ウィーピピー！

>No.1247657349
◆サンダーバニーは触手を蹴り、絡め取られる前に間合いの外へ離脱した。「ディクレア＝サンが！」「私がなんとかする！　イヤーッ！」バロネスが叫び再び切り込む。立ちはだかる触手をダッキングめいた小刻み動作でジグ・ザグにくぐり抜ける！「イヤーッ！」「グワーッ！」脇腹へのフック！　入った！◆

>No.1247657622
◆「イヤーッ！」「グワーッ！」さらにレモンドロップ！　「アポかる骨肉」の看板を蹴り、バロネスの右脇を通り抜けての回し蹴りだ。「この……！　女どもが！　あなたたち肉ごときではカワイイには程遠いのですよォーッ！」ブルークラッシャーは歪んだ笑顔のまま叫んだ！◆

>No.1247657677
◆「何が、カワイイだ……勝手に劣っているような扱いをするな、発狂マニアックが……！」ディクレアは立ち上がり頭を振ると、鞭を再展開した。「フーッ……！」長く吐き出した吐息が毒の煙となる。それはヒュンヒュンとしなる鞭に溶け込み、そして！◆

>No.1247657758
◆「イヤーッ！」「イヤーッ！」三本の触手が同時に襲いかかる！　ディクレアは新体操めいてムーンサルト跳躍し、鞭を巧みに扱い全てを防御！　ワザマエ！「イヤーッ！」「グワーッ！？」ドク・エンハンスされた鞭が再び脳天に命中！「グワーッ猛毒！」ブルークラッシャーの傷跡が毒色に変じ悶え苦しむ！◆

ウィーピピー！

>No.1247657834
◆ディクレアは邪悪な快楽に目を見開き、甚振るように鞭を振るった。「……イヤーッ！」「ンアーッ！？」ウカツ！　カイシャクを先延ばしにした隙に、ディクレアは宙へ舞い上げられた！「イイイヤアアーッ！」ブルークラッシャーはその場で回転し、花開くように触手を旋風回転させる！◆

>No.1247657902
【ビホールド・ザ・ニンジャ・オブ・カワイイ】

# 触手グラップルパワーボム

>No.1247657978
ゴウ！　ゴウ！　高速回転する荒ぶる触手を回避するため、三人はバック転で距離を取らざるを得ない。唯一の例外は足を絡め取られたディクレアだ！「ウカツ……！」ディクレアは自らの悪癖が文字通り足元を救ったことを自覚し、遠心力に弄ばれながら屈辱を噛み締めた。

>No.1247658601
このあと己を待つ運命は単純明快だ。ジャイアントスイングめいてバロネスらを引き剥がしたブルークラッシャーは、回転運動が頂点に達した瞬間この触手拘束を手放し、適当な壁に向かって砲弾めいて己を撃ち出すだろう。ナムサン……防御する余力は、もはやない。

>No.1247659087
（私としたことが、あれだけ大口を叩いておいてこのザマか）ディクレアは衝撃に備えて身体を丸めようとし、しかし遠心力によってその試みを虚しく否定されながら、ニヒリズムめいて自嘲した。殺人メリーゴーランドめいた視界が鈍化し、ソーマト・リコールが始まる。

闇卒業の機運が高まる
保護者やるなら闇は危険だ！

>No.1247659553
ディクレアがキーヴァ……すなわちバロネスに抱く感情は複雑だ。論理聖教会によってじわじわと支配され、ライフラインと結びついたその影響力の強大さゆえにユーロ圏のメガコーポすらもなし崩しに共存せざるを得ない中、ディクレアは文字通り泥を食むようなマケグミの底辺から全てを始めた。

闇はインスタントにツヨイだけど濫用は色々アブナイ

苦労して来たのだなあ…

取るのに5万と1ターン外すのに10万と1ターンだからあんまり割よくないんだよな闇

>No.1247660689
マクギャリグル家の跡取りにして唯一の生き残り……彼女も相当の辛酸を舐めたのだろう。ゆえにある種のシンパシーがある。だが同時に、ディクレアは己が味わった高揚と絶望に比べたなら、幾分あちらのほうがマシだろうとも思っていた。彼女が生まれ育ったのは、ユーロ・メガトリイ社の管理職クラスの家だった。

