あるいつものトレーニングの日のこと。
トレーナーは開始時間より３０分早くトレーニング場に来て準備を始める。
機材の設置や点検だけに留まらず、その日の気温や天気、土の硬さ、芝の様子まで調べる。トレーニング中の怪我は皆が最も恐れるものだ。万が一があってはいけないと、さながらルーチンワークのようにトレーナーはこなす。
だが、その日は開始時間になってもライスシャワーが現れなかった。
トレーナーがまず一番先に心配するのはトラブルである。次にウマ娘のモチベーション低下だ。
もし前者であるならば、すぐに連絡を取るべきだ。怪我をしてからでは遅いのだ。
だがもし後者だったとしたら。各方面に連絡して話を大きくするのは逆効果に違いない。遅刻したライスシャワーを決して咎めることなく普段通りにトレーニングを始めるのが望ましい。
「どうしたものかしらねェ……」
刻一刻と時間が過ぎてゆく。
トレーナーは難しい選択を迫られていた。

果たしてライスシャワーは怪我なくトレーニング場に現れた。
急いで来たのだろう、息を荒くしながらそして開口一番にトレーナーへと謝罪した。
「遅れてごめんなさい、オネエさま……。お友達と話し込んじゃって…」
これにトレーナーは笑顔で返す。
「あら、お友達との話がとても楽しかったのね。素敵なお友達がいて羨ましいわ」
トレーニングを始める前に呼吸を整える時間が必要だろうとトレーナーは芝生に腰を下ろした。
「いつものウララちゃんかしら？」
ハルウララ。ダートの短距離を得意とするウマ娘。もちろんプロファイルはトレーナーの頭に入っている。
「うん……」
トレーナーの意図を知ってか知らずかライスシャワーも腰を下ろす。並んで座る位置だ。

「ウララちゃんはね。とても素敵なウマ娘なの」
ぽつぽつと小さな唇から友達の話が出る。
「いつも一生懸命走るんだけど、いつも負けてしまうの。でもね、ウララちゃんはそれでもレースが楽しいと言っていて、それを見てるみんなは笑顔になるんだ」
きた。トレーナーはそう直感した。
レースでみんなを笑顔にすることがライスシャワーの原点だ。菊花賞の一件で悩みを抱えている彼女からレースと笑顔の単語が出ることは重要な意味を持つ。
「ライス……。ライスが走っても、笑顔にできないよ。レース楽しくないよ……」
声に涙が滲む。
「ライス、どうしてウララちゃんみたいになれないのかなぁ……」
トレーナーは小さな肩を抱き寄せる。いまはただ、彼女の気持ちを受け止めて共に涙する、それだけしかできなかった。

「……」
ライスシャワーはトレーナーに身を預けながらそっと目を伏せる。
傍らに体温を感じながら口を開き、そして声の代わりに息を吐き出す。
もう走るのをやめてもいいかな。
この言葉が何度も喉元まで出かかって、そして腹まで沈み込んでゆく。
祝福の名前を貰った。皆を笑顔にできるように走った。ちょっと変わっていて、とびきり素敵なトレーナーと巡り合った。厳しいトレーニングに耐えてきた。トレーナーとたくさんの話をして、たくさんのお菓子を一緒に食べた。
でも、祝福の名前で走った結果で皆を不幸にしてしまったら。それはアイデンティティの崩壊だ。走る意味がなくなってしまう。
ライスシャワーは己の一番大事な、核と呼べるものが無残に折れてしまっているのを感じている。
だから走るのをやめてしまいたいのだ。

小さな口が再度開き、決定的な一言を放とうとする。
だけど、とその度に待ったが掛かるせいでまるで言えやしない。
後ろ向きの決心を引き止めるのは、自身の未来だった。もし自分が走るのをやめてしまったらトレセン学園にはいられなくなる。そしてそれは、隣のトレーナーとの別離を意味するのだ。
このトレーナーの傍にはいられなくなる。ライスシャワーはそう思うと、足の先から震えが登ってきて、頭を揺らされて思考がめちゃくちゃになってしまうのだ。
「……、……」
声の代わりに吐息ばかりが出る。
皆を不幸にしてしまう自分も、うじうじして何もできない自分も、ライスシャワーは大嫌いだった。

