑だよね。
彼はずっとボクのために頑張ってきてくれた、ここまで走ってこれたのも彼のおかげだ。
定期的に彼女と会うのも全部、ボクの為なんだろう、その証拠にいつもトレーニングの役に立つアイデアを貰ってきてくれる。
……だけど、モヤモヤする。
そう考えているうちに…いつの間にかグラウンドを駆けていた。
胸のモヤが晴れるまで、何周も、何周も、何周も、何周も、何周も。
そして…そのままボクは……。

結局、出走は取り止めになり、夢の八冠は果たせなくなった。
何をやってるんだろう…大事なレースの前なのに勝手な自主トレで脚を壊して。
……怒るだろうな、トレーナー。
しかし、彼が最初にかけた言葉はこうだった。
「すまない…テイオー……俺が見ていなかったせいで……大事なレースの直前なのに目を離すなんて…」
「不安、だったんだろう…？憧れの会長を超えられるレースを前にして、それで自分を追い込んで……」
泣きながら、彼はそう言った。
違う、違う、違う、違う、違う。
彼のせいじゃない、ボクが、どうでもいいことを気にして勝手にやったんだ。
けど……
…………トレーナーって、こんな顔、するんだ。

それからは毎日、トレーナーが傍にいてくれた。
朝も、昼も、晩も、毎日、ずっと。
トレーナーとしての仕事は全部病室にPCを持ち込んでこなしてくれる。
外の景色が見たいと言えば車椅子を押してくれて。
足の痛みを訴えた時にはそっと手を握りしめてくれて。
不安になった時には「必ずまた走れるようになる」と抱き締めてくれて。
…今までならいつもたづなさんとラーメンを食べに行っていた金曜の夜も、桐生院と水族館に行っていた週末も。
今はずっと、彼が傍に居てくれる。
退院が決まって学園に戻ることになっても…理事長に掛け合って特別にトレーナー室で寝泊まりする許可を取ってくれた。
……こうすれば一緒に居てくれるんだ。
─そして、ギブスが取れ、リハビリが終わり、トレーニングにも出られるようになって…
ついにボクはまた走れるようになった。

そして迎えた復帰戦。
リハビリは万全、バ場は良好、体調もいい、やる気は絶好調をキープしている。
…行ける。
トレーナーが見守る中、レースはスタートした。
最終コーナーを曲がり、そのまま直線へ、ここでスパートをかける…！
……ふと、療養中の日々を思い出した。
もしここでまた怪我をすれば……いや、そんな事考えちゃ駄目だ…けれど。
そんな思考が頭を巡っているうち…気付けば足がもつれ、眼の前には一面の芝が広がり……倒れていた。

─脚が、折れた。

……二度目の骨折、だがしっかり療養すれば、また走れる可能性はあるらしい。
トレーナーは、またずっと傍にいてくれる。
…以前よりも、申し訳無さそうな顔をして。
そんな彼が、たまらなく愛おしくて。
ボクが、怪我をしていれば、彼はずっと傍にいてくれる。
…そんなある日の事だった。
彼は珍しく「どうしても行かなきゃいけない用事がある」と言って外に出掛けた。
ボクを置いてまで向かわなきゃいけない用事ってなんなんだろう。
……もしかして、またあの女と…
考えていても仕方がない、今日は一人で過ごそう。
…どうしても暇で仕方がなかったので、ふと、テレビを点けた。
テレビでは…"トーカイテイオー特集"が組まれていた。
……そして、カメラには…トレーナーが映されていた。

「体調管理を無視したスパルタ教育！」「骨折が完治していないのに関わらず無理矢理レースに出場させたのでは？」「私の性癖には合っていますよ」「自分の功績の為だけにウマ娘を酷使する悪徳トレーナー！！」
口々にトレーナーを批判する人達……この人達は何を言ってるんだろう。
トレーナーはいつも、ずっとボクの事を考えていてくれてるのに。
……ふと、自分のした事の重大さを実感した。
そうか、ボクは、自分の為に、彼の努力を、想いを、無駄にしたんだ。
「皆さんが仰る通り、全ては僕の管理責任です。」
「ですが…テイオーは必ずまた走れるようになります、必ず…！絶対に走れるようにしてみせます…彼女の為に」
ブーイングを受けながらもそう言い放つ彼を見て…涙が溢れ出した。
なんてことをしてしまったんだろう、ボクは…。