あーメガトリイ…

スターゲイザーがひかる！

うお…メガトリイ…

メガトリイはただのメガコーポじゃねえぞ…

>No.1247661679
もっとも、彼女が物心ついた頃には全てが終わっていた。両親は永遠に失われたかつての栄華と冷たい可能性に武勇伝めいてすがりつき、ディクレアに幾度も寓話めいて語り聞かせた。ディクレアはその全てを意識的に捨て去った。ノスタルジーに縛られた両親に引きずり落とされるのは御免だったからだ。

>永遠に失われたかつての栄華と冷たい可能性に武勇伝めいてすがりつき
だいたいアマクダリの根幹の精神な

>No.1247662895
しかし、電子戦争以後に生まれた若者が、江戸時代の奥ゆかしい風景に奇妙なノスタルジーを抱くように、幼い頃から繰り返しニューロンに刷り込まれた懐旧という名の病毒はディクレアの心を絡め取ろうと巣食い続けた。齎されるのは、当事者よりもなお空虚で無意味な虚無感だけである。

3丁目の夕日めいた…

>No.1247663459
いわばそれは、絶望の伝染だ。風聞や一方的な思い込みが、己のニューロンの中によりカリカチュアされた存在しない敵を現出させるように、両親の抱いた悲嘆と絶望はディクレアの中で言い知れぬ虚無の暗黒へと成長した。ニンジャとなり、無慈悲に振る舞うことで、その闇はよりニューロンに根付いた。

>No.1247664418
他者を弄び、甚振り、絶望させることによってのみ、埋まることのない陥穽は僅かな間だけ満たされる。そんな彼女の前に現れたのが、あのカチグミから没落してなお再起した女だ。ディクレアは人当たりのいい笑みの裏に澱んだ悪感情を即座に嗅ぎ取った。同類だからだ。

>No.1247664966
……にも関わらず、バロネスはそれを決して表に出すことなく、いかなる不条理に見舞われようとスタンスを崩すことがなかった。（何故、そんな上っ面を取り繕うことが出来る？　私も貴様も似た者同士であろうに）微かな共感は理解不能の困惑に変じ、最終的に同族嫌悪じみた一方的な怒りとなった。

なるほど複雑な

なんらかの…なにか！

シンパシーを感じるが故に理解できないと

>No.1247665329
その偽善者めいた女が、こともあろうに幼い子供に手を出した上に、我を取り戻した途端にカイシャの資金を横領して逐電するという。何もかもが理解できなかった。ディクレアはふつふつと湧き上がる憤懣を飲み込みつつもそれを手助けし……気が付けば、ニンジャの力で手堅く掴んでいた地位を失っていた。

憎しみを超越して愛となったのがビールか…

でも人生の中で一番楽しい時期多分今っすよね？

>No.1247666158
そして、今。何故か自分はそんなお人好しと、お人好しに惚れ込んだ気弱な女と同じ穴のラクーンめいて生活している。……今ならば認めてしまえる。悪くない時間だった。悪くないからこそ……いずれ終わらねばならぬという、漠然とした、だが鋭い痛みを伴う考えを抱いていた。それはつまり罪悪感だった。

>その偽善者めいた女が、こともあろうに幼い子供に手を出した上に、我を取り戻した途端にカイシャの資金を横領して逐電するという。何もかもが理解できなかった。
ほんとなんでだろうね？？？

