二次元裏@ふたば

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1151848 B24/12/25(水)22:24:52No.1266252187そうだねx1 23:39頃消えます
ほむらと令善くんの水族館デートなんとか間に合いました
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/12/25(水)22:25:17No.1266252364+
ある寒い日の朝。
刑部令善は駅前で一人、頭を抱えていた。
「あー…ワイ、何かやらかしてしもたんやろか…」
彼は今日、デートのためにここに来ていた。
すでに待ち合わせの時刻から15分ほどが経っていたが、未だ相手は現れていなかった。
「はぁ〜……」
「ごめ〜ん!!!」
「!」
小走りで彼の元に現れたのは出海ほむら。
彼が待ち侘びているデート相手、その人だった。
「ごめん!待ったよね…電車、走れば間に合うと思ってたんだけど…このヒールで走るの慣れてなくってさ〜…」
彼女はいつもより高い、7cmのハイヒールを履いていた。
224/12/25(水)22:25:44No.1266252569+
「あ…いや、全然待ってないです!えっとー…とりあえず改めて自己紹介っちゅうことで…刑部令善、高校生で探偵です。」
「出海ほむら、大学生です。あとは一応…バンドやってます。」
「んで次は…これ、どうぞ」
彼が差し出したのは、水族館のチケットだった。
「おー用意がいいね〜、さすが探偵クン。いくらだった?」
ほむらはバッグから財布を取り出す。
「いやそんな!女の子に払わせられへんですよ!」
「え〜?でも年下に奢ってもらっちゃうのもな〜…うーん…」
ほむらは少しの間思案してから、こう提案した。
「じゃあ、水族館は君に奢ってもらっちゃう。その代わり、お昼は私が奢ってあげる!それでいい?」
「はい!」
「じゃ、行こっか。」
ほむらはそう言って、彼の腕に胸を押し付けるように抱きついた。
「──⁉︎あの…ほむらさん?これは…」
324/12/25(水)22:25:56No.1266252657+
「さっき言ったでしょ?このヒール履き慣れてないの。転んだら危ないし、ね?」
「そう…ですか…」
「それともう一つだけ。敬語はだ〜め。わかった?」
「わ…わかったで!ほむらさん!」
そう答えた令善を見て、ほむらは満足そうに微笑んだ。
424/12/25(水)22:26:14No.1266252809+
「結構人多いんやな〜」
「クリスマスだもんね〜」
チケット売り場の前には、少しの人だかりができていた。
二人はすでにチケットを手に入れていたため、そのまま受付を通り抜けた。
そこでまず二人を出迎えたのは、森を模したようなエリア。
「あ〜カワウソだ〜!」
そこには魚類の他にも、カワウソがいた。
「せや、せっかくやし写真、撮ったりますよ。」
令善はスマートフォンを取り出しほむらへ向けたが、彼女はそれを制した。
「ダメだよ令善くん。こういう時は二人で一緒に撮るの!」
彼女はインカメラを起動すると令善の肩を抱き寄せ、水槽を背景にした写真を撮った。
524/12/25(水)22:26:27No.1266252928+
「あっ…」
「随分ブレちゃっとるね…」
カワウソが忙しなく陸と水中を行き来していたためか、二人の後ろには何か黒い塊のようなものが写っているようにしか見えなかった。
「……もう一枚!もう一枚撮ろう!ほらキミももっとポーズとって!」
十数枚ほど連写して、ようやく彼女はいい感じの写真を撮れたようだ。
「あっちにもなんかカラフルな鳥がいるねー…なんだろうあれ?」
「うーん…オシドリとちゃいますか?」
令善は案内板と目の前の鳥を見比べながら言う。
「へぇー…あそこのはちょうどつがいになってるみたいだね。」
「オシドリ夫婦っちゅうもんなぁ」
そうは言うものの、オシドリは繁殖期以外は雌雄別行動であり、繁殖期ごとに別のペアと番う。
そんな説明を読んで、ほむらは何か共感に近い感情を覚えていた。
624/12/25(水)22:26:43No.1266253043+
「お、アザラシやん!」
その次のエリアには、海獣類が展示されていた。
「こっちはアシカだ〜!」
「ちょうど餌やりの時間みたいやんな〜!」
飼育員が出てくると、アザラシはそれに反応してぽよぽよと岸に上がる。
「今年アザラシの幼稚園流行ってたよね〜」
「あ〜、あれワイも見てましてん!ほんまかわええよなぁ〜」
「ね〜」
二人が世間話に花を咲かせていると、アシカが飼育員の投げたフープを首でキャッチしていた。
「「ナイスキャッチ〜!」」
かと思えば、飼育員の合図に合わせ、アザラシがぱたぱたと手を振る。
「こっちに手振ってる!」
二人は思わず、それに手を振りかえした。
724/12/25(水)22:27:11No.1266253318+
二人を次に迎えたのは、ペンギン達だった。
「ペンギン…かぁ。」
ほむらは吸い寄せられる様に水槽に近づいて行った。
「ペンギン、好きなんでっか?」
「うん…子供の頃からね。」
彼女は少しうつむく様に答える。
「へぇ〜なんでですのん?」
「ペンギンって親が交代で子供育てるんだけどさ、戻ってきた時は鳴き声で子供がどこにいるか見つけるの。一ヶ月とか結構な期間離れるから子供も成長しちゃってるのに…声でちゃんとわかるんだよね。なんかそう言うところ…いいなって。」
アクリルに顔を近づけペンギン達を見つめながら語る彼女の瞳は、憂いを帯びていた。
「ごめんね変なこと言っちゃって。…もうちょっと見てていい?」
「なんぼでも…付き合いますよ」
二人はベンチに腰掛け、数十分ほどそうしていた。
「…飽きちゃったよね、次のとこ行こ?」
「いや、一瞬みたいやったで。…二人やったしな。」
立ち上がったほむらに令善は少し小声でそう言い、次の水槽へと向かっていった。
824/12/25(水)22:27:32No.1266253495+
続きはtxtからどうぞ
924/12/25(水)22:31:39No.1266255343そうだねx1
おそらく今年はこれで最後になると思うので一応まとめです
MATOME_2024_0039
1024/12/25(水)22:43:03No.1266259817+
いい感じにいちゃついてるな…と思ったら最後でびっくりしましたよ私は
やっぱりエッチだなほむらちゃんは
1124/12/25(水)22:52:37No.1266263371+
>いい感じにいちゃついてるな…と思ったら最後でびっくりしましたよ私は
>やっぱりエッチだなほむらちゃんは
この後どうなったのかは令善くんにお任せします


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