… | 425/01/01(水)15:59:15No.1268510844そうだねx4 小鈴の耳が赤くなっているのが寒さのせいなのか、違うのか、それを私は判断できない。 「今年はさやか先輩に近づけるのかなって…さっきは考えてて……ごめんね、吟子ちゃんのこと無視しちゃってて」 「いいよ気にしてないし」 さやか先輩が少し羨ましく思う。小鈴をお世話という意味でも、活力を与えるという意味でも一番近くで支えていて、小鈴はそれに応える様に突き進んでいく。 私はせいぜい宿題はちゃんと提出してるとか、道で転ばないかとか寒くないかとか見守るくらいで、目線の先にいる存在とは全然違う。 今日、身に付けてるマフラーや手袋だって、「さやか先輩が選んで持たせてくれた物だ」って前に言っていた。さやか先輩がいるから、そういう役割は私にもない。でも──。 「私は小鈴が頑張ってるとこ見てるよ。全部って言いたいくらいだけど……でも横とか後ろから…」 「吟子ちゃん…」 「勉強だって分からないとこは教えてあげられるから。だから今年も大丈夫」 「えへへ……こんな徒町のために、ありがとう吟子ちゃん」 「べ、別に小鈴が少し元気無かったからつい…」 「今日の吟子ちゃんなんだか優しいね?」 「いつも優しいから!」 |