ヤサイオウジ＝サンめいた独白なのだなぁ

>こともあろうに幼い子供に手を出した上に、我を取り戻した途端にカイシャの資金を横領して逐電するという。何もかもが理解できなかった。
アッハイ…

>No.1247666744
罪悪感。罪悪感だと？　この私が、何を罪悪と感じているという？　……否、考えるまでもない。ようは生ぬるくなったのだ。ナメるなと強気に振る舞いつつ、一番腑抜けたのは自分だ。その原因は間違いなく……（まあ、どうでもいいか。どうせ私は死ぬんだ）「イヤーッ！」ディクレアの身体が解放された。

>No.1247667614
何もかもがディクレアのイマジナリー通りに進んだ。地面と並行に砲弾じみて投げ出されたディクレアは、「インガオホー」と荒々しくスプレーでショドーされた壁に高速で接近するのを知覚した。そして彼女は虚しく壁に激突し、脳漿をぶちまけながら爆発四散した。「「ンアーッ！」」

これは！

>No.1247668056
衝撃がディクレアの全身を揺るがし、意識が飛びかけた。しかしディクレアは爆発四散していない。「ンアーッ……？」柔らかく己を受け止める感触がある。彼女は霞む視線で己のつむじを覗き込むように上を見た。二人の女が壁にもたれかかるように、ディクレアを受け止めている。

バロネス＝サンとレモンチャン！

>No.1247669149
何が起きた？　唯一明晰なニューロンが高速思考し、流れ行く視界の中で目撃した内容を遅れて再生した。バロネスとレモンドロップが頷き合い、並んで駆け出した。二人は痛烈なシュートボールを死に物狂いで受け止めんとするゴールキーパーめいて、その身を投げ出したのだ。

あたたかみ…

残念だがそう簡単に楽にはさせないぜ！
こっちにはツッコミが足りないんだ！まだまだ苦労人として気張ってもらう！

>No.1247669565
当然、無傷ではない。ディクレアはすなわち人現大サイズの砲弾なのだ。そのスピードと質量を二人がかりで受け止めようとすれば、ディクレア一人が受けるはずだった衝突ダメージをバロネスとレモンドロップが浴びることになる。「無事かい……？」「え、ええ、なんとか……」二人は呻きつつ笑いあった。

>唯一明晰なニューロン
ハイ

絆を感じる…

お人好しにもいいことはある

>No.1247670040
バカなことを。ディクレアは声に出そうとし、だがうめき声しかでなかった。見るがいい。今にブルークラッシャーの触手が襲いかかり、身動きの取れない三人をまとめて締め上げ、あるいは投げて殺すのだ。何もかも無駄だ。こんなことをするぐらいなら自分だけで死んだほうが「イヤーッ！」「アバーッ！？」

この場にニンジャはもう一人いるのだ

暖かい環境に浸っている自分を自嘲してる女いい…

>No.1247670792
触手は実際三人を絡め取ろうと伸びていたが、しかしそれよりもサンダーバニーの方がハヤイだった。ガラ空きの脳天めがけ、サイバネの限界を超えた回転ストンプが突き刺さったのである！「お前の相手は、ウチだ！」反動でジャンプ軌道をなぞるように回転着地したサンダーバニーが叫んだ。「ウチだって、ニンジャなんだぞ！」

真の男だサニーチャン！

>No.1247671204
「ピガッ、ピガガアバババーッ！」ドク・ジツにより汚染された電解液をスプリンクラーめいて噴き出し、ブルークラッシャーは壊れたワルツ自動人形めいて調子の狂ったステップを踏んだ。完全に砕けたカワイイコチャンの微笑は歪み、カワイイの欠片もなかった。「私の、私のカワイイが！　ピガガアバババーッ！」

白兎の王子様…白いかは知らないが

アイエエエエエ…

真のカワイイとは内面から滲み出るものだーっ！

カワイイ毀損が閾値を超えた！

カワイイ勝負なら負けないぞ！

>No.1247671582
そこにネコネコカワイイの電子的に完璧なダンスは面影すらもない。狂ったジョルリ人形めいて無意味なステップを踏むのは、全身を破壊したオイランドロイドのパーツででたらめにサイバネ置換した、ただのニンジャである。「イヤーッ！」「アバーッ！」カイシャク！　サンダーバニーの蹴りが頭部を砕いた！「サヨナラ！」ブルークラッシャーは爆発四散した。