「……？」
不意にライスシャワーは後頭部に体温を感じた。
優しく頭を撫でられるような、それでいて髪型が崩れないよう丁寧に配慮されたいつものトレーナーの手だった。
「もし」
深く渋い声にライスシャワーはぎゅっと目を閉じる。想像のなかの別離の言葉が胸をかき乱す。
「もしライスちゃんが走るのをやめても、アタシはずっと傍にいるわ」
そして小さなウマ娘は、見開いた両目をトレーナーに向けた。
「え……」
よく見慣れた、茶目っ気たっぷりのウィンクが見える。
例え走ることをやめたとしてもずっと傍にいる。それは包容力に溢れた絶対的な肯定の言葉だ。悪い未来の想像を鮮烈に打ち砕く祝福の言葉だった。
ライスシャワーの目尻で残骸が雫となって溢れ出す。粉々になった彼女の絶望が、諦めが頬を伝い落ちてゆく。

「ライスちゃん、あなたは好きなことをしていいのよ。アタシがずっと傍にいるわ」
瞬間、小さなウマ娘は自分の心の奥底を自覚する。
悲しい。もう走りたくない。誰も不幸にしたくない。そんな気持ちよりももっと奥に、深いところに、まだ諦めたくないという気持ちがあったじゃないか。
「オネエさま……！ ライス、ライスね……！」
トレーナーの体温を強く感じた。抱きしめられたのだと理解した。
「ライス、もっと頑張りたい！ 諦めたくない！ 今度こそみんなを幸せにしたいの！」
その日、予定より１時間遅れてトレーニングを開始した。

オネエは強い…

アツすぎんだろ…

ワムウ…

やっぱつええぜ…オネエさま…！

異性が抱き合っちゃダメだよ！
オネェさまだから許すが…

このでけえ胸板がよ…

オネエさまかっこいい…

パワフル系オネエさまは好きだけどそっとライスに寄り添うオネエさまも書きたかったんだ…

ガタイ以上に器がでかいぜこのトレーナー…

これは姐さんですわ…

ライスのトレーナーの着るトレーニングウェアはURAスタッフであることを示すロゴが入れられているが
彼がビビッドな色味のものばかり選ぶことと肝心のそれが銀色であることから後姿を見た一部のトレーナーや報道陣からシルバーバックと呼ばれている

オカマ文書毎度しんみりした後「でもこいつサラサラロングヘアーワムウなんだよな…」ってなるのほんとダメ

オネエ様二つ名多すぎる…

夕食時にホカホカの釜飯ありがたい…

お兄さまやお姉さまはライスに押し倒されたら抵抗できないけどおネエさまなら逆うまぴょいを跳ね除けるという確信がある

>ライスのトレーナーの着るトレーニングウェアはURAスタッフであることを示すロゴが入れられているが
>彼がビビッドな色味のものばかり選ぶことと肝心のそれが銀色であることから後姿を見た一部のトレーナーや報道陣からシルバーバックと呼ばれている
ゴリラじゃねえか！

ゴリさん！ゴリさんじゃねえか！

女装好きなだけで別にカマではないかもしれんし…でもそのへんは鋼鉄メンタルで跳ねのけそうだ

>お兄さまやお姉さまはライスに押し倒されたら抵抗できないけどおネエさまなら逆うまぴょいを跳ね除けるという確信がある
だが俺はこのトレーナーのライスがトレーナーからの信頼を裏切る様な逆うまぴょいを仕掛けるビジョンが見えない…

>>お兄さまやお姉さまはライスに押し倒されたら抵抗できないけどおネエさまなら逆うまぴょいを跳ね除けるという確信がある
>だが俺はこのトレーナーのライスがトレーナーからの信頼を裏切る様な逆うまぴょいを仕掛けるビジョンが見えない…
そもそも枠がおとう…お母さまかな…

ライスちゃんとオネェトレーナーが一緒にいるタイミングで
つい「うわっオカマだ」とか口走っちゃった一般人ってやっぱ死んじゃうのかな

今日の差し入れはリンゴとニンジンのクッキーよぉ
お紅茶も入れるからライスちゃんお友達呼んでらっしゃいな♥

>ライスちゃんとオネェトレーナーが一緒にいるタイミングで
>つい「うわっオカマだ」とか口走っちゃった一般人ってやっぱ死んじゃうのかな
その程度なら言われ慣れてるだろうしわざわざ反応しないだろう…

もっと心ない言葉を投げられただろうからなオネエ様…

ライスのトレーナーは危険人物って思われるとライスが不利益を被るから何を言われても穏便に済ますと思う

ライスちゃんの方が怒る

ウワーッ！あの併走してるオッサンのタイム伸びてる！

ライスのオネエさまはオカマじゃない…
オールカマーだ！

この日はトラックを45kmほど一緒にジョギングして終わった

>ライスちゃんの方が怒る

「そうよー、オカマよーん！ そしてこっちがかわいいかわいいライスシャワーちゃん。なんと菊花賞と春の天皇賞を勝ったすごいウマ娘よ。応援よろしくねーん☆」
って言ってからあとで「怒ってくれてありがとうね、ライスちゃん」って囁く

