プウネネと白鯨に関する自由研究(2024冬時点)

注意点:
プウネネ周りのストーリーから抜き出した事実
↓
ある程度真面目な考察
↓
願望に溢れた妄想
の順です。
ネオドッガンイベントの辺りでネネさま周りを調べて興奮して書いたのが主なので、
問題点としてメイン、サイド周りと竜周りとフュッセン周りの読み込みが欠落してます。

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・客観的な時系列まとめ
先史文明期
古代人により変形・再生可能な自意識を持った新素材が作成される。
新素材が幻霧に侵され人の手を離れ独立、白の名がつく怪物となって各地に散らばる。
古代人により対幻霧処理を行われた素材が開発、人造人間タロスとして量産、人類滅亡後も残存。(イラクリオンSS)

本編開始前
白鯨の腹の中の小世界に人類が定着。
内部人類の音楽によるコントロール、会話によって体内気候の調整が可能であった。「心地よい音」とプウネネから評されている。
人間は各自のお役目を与えられつつ国家、社会を構成。楽園と評される程度であった。
その生活は牧歌的で安定しており後世ではリゾートのコンセプトになる程度であった(ホノルルSS)。
白鯨は人間を食料としてみなしていたが、同時に興味も抱き人間と同様の端末を利用しての接触を図った。

無知で善意を持った端末にホノルル達は知識を与えた。
端末は女神という概念を知り、食料供給を実行。
過剰な食料供給により社会は崩壊した。
プウネネをホノルルが糾弾。
同時に白鯨は外部のフレイマリン軍と戦闘、多大な被害を出しながら討伐。
白鯨の民はフレイマリンに保護され、
プウネネのみ記憶が曖昧な状態でメトロセントイリスに飛ばされた。

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キャラシアター準拠のプウネネ周りでの出来事、発言の簡易まとめ
◆Sシナリオより
白鯨内部にて発見される。
何もできないのでホノルルにより女神の任を与えられる。
女神というものを知り、砂糖を生み出し始め、信仰を集める。
無限に与えられる砂糖によって職務放棄する信者が続出する。
ホノルルに糾弾されるも、その最中に白鯨が打倒され生き別れになる。
(Sシナリオではホノルルが最後に怒っていたことを言われるまで忘れている)
(Aレイヤーホーム画面では「大変なことになった」と認識している)

◆Aシナリオより
生きていくためにメトロセントイリスにてパティシエの修行を積む。
天才美少女パティシエとして雑誌で特集される程度に活躍する。
お菓子の異常さに気づいた師匠と喧嘩別れし支店を出す権利を得る。
支店営業後に依存者が続出し殺到、調査により呪術の一種を使用していたとされる。
能力の扱い方をコントロールするために特鉄隊に加入する。
「甘いものばかりでは麻痺するので」苦いコーヒーを入れる。
客の顔を覚えている。「体調や気分を察して、一番喜ばれるお菓子を作る」
「お菓子づくりしかできないですよ」
「嘘っていうか誇大広告ですね。そういうふうに言えば罪悪感なく、沢山お菓子を食べてくれると思って」
「正直、お菓子だけを作っていきたいんですけど」
「現実は甘くなくて、キツいことばかりで、ネネ様も失敗ばかりの駄目なパティシエですけど。甘いものを食べれば、そういう嫌なことを一瞬だけでも忘れられるです」という理由を掲げてお菓子作りをしている。

◆初期Sシナリオより
車掌をデブ化させて職務に支障を来すが全くプウネネは止まる気配がない。
デブ化した車掌にメロメロになっている。
「太ることは死から遠ざかる」と理由を掲げる。
「車掌は何もしなくていいので一生面倒を見る」と車掌に言う。
「甘いものを好きでない人に無理に食べさせたくはない」とホノルルに言う。
車掌とホノルルをデブ化させて完全勝利宣言をする。
車掌は見た目で扱いを変えない、とホノルルに言う。
白鯨での一件で、ホノルルが怒っていたことを思い出す。
自分が間違ったことをして、嫌われたのではないかと思い始める。
自分が砂糖を作ったことで巨大サンドワームによる危機が訪れ、責任を感じる。
魔力により魔物を撃退するが、菓子を食わせた相手に脂肪として魔力が蓄えられていることを知る。

