二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1767019880059.png-(1620767 B)
1620767 B25/12/29(月)23:51:20No.1387569244そうだねx5 01:21頃消えます
ドーモ「」=サン
DICEの高まりを感じる…!

◆12/29 23:51◆
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/12/29(月)23:51:52No.1387569448+
ウィーピピー!
225/12/29(月)23:52:04No.1387569526+
ウィーピピー!
325/12/29(月)23:52:17No.1387569612そうだねx3
>No.1387569244
🎲🎲🎲🎲🎲🎲🎲🎲
425/12/29(月)23:52:18No.1387569618+
恐らくエピローグか……
525/12/29(月)23:53:38No.1387570181+
ウィーピピー!
625/12/29(月)23:54:00No.1387570350+
ウィーピピー!
725/12/29(月)23:54:27No.1387570488そうだねx6
>No.1387569612
「イヤーッ!」「AAARGH!」緋色の稲妻に撃たれ、20フィート近い影の獣がゴロゴロと山肌を転がる。「やれやれ。実にしつこいぞ駄猫。動物虐待はあまり好まんのだよ」ケイトー・ニンジャは埃を払い嘆息した。緋色の稲妻は衰滅せずに影の獣に絡みつき、ざわめく毛並みを徐々に縛るように鎮めていく。
825/12/29(月)23:54:35No.1387570548+
ラストニンジャだーッ!
925/12/29(月)23:55:12No.1387570765+
(そこそこ苛立ってるなコイツ…)
1025/12/29(月)23:55:30No.1387570870そうだねx3
ケイトーッコラーッ!
1125/12/29(月)23:55:59No.1387571037そうだねx3
影のカラスにも影のネコチャンにも嫌われてんなオメー
1225/12/29(月)23:56:14No.1387571122そうだねx4
ちょくちょく動物にイライラさせられてるなケイトー
1325/12/29(月)23:57:59No.1387571761そうだねx7
>No.1387570488
「先程のインタラプトといい、くらましのジツは往時の如しか。さてはアンコクの一部を吸い上げ力としたかね。想定外とはなぜこうも連鎖するのか……気に入らん」影の獣は萎び、その分緋色の稲妻の拘束も締め付けを強める。ケイトー・ニンジャは片腕を突き出し、開いた手を握りしめようとした。
1425/12/29(月)23:59:45No.1387572399そうだねx3
ケイトーお前動物は嫌いか?
動物はもっとお前のこと嫌いだってよ?
1525/12/30(火)00:00:06No.1387572536そうだねx9
>No.1387571761
だが見えない巨大なバスケットボールが掌の中にあるかの如く、奇妙な反発が圧迫を拒む。10フィートほどのサイズに縮んだ影の獣はぐったりと横たわり動かない。だがざわめく毛並みは、自らを戒める緋色の稲妻に抗するように怒りと恨みに沸き立つ。「ム……」ケイトー・ニンジャは訝しみ、カラテを籠めKA-DOOOOOM!
1625/12/30(火)00:00:35No.1387572720+
デスド絡みもなかなか糸口の見えん問題だ
1725/12/30(火)00:02:15No.1387573363そうだねx6
>No.1387572536
「グワーッ!」偶然にも生じた地割れから噴き出すキンカク・エネルギーのフィードバックを受け、ケイトー・ニンジャは地面を転がった。「グヌ!」即座に片膝立ちになり再び腕を突き出す。だがそこにあるのは、動物罠めいた形でバチバチと火花を散らす緋色の稲妻だけだ。中は空白。
1825/12/30(火)00:03:06No.1387573677そうだねx3
またケイトーが転がっている
もう100ぺん転がれ!