「ただいま、テイオー、一人にしてすまな……どうしたんだその顔は」
…ボクは、泣きながら全てを打ち明けた。
ただの嫉妬で無茶な走り込みをした事も、そして、一緒にいて欲しくてまた脚を折ったことも。
…流石に怒るだろうな、ボクのワガママのせいで、公衆の面前で大勢にあんな事を言われたんだもん。経歴に傷も付けちゃった。
「テイオー」
……
「……俺のせいで、そんな気持ちにさせてしまっていたんだな。」
なんで
「すまない…テイオーを不安にさせたのは全部俺のせいだ……俺が悪いんだよ…」
怒ってよ
「どう…責任を取ればいいのか……本当に……すまない……」
なんで、怒ってくれないのさ
…………
「じゃあさ、次のレースでボクが一位になるところを見ててよ、リハビリも頑張る、絶対に勝つからさ」

以前よりも厳しいリハビリ生活が続き……いざ迎えた二度目の復帰戦。
勝つ、絶対に。
勝って、トレーナーを世に認めさせる。
……それがボクの贖罪だ。
ゲートが開き、ボクは駆け出した。
…レースは順調に進んでいる、良位置に着いて、体力も温存できている。いける…！
そして迎えた、最後の直線、ラスト100m、ここで一気にスパートを…！！
──左脚が、痛い。脳内を激痛が駆け巡る。
でも、まだ、走れる…！！
もう二度と走れなくたっていい…！彼に勝利をプレゼントする為なら…！！
見ててよトレーナー…！ボクは…勝つ…！！！

見事、ボクは…一位を獲った。
見てた？トレーナー、ボク、勝ったんだよ。
なのに、なんで…そんな暗い顔をするのさ…

「テイオー！なんであんなことをした！！」
なんで、今怒るの、ボク…勝ったんだよ…？
「最終直線…脚を痛めながら無理に走っただろ！」
…バレちゃってたか
「…脚を見せてみろ！……くそっ…やっぱり…！待ってろ、今すぐ救護を呼ぶから！！」
ボクが見たかったのは…そんな顔じゃなくて…
「……すまない…テイオー……俺が…俺がそこまで追い込んだんだよな……すまない……！」
違う…違うよ…
泣きながらそう言う彼の声を聞きながらだんだん意識が遠のく。
結局、ボクはそのまま病院に運ばれ…ウイニングライブはセンター不在で行われる事となった。

「トーカイテイオー、凄惨な一着！」「『骨が折れても走れと指示した』トレーナー認める」「激写！レース後に怒鳴るトレーナーの姿！」「
翌日の新聞の一面は、そんな記事で埋め尽されていた。
その後、トレーナーは七冠ウマ娘を潰したとして業界を追われるような形で引退し…
三度目の骨折で、もう二度と走れないと宣告されたボクも、それを追う形でトレセン学園を離れることになった。

「すまない…すまない…俺のせいで……もう二度と……テイオー…すまない…」
「…トレーナーは悪くないよ…何も悪くない……悪いのは…ボクだ」
郊外のアパートの一室で二人。
時折泣き出すトレーナーをこうして抱き締める毎日。
朝も、昼も、夜も、金曜日も、週末も、毎日、ずっと一緒だ。

………これが、本当にボクの望んだ未来だったんだろうか。

>「私の性癖には合っていますよ」
邪悪

重バ場

重いテイオーと重いトレーナーのすれ違いと共依存が見たかった
桐生院とトレーナーに下心は一切ありません

>「私の性癖には合っていますよ」
何混ぜてんだ！

>「私の性癖には合っていますよ」
本当に何言ってんだ…

救いはないのですか！？

思い込み激しすぎ
トレーナーが可哀想

救いはないのですか…？

アパートが救いじゃないか

>思い込み激しすぎ
>トレーナーが可哀想
テイオーのレス

7冠馬として賞金もたっぷり持っているから二人の暮らしが壊れることは一生無い…

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ…

来たか…目覚まし！

一緒に夢を追ったタッグの姿か…？これが…？

でもテイオーは走るのが好きで
トレーナーは走ってるテイオーが好きだったからね…

こいつら殺してくれ…もう消えたいとなったトレーナーを
そこまで思うならこれくらいいいよねとうまぴょいして
子供のウマ娘が生まれて再起するんだ！

こんな大げさな記事を書くなんてどこの記者だよ

>目覚まし時計
>ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ…
（毎日3回アパートに鳴り響く目覚まし）

