設定3積み

シュウ・プライムで転生編一連のまとめ的な

たかが娼館を攻め落とすのに謎の敵と邂逅するとは思わなかったが、ともあれ第一目標は達成した。
行方を眩ませた一部被害者と意味のわからないオッサンについては、現在調査中だ。
ここは可能性の世界なのだから、そういうこともあるだろう。
とにかくまずは、被害者達に安住の地を提供する必要があった。
スターツバインの領地は無駄に広いので今回のような事も起こってしまったが、とりあえず“フィールドの開き”には困らない。
それと、カウンセリングや魔術を用いたケア等も行う必要があるだろう。
やる事は山積みだった。
それから──。

→相良始
「もう良くなったのかい？」
「ああ。あんな事言ってたのに、あの時、なんだかんだ結局来ちゃったんですね」
「結構言ったことを覚えてくれているものだね。流石にアレはエマージェンシーさ」
応急処置として治癒魔術をかけたとはいえ、１日の入院で済んだ相良始の回復力は流石デュエリストといったところである。
「そんな物覚えの良いキミなら、マンダマスターが何をしに退院祝いに来たのかもお察しかな？」
「この前言ってた『ご褒美』ですね」
「そうとも！まずは……これだ！」
手渡されたカードは、黒竜を身に纏った魔術師の融合モンスター。
「《超魔導竜騎士−ドラグーン・オブ・レッドアイズ》！このマンダムに伝わる最強の魔法使いさ！」
「まさか……これを！？」
「キミのデッキにピッタリじゃないか。ああちなみに別に一枚って事もないから。普通に量産されて何枚もあるから。気にしなくていいよ」
「あるんかい！」

「で、『まずは』と言ったからには二つめがあるのさ。出ておいで！」
「はい、父上」
「父上ェ！？」
木陰から出てきたのは、シュウよりも背の高い女性である。
この並びでは、どう見てもシュウが父親というより弟のように見えるが……。
「彼女は俺の娘、ライオネス・プライム。見惚れるなよー？」
「貴方が相良始ですか。父上からあらましは聞いています。勇敢な人物は嫌いではありませんよ。では、準備もありますので、私はこれで」
「え、えええええ……」
「一人旅では何かと苦労も多かったんじゃない？ライオネスもクロスリーグに参加したいと言ってるから、同行『させてやる』。栄誉なことだぞー？」
「そ、それはその……よろしくお願いします……？」
「もちろん魔術も武術も知識もめちゃくちゃ強い。キミよりずっと。キミは『頼る側」だ」
始には、それが「変な気を起こすんじゃないぞ」と暗に釘を刺されているような気がしてならなかった。

「ついにライオネスも旅立ちの時が来るのね、ダーリン…！」
「わっ！？なんだぁフォルトゥーナ。キミも来てたのか」
すたすたと歩いてきた女性はフォルトゥーナというらしい。
大胆な格好、グラマラスな体型……シュウと並んだらもはや犯罪者だ。
「ダーリンって事は……」
「そう、愛しのマイ・ハニーさ。ははは、初見はそんな目で見るよね、みんな。色々あった大恋愛の末に結ばれたんだぜ？」
「んもう！ダーリンったら！」
「こういう訳だから、俺は女の敵には厳しいの。ライオネスにもキミにも準備が要るだろうから、出発はキミ次第のタイミングでいいさ。というか、クロスリーグの為の戦果は挙げられたのかい？根回しもできるけどさ」
「い、いえ！自分で頑張ります！では、自分は宿の予約もしているのでこれで！」
始が去った後、シュウとフォルトゥーナは少しだけ会話を続ける。
「ねぇ、ダーリン、もしかして……」
「変な気を起こすタチじゃないさ、あれは。それに、ライオネスの方が強い。……でもね、父親としてはまぁ……アリかもねって」
「きゃー！やっぱりー！？」

→アリシア
場面は変わる。
事後処理を行っている最中、治療施設をアリシアが出て行こうとしたという報せが入ったのだ。
即座にそちらに転移し、話を伺うと「捕らえた者から話を吐き出させないとならない」とのことだった。
「ふーむ。とんでもない精神力だなキミは。ではこちらを」
転移魔術で引き寄せた鞄を並べると、それらの蓋は自然と開いた。
「好きに使うといい。それから……どうしてもここを発つ、というのならメイリースンがオススメかな。言わないが、何をしたいのかは見当がつく。ここで不可能な事だってあるからね。あそこなら科学技術は発達してるし、マンダマスターは……あれはあれで善の人間さ。話も通しておく」

以上
ながくなっちゃった

新キャラのライオネス・プライムについては今日中に出します…！

転生編です

M.S.T.
かつて存在した、科学と魔法の融合を目的とした秘密結社。
流れ着いた技術者、科学者、魔術師たちが多く在籍していたが、とある事故を引き起こし、それを契機に自然消滅した。
彼らの残した幾つもの研究所から発掘される装置や文書は、古の物でありながら現在のデイクヤードの技術レベルを遥かに上回っている。
それらは一攫千金を求めるバウンティハンターにとって魅力的な物だが、現在でも稼働している警備システムにより、手に入れる事は容易ではない。
発掘される技術の中には、パワーバランスを変えてしまうような物が存在するため、ガーディアンやフェイスマンダムはそういった物を回収しようと躍起になっている。

M.S.T.消滅の起因となった事故については、元構成員ですらよくわかっていない。
一つ言えるのはその事件によって、上位の構成員たちが失踪し、数年後に彼らが再び姿を現した時には既にM.S.T.という組織は消えていた事だけだ。

リンクマーカー
≪かつての構成員≫
長命な技術者、科学者、魔術師

リンクマーカー
≪M.S.T.の遺産を狙う物≫

ロム・デレスト
███歳 男 使用デッキ【罪宝】

とある独立研究グループのリーダー。
遥か昔に転生した科学者にして魔術師で、名前はコードネーム。

M.S.T.の設立者であり、ありとあらゆる面に対して造詣が深い。
M.S.T.崩壊後は独立研究グループを設立し、元構成員や新たにスカウトした者たちを引き連れ各地を転々としている。
現在はメイリースンに滞在し、M.S.T.の遺産の回収の為に行動しているらしい。

本名は東行 辿西。前世は物理学の天才として名を馳せた男。
とある魔術的な事件に妹が巻き込まれ、世界を守る代わりに妹と共に命を落とした。
そして、妹と共にデイクヤードへと転生した。
転生後は、持ち前の科学の知識と、自身が死ぬ理由となった魔術を一つにする事を目指し、M.S.T.を立ち上げた。
多くの技術者、科学者、魔術師に対して顔が利くが、最近はあまりいい噂を聞かないらしい…。
どうも不気味な人形と話している姿をよく見られているようで…？

リンクマーカー
技術者、科学者、魔術師

他リンクフリー

閃刀姫対戦ありがとうございました
お互い限界バトルだったな…

シスター対戦ありがとう
初動に泡を喰らってなおかつ大嵐を受ける大惨事だったけど
エンゲージが引けた事で一足先に回り始めたのが良かったですね

科学と魔法を極めた物理学者って強キャラの要素しかなくねぇ！？
ってか娘とかいそうな…