1925/12/30(火)00:04:33No.1387574234そうだねx11
>No.1387573363
「駄猫!」ケイトー・ニンジャは怒りを剥き出し、残留するニンジャソウル反応を追跡しようとした。KRA-TOOOOOM!ラノ・ララク山の頂上が黄金の爆発を起こし、ラパ・ヌイ島を激震させる。「噫、ダメかね。メルチョル君は期待外れだったなァ」悪魔は別人めいて脱力し肩を竦めた。
2025/12/30(火)00:05:24No.1387574562+
時間切れな
ここで猫と遊び続けてもケイトーの得にはならないのだ
2125/12/30(火)00:05:52No.1387574738そうだねx2
つってサブ目標は達成してるのがタチ悪いんだよなコイツ
2225/12/30(火)00:06:25No.1387574955そうだねx2
ダメな時はスッと損切りを行えるのが面倒な奴よ
2325/12/30(火)00:06:33No.1387575007そうだねx8
>No.1387574234
KA-DOOOM、KRA-TOOOOM……激しい震動と地割れが地形を変える中、ケイトー・ニンジャは噴火を繰り返すラノ・ララクに背を向け、平然と歩く。時折黄金の光が間欠泉めいて噴き出すが、未来予知めいてそれを躱しながら。「アー、モシモシ?」彼は携帯IRC端末を取り出し、出勤中のサラリマンめいて通話した。
2425/12/30(火)00:07:31No.1387575366そうだねx3
一泡ふかされてもこの切り替えの速さがケイトーのケイトーたる所以
2525/12/30(火)00:09:53No.1387576244そうだねx5
>No.1387575007
「モシモシ!すまんね。今少し周りが騒がしい」ケイトー・ニンジャは逆側の耳の穴を人差し指で塞いだ。「ウム。貴公の予想通りだ。やはり通常のレイラインでは、貴公が望むほどの出力は得られんよ。そもそも地形が耐えられん。……左様。おおむねはな。私の目的?クキキ、なんのことやら……」
2625/12/30(火)00:11:15No.1387576720+
いかにケイトーといえどブラスハートは簡単に嵌められないだろうなあ
2725/12/30(火)00:11:38No.1387576881そうだねx7
>No.1387576244
ラノ・ララク山の噴火は徐々に収まる。黄金の光と赤黒の炎が消えると、代わりに溢れ出すのはいくらかのマグマだ。頂上からどろりと赤く燃えるマグマが流れ落ち、震動で裂けた山肌に燃える道を刻む。「ケイトー・ニンジャは振り返らない。「あとは貴公の部下に聞き給え。セト=サン」
2825/12/30(火)00:11:51No.1387576961+
誰な?DKEの連中か?
2925/12/30(火)00:12:05No.1387577052そうだねx4
🥬🐺きたな…
3025/12/30(火)00:12:07No.1387577068そうだねx3
ブラスハートかはたまた他の誰か……セトかよぉ!?
3125/12/30(火)00:13:18No.1387577475+
セトもどう出るかなあ…
3225/12/30(火)00:13:51No.1387577676+
アイエエエ…!
3325/12/30(火)00:13:57No.1387577724+
DKKも蠢き出してるなぁ…
もう少し待ってくれ
3425/12/30(火)00:15:14No.1387578130そうだねx7
>No.1387576881
やがてケイトー・ニンジャは荒涼とした平野に出た。そこかしこに点在する陥没はモアイ像が這い出した跡だ。「私かね?何、大した用ではないよ。貴公のように現世に馴染もうと必死なのだよ……クキキキ、またしてもそのような。勘繰りはよしてくれ給え」見上げた空、消えゆくオーロラの向こうから黒いシルエット。
3525/12/30(火)00:17:06No.1387578806+
オーロラ…まさか
3625/12/30(火)00:17:08No.1387578826そうだねx6
>No.1387578130
「期待に添えず申し訳ないが、私の助力はここまでだ。その様子では貴公にとっても信頼できる部下に任せた方がよかろう?では、シツレイシマス」ケイトー・ニンジャが通話を終えたまさにその瞬間、けたたましいローター音とダウンウォッシュが彼に叩きつけられた。空から降りてきたのは巨大なヘリコプターだ。
3725/12/30(火)00:18:42No.1387579378+
まさか…
3825/12/30(火)00:20:34No.1387579987そうだねx8
>No.1387578826
ヘリコプターはゆっくりと着陸し、彼を待った。「早く乗ってくれ!」操縦席からパイロットが呼びかける。たくましい二の腕には湾岸警備隊のタトゥーを打ち消すように「自由です」のショドーが刻まれている。「ドーモ、ドーモ!」彼が乗り込むと、ヘリはゆっくりとホバリングする。
3925/12/30(火)00:22:21No.1387580591+
ウチの脱走兵か!?
4025/12/30(火)00:23:03No.1387580861+
KoLではなく湾岸警備隊だと!?
4125/12/30(火)00:23:24No.1387580970+
ワッザ!?
4225/12/30(火)00:23:43No.1387581102+
伝手持ちすぎだろこいつ!
4325/12/30(火)00:24:04No.1387581230そうだねx3
https://wikiwiki.jp/threadgrep/%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%BC%E3%83%AA%E3%83%AF
多分このDIYか?