ブルークラッシャー＝サン…カワイイに包まれてあれ…

本当に油断ならぬニンジャだった…お前のようなのには主役級電子存在の相手ではなくシャドウオーバーシリーズあたりがお似合いだ！

その綺麗な顔を/吹っ飛ばしてやった

>全身を破壊したオイランドロイドのパーツででたらめにサイバネ置換
NEARDSだからそりゃそうだけど全部ぶっ壊したドロイドのパーツかあ…

>本当に油断ならぬニンジャだった…お前のようなのには主役級電子存在の相手ではなくシャドウオーバーシリーズあたりがお似合いだ！
ドッソレルヤ！

>No.1247672272
サンダーバニーはザンシンした。そして、立ち上がる気力も残っていない三人を振り返り、ロップイヤーめいたサイバネ機構を跳ね上げた。「ウチ、やったよ！」サンダーバニーは屈託なく笑い、ネコネコカワイイめいてジャンプした。「カワイイ」ディクレアは呻き混じりに無意識に呟いていた。

カワイイネェーッ！

ディクレア＝サン？

「」んチ＝サンありがとうございますそして申し訳ないです
理想通りカワイイ顔がストンプで爆発四散してくれて嬉しい……もし次回DIYが許されるならヘンゲ込みカラテ10で腕破壊を喰らったら2回攻撃出来なくなるなどの弱点を考えてビルドしますスンマセン…

>その綺麗な顔を/吹っ飛ばしてやった
綺麗な顔ではなくてオメーンでは？
「」は訝しんだ

🇮🇪ようこそ…こちらの世界へ
👀🍋………まあいいか

>No.1247673231
……同時刻、地下闇サイバネ医院！

マッタ！性的な意味とはまだ決まってない
バロネス＝サンとは違って

おや？

アルキビアデス＝サンと恐るべきブラックマンバか

マンバサイドか！？

>No.1247673631
「カーッ！」ブラックマンバの両目が邪悪に輝いた。フドウカナシバリ・ジツである！「グワーッ！？」アルキビアデスは論理トリガ射撃寸前の姿勢で全身の筋肉を緊張させ、身動きが取れなくなってしまった。ナムサン、これではカーヴ・オナ・マナ・イタである！

グワーッ★★★！

>No.1247673915
「フハハハハハハ！　カカッタリ！」ブラックマンバは両目をギラギラと輝かせたまま、油断ならぬコブラ・カラテの構えを取る。「所詮胡乱なハッカーが傭兵の真似事をしようと、真のニンジャのイクサには到底届かぬわ。どれ、退治てくれよう……！」

出た初版のソウカイヤクザを次々と撃破せしめたカナシバリ…

アルキクンサイバネペナルティで精神力レース厳しいからな…

アブナイ！アルキビアデス＝サン！

>No.1247674119
ブラックマンバは両目を不気味に発光させ、油断なくカナシバリ・ジツを維持しながら着実に近づいた。万が一なんらかの方法でアルキビアデスが論理トリガ射撃したとしても、すぐに側転で回避できるよう身構えたまま。右手がチョップを作り、カイシャクの瞬間を知らせる。

ヒートカタナと闇3DKEで麻痺or精神ダメージばら撒いてくるの本当に殺意しかない

>シャドウオーバーシリーズあたりがお似合いだ！
🏀🏺えっやだ…

>No.1247674322
「どんな気分だ、んん？　声だけは出せるようにしてやっているのだぞ」ブラックマンバはもはやタタミ一枚の距離。いつでもカイシャクが可能だ。「喚け！　生死の瀬戸際だぞ！」「……勝っている、時こそ……アブナイ、だっけ？」「ア？」ブラックマンバは片目を眇めた。

