宮本伊織が赤いサンタ衣装に身を包む 彼はかつて江戸を、盈月の儀をマスターとして駆け抜けたことにより、ライダークラスのサンタとして霊基を変状させていた 「だからと言って、何故私がトナカイなのだー!」 その傍らで、赤鼻トナカイの着ぐるみを着たヤマトタケル フワモコ素材にダボついた緩めのライン、トナカイを模したパーカーが付いた愛らしい衣服だ そんな状態でプリプリと怒れるタケルに 「仕方なかろう、あの儀を共に駆け抜けたのが由来である以上、貴殿と共に有るのが前提なのだから」 「しかしこれでは私がキミの従者ではないか!」 「貴殿は俺のサーヴァントだったのだろう?」 「あれはそう言う関係ではない!」 などと口論を重ねる二人に 「メリークリスマスだイオリ!」 全く同じ身姿のヤマトタケルが現れた つまる所トナカイタケル、サンタ伊織の両名は二人で一つの霊基。 伊織の霊基が変化した事により生じたトナカイタケルと、元よりカルデアに召喚されていたヤマトタケルは別物で、つまり彼らの伊織を巡る熱き戦い(キャットファイト)が今始まる! プロフィール 1 サンタ伊織 身長/体重:175cm・65kg 出典:史実、Fate/Samurai Remnant イギリス民間伝承 属性:中立・中庸 副属性:人 地域:日本 性別:男性 本来の属性は「秩序・中庸」だが、サンタとして霊基が変更される際に「中立・中庸」に変化している。彼の記憶と関係があるようだ プロフィール 2 トナカイタケル 身長/体重:154cm・49kg 出典:Fate/Samurai Remnant 赤鼻のトナカイ 属性:中立・善 副属性:天 地域:江戸 性別:女性? 本来のヤマトタケルは性別不詳だが、赤鼻のトナカイはメスであるため、自認や体型が女性に引き寄せられている。 ※トナカイ状態のタケルはサンタ伊織の霊基のオマケであるが故に、割り振られる魔力出力が低く、伊織より膂力が弱い状態に陥って居ます そのため「イオリは弱いな!」という言葉がそっくりそのまま自分に跳ね返ってる状況です 主な構成要素が『盈月の儀を駆け抜けたタケル』である為どちらかというと幻霊に近い存在、サーヴァントであるサンタ伊織のサーヴァント しかし腐っても鯖なのである程度は戦えるが、本人の意識とは逆に、姫ポジションに収まってしまいます。 肉体も内心もメスに寄っているため (こんな状態でイオリに迫られたらどうすることもできない…❤️) なんて頭ピンクな考えが頭をよぎったり プロフィール 3 〇五倫の教え:A ( 1ターン回避、クリティカルUP) 彼の身に染みついた師の教え。生来の聡明さと人を見る鑑識眼を合わせる事により、相手の挙動、行動、心の動きまでをも読むことが出来る。人の世を生きる上でなくてはならない物 第三臨でスキル内容が変化 〇聖夜の共鳴絶技:B (無敵貫通、攻撃回数増加) 盈月の儀を駆け抜けた、かつての技を再現したもの。サンタ化により可能になった氷雪魔術も加わり、思いを重ねたタケルとのコンビネーションが冴え渡る 普段の伊織ではこうはいかない。 第三臨でスキル使用不可 〇レッドキャップ:C (攻撃力UP、人属性特攻) 偶然拾ったサンタ帽子。真っ赤に染まるこれを被ると、子供の頃を思い出し、どこか懐かしい気持ちになれるようだ。 第三臨でスキル内容が変化 プロフィール 4 クリスマス正雪ツリー伐採 をクリアで解放 プロフィール 5 聖夜大江戸クリスマス〜盈月サンタ剣風帖〜 をクリアで解放 プロフィール 6 Fate/Samurai Remnant 可惜夜に希う をクリアで解放 補足1 聖夜の話を小耳に挟み(クリスマスの夜は彼と共に過ごしたいな…)なんて思っちゃった正雪先生が、偶然手にした聖杯を起動させちゃって、前回と同じく江戸城から生える正雪空想樹をクリスマスツリーに仕立て上げ、大量の正雪町民や地水火風の正雪聖夜四天王が蔓延る街を…クリスマスが明けぬ江戸を舞台にサンタ伊織とトナカイタケルがヤマトタケル達と共に暴れ回るという妄想イベントシナリオです (どうせ私なんかでは彼とクリスマスを共に過ごせまい……だが私以外の私なら……?) という正雪先生の深層心理が働いた結果、無限に増える正雪と無限に続く聖夜でクリスマスワンチャンワンナイトを掴もうとする正雪先生の特異点となります 哀れな童女の夢を叶えたいという思いで幾つかの鯖が敵首魁の正雪オルタ側に付きますが、後編に現れる共通の敵を倒すため最終的に味方となります ※なおツリー頂点の星が輝くと同時に現れるちえもんは特にデウスとは関係ないです 一臨 トナカイタケルとサンタ伊織 二臨 サンタケルとトナカ伊織  一定期間まで再臨不可 霊衣解放 ダブルサンタ 霊衣解放 二匹のトナカイ 宝具 (一臨、二臨) 江戸サンタ、承る! (聖夜幻走) カード種別:アーツ全体 ヒット数:6 ランク:A 種別:対軍絶技 レンジ:30 最大捕捉:20人 サンタパワーによって雪原を展開し、水流によって速度を増したソリで雪柱を上げながら、相手の周りをぐるりと囲み、水と冷気で氷山と化したそれを二人で三刀両断する── いわゆる水着武蔵ちゃんとほぼ同じ宝具 掛け合いパターンが非常に多い 補足2 町民全てが正雪となり終わらない聖夜の営みを繰り返す特異点。町中はクリスマスムード一色で、日本家屋にギラギラとクリスマスの装飾がなされ、その中心に聳え立つ正雪空想樹は絢爛にデコレーションされ、その頂上には聖杯が変化したベツレヘムの星が燦々と輝いています 敬虔なクリスチャンであるちえもん憤死レベルです 伊織が正雪と夜を共にすれば解決しますが、一人が伊織と聖夜を共にしても、それ以外の正雪が聖夜を共にできないので町民達の納得いかず、正雪元老院が特異点継続決議案を可決(民主主義)そうなると伊織は全員を抱くハメになってしまいます ずっと夜が明けないため気温がどんどん下がりこのままでは氷点下もとい氷河期に突入する事が示唆され、空想樹が成長し特異点の外に冷気を放出してるので、このままでは江戸300年の歴史が冬の時代になってしまいます なので空想樹を伐採し聖杯を回収する事で朝日を希おうというわけです 「すまぬユイ…君の願いを切り捨てる…!」 あと町民の中には得意個体のギャル正雪やパリピ正雪なども混じってます ※カルデア側の仲間メンバーに理性を奪われてない通常正雪先生もいます ずっと死にそうな顔をしてます そういえば☀️は敵側についてます イベント前半おしながき サンタが江戸にやってくる> クリスマス正雪ツリー>>>> 大江戸クリスマス祭り>>>> 由井正雪四天王>>>> 聖夜の営み>>> かくも高き白亜の大樹>>>> 由井正雪12宮編>>>>> 輝く星は>>> クリスマス正雪ツリー伐採>>>>> ※空想樹は江戸の地脈を利用した四方の結界に守られている、その四つの地脈の起点を守る由井正雪四天王を倒す事で結界が、消え空想樹はクリスマスツリーから塔のような形に変貌する 補足3 空想樹と聖杯、どちらか片方を壊しても、補うようにもう片方が再生させてしまう なので塔のように変化した空想樹を登り、聖杯であるクリスマスの星を破壊するサンタ伊織組みと 地上に残って防衛戦を張ったのち空想樹を破壊するヤマトタケル組みに別れる二面作戦。 クリスマス正雪ツリー伐採作戦が実行に移される 白亜の塔(外周螺旋階段タイプ、素材は全部正雪)で待ち受ける新たな強敵(正雪)達、破壊を阻止しようと空想樹に押し寄せる町民(正雪)達、それらを乗り越えて遂に頂上へと到達すると、 待ち受けるのはサンタを──パパとのクリスマスの夜を心待ちにする純粋無垢なる幼子、ロリ正雪オルタと、その母親()である牛御前オルタ(頼光ママ)だった ※クリスマスを知らないロリ正雪達は、キリスト教徒であるちえもんを聖杯の核として利用し、その知識諸々を用いて トンチキ特異点を形成している 存外強い彼らに苦戦を強いられる中、星が輝き、ブチギレちえもんが召喚され形成逆転! 