◆初期SSシナリオより
自らのことをパティシエ、お馬鹿さん、女神と次々に定義する。
「女神なのでみんなを救う」という理由を掲げて車掌を肉塊にして食べ始める。
車掌の夢の中?でプウネネと車掌が会話する。
現実で車掌を食い殺さずに食べ残す。
「崇めなければ食い殺す」(自己解釈:女神であることで怪物でない自分を維持しようとする)

◆初期SSホームより
「人として生きたい、誰も食い殺したくない」

◆ネオドッガンアイランドより
無人島の開拓、白鯨の民の移民中。
自販機などの機械文明には懐疑的。
ホノルルからオモチャを渡されると大喜びで遊んで話から外れるが、
状況が変わると「おもちゃなんてどうでもいいです!」と様子を切り替える。
白澤に囚われたが拒絶し、人間として暮らすことを望む。
危険を冒す相手に、周りの人が悲しむことを伝える。
「美味しいものを食べてれば仕事したって事になって、みんなに良い子だねって褒めてもらえる、それってとっても女神らしい楽ちんなお役目です」
「お尻からカロリーを入れてやるです!」(自己解釈:パティシエにあるまじき暴言)

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キャラシアターごとの考察

◆プウネネのキャラが初期3レイヤーで一見ブレブレに見えることについて
プウネネが人に物を食べさせる内容、理由はシーンによって様々である。
また、話の伝わる加減や常識の有無がシーンによってかなり変動する。
これを理由づけるなら、白鯨に関連する記憶の制限と本人の行動基準が原因だろう。
SSシナリオで語られる開放された記憶に基づくプウネネが人に食べさせる理由は、太らせて食うためである。
理由を忘れてただ太らせるという本能だけが残って、後からデブ好きという性癖が湧いてきたのだろう。
パティシエを目指したのも甘い物を食わせるという行動からのことで、「辛い現実を忘れられる」というのは働く中で見出した菓子の新しい価値だろう。
Aのプウネネがかなり人間らしい言動や行動をしてきているのは、ここまでが鉄分注入前で全く記憶が戻っていなかったからかもしれない。
また、初対面の相手とまともに話しており営業トーク分や社会性も見せている。

Sのプウネネは既に特鉄隊に入って時間が経過し、車掌とも懇意になっており鉄分注入後と考える。
女神であることを掲げ、破滅的なレベルの飽食を是とし、デブは死から遠ざかると言いながらも、車掌に職務や人間らしい生活を捨て去ることを勧めている。
おそらくは鉄分注入で記憶が解放されてくるに伴い無意識に太らせるという目的意識が暴走したのだろう。
一方でホノルルに対しては自分から望むまでは菓子を勧めてはいなかった。
これはホノルルに対して「甘い物を食べなくても苦いものが好き」という認識があり、かつホノルルが現実に疲弊していなさそうなことや、
そもそもホノルルの言う事には基本的に従うという要素が関与している可能性が考えられるがあまりよくわからないねぇ…、
他人に蓄えていた脂肪から魔力?を抽出して使う事に成功するが、これがSSでの発想に影響した可能性がある。

SSでは、
この時点でプウネネは難民を前に女神として人を救うことに囚われている。
パティシエなのでお菓子も作れるというが、Aで栄養素の鉄分を知っておきながら塩分の在処を忘れる有様。
女神として人を救うという義務感だけはあるが、自己評価はお馬鹿さんだと底辺まで落ちており、有用な発想は出ない。
深夜に車掌を捕食することで、白鯨の肉体を取り戻し、難民の救助に成功する。
問題はどこからプウネネがはっきりと記憶を取り戻し、制御できていたかである。
深夜のプウネネは優しい口調でエロくてどう見ても正気でない。
Sの経験をもとに車掌から魔力を得るにしても、普通なら捕食する必要はなかったのではないか。
そう考えると捕食は白鯨の意識の暴走かもしれない。
車掌は夢の中でようやく完全にプウネネに記憶を取り戻させて、その上で望むがまま人間であるように説得したのだから、
食われ始めの時点ではおそらく白鯨としての意識や記憶とプウネネとしての意識は混在して錯乱していたのではないだろうか。
朝のプウネネの台詞からしても、夢の中でしっかり認識させなければ喰い殺されてたんじゃないかという気がする。

