二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1737032933843.png-(571320 B)
571320 B25/01/16(木)22:08:53No.1273490758+ 23:21頃消えます
トレセン学園に巨大怪獣が出現した。
怪獣に崩される施設の瓦礫を縫うようにして逃げ惑う教員やウマ娘達の中で、逆に学園に向かい駆け出しているトレーナーの姿があった。
「ルビー!! どこだー!!!!」
ダイイチルビーのトレーナーだ。怪獣が出現する少し前、トレーニングを終えたダイイチルビーが更衣室が着替えをしている間、正門まで来ていたダイニルビーと談笑をしていたところだった。
(まさかトレセン学園も怪獣の被害に遭うなんて……政府な何をやってるんだ!!)
恐らくダイイチルビーはまだ更衣室にいるだろうと、ダイニルビーに早く逃げるようにと促してから一目散にトレーナーは駆け出していた。
「俺が近くにいながら……ルビー! ルビィ―!!!!」
トレーナーは声を張り上げるが、やはりダイイチルビーからの返事は無かった。更衣室まではまだかなりの距離がある。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/01/16(木)22:09:23No.1273490969+
「っ!?」
瓦礫が崩れ落ちる音の間から、か細い鳴き声が聞こえてきた。聞き漏らすはずの無いこの鳴き声にトレーナーは声のするほうを向いた。
「サフィー!!」
主人が気になって逃げるに逃げられなかったのかもしれないと、トレーナーはサフィーの元へと駆け寄る。
まさに、その時だった。
「グオオオオオオオオッ!!!!」
怪獣の雄叫びと共に、ビルよりも太い尻尾がトレーナーの眼前に振り落とされた。
「サフィー――」
咄嗟に、サフィーを抱き抱える。そうしたところで、どちらも尻尾に潰されて死ぬだけだと分かっていても、そうせずにはいられなかった。
万が一にもサフィーを失ったとき、ダイイチルビーがどんな顔をしてしまうか。トレーナーとして彼女を悲しませるわけにはいかなかったのだ。
225/01/16(木)22:10:13No.1273491269+
(俺は……?)
サフィーを抱き抱えながら死を覚悟し、目を瞑っていたが、体は何ともない。
トレーナーはゆっくりと目を開いてみると、何もない空間に横たわっていた。ほんのりと赤みを帯びたその空間で、しかし自身の意思で体を動かすことが出来なかった。
(俺は……死んだのか? ルビーは……)
声も出せないその場で、不意に頭の中に直接声が響いた。
(トレーナーさん……トレーナーさん……)
何度も耳にしているその声を、トレーナーが聞き間違えるはずもなかった。
(ルビー、ルビーなのか!?)
(申し訳ありません。トレーナーさん、あなたは死にました)
325/01/16(木)22:11:22No.1273491735+
(そうか、俺は死んだのか……ダイニルビーさんと、サフィーは大丈夫なんだろうか……)
(分家の者のことはお気になさらずに。サフィーは無事です)
(それならよかった。というかここはどこだ? 死んだのなら、ここは地獄か……? 何か周りも赤いし)
(地獄などではありません。話を戻します。私の怠慢であなたを死なせてしまいました)
声だけしか聞こえない中で、ダイイチルビーが淡々と話を進めていく。
(本来、怪獣の対処は過去に宇宙からこの地球に移住してきた我が一族の使命。私は、あなたの近くでそれを成せる力を使うことを躊躇ってしまいました)
(いや何だかよく分からないんだけど、宇宙から来た一族……ウマ娘じゃないのか?)
(ウマ娘は魂を受け継いで走る存在なので後天的にウマ娘として一族は栄えるようになりました。私は、トレーナーさんに本当の姿を知られてしまうのが怖かったのです)
425/01/16(木)22:12:13No.1273492059+
(あ、そう……ってそうじゃなくて、ルビーの正体とか今更気にすることも無いし、なんだか良く分からないけど怪獣を何とかしないと学園のみんなが!)
(はい。ですが私も瓦礫に巻き込まれてしまい、非常に危ない状況です)
(じゃあどうすれば……)
(一つだけ方法があります。私とトレーナーさんが一つになれば戦うことができます)
(私の……私の手を取って頂けませんでしょうか。そうすれば、皆さんを守ることができます)
(それなら俺の答えは決まっている。俺は解雇を言い渡されるまでは、ルビーのトレーナーだから……!)
トレーナーの中で、既に決心はついていた。
(何やら聞き捨てならない言葉が聞こえたような気がしますが、分かりました。それでは、私たちは一つに――)
トレーナーの体が真紅の光に包まれる。
「デュワッ!!」
勇ましい声と共に、光の中から巨人が現れた。
525/01/16(木)22:15:05No.1273493213+
姿を現した巨人の両腕から、真紅の光が迸る。
怪獣に向けて伸びるその光は、怪獣の体を焼きならその巨体を大きく吹き飛ばした。
「ワンッ!!」
サフィーが、待ち望んでいたご主人様の帰りに一際大きく吠えた。
巨人は眼下に映るサフィーや人々を一度見てから、トレセン学園の校舎を守るように怪獣に向けて拳を構えた。
「あれは……ウルトラマンよ……!!」
真紅の巨人の姿を目の当たりにした一人のウマ娘の口から、静かに言葉が漏れた。
625/01/16(木)22:19:50No.1273495028+
何何の何????
725/01/16(木)22:26:23No.1273497702+
やっぱすげーぜ華麗なる一族
825/01/16(木)22:30:44No.1273499365+
ウマソウルが後天的に受け継がれるものだから地球に帰化したウルトラマンの子孫もウマ娘になる可能性があるの感心した
925/01/16(木)22:33:23No.1273500527+
華麗なるレッド一族
1025/01/16(木)22:55:09No.1273509583+
>何何の何????
ウルトラマンルビーだ
1125/01/16(木)23:03:48No.1273513074+
変身解けたあとはどうなるんだろう
1225/01/16(木)23:06:59No.1273514473+
スレ画の得意げな顔のルビーがなんかじわじわくる
1325/01/16(木)23:11:06No.1273516383+
これが一心同体だぞマックイーン


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