3年前───赤馬零児が13歳の時に初めてアカデミアへと足を踏み入れ、そこで変貌した父赤馬 零王と顔を合わせスタンダード次元に送り返された後…… 「すまない、零児……許せ」 「この世界が分かたれる前から続く因縁にお前を巻き込む訳にはいかない。日美香と……母さん と二人で待っててくれ」 「EVE達……アラン機関は必ず零児の中に眠るアダムの因子を狙いに来るだろう。GODの力を 取り戻すトリガーとして」 「奴らに対抗し世界を救う為に私はロジェと手を組みアカデミアで戦士を育成しているのだ。そう、 強大な力を持つ戦士を……!」 「これ以上私の愛する家族をあの神を名乗る獣から奪わせてなるものか!」 「そしてズァーク!貴様からもだ!」 そう、全てはあの神と悪魔を討ち、世界と家族を護る為。 「GODの封印を止められず悪魔を生み出し世界を滅ぼした責任は私にある……だからこそ私は 償わなければならない。たとえこの手がいくら血に塗れようとも構わぬ!」 「その邪魔をする者は誰であろうと葬る!かつて志を共にした友人達だろうとも!」 それが罪深き自分に出来る、ただひとつの贖罪なのだ。 「全てを終わらせる事が出来たら───また共に暮らそう、レイ。新しい家族も一緒に」 「私の愛する子供達……必ず父さんが護ってみせるからな」