ネオドッガンシティのイベントで興味深いのがネネ様のテンションの上下である。
話を進めるためにホノルルによって与えられたオモチャで夢中になって遊ぶが、それを即座にどうでもいいと離れる様子がある。
ホノルルの望む役割を果たす、ホノルルの邪魔をしないというのが行動の基本なのではないか?
考えてみれば女神の役割を与えられたから真剣に調べそのように振る舞ったし、ホノルルは唯一の家族であると言い、食事も無理に薦めない。
プウネネの暴挙は白鯨の本能の暴走と考えるのも妥当だが、女神として振る舞うことへの過剰な義務感もあるのかもしれない。
ホノルルと再開するまでのプウネネは小声で女神降臨と言いはするが店先で女神だの崇めろだとまでは言っていなかったし無理に食わせようともしなかったのである。
既にもう白鯨の世界は崩壊しており、パティシエになれた彼女に女神の役職は必ずしも必要ないと考えるが、ホノルルの存在がいまだにプウネネに女神であることを強制させているのかもしれない。
プウネネはパティシエとしては自信持てていたが、女神としては未熟でアイデンティティ崩れて自分は怪物だと落ち込みやすい。
最初にホノルルに与えられた役割を全うしようとする彼女は健気なのだが、女神としての自己評価を維持するにはケアが必要である。

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その他の考察
◆性格について

自分が何者かわからず、それを求めていたプウネネが拠り所にしたのがホノルルから与えられた女神の役職であった。(SS精神世界の表現より)
逆にパティシエは自分で選んだ仕事であった。
女神なので~しなければいけない、とはよく言うが、パティシエなので~しなければいけないとは決して言わない。
Aシナリオの弱音を吐いたり、実情を話したり、甘いものだけだと麻痺するからと苦いコーヒーを渡したりするプウネネが実は自然体なのではないだろうか。
あくまで入隊以降のはキャラ付けというかキャラ付けが暴走しているというか…女神はかくあるもの、というのが進みすぎてる印象を受けた。
Aが大人過ぎる感じもした。

性格のばらつきを説明するのが
1.上で述べた白鯨の記憶に関連する可能性。
Sでの暴れっぷりやコーヒーに関する言動の違和感を説明できる。

2.自らの在り方を女神として強いている可能性。
一般社会に馴染もうとしていたAと、異常者の集まりである特鉄隊という閉鎖社会内のS以降では周囲の環境が異なる。
パティシェとして一般社会に馴染んだ日常を失ったことで、女神がアイデンティティとなった可能性がある。

・嘘や一過性の幸せについて
Aのパティシェとしてのプウネネは相手が一時でも幸せになるためなら、
甘い嘘をつくし菓子も渡すし、それが相手の幸せになると思っている。
ただネオドッガン時のプウネネは現実での繋がりを重視し、偽りのデブも菓子も捨てて現実に戻ることを選ぶ。
これは自分を受け入れてくれる仲間を得たことによる変化と捉えてもいいかもしれないし、
元々、一時の嘘は好きでも譲れない一線はあったとも捉えられる気がする。
あるいは他人に甘く、自分に厳しいのかもしれない。

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以下妄想

◆プウネネの楽園に対する見解
プウネネはどこにも「まだ」幸せな楽園はないと言っている。(ネオドッガンアイランド)
幻に関しては、いつまでも幻を見れるとは思うが、一人で見るそれは望みと違うと考えている。
「好き」って気持ちを教えてくれた人たち、人として生きてきたこれまでの人生が好き。
一緒に幸せに生きていきたい。という趣旨の発言がある。
自分が受け入れられる場所を好んでいる。

◆対照的に、ホノルルの楽園に対する見解
ホノルルは楽園は終わると心のどこかで思っている。
「誰だって自分の世界が変わってしまうのは怖いものね」
今いる世界が現実で、楽園は二度と戻れないと言っている。
受け入れてもらった事には感謝して喜んでいるが、
受け入れられなければそれはそれで戦う意志もある。

