二次元裏@ふたば

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1151848 B25/01/18(土)22:31:18No.1274190528+ 23:42頃消えます
サンドリモンと戦いました
fu4530108.txt
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/01/18(土)22:31:28No.1274190612+
それは突然だった。
「…?なんか落ちてるな、ツカサ?」
「本当だ。なんだこれ…ガラスの靴…?なんでそ──────
それを拾い上げた彼は、なんの前触れもなく唐突に姿を消した。
「ツっ…ツカサ!?どこ行ったんだ!?ツカサ!ツカサぁぁぁ!!!!」
彼がさっきまでいたところには、クロスローダーが落ちていた。
225/01/18(土)22:31:53No.1274190793+
──────んなもんが落ちて…は?」
落ちていたガラスの靴に触れたら、メルヴァモンがいなくなった。
というか、周りの景色が全て変わった。
「転送された…のか?」
辺りを見回してみると、大剣に盾、槍、銃、ハンマーと言った武器類が大量に並べられている。
「……ッ!!…開かないか。」
扉には鍵がかかっているようだ。牢屋…というか武器庫…?のようなところに俺は転送されたらしい。
鉄格子のつけられた窓の外には、真っ赤な溶岩が流れているのが見える。
「火山地帯…」
少なくとも、さっきまでメルヴァモンといたエリアの付近にこんなロケーションはなかった。かなりの距離を移動させられたらしい。
325/01/18(土)22:32:26No.1274191055+
「おや、大抵は転送に耐えられずにしばらく気絶してしまうのですが…さすが、姫様の選んだお方だ。」
「誰だ!」
どこからか声がした。
「使い魔…まあ、執事のようなものでございます。」
鉄格子の隙間から、パタパタとぬいぐるみのような見た目をした鳥が羽ばたいてきた。
「お前…デジモンか?」
「使い魔、でございます。貴方様にはこれから、ブトウカイに参加していだたきます。」
「舞踏会…?踊りなんて興味はないぞ。さっさと帰してくれ。」
「いえ、武と闘いの…武闘会でございます。」
なるほど…それでこれだけ武器があるってことか。
「貴方様には、これから姫様と戦っていただきます。ここにある武器は全て、貴方様がご自由にお使いになっていただいて構いません。」
「…勝てば帰れるのか?」
「さぁ?今までに姫様に打ち勝った者はおりませぬゆえ…」
「じゃあ戦わないと言ったら?」
「…一方的に蹂躙されたいというご趣味の方でしょうか?すでに姫様にその身を捧げる覚悟とは…御見逸れいたしました。」
425/01/18(土)22:32:45No.1274191170+
話にならねえな…
このまま何もしないよりは…戦ってなんとかした方がまだマシのような気はする。
それに、勝てないにしても時間稼ぎができればクロスローダーの位置情報で助けが…
「……ない」
「デジヴァイスの類でしたら、転送プログラムの効果対象外でございます。公正な武闘会のためでございます。ご了承ください。」
クソ…クロスローダーさえあればデジメモリも使えるのに…これですぐに助けが来ないであろうことが確定してしまった。
こうなったら…大人しく従って戦うしかなさそうだ。
「武器の説明を頼む。」
「承知いたしました。ここに用意されております武器は、屈強なるデジモンのデータより作られたレプリカ…本物よりも数段、威力は落ちてしまいますが…人間の体で扱うにはその方が都合の良いこともありましょう。」
いくつかは俺も見たことがあるデジモンの武器だ。カラテンモンの剣やイージス、あれは…オメガモンの腕か…⁉︎
525/01/18(土)22:33:30No.1274191501+
「…この銃は?」
俺はかなり大型のショットガンのようなものを指差した。
「暴食を司りし七大魔王、ベルゼブモンの武器『ベレンヘーナ』でございます。」
「そっちにあるリボルバーは?」
「ベルゼブモンの変種、ベルスターモンの武器『リゾマデロート』でございますね。射撃武器がお好みですか?でしたらオススメがございますよ。」
そういうと、鳥はさっき外を見た窓とは別の窓を覗くよう促す。
「あちらは幾多のサイボーグデジモンの集大成、ムゲンドラモンの持つ『ムゲンキャノン』でございます。」
デカすぎる。戦車砲よりも圧倒的にデカい…!
625/01/18(土)22:33:41No.1274191614+
「あれ…どうやって使えば良いんだよ…」
「背負ってみては?」
「無理だろ!」
…もしかしてこのまま武器選びで時間を稼げば助けが来るのでは?