テイオー怪文書は振れ幅が大きいな！

>子供のウマ娘が生まれて再起するんだ！
その母親の希望を背負った娘の夢もカワカミプリンセスの所為で絶たれるんだ…

>こいつら殺してくれ…もう消えたいとなったトレーナーを
>そこまで思うならこれくらいいいよねとうまぴょいして
>子供のウマ娘が生まれて再起するんだ！
生まれるサードステージ
輝きを取り戻すトレーナー
娘にトレーナーが奪われる感覚に堪えられなくなったテイオーは…

>こんな大げさな記事を書くなんてどこの記者だよ
でもあの記者絶対こういうの書くよ

素晴らしいですっ！は本当に感動したのかもしれないし

怒らないトレーナーも悪いよね…

テイオーは優しいから責めないでくれるのが辛いよね

>トレーナーは優しいから責めないでくれるのが辛いよ…

>怒らないトレーナーも悪いよね…
トレーナーだけの責任だと思われる方が担当ウマ娘は苦しいよね
パートナーなら分かち合うべきなんだ・

>「すまない…テイオーを不安にさせたのは全部俺のせいだ……俺が悪いんだよ…」

ここでライナーが唐突に頭に浮かんできて駄目だった

>……ふと、自分のした事の重大さを実感した。
>そうか、ボクは、自分の為に、彼の努力を、想いを、無駄にしたんだ。
レースより大事なものを得てしまったテイオーいいよね…

たづなさんはさん付けなのに桐生院呼びって…
何したんだ葵

ハッピーエンドですね
7冠取ってるし十分だよ

サイコパス診断かと思ったらちゃんと絶対はボクだった

>たづなさんはさん付けなのに桐生院呼びって…
>何したんだ葵
温泉

このあとテイオーの娘を使って競馬界に逆襲に来るんだろうな…

あの記者そうだ俺がそう指示したそれこそが最高の走りを見せてくれると思った俺は間違っちゃいない
って開き直ると素晴らしいです！！！って興奮するけど
一瞬でもそうだあいつが走れなかったのは俺が悪いんですって認めると一気に冷めるよ

そんな生活をしばらく続けた頃にアパートに桐生院とミークがやってきてそれぞれ引っ叩いて喝を入れるよ
その後トレーナーとテイオーは二人で一人二人三脚の夫婦トレーナーとしてトレセン学園に復帰してたくさんのウマ娘を指導していくんだよ

トレーナー一人養う程度容易い賞金を持っていたばかりにアパートが待っていた

毎晩魘されてろくに睡眠も取れずにやつれていって昼間はフラッシュバックに悩まされてその度にテイオーに泣き縋ってもうテイオーがいないと生きられなくなるトレーナーいいよね…

復帰するには悪評が立ちすぎでは…

可愛そうかもしれないけど懺悔できるタイミング何回もあったのに無視し続けたテイオーが悪いやつ

娘のサードステージの才能に感動して再起するトレーナー
テイオーは置いていかれる

>このあとテイオーの娘を使って競馬界に逆襲に来るんだろうな…
ストロングブラッドを生み出して全てを終わらせるのか

>復帰するには悪評が立ちすぎでは…
徹底的にヒール路線行くのもいいんじゃないの
罰せられないとどこもいけないでしょ

つか学園少しはフォローしたれや！！

都会のマンションくらい普通に買えちゃう程のお金はあるけどあえて競馬場も無ければウマ娘も住んでないような郊外を選んだんだよね…

これでうまぴょいしてなかったらバッドエンド

>つか学園少しはフォローしたれや！！
尊重ッ！
彼が全責任を負うと心に決めたのなら止めない！！

最終的に結ばれている
これはハッピーエンドですね

ここから寝取られたりしないかな…
再び夢を見させてくれる子が現れてさ

学園に矛先が向かったらそれこそ収拾がつかないし…

>あの記者そうだ俺がそう指示したそれこそが最高の走りを見せてくれると思った俺は間違っちゃいない
>って開き直ると素晴らしいです！！！って興奮するけど
>一瞬でもそうだあいつが走れなかったのは俺が悪いんですって認めると一気に冷めるよ
割とこの記者クソだよね
育成してた時に思った