◆各キャラの発言、想像をそのまま事実と信じた場合の考察(2024年春程度まで)
白鯨は白鯨の民に興味を持ったが、同時に栄養素としても捉えていた。
より効率の良い摂取を行う為にコミュニケーション端末を利用して太らせ、
社会を崩壊させ、無駄な活動はさせずあくまで家畜としての最適化を図ろうとした。
同時に、より多くの人間を食うために、あるいは衝動のままにフレイマリンを襲ったが、敗北した。
端末であるプウネネは、その善良さを利用する為に、最初から端末としての記憶は封印され、無意識下で行動と思考を誘導されていた。
白鯨の望んだ所である更なる家畜化は、ホノルルの望んだものとは異なり、プウネネを介してだが決別した。

ホノルルは白鯨に恩を感じているが、プウネネの暴走が白鯨の意志の物であったとすれば悲しむかもしれない。
もし当時知っていれば、感謝の気持ちはあっても、ただ食べるだけの家畜としての死は受け入れなかったかもしれない。
ただ、人間として伝統的な生活ができていた状態であれば、生活の果てに食われて死ぬ事は今のホノルルは受け入れるように思える。
SSの「楽園の維持費がタダでない」という言葉は、あのまま楽園で暮らしていればいずれ白鯨に食われるというのを受け入れた言葉に思える。
また、短所の「一箇所にとどまるのが苦手で落ち着きがない」事は楽園が崩壊した経験から、無意識に、変わらない平穏な生活というものに不信を抱いているのではないか。


◆疑問点
・腹の中の相手を自分の魔力使って太らせて食べて効率いいか?(→後に水着Sで効率良い事が判明)
プウネネによる富栄養化の顛末は白鯨にとっても意図的なものでなかった可能性は?
迂闊に手を出し、これ以上の社会構成が不可能になった為に、
敢えてフレイマリンに戦いを挑んで討ち死にし白鯨の民を解放した可能性があってもいいのではないか。

・また、白鯨が生存していた頃のプウネネに白鯨の記憶があったか?
本編では切り離されていると自分で言っていたけれど、
そもそも記憶の蓋を「白鯨」が貼っていたと車掌の地の文で言っている時点で、
プウネネと白鯨の間で意識・記憶の分断が本編前から行われていた可能性はある。

・体内小世界は幻霧の能力なのか?
それとも幻霧侵食前から白鯨が要塞艦とか移民船みたいなものだったのか?

上記より、
◆可能な限り白鯨とネネ様の性格を同一のものと考えてなるべく擁護してゆるふわ殺戮怪物白鯨ちゃんを生成したい場合の妄想

存在理由も忘れて人食ってた白鯨が、ウクレレの音を聞いてからは
自分のルーツを思い出して自分のお腹の中の人達をを守り育てるべき人類だと認識していてほしい。
元々死んだ人間が分解して栄養になるのは幻夢侵食前からの効率化の仕様。
ウクレレという間接的なコミュニケーション方法でホノルルから聞いた僅かな願いを叶えていたが、
直接人間の姿になってからは、女神として、前以上に積極的に声を聞いて皆の願いを叶え続けたため、
白鯨自身も加減が本気で分かっておらず、社会が崩壊してしまった。
ホノルルloveが強くてもうプウネネとして生きる事に大体決めていたので、
崩壊した社会を元に戻す事はできないため、諦めて人間に滅ぼされ、白鯨の民の解放を行おうとしたが、攻撃性は抑えられず虐殺となった。
自身はプウネネとしてホノルル達と生きる為に、怪物だった記憶を封印した。
自分の魔力や栄養を分けてから吸収しても別に総量は変わらないんだからデブ専は白鯨=プウネネの性癖。(水着Sで否定されました)

プウネネ自体は白鯨をベースにして腹の中の楽園とMセントイリスと特鉄隊で経験を積んできている。
白鯨の提供していた楽園自体も肯定しているが、結局は自分自身を肯定してくれる他者のいる現実を求めており、その為に努力もしてきている。
師匠に認められること、ホノルルから授かった女神としての役目を果たすことが目標である。
ただもしもホノルルが白鯨での皆の人生をはっきり肯定してプウネネに伝えれば、
人を何らかの形で食べる事の抵抗が減る可能性もある気もする(妄想)
今のままだともう一度車掌食わざるを得なくなったらその後ストレスで吐いてほしい(妄想)