>この日はトラックを45kmほど一緒にジョギングして終わった
なにかしらのウマソウル宿ってない？

多分大抵のことは投げキッスやウインクで返す

>>この日はトラックを45kmほど一緒にジョギングして終わった
>なにかしらのウマソウル宿ってない？
流石に最後の3キロくらいはオネエさまもちょっとしんどそうだったよ
人間だからな

https://www.youtube.com/watch?v=KQmxO9CmaYE
こういう強い系オネエさまだと思った

でもオネエさま！あの人オネエさまのことオカマって！！

そう！アタシはオカマ！
そしてこの子はアタシが手塩にかけた炊きたてのライスよ！

>でもオネエさま！あの人オネエさまのことオカマって！！
男の道を棄てても、女の道を棄てても、人の道を棄てた事はただの一度も無いわ

ウホ娘なの？

ライスが出るレースの日の応援席は2丁目のお友達がいっぱい居るんだ

>>>この日はトラックを45kmほど一緒にジョギングして終わった
>>なにかしらのウマソウル宿ってない？
>流石に最後の3キロくらいはオネエさまもちょっとしんどそうだったよ
>人間だからな
実は持久走させると１０キロくらいまでは馬が速いけどそれ以上は人間のほうが速いんだ

>ライスが出るレースの日の応援席は2丁目のお友達がいっぱい居るんだ
ブルボンがオカマに混ざっとる！？

オカマ軍団の中心で応援してるブルボンだなんてそんな…

ジャンル：釜飯

プールトレーニングでは際どいブーメランパンツ姿でライスを指導するオカマ
それを見て卒倒するウオッカ

>多分大抵のことは投げキッスやウインクで返す
ウインクするとばちこーんって音出そう

>ライスが出るレースの日の応援席は2丁目のお友達がいっぱい居るんだ
馬券買うときはライスに賭けるわよ！ドキドキしちゃうわ〜！ってうるさい
レース中は行けオラァ！！！刺せぇ！！ってうるさい

>>ライスが出るレースの日の応援席は2丁目のお友達がいっぱい居るんだ
>馬券買うときはライスに賭けるわよ！ドキドキしちゃうわ〜！ってうるさい
>レース中はキャア！！刺してッ！！ってうるさい

野太い声のうまぴょい！コール

やっぱりオカマだった
もうライスのトレーナーオカマか俺はお兄様だぞって言ってる不審者のどっちかしか出てこねえよ

某ドリアンのライダーで脳内再生される

>ブルボンがオカマに混ざっとる！？
ッマァー！？ライスちゃんのオトモダチ！？マブね！マブでしょうワタシわかっちゃう！
ちょっとネェさん！この子ブルボンちゃん！ライスちゃん達のオトモダチですってネェさん！
ヤッダかっわいいじゃないのその服…勝負服？良いわね！メカでしょう！？アタシも以前はジェネラルダイナミクスでファイティングファルコン乗ってたから分かるわよ！！

>アタシも以前はジェネラルダイナミクスでファイティングファルコン乗ってたから分かるわよ！！
オカマどもの経歴グローバルワイドすぎるだろ！？

そんな経歴知ったらマヤが飛んでくるぞ

>ブルボンがオカマに混ざっとる！？
…
>ウインクするとばちこーんって音出そう
（ばちこーん）

>そんな経歴知ったらマヤが飛んでくるぞ
マヤを腕に捕まらせてぐるぐる回りそうなオカマ…

このカマ女郎共とブルボンの姿を見て鬼と化したライスと戦うマックイーンは何を感じるのか…

>そんな経歴知ったらマヤが飛んでくるぞ
オカマ応援団にまた人員が！

>このカマ女郎共とブルボンの姿を見て鬼と化したライスと戦うマックイーンは何を感じるのか…
でぇじょうぶだ
りゃいあんがいる

>このカマ女郎共とブルボンの姿を見て鬼と化したライスと戦うマックイーンは何を感じるのか…
ですが

周りのトレーナーからは優秀だしいい人なんだけどね…ってなってるやつ

オカマから始まるマヤとライスの友情物語か

>このカマ女郎共とブルボンの姿を見て鬼と化したライスと戦うマックイーンは何を感じるのか…
ゲートへの足がこんなにも重く…！

いつの間にかライスとオネエとセットになってる…
なんで…？

おネエ様が男口調に戻る時はライスがレース中に無茶な全力加速し始めた時だよ

>>そんな経歴知ったらマヤが飛んでくるぞ
>マヤを腕に捕まらせてぐるぐる回りそうなオカマ…
ファルコンならこの位のGがかかるわよ！でもトムやホーネットよりはマシなのよねー！とか言ってるんだ…