>毎晩魘されてろくに睡眠も取れずにやつれていって昼間はフラッシュバックに悩まされてその度にテイオーに泣き縋ってもうテイオーがいないと生きられなくなるトレーナーいいよね…
テイオー…行かないでくれ…って毎晩呻くトレーナー…

テイオー曇らせ隊には参るね

>テイオー曇らせ隊には参るね
トレーナーも曇らせ隊

共依存になってる……

このEDは正解でしょうか？

テイオーのトレーナーのイメージはライナーで固定されてしまったわ

>割とこの記者クソだよね
>育成してた時に思った
なんつーかマスコミって感じよなあの人

>このEDは正解でしょうか？
私の性癖には合っていますよ

>割とこの記者クソだよね
>育成してた時に思った
話聞かなさすぎて嫌い

ちょっとかかってしまっているかもしれません
逆転のチャンスがあるといいんですが

>私の性癖には合っていますよ
こいつ…無敵か…

なんか記者自体そんなに絆上げないから印象よくないよね…

記者はまぁ…たまにおまけみたいにステ上げてくれるのは嬉しいけど…って感じ

ギャルゲーのルートに入ったものの好感度不足のバッドエンド感

まあ7冠まで行けたら色々仕事あるだろう…

ウマ関係のお仕事したら絶対トレーナーの話されるから嫌だと思う

>>私の性癖には合っていますよ
>こいつ…無敵か…
さっきの邪悪な奴じゃないこれ

七冠取る前に一度叱られるイベントを消化しないとこのルートに直行する

>七冠取る前に一度叱られるイベントを消化しないとこのルートに直行する
しゃーねー
春天負けさせっか！

>七冠取る前に一度叱られるイベントを消化しないとこのルートに直行する
多分いくつか選択肢ミスってると思う

ステータス十分だけどテイオーの好感度足りなかったやつでは
必要なデートイベントこなし損ねてんよー

テイオーを1人にした事が間違っていたのか思いに気付くのが遅すぎたのか…

大事にしてたからこそ育成のために外走り回ってたら
それがﾃｲｵｰに伝わってなくてすれ違っちゃったやつ

>>割とこの記者クソだよね
>>育成してた時に思った
>話聞かなさすぎて嫌い
単にマスコミが嫌いなだけでは

またこのスレのアドレスマルチポストしてる荒らしがいるな…

こうなる前にうまぴょいしてあげたらメンタル安定するよ

やっぱサポート/友人は不要だな！

>まあ7冠まで行けたら色々仕事あるだろう…
テレビでテイオーのドキュメンタリーとかできるよね
初暴露！7冠ウマ娘が虐待行為みたいな感じで

>テレビでテイオーのドキュメンタリーとかできるよね
>初暴露！7冠ウマ娘が虐待行為みたいな感じで
殺す気か！

でも周回で育成してたらこうなるよね

好感度低いと記事の扱い悪いんだっけ

>まあ7冠まで行けたら色々仕事あるだろう…
その7冠が多分有る事無い事織り交ぜてすべてトレーナーの悪評に転換されてるだろうからウマ娘関連は無理じゃないかな

>「私の性癖には合っていますよ」
>この人は何を言ってるんだろう。

>ID:v70mhRrU

転換てかトレーナーさんが僕の責任ですって認めちゃってるから挽回不可能じゃねえかな

全部抱え込むトレーナーが7割くらい悪い
そんなすれ違いいいよね…

ぶっちゃけ3冠逃してもストーリー進むし実際はそんなライナーみたいなこと言わないと思う

>>ID:v70mhRrU
頑張ってID出してもURLマルチポストしてる奴はやっぱりただの荒らしだったって証明になっただけだぞ

暗い話はID出るよ