4425/12/30(火)00:26:16No.1387581986そうだねx7
>No.1387579987
機内はラグジュアリーに改造されていた。本来このヘリは大量の人員を輸送するために使われるが、その空間を全て英国式のリクライニングスペースにしたのである。ケイトー・ニンジャはデュレスタ製の特注ソファに腰掛け優雅に足を組み、懐からワン・インチ・モアイ像を取り出し撫でた。ソファの背面部分には、カタナ・オブ・リバプールのネオン刻印。ヘリは島の激震をよそに、明けゆく空へと浮上した。
4525/12/30(火)00:26:20No.1387582014そうだねx1
ニンジャやモータルを問わず世界中に友人がいるのだなぁ…
4625/12/30(火)00:26:35No.1387582102そうだねx6
>No.1387581986
【エソテリック・ニンジャリズム】エピローグ
4725/12/30(火)00:27:00No.1387582234+
あっモアイ像!KoLからしたら傭兵は使い捨ての駒だったわけか
4825/12/30(火)00:27:40No.1387582444+
しれっと回収してやがる…
4925/12/30(火)00:28:28No.1387582696+
目的の幾つかは必ず達成してるからタチが悪いぜ…
5025/12/30(火)00:28:47No.1387582796そうだねx5
>【エソテリック・ニンジャリズム】エピローグ
モアイ・カタストロフそしてIMG-IRCの幕引きな…
5125/12/30(火)00:29:34No.1387583029+
今はKoLと専属契約してるのかトムダ=サンは?
5225/12/30(火)00:31:07No.1387583598そうだねx8
>No.1387582102
アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。アイエエエ……。
5325/12/30(火)00:32:14No.1387583975+
エッ
5425/12/30(火)00:32:22No.1387584025+
嘆きの声が聞こえる…これは一体?
5525/12/30(火)00:32:29No.1387584057+
アイエエエ……
5625/12/30(火)00:33:08No.1387584289そうだねx9
>No.1387583598
アブストラクトな虚空に残響するのは、無数の悲鳴と断末魔、あるいは嘆きだった。(気持ち悪い)彼女は津波のような死と絶望の音叉に弄ばれながら、同時にそれを憐れんだ。生まれた頃から貧しく、奪われ虐げられ続けてきた彼女には、名も知らぬ人々の嘆きが他人のものとは思えなかった。
5725/12/30(火)00:34:57No.1387585034+
シャパリュー=サン…?
5825/12/30(火)00:35:07No.1387585090そうだねx6
>No.1387584289
(お前には助けられた)虚空に別の声が響いた。それは冷たく研ぎ澄まされていながら、どこか寂しく聞こえる。(わたしはまた、在るべき場所に戻るだろう。お前もまた戻るがいい。己の場所へ)声が言う。(アタシの場所って、どこ?)(わたしには分からない。ゆえに、彼に任せる)(彼って?)
5925/12/30(火)00:36:40No.1387585631そうだねx5
>No.1387585090
彼女の問いかけに答えず、声は遠のいていく。(待ってよ)彼女は声を追おうとするが、気配は銀色の虚空の彼方へと消えていった。悲鳴と嘆きが声を追うように、潮めいて引いていく。(待って)彼女はそちらへ流れていこうとした。(待つのはあンただ)別の気配が彼女の手首を掴んだ。
6025/12/30(火)00:39:14No.1387586541そうだねx7
>No.1387585631
声だけではない。肉体を掴む確かな感触。肉体?彼女は自問自答した。肉体など今の自分には。(あるぜ)声が言った。彼女は自らの太腿を見、臍を見、掌を見た。手首に絡まる銀色の鎖を。(誰?)(俺だぜ)鎖?否。それは手だ。当然だ。男は逆の手をこめかみに当てていた。
6125/12/30(火)00:40:10No.1387586879そうだねx4
カタオキ……!
6225/12/30(火)00:41:22No.1387587365+
おっ久々のバーキーだ
6325/12/30(火)00:41:26No.1387587402+
なんだってお前が出てきたんだカタオキ!
6425/12/30(火)00:41:30No.1387587423そうだねx5
>No.1387586541
(誰?)彼女はもう一度問いかけた。(ああ、そうか。アイサツしないとだよな)男は思い出したように頷いた。(ドーモ、はじめましてシャパリュー=サン。シルバーキーです)(シャパリュー?)(次はあンたのアイサツだ)彼女は瞬き、頷いた。(ドーモ、シルバーキー=サン。シャパリューです)
6525/12/30(火)00:41:50No.1387587549+
バーキー!…オマエいまどうなってんだっけ?
