二次元裏@ふたば

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2766367 B25/01/11(土)23:06:33No.1271850338そうだねx6 00:29頃消えます
スランプやらインフルやらでこんなに時間がかかってしまいましたがクリスマスデートです
ご協力いただいた颯乃公式さまありがとうございました
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うちの子
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お借りした子
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/01/11(土)23:07:23No.1271850672+
「来てくれてありがとう、颯乃ちゃん!」
「ああ。今日は一日、二人で楽しもう」

セントジエスモンの出現によりデジタルワールド各地に突如訪れたクリスマス。
本来季節の移ろいのないエリアにも雪が舞い、各地がイルミネーションで彩られた。
調査により時間が経てば消滅し、デジタルワールドやリアルワールドに悪影響が残ることもないと確認され、それならばと各々がクリスマスを楽しむことになった。
霜桐雪奈と神田颯乃も例にもれず、クリスマスデートを計画。雪奈の提案により、以前日竜将軍から守ったハヌモンの街に行くことにした(ゴブリモンとブルコモンは二人で楽しんでこいと伝言を残し、それぞれのクリスマスを満喫する予定らしい)
街は雪奈の呼びかけで集った人たちにより復興が進み、襲撃の傷跡を残しながらも以前の姿を徐々に取り戻しつつある。
互いに贈るプレゼントは予め用意した。今日はクリスマスに浮かれる街を回る予定だ。
225/01/11(土)23:07:43No.1271850817+
「さて、まず何をしようか?」
「そうだね、みんなへのプレゼントを買いに行く?」
「よし、それならまずは雑貨店だな」

とはいえ特にこれといって計画のようなものはない。目についた店を覗いて空腹になったらご飯を食べて、気ままにいつもと違う街の空気を楽しむ。カッチリ決まった予定を立てるよりは、この方が楽しめるだろうというのが二人の考えだった(何より決まった予定を立てると絶対崩れるような不幸が起こると雪奈は主張した)

「行こっ。案内するね」
「私はこの街は初めてだからな。任せたぞ雪奈」

示し合わせることもなく互いに差し出された手を握り歩き出す二人。
手袋ごしに握られたその感触に身体が暖かくなる。そこに冬の寒さが入り込む余地はなかった。
325/01/11(土)23:08:10No.1271851014+
「あっ、ここ公園になったんだ」
「みんな楽しそうだな。はしゃいでいる子供の姿はいつ見ても和むものだ」

道すがら見かけた公園から幼年期デジモンたちの楽しそうな声が響き、二人は足を止めた。
かつて日竜軍に襲撃されたこの街には、雪奈とザウバーブラウモンによって撃破されたかつての日竜軍所属のデジモンたちがデジタマへと転生し、新たな住民として受け入れられている。再び悪の道へと進まないよう情操教育を受けた彼らは、今では無邪気に公園内を走り回っていた。

「あっ!せつなおねえちゃんだ!」

雪奈たちに気づいたのか、ツノモンたちが遊ぶのを止めて一斉に駆け寄ってきた。
二人の足元に瞬く間に幼年期デジモンたちの一団が並ぶ。

「こんにちは。寒いのに元気だね。何してるの?」
「うん!みんなであそんでたの!」
「そうなんだ。喧嘩とかしてない?」
「そんなことしないよ!けんかはだめっておそわったもん!」
425/01/11(土)23:08:35No.1271851164+
経験したことのないような寒さを気にする様子もなく、元気いっぱいに応えるツノモンたちの様子に二人が微笑む。
一団の中にはツメモンやネガ―モンのような元日竜軍と思しき幼年期たちも混じっていたが、みんな問題を起こすこともなく遊びに興じていた。
デジモンがデジタマに戻った際の影響にはまだまだ分からないことも多いが、街の復興を手伝う人たちによる情操教育が上手くいったのだろう。少なくとも彼らがまた悪事に手を染めないこと、そんな彼らを街のデジモンたちは迫害することなく受け入れられたことに二人は安堵した。

「これもせつなおねえちゃんのおかげ!あたらしいともだちがいっぱいできた!」
「……ううん、友達になったのはツノモンたちがみんなと友達になりたいと思ったからだよ」
「そうだとしても、せつなおねえちゃんがみんなをつれてきてくれたんだよ!だからありがとう!」
「……うん、どういたしまして」

