IF Intermission ワカモテラー戦前のユメホシ会話妄想怪文書 拡大解釈ありで勢いで書いたのでツッコミどこあるかも… 「本当に大丈夫なのホシノちゃん?もし本当にワカモちゃんだったらいくらおかしくなってるとはいえお友達と…」 「そっか…ユメ先輩は知りませんね…ワカモちゃんとは最初敵だったんです…ほんとに最初だけなんですけど」 少し驚くユメを落ち着かせるように念入りに説明しワカモとの出会いを話す 「最初はねすっごく変な子だと思ったんです先生がやってきた日に急に襲ってきたと思ったら次は味方になって先生とベタベタするし皆もなんかそれも釣られるし」 「でもねちょっとだけ思ったんです先生はもちろん一緒の日に来たあの子に影響を受ける皆をみてあぁもしかしたらこんな偶然がアビドスも変えることが出来るかもしれないって」 まぁその後私がちょっと迷惑かけたんですけど…と黒服のことを伏せながらユメの知らない先生とワカモの思い出を話し続ける 先生を襲った相手に対して揉めたこと、夏での決闘、そしてその合間の日常での他愛のないそれでも大切な会話や訓練でのやりとり ある程度語った所で小さく深呼吸するホシノ 「ユメ先輩…ちょっとだけ弱音言ってもいいですか?これはユメ先輩にしか言えないんです」 ユメはうん、とだけ答えホシノが口を開くのをじっと待つ 「私ね…先生やユメ先輩と違ってワカモちゃんは大丈夫だって思ってたんです…強いし賢いしなにかピンチになるなんて全然思わなかった、あの時自分が勝ったのにね」 「こうなったのはホシノちゃんのせいなんかじゃ」 「ううんそっちじゃないんです、そこはもう気にしてないので大丈夫ですから」 慰めようとするユメを安心させようとホシノは口調を強くする 「ユメ先輩も見てましたよね?ワカモちゃんは不器用だけど元気のない私の心配してくれたんだよ、ワカモちゃんだって私と同じくらい先生の事が大好きで不安だったはずなのに!」 ライバルとしての悔しさと自分への不甲斐なさで敬語を忘れ叫ぶホシノ 「それなのに私はワカモちゃんも誘拐されたかもってなった時だって先生のことばっかりで…こんなんじゃライバルううん友達失格だよ…!」 下を向いていて表情は見えないが泣きかけてるのか鼻をすすらせながらホシノは感情を吐き出す そんなホシノをユメは何も言わずにただ優しく抱きしめる 「………ありがとうございます…もう大丈夫です」 一度だけ頭を深く胸に沈めてからユメから離れるホシノ 「弱い自分は今はそこで眠っちゃってますから…別の私達とはまた違うテラーだかなんだか知らないけどぶん殴ってでも目をさましてあげます、文句も言いたいし痛めつけられたシロコちゃん達にも謝らせないといけませんからね」 もう一度深呼吸し気持ちを入れ替え装備の再点検を始める前に窓を閉めようと近づくと砂漠の寒暖差特有の風でもひときわ強い突風が吹いてくる 「あっホシノちゃん足元」 窓を閉め後ろを振り返りながら歩こうとするホシノだが声をかけられ足元を確認する 風に揺らされ掛けられた壁から落ち転がってきたのだろうかシロコの回収したワカモの仮面がそこにはあった 「そっか…お前もご主人様のもとに帰りたいよね」 すっとかがんで以前ワカモから大祭でもらったままのハンカチごしに拾った後懐にしまい込む 自分はこのハンカチも返さなければならない いや悔しいから表には出さなかったそれ以上の借りがある 自分がこうしてアビドスにいられるのは先生はもちろん彼女のおかげでもある あの夏とは違い本当にアビドスにいられなくなるような危機がワカモをきっと襲っている 今度は自分の番だ そう思いながらホシノは嬉しそうな表情のユメの方に歩いていった