6625/12/30(火)00:41:57No.1387587596そうだねx2
キンカクある所ギンカクあり!
ギンカクある所カタオキ有り!
6725/12/30(火)00:43:17No.1387588175そうだねx4
>No.1387587423
彼女は再び自らを見下ろした。裸身は慣れ親しんだ冒険ニンジャ装束に包まれている。(見てないぞ。ちゃンと視線はズラした。そこンとこは分かってくれ)シルバーキーと名乗る男が先んじて言った。(とにかく、あンたを連れて行こう。あンたの記憶を頼りにしてるから絶対とは行かないが……)
6825/12/30(火)00:44:52No.1387588766そうだねx4
>No.1387588175
二人の身体を引力が動かす。あるいは斥力が。シャパリューはされるがままに虚空を泳ぐように飛ぶ。(行く?何処へ?)(あンたは何処へ行きたい?)シルバーキーは問い返した。(言っただろう。あンたの記憶次第だ。つまりそれは意思次第ってことだ。俺は実際偶然紛れたっつうか、巻き込まれたというか……とにかく、俺は運ぶだけで向かうのはあンただ)
6925/12/30(火)00:47:03No.1387589513そうだねx3
>No.1387588766
シャパリューは視線を明後日の方向へ向けた。天に向かいくろぐろと聳える巨樹。その枝に絡みつかれた城。地平線の彼方には黄金立方体が冷たく自転し、真下には水面に映る月めいて鏡合わせのように浮かぶ黒い立方体。その周囲に一定の距離をおいて黒いタール溜まりが存在し、立方体に引き寄せられては磁力めいて離れ、潮汐を繰り返す。
7025/12/30(火)00:47:34No.1387589681+
キョート城!
7125/12/30(火)00:48:33 ID:ZkmY/VegNo.1387589953+
スレッドを立てた人によって削除されました
富田さんは現在KoLと専属契約を結んでいるの?
7225/12/30(火)00:48:54 ID:ZkmY/VegNo.1387590041+
スレッドを立てた人によって削除されました
>キョート城!
DKKも蠢き出してるなぁ…
もう少し待ってくれ
7325/12/30(火)00:49:10No.1387590106そうだねx5
>No.1387589513
シャパリューは意識をさらに絞った。潮汐を繰り返す黒いタール溜まりの表面は、無限に沸騰を繰り返す。時折その中から顔のない人影が立ち上がり、沈み、また現れる。さらにごく一部の人型の頭部が沸騰すると、漠然とした顔めいた輪郭が生じる。中にはタールから這い出ようとするものもいた。
7425/12/30(火)00:50:09No.1387590392そうだねx2
ウヒジニ…?
7525/12/30(火)00:50:37No.1387590523+
アンコクトン…というかウヒジニの素かまさか…
7625/12/30(火)00:50:37No.1387590528+
新たなるメイジハンドが生まれたりしてるんだろうか…
7725/12/30(火)00:51:27No.1387590764そうだねx4
>No.1387590106
生まれたての赤子めいて這い進むその姿は、原始生物が二足歩行し人間へ進化していく過程をなぞるかの如く、外へ出るにつれ実存性を高めていく。まばらな人型の中、外へ向かうでもなく佇む影が一つ。ホウキを逆立てたような頭部にヌバタマめいた目が生じ、確かにシャパリューを見返した。瞳が笑むように歪んだ。
7825/12/30(火)00:52:33No.1387591093+
どうやれば完全に死ぬんだデスド
7925/12/30(火)00:52:36No.1387591114そうだねx5
>No.1387590764
(あまり見るなよ。引っ張られるぞ)シルバーキーの声が意識を引き戻す。(戻りたい場所のことを考えるンだ)(……どうすればいいの?わからないよ)(だから……)シルバーキーはしばし考えた。(人でも物でも、場所でもなンでもいい。たとえばフランスなら、エッフェル塔とか……錨になるモンがあるはずだ)
8025/12/30(火)00:53:21No.1387591337+
つまり…モアイか!
8125/12/30(火)00:53:39No.1387591445+
🗿!
