ぬちょぬちょと卑猥な音が聞こえる 絡み合う雌雄、二人の──いや一人と一匹の大英雄が、その身を重ね合わせ獣のようにまぐわっていた 「ふー❤️ふー❤️ど…どうだ…これでも根を上げぬか……ッ❤️んぃ……❤️」 「んぁ…っ❤️う…ふふ……まだまだ…そのような情けない腰振りなんぞに…ぅ…❤️気をやるもんか……お゛………❤️」 腰を振るのはサンタに扮したヤマトタケル。クリスマスを控え、愛らしい赤い衣服に身を包んだサンタク オウス その下で相手取るのはトナカイのパーカー着ぐるみを着たヤマトタケル。赤鼻のトナカイを模した霊基である為、肉体がメスに近づいている タケルとタケル、何故このような事になったかは定かではないが、キャットファイトで言い合う内に、どちらが伊織を満足させられるかという話に発展したが故だろう ちゅこちゅことサンタタケルの陰茎がトナカイタケルの女陰を穿つ、肉体は若く幼くとも、妻帯者としての手腕は衰えず 一方、受け止め切るのはトナカイタケル。内心や肉体が女体に近づいたが故か、己がほとの扱いにも長けていた しかし悲しいかな、血を分けた肉親の体が蜜の味であるように、同一人物である二人の性器の相性は、お互いに群を抜いて調子が良かった 「ふふ…ん…❤️このままでは私の勝ちと見えるな…❤️」 「う…❤️このっ…調子に……………乗るなぁ!!」 ばちゅん!と大きな肉の音、煽られたサンタがトナカイへと乱暴に腰を打ち付ける音 「「んぉ゛………❤️❤️❤️」」 流石のトナカイも声を荒げて矯正を上げるが、同時にサンタも快感に呻く声を上げる 勢いよく突き刺した竿、その反動で七分被りの亀頭の皮が、ズルリ と向けて敏感なる露茎へと至ったのだ 身を覆う束縛から解放されたカリ首が、ムクムクと体積を増やし快楽神経を剥き出しにする。その強く甘い快感に、腰を走る衝動、サンタタケルはサンタの衣装を翻しながら、腰を全速で動かし最後の絶頂へと走り出した バチュ!バチュ!と荒々しい音が聞こえる、急に凶悪になったサンタの陰茎に、トナカイタケルも膣を引き吊り快感に耐え忍ぶ 小高いカリが膣壁を削ぎ、穿つその身も硬さを増して、荒々しい濁流のような衝撃に何度も目を瞬かせる 終わりが近い、怒りに満ちたような興奮と、具合の良すぎる相手の体の誘惑に、思わずサンタは顔を下ろし、自らの相貌に口づけを交わす 降って湧いた口づけに、乱れ切ったトナカイも、無我の興奮のまま思わず舌を滑り込ませ、自身の口内を舐り合わせる 苛立ちに似た本能、高まり続ける憤りに、最後の一撃が鐘を鳴らすように─── ブビューーーーッ❤️ブビュルルルルル❤️ビュルルルルルル❤️ 己が子種を、己が子宮に、吐き出し、吐き出された チカチカと明滅する快感、胸がすくほどの本能の充実、剥き出しの獣二匹は、ドロドロと溶け合う思考に、剥き出しの心を弄ばれ続けていた。 終わり