ツノモンの思わぬ言葉に頬が赤らむ。
こうして感謝を述べられると胸がむず痒くなった。
そうしている間にツノモンの興味は隣の颯乃に移った。
525/01/11(土)23:08:59No.1271851333+
「そういえばそっちのおねえちゃんは?」
「申し遅れた。神田颯乃だ。雪奈の、その……」
「恋人だよ!」

臆面もなく言って腕に抱き着く雪奈に颯乃の頬が僅かに紅潮する。

「こいびと〜?」
「こいびとってなぁに?」
「うまいのか〜?」

恋人といっても幼年期のデジモンたちには理解できないだろうと思った颯乃だったが、案の定理解できていない子供たちが首を傾げていた。

「恋人っていうのは、好きな人ってこと。きっとみんなも大きくなったら分かるよ」
「そうなんだ〜……じゃあはやくおおきくなるためにいっぱいあそばないとだね!せつなおねえちゃんたちもいっしょにあそぼう!」
「え?ごめんね、わたしたち今ちょっと用事が……」
625/01/11(土)23:09:18No.1271851461+
ツノモンの申し出に嫌なものを感じじりじりと後退する。しかしいつの間にか背後にもツメモンやネガ―モンたちが控えており、完全に囲まれてしまった。

「もんどーむよう!ものどもかかれー!」
「わーい!」
「あそぼ―!」
「ひゃっはー!まわせー!」

一塊となった幼年期たちが雪崩のごとく押し寄せる。
あっという間に加減を知らない幼児たちは雪奈を飲み込んでしまった。

「わあぁ!助けて颯乃ちゃん!」
「雪奈!大丈夫か!?」
725/01/11(土)23:10:00No.1271851772+
貼るのは以上です
今回のことで雪奈も少しは前向きになると思います
825/01/11(土)23:10:41No.1271852066+
キテマスワー
925/01/11(土)23:16:04No.1271854266+
あーいいわぁ…いい…
この二人だからこそなプレゼント…
1025/01/11(土)23:24:21No.1271857398+
この二人好き
1125/01/11(土)23:28:02No.1271858819+
雪颯キテル…
1225/01/11(土)23:43:52No.1271864502+
>「ひゃっはー!まわせー!」
うん?
1325/01/11(土)23:44:46No.1271864824そうだねx1
まずは勝手に冬服設定してごめんなさぁい!っていうのとこのままネガティブでいるのは颯乃ちゃんにも悪いよねってことでこれで少しは自分に自信を持てるようになったと思います
流石黒白くんの人間観察…
あとは当初絵本に挑戦してみようと思ったけど気負ってたら全く文章が浮かばないまま時間が過ぎてしまった上にようやくやる気出てきたと思った矢先の数年ぶりのインフル…取り合えず言えることは絵本勢すごいね…
1425/01/11(土)23:53:58No.1271868458そうだねx2
>>「ひゃっはー!まわせー!」
>うん?
ヒャッハーしてるのは日竜軍にいたので多分その子ですね
輪姦と書いてまわすなんて読むわけないじゃないですかちゃんといい子になる様に勉強させたんですから
多分この子たちもいずれ教官の嫁のところのアーマゲモンみたいに生まれに囚われずに生きていくことでしょう
1525/01/12(日)00:04:49No.1271872304+
自信を持つには大事な人が居る方がいいのかもしれないね…
1625/01/12(日)00:14:30No.1271875346+
>自信を持つには大事な人が居る方がいいのかもしれないね…
雪奈は特に他人からの評価を気にする子だからね…
おまけにいいことがあってもすぐに不幸で追い打ちがかかるような子だったからこれまで自信が持てなかったんだよね…
これで今までより前向きになれると思います
1725/01/12(日)00:18:17No.1271876506そうだねx1
キテル…
1825/01/12(日)00:25:15No.1271878745そうだねx1
そろそろ赤字ですね
見ていただいてありがとうございました
今年は颯乃ちゃん以外にも色々な人との交流も見せたいです
でも雪颯もやっていきたいです
今後も雪奈と雪颯をよろしくお願いします


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