8225/12/30(火)00:54:02No.1387591555そうだねx4
>No.1387591114
(そんなもの……)シャパリューは言いかけ、黙った。(ないのか?なら最悪……まァ、置き去りみたいな形になるが不時着するッて手も)(ある)シャパリューは答えた。言葉にする代わりに、彼女は思考した。二人を動かす見えない力は急激に強まり、速度が周囲の風景を流れ行く光の帯に変え……011010101……。
8325/12/30(火)00:56:45No.1387592345そうだねx5
>No.1387591555
「痛ッた!」彼女は目を覚まし、まず呻いた。ドラマめいて身体を起こそうにも身体は重く、至るところが鈍痛を抱えていてままならない。シャパリューは叫んだつもりだったが漏れ出たのは隙間風めいた小さな掠れ声で、それでも喉がズキリと痛み咳き込む。首を動かす。実際簡素な病室。
8425/12/30(火)00:56:59No.1387592421+
>つまり…モアイか!
成仏しろメルチョル
8525/12/30(火)00:57:36No.1387592580そうだねx2
スレッドを立てた人によって削除されました
>No.1387581986
【エソテリック・ニンジャリズム】エピローグ
8625/12/30(火)00:57:58No.1387592684+
スレッドを立てた人によって削除されました
ここでタイトル
8725/12/30(火)00:59:45No.1387593184そうだねx6
>No.1387592345
手すり。清潔なシーツ。グアテマラレインボー柄のペナント。「安静に」のショドー。ベッド横の小さなテーブルには花瓶が置かれ、アネモネが一輪生けてある。「……起きましたか」逆側を見る。パイプ椅子に座っていた男が、なんでもないような表情を取り繕い指でメガネの位置を直した。
8825/12/30(火)01:00:53No.1387593513+
戻ってこれたか
8925/12/30(火)01:02:08No.1387593870そうだねx5
>No.1387593184
「ドーモ、ユヒタ=サン」「喋らなくていいですよ。実際あれから何日も経過していましたし、先程まで管を入れていたので……」「……ここ、イースター島?」「いえ、ブラックフェザント=サンの手配した船です」外を見る。海。僅かに見える沿岸はチリか。「もうすぐ陸地です」「心配してくれたんだ」
9025/12/30(火)01:03:21No.1387594193そうだねx7
>No.1387593870
「な……いえ、特には」ユヒタはメガネの位置を再び直した。「ニンジャの生命力については当然把握しています。あなたがここまでの重体になったのは実際初めてですし……そもそも、倒れているあなたを発見したのも予想外でしたが。バルバポルボラ=サンの応急処置も的確でしたので、つまり」「ありがとね」
9125/12/30(火)01:04:14No.1387594471そうだねx2
アネモネの花言葉は良い悪いも様々だがあえて飾るような良い意味は
「希望」「待ち望む」「あなたを信じて待つ」「固い誓い」「君を愛す」
9225/12/30(火)01:04:44No.1387594596そうだねx6
>No.1387594193
「……」ユヒタはメガネを外し、眉間を揉んだ。「スミマセン。レリックは何一つ回収できず……今回の治療費などはロハでいいと言われましたが、私の名義でローンを組もうと」「いいよ。パートナーでしょ」ユヒタの動きが止まる。「また冒険すればいいよ。次は……何処に行く?」「……」
9325/12/30(火)01:05:57No.1387594927そうだねx5
>No.1387594596
俯いたままのユヒタから重い溜息が漏れた。彼は顔を上げなかった。「……そうですね。チリに着いたらスシを食べましょう。英気を養わないと」「カネはどうするの?」「どうにでもしますよ。バルバポルボラ=サンの雇ったイタマエの方もいますし」「そっか」シャパリューは笑った。身体が痛む。苦しいが、悪くない気分だった。
9425/12/30(火)01:06:22No.1387595060そうだねx3
>なんでもないような表情を取り繕い
アーイイ…
9525/12/30(火)01:07:35No.1387595380そうだねx5
>No.1387594927
「今回は大変な目に遭ったね」甲板上、ところどころにバイオ包帯を巻いたブラックフェザントが吐き捨てた。ラパ・ヌイはあの激変でほぼ壊滅状態だ。僅かな生き残りの殆どは彼女の船団に加わることを選び、絶海の孤島に残ったものはさらに僅か。あれほどのことがあっても生まれ故郷とは離れがたいものなのだろう。
9625/12/30(火)01:08:51No.1387595766そうだねx6