聖杯の外殻である星の形を界剣にて破壊するため、伊織のサンタパワー(霊基リソース)をトナカイタケルに注ぎ込み、トナカイタケルがサンタタケルに再臨! 界剣の解放と同時に地上からも界剣にて空想樹と星を同時撃破! 星の中から現れた、願いのこもってない純粋な聖杯を伊織がキャッチ、赤選択肢 背を向けているトナカイタケルを後ろから袈裟斬り、リソースを奪い霊基再臨、盈月再演 イベント後編お品書き 剣鬼> 剣聖夜行>>>>>> 可惜夜を希う>>>>>>>> 聖夜幻想>>>> プロフィール4 剣鬼伊織 彼の奥底に眠る、今は失った筈の抗い難い憧れの衝動。 イギリスの悪妖精、レッドキャップの帽子を被った事により変質した宮本伊織が、トナカイタケルを切り伏せ、霊基のリソースを返上することにより変状した、宮本伊織のもしもの形。 サンタ服は血染めの袴に、赤い帽子は朱色の鉢金に、鋭き目付きは月夜の如く、しんしんと冷たく紫色に濁る 心に灯る熱はただ一つ、かつての儀の結末、相見えた剣戟のその先へ 聖夜の空想樹が崩壊を始めた際、聖杯を手にした彼が願ったのは、かつての戦いの再演。 結局試す事さえでき無かった、八起怒涛を打ち破る術、その成否を、その結末を見届けるまでは 五倫の教え→退け我が五倫 A (残りHPに応じて攻撃力とクリティカル大UP) レッドキャップ→剣鬼 A (攻撃力大UP セイバー属性特攻) 補足4 レッドキャップを被りサンタ化した際、トナカイタケルが彼のサーヴァントとして発生した為 その記憶を、儀で繋がったタケルが知る伊織の過去の記憶を、トナカイと繋がる伊織が一瞬垣間見たのが原因 サーヴァントとマスターはパスが繋がりお互いの夢を見る事になるので つまりこう 渚の夢の記憶→ 儀の伊織→儀のタケル≒トナカイタケル→カルデアのサンタ伊織 しかし剣鬼としての宮本伊織はあの可惜夜の彼だけ 人々の営みや己がこれまでの人生、そして大事な家族や友を、全て切り捨てるほどの思いと渇望は、サーヴァントという死人である彼には本来得難きもの 妖精であるレッドキャップの帽子を被っているので、思考回路が多少妖精寄りになっている よく言えば童心、悪く言えば我儘 三臨に至ると、擬似的な妖精眼を発症。 プロフィール5 擬似天眼・燕返し ランク:なし 種別:対人魔剣 レンジ:1~2 最大捕提:1人 たった一つに至るための、六つの経路 彼の師である宮本武蔵が天眼を使いたどり着いた──あらゆる無数の未来を見据え、たった一つの勝利を手繰り寄せ、その他一切を無に帰す一刀両断の極致 だが彼は、宮本伊織はそのような天賦の瞳を持ち合わせて居ない。 しかし儀を駆け抜け、無数のサーヴァントと戦った戦闘経験、相手の意を見透かす鑑識眼(グラムサイト)、そして持ち前の聡明さによって、思考を極限まで巡らせ、たった一つの勝ち筋を無限大の中から残り六つにまで絞り込む事が出来る。いわば擬似的な『測定』と『予測』の、剣戟限定千里眼 ならばそれらを同時に、比翼の理を持って太刀筋をなぞれば、自ずと勝利が転がり込む。 その他一切、五閃、五体を切り捨てれば─── 己を顧みない諸刃の剣では有るが、理論上相手の動きを知れば知るほど精度が上がる。だがかつての彼は、たとえ相手の理を知ろうとも、心情までは察する事が出来なかったようだ。 帽子を被り、自身の属性が変化した時から、渚の記憶を垣間見たその時から、彼は自分がどう退去するか考えていた。 己が渇望を優先し、民草を危険に晒す悪鬼なぞ、此処カルデアには、ましてやマスターの従者としては相応しくないからだ こんな記憶を──この衝動を持つ自分はあってはならない、悪しき者、許されぬ者だ 早々に霊核を破壊し、再召喚を乞うべきだと思っていたが、彼の……この犬のようにまとわり付いてくるトナカイはそうともいかない 己が死すれば彼も死ぬ、一蓮托生比翼連理。 