マックイーンはですがからの無敵構文で恐らくデッドヒートになる

ライスに会うために一万二千年も彷徨っていたのかもしれないオカマ

>アタシも以前はジェネラルダイナミクスでファイティングファルコン乗ってたから分かるわよ！！
このカマ何者だよ

>おネエ様が男口調に戻る時はライスがレース中に無茶な全力加速し始めた時だよ
宝塚か…

>ファルコンならこの位のGがかかるわよ！でもトムやホーネットよりはマシなのよねー！とか言ってるんだ…
いま私の話しました？！

>周りのトレーナーからは優秀だしいい人なんだけどね…ってなってるやつ
あの人…俺のウマ娘の事もよく見ててピッチ上げる時に顔が上向くクセの直し方とかもアドバイスくれてさ…
話が盛り上がって酒飲んで…気付いたらホテルの前だった時は死ぬかと思ったぜ…優秀だし良い人なんだけどね…

マックイーン始めその他パーマーやらレースに出てた全ウマ娘がゴール後にライスに拍手したことをトレーナーから感謝されるんだよね…周囲をカマとブルボンとマヤに囲まれながら

ブルボンのトレーナーの貞操はまだ無事か

オカマがいれば宝塚記念もなんとかなりそうではある…

>>おネエ様が男口調に戻る時はライスがレース中に無茶な全力加速し始めた時だよ
>宝塚か…
よせライスシャワー！
限界は超える物じゃ無い、超えちゃいけない物だッ！

おではオカマとライスが宝塚で曇る所が見たい……

>ブルボンのトレーナーの貞操はまだ無事か
ブルボンを焚きつける方かもしれん

>オカマがいれば宝塚記念もなんとかなりそうではある…
足が限界迎える前におネエ様の声で我に返って滑って転びそうになるんだけどおネエ様が乱入してキャッチするおかげで無傷で助かるんだよね

ブルボンはブルボンでいつもライスの様子見や応援に行った後はカマお手製のお土産持ち帰ってくるからマスターは喜んでるよ

>宝塚か…
疲れてるんだからダメよ！って言ったのに珍しくライスが強い口調でファンの為に出るって言ったんだよな…
終始厳しい顔で見てたが最初のコーナーを曲がった所で突然泣き始めるシーンはアニメ3期の1番好きなシーン

宝塚記念のレースに乱入してライスに追いついて無理やり止めて謹慎処分くらうオカマだなんてそんな…

日に日に女の子らしさが増していくブルボン…

>>ブルボンのトレーナーの貞操はまだ無事か
>ブルボンを焚きつける方かもしれん
いい、ブルボンちゃん？
女の髪は象をも縛るのよ。

>>オカマがいれば宝塚記念もなんとかなりそうではある…
>足が限界迎える前におネエ様の声で我に返って滑って転びそうになるんだけどおネエ様が乱入してキャッチするおかげで無傷で助かるんだよね
でも…オネエさま…足が！！

>ライスに追いついて
人間じゃねえって

>>ライスに追いついて
>人間じゃねえって
オネエ様の方が超えてはいけない限界超えちゃうんだな…

>オカマがいれば宝塚記念もなんとかなりそうではある…
応援席のトレーナーの野太いあの娘を止めなきゃ！の声にブルボンが場内に乗り込んで駆けていくスチルいいよね…

>>オカマがいれば宝塚記念もなんとかなりそうではある…
>応援席のトレーナーの野太いあの娘を止めなきゃ！の声にブルボンが場内に乗り込んで駆けていくスチルいいよね…
ブルボンとライスの友情度で展開分岐するやつだ…

待てよ
生まれついてのオカマならウマソウルが宿る可能性だってあるんじゃないか？

>待てよ
>生まれついてのオカマならウマソウルが宿る可能性だってあるんじゃないか？
宿らなかったから追っても届かなかったからこそ至ったのだ

起こしたイベントが足りてないと動けなくなるライスの姿が全国放送とかパワポケかお前って展開になりそう

カマソウル…

条件を満たしてるとブルボンが腰のバーニアで飛んで追いついてそのまま特殊ルート行っちゃうんだよね…