>No.1387595380
「グハハハ!鍛え方が足りんわ。潮風を浴び、スシを食い、カラテを鍛えよ!サイバネなンぞ頼ってるからいかん!」片腕をギブスで吊るしたバルバポルボラが笑い飛ばした。ブラックフェザントは半眼でそれを一瞥し、呆れた。「ジジイは殺しても死なさそうだね」「当然ぞ。海の男とはそういうものよ!」
9725/12/30(火)01:09:42No.1387595995そうだねx3
イースター島はもう滅茶苦茶だ
そこら中壊されてひき潰されて再び物言わぬ石像に戻ったモアイがそこかしこに転がる荒れ地の広がる何もない島に…つまり元に戻った
9825/12/30(火)01:10:33No.1387596225そうだねx5
>No.1387595766
「ま、それよりよかったのかい……あの男、そのまま降ろして」「ベリコース=サンか。構わん」バルバポルボラは並んで進む「気高き怒りに瞳を燃やすお前」号を見た。無理が祟り航海出来ているのが奇跡なほどだ。彼はブラックフェザントにドゲザも覚悟で一時的な保護を申し入れた。女船長は老兵を奥ゆかしく留め、船団の警護で守っている。
9925/12/30(火)01:11:31No.1387596492+
詰んだ
10025/12/30(火)01:11:45No.1387596557+
旅は道連れ世は情けな
10125/12/30(火)01:11:52No.1387596586+
相棒を亡くして一人で去って行ったのか…
10225/12/30(火)01:11:53No.1387596588そうだねx5
>No.1387596225
べりコースはいない。彼は自らのコネクションであらかじめ呼び出していた高速艇に乗り込み島を離れた。島は壊滅し、レリックは散逸した。もとよりイクサを続ける理由がない。そして、傭兵には傭兵の流儀があるのだろう。「オカルトの類はこりごりだよ。アタイは無神論者なンだ」「じゃから貴様はワシに勝てんのだ」「口の減らないジジイ……」
10325/12/30(火)01:14:39No.1387597292そうだねx3
>No.1387596588
そして旧友のクルーザーに乗るベリコースは、一枚の名刺を掌の中で弄んだ。「らしくない死に方をしたな。セイルフィッシュ=サン」リアリストの瞳に感傷の色がよぎった。「いずれ俺も後を追うだろうが、その時までは忘れまい。お前はいい傭兵仲間だった」彼は名刺を潮風に乗せ、もう振り返ることはなかった。
10425/12/30(火)01:15:58No.1387597623そうだねx1
最期まで命を燃やし尽くしたセイルフィッシュもベリコースも見事なイサオシだった
次に会うときは敵か味方か
10525/12/30(火)01:16:30No.1387597753そうだねx4
>No.1387597292
セイルフィッシュの名刺は白く泡立つ水飛沫に濡れ、海中へ落ちていく。熱帯魚や殺人マグロは紙切れ一枚に構うことなくゆったりと泳ぐ。緩やかに回転する紙切れはやがて海の底へ辿り着く。珊瑚に覆われた海底には、もはや知る者のいないモアイが横たわっていた。その目に光が灯ることなく、モアイは静かに眠り続ける。
10625/12/30(火)01:16:42No.1387597827そうだねx4
>No.1387597753
【エソテリック・ニンジャリズム】終わり。
10725/12/30(火)01:17:19No.1387598016+
オツカレサマドスエ!
10825/12/30(火)01:17:20No.1387598032+
やがてこの世界ではモアイという存在そのものが忘れ去られゆくのかもしれないな…
10925/12/30(火)01:17:30No.1387598068+
オツカレサマドスエ!
11025/12/30(火)01:17:47No.1387598144+
オツカレサマドスエ!
11125/12/30(火)01:17:57No.1387598187そうだねx6
>No.1387597827
◆感謝◆挨拶◆
ドーモ、これにて長きに渡るエソテリック・ニンジャリズムのシミュレートが終了しました
そしてこのスレを以て、このニンジャのダイススレッドはMEBUKI-IRCへのフリップを行います
今後はあちらでスレッドがPOPしますので、引き続きどうぞよろしくお願いします いじょうです
◆本日はこれでおわりです◆
11225/12/30(火)01:18:06No.1387598226+
オツカレサマドスエ!
11325/12/30(火)01:18:27No.1387598302+
オツカレサマドスエ!
11425/12/30(火)01:18:41No.1387598353+
オツカレサマドスエ!


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