どうしたものかと思案を重ねる、そんな内にあれよあれよと騒動が起こる 身を焦がす戦、内容は相当不出来だが、心躍る強き者との戦いに、チリチリと欲の油に火が灯る このような喜びを彼は、自分は味わっていたのかと、歓喜と共に、どうすることもできない嫉妬が芽生える 剣としての最高峰、既に没した我が師、そして尊く麗しき大英雄と剣を交えて果てていったあの夜に ──そうだ、どうせ死すべき定めなら、アガり方は最高の方が良い そのような誘い言葉、聞こえたのは妖精の仕業か己が本心か 杯は己がの内に手にある、どうするものかと思案するのは───事を起こしてからで良い あの可惜夜を、俺は切に希う プロフィール6 剣鬼伊織は、かつて可惜夜にて没した宮本伊織ではない。 レッドキャップを被った際、彼が思い出したのは渚の夜の、たった一つの思い出のみ。 その他の事柄は全て彼自身が (もしそうであれば…) とセイバーとの関係性、人づてに聞く儀の詳細、それら元に、己が行く末をエミュレートしたもの。 正に剣鬼の影法師。だがあの夜の、己が渇望の根幹を思い出し。そして儀の結末、美しき彼との決闘を想い描いた彼にとって、今回の騒動はそうするに足るだけの思いと衝動があった。 結局の所、彼は不貞腐れていたのだ。想像をするだけで身震いがするほどの恍惚の日々。 強者と相見え、戦い、駆け抜けたかつての伊織の生き様に、己が知らぬ自分自身の運命に、自分ながらに随分ずるいと思い至ってしまったのだ。 幕間 月夜の残心 をクリアで解放 聖夜の共鳴絶技(使用不可)→お揃いの剣飾りD (自身にガッツを付与) 「馬鹿者…己を捨てる剣など…それは戦ですら無い自殺行為だ…」 「そう…かもしれないな…だが、それでも目指したい高みが、届かせたい切先があったのだ」 血染めの二人、倒れ伏したその姿はあの時のような、されど今宵は二人揃って血染めの衣装 「やはり…君たちサムライの事はよくわからん…」 「ああ…だがそういうお前だからこそ…その剣の頂に……触れて見たいと思ったんだ」 ひゅうひゅうと呼吸が浅い、切られた臓腑は熱を持ち、身体は急速に体温を削ってゆく 「でも…これで君は満足だったのか?」 伊織に切られ、自身の血で衣を染めた、血濡れの皇子が浪人に問う 「ああ…何も思い残す事はない………しいて言うならばカルデアのマスターには悪い事をした…」 「全く…残される身の事も考えよ…あれは幾分辛いものだぞ……」 「……………そうか、それはすまない事をした」 「よい…あれは君であって…キミでは……ない……」 そう言うと血濡れの皇子は光となって退去する、キラキラと煌めくエーテルの光が空を舞い、登る朝日にかき消える クリスマスの夜が明けた、眩いほどの暁光に、伊織は眉をひそめながら、此度の戦を思い出す 心躍る戦い、満たされる乾き、己が渇望の巡る先、そして 「すまない…そして…ありがとう…セイ…バー……」 そう言葉を残し、彼は朝日に消えてゆく ツリーの崩壊、宮本伊織が聖杯を手に入れ、トナカイタケルを背後から袈裟斬りにした時のこと (嗚呼…伊織…君がこうする事は、これを望む事は薄々気づいていた) 自身に記憶が有るのなら、繋がる彼も記憶を有し、あの先を望むのではないかと (大丈夫、私が消えても此処には逸れの者達、カルデアのマスター、そしてもう一人の私がいる………それに) 薄れゆく意識の中で、君の生涯を思い出す。 幼き日に刻みつけられた、狂おしいまでの、息もできぬほど身を焦がす、人生の根幹衝動 それでもなお、人の営みを思い、己が欲に蓋をしてきた、彼の優しい生き様を─── (稀な我儘も良いだろう…しっかり者のいい子には……とびきりのプレゼントをあげないとな…) そう納得したような、にこやかな笑顔で、サンタの英霊は消えていった