そう思ったことを見透かされてしまったのか、鳥の使い魔は俺の頭に止まると、目玉を覗き込むように首を下ろす。
「姫様は今の所、貴方様の準備をお待ちになっていらっしゃいます。しかし、姫様のご気分が変われば…貴方様は準備の終わらぬまま、丸腰で武闘会に参加することになるかもしれませんよ?」
「はぁ…わかったよ。…今から言ったものを用意しろ。」
「何なりと。」
725/01/18(土)22:33:59No.1274191751+
「さぁ!新たなる”王子様”の登場です!!」
場内にけたたましく響き渡るアナウンス。さっきの使い魔がやっているようだ。
ドーム球場のように屋根のついた円形の闘技場に、俺は踏み出した。
「よし…さっさと終わらせよう…」
右腕にイージス、左手にオリンピアを装備し、ナイトモンの兜を被る。
結局使ったことのある武器ばかり揃えてしまった…一応、腕につけたイージスの影に隠すようにリゾマデロートを持っているが、これは逆にまともに扱えるか怪しい。
もっと色々と装備したかったが、持てる量にも限界がある。結局俺は、この心許ない装備で、”姫様”に戦いを挑むことになってしまっていた。
「待ちくたびれたなぁ〜!私のお、う、じ、さ、ま、?」
コロシアムの真ん中に待ち受けていたのは、滑らかな金髪と白いドレスのような格好が特徴のデジモンのようだった。
それは椅子に腰掛け、俺に背を向けていた。
「ここから帰してくれ!」
「嫌、だよ。」
「だったら先手はもらった!」
奴の頭を狙って発砲する。
825/01/18(土)22:34:15No.1274191864+
「避けられっ!?」
「う〜ん、情熱的な一発だね。」
「ぐあっ!?」
確かに銃弾は奴の頭があった場所を撃ち抜いた。が、奴はそれ以上の速度で俺の背後を取り、蹴り上げた。
「でも…自己紹介ぐらいはさせてほしいなぁ。」
「チッ…じゃあしろよ…!」
蹴られた勢いで、兜が吹き飛ばされた。
「では、お言葉に甘えて。私の名はサンドリモン!」
奴は大仰に腕を広げる。
「この”灰かぶりの城”の城主…つまりお姫様さ!そしてキミ…吉村司は…私の王子様、だよ。」
「あー…まず、ここ…城っていうより闘技場にしか見えない。次に、俺にはもう相手がいる。だから帰らせてくれないか?」
「ふふふ…まず、ここは城の一角にすぎない。そして…キミを王子様に選んだのは、キミに相手がいるからだ。なんの問題もないね?じゃ…続けようか!」
その無茶苦茶な返答に困惑する隙すら与えられず、鋭い蹴りが飛んでくる。
「問題しか…ねえよ!!」
蹴りをなんとか盾で防いで、オリンピアで斬り返す。
925/01/18(土)22:34:40No.1274192060+
「はぁ〜♡なんて甘美な一撃なんだ♡私に抗おうとくり出されるその一撃!それをこうして叩きのめすのって…最高に気持ちいいんだよねぇ!マリッジストライク!!」
斬り返しを跳ね返すように、ガラスの靴の一撃が放たれる。
「なっ…砕けた⁉︎」
オリンピアにヒビが入り、粉々に砕け散る。
「ふふっ…頼みの綱が壊れちゃったかなぁ〜?でも、このぐらいで…キミは折れないよね?」
「なんのためにわざわざこんなことしてるのか知らねぇが…!俺は浮気するほど不義理な男じゃない…それに!こういうアプローチは趣味じゃない!」
折れた剣の柄で、サンドリモンを殴りつける。
「あはははっ!なんのために?それが私の喜びだからさ!屈強な者を屈服させ蹂躙し!そいつが残してきた愛する者に侘びながら…私の元で情けなく果てる!その瞬間が!!最高に興奮する!!!」
「……良い趣味しやがって!」
「さぁ!キミも私の喜びになれ!吉村司!」
その言葉と共に、踵落としが俺を襲う。
1025/01/18(土)22:35:06No.1274192245+
イージスでそれをなんとか受けはしたものの、やはり限界が来ているらしくヒビが入り始めている。
「何がレプリカだよ…使い物にならねぇ武器ばっか渡しやがって…!」
「当たり前だろう?あそこにあった武器はみーんな、私に敵わないってことを知ってもらうための…いわばプレイの道具みたいな物だよね!」
高らかに笑いながら言い放つサンドリモン。
「じゃあこれでも喰らってみろ!」
踵落としを防ぎながら狙える部位…腹部と股間に向かって、リゾマデロートを乱射する。
「んぎっ⁉︎んんぅ…狂熱的だね!そんなに反抗されたらもっと興奮しちゃうじゃないか♡キミが私に屈服して…彼女に謝りながら果てるところを考えるだけで…デジコアがキュンキュン疼く!」
1125/01/18(土)22:35:20No.1274192373+
「やっぱ銃もダメか…だったら道具なんていらねぇ!」
俺は空になったリゾマデロートと、ついでにヒビの入ったイージスを投げ捨てる。
「殴り合いだったら!お前の小細工なんて関係ねえよなぁ!」
「はははっ…バカなんじゃないのかな?いくらキミが強くても…素手でこの私に勝てるわけないじゃないか!でも…これだったらもっとはっきりと…キミが私の喜びになるのを感じられそうだね…♡行くよ!私の王子様!」
「てやぁぁぁ!!!!」
俺はサンドリモンに殴りかかった。
1225/01/18(土)22:35:35No.1274192482そうだねx1
続きはtxtからどうぞ
1325/01/18(土)22:40:44No.1274194813そうだねx5
変なサンドリモンが増えた…いやサンドリモンが元々変なデジモンか…
1425/01/18(土)22:44:40No.1274196606+
変じゃないサンドリモンいたっけな…
1525/01/18(土)22:46:09No.1274197272+
イモゲンチャーのサンドリモンあんま居ないから比較が難しい
1625/01/18(土)22:50:50No.1274199247+
冷静になって考えると冥婚のさらに迷惑版みたいなやつだなサンドリモン
1725/01/18(土)22:52:34No.1274200045+
怪文書でやたら出て来るけどパートナーにしてんのは意外と無量塔兄だけなサンドリモン
1825/01/18(土)22:57:16No.1274202226そうだねx1
パートナー欄に増やすかはちょっと考え中
1925/01/18(土)23:24:30No.1274213168+
サンドリモンって種族がもう変なのばっかっぽいから仕方ない


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