ニンジャの死因の4割だ

どこかで見たことあると思ったらオフェンダー＝サンの台詞だコレ！

>No.1247674968
アルキビアデスは全身の筋肉を緊張させられる苦痛と違和感に顔を顰めたまま、唯一自由になっている口の端を強いて皮肉げな笑みに歪めた。「ミヤモト・マサシだよ……！　知らないのか、マヌケ！」「ほざけ！　イヤーッ！」ブラックマンバのチョップが首元を狙い、滑った！　その時！「カラテ！」「グワーッ！？」

相手が勝ち誇った時
そいつは既に敗北している

オイコスか！

>どこかで見たことあると思ったらオフェンダー＝サンの台詞だコレ！
みぃ〜つけた❤️が印象強すぎるからな…

そうか！カナシバリを維持する以上視界は制限される！相手を1人と勘違いしたブラックマンバ＝サンにこのアンブッシュは避けれない！

>No.1247675192
ブラックマンバは肩に走った鋭い痛みに振り返った。ギクシャクとしたチョップを叩き込んだのは、オゾカマが管理していたカワイイ奴隷のうちの一体である！「貴様……」「カラテ！」「グワーッ！」ジツ集中のためにさらなる追撃を食らう！

>No.1247675685
アルキビアデスは全身の張り詰めた緊張から解放され、無理矢理に力まさせられたことによる筋肉痛めいた苦しみに顔を顰めた。（早く！）オイコスの声が電子的にエコーする。アルキビアデスはブラックマンバの腹を蹴って後ろに身を投げ出し、銃口を突きつけ、しかし躊躇った。

そうだここはニューロンを破壊され全身ドロイドに置換された者達の墓場
オイコスの器は幾らでもあるのだ

>No.1247675908
アルキビアデスがカナシバリされている間に、オイコスが密かにハッキングしブラックマンバをアンブッシュする。作戦自体は成功した。だが事前情報が確かなら、ブラックマンバの真後ろにいるのはオイランドロイドではない。オイランドロイドボディにさせられただけの人間なのだ。（……撃ってあげて！）電子的なエコーが再び響いた。

>「カワイイ」ディクレアは呻き混じりに無意識に呟いていた。
親バカめいた…感情！

アルキくんの良心が育っている時間軸か

無慈悲な巻き添えではなく慈悲のカイシャクだ

>No.1247676109
オイコスの電子的エコーに籠められたニュアンスは、確かめるまでもなかった。彼は悟ったのだろう……あるいは直接託されたか。ナムアミダブツ。「死ねよヘンタイ野郎！」BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM！「「アババババーッ！」」ブラックマンバもろともカワイイ奴隷は全身を撃ち抜かれた！

そんな…ドサクサに紛れて何体か闇市場に流れて欲しかったのに…

これブラックマンバ＝サンNERDやブルークラッシャーの同類だと勘違いされてない？爆発四散したからもう関係ないか

>そんな…ドサクサに紛れて何体か闇市場に流れて欲しかったのに…
邪悪！！

良心ある仲間の存在って大切ですね

オイコス＝クンはアルキ＝クンの良心の発露なのか？

>No.1247676407
アルキビアデスは床に背中が当たってもなお論理トリガ射撃を辞めなかった。彼は後ろに向かって滑りながら、ありったけの弾丸をブラックマンバに撃ち込んだ。「サヨナラ！」ブラックマンバは爆発四散した。全身をスイスチーズめいて撃ち抜かれたカワイイ奴隷はうつ伏せに倒れ、動くことはない。

お人好しのバロネス＝サンチームにはこういうこと出来なかったかもしれない
人それぞれな…

見た目の印象と実際の食感全然違うよね穴あきチーズ

さてまだ闇医者のオゾカマ＝サンが残っている備えよう

>No.1247677264
アルキビアデスはネックスプリングで起き上がり、リロードしながらオイランドロイド残骸に近づいた。『こうするしかなかったんだよ』電子的にニューロンに戻ってきたオイコスが労わるように言った。「わかってる」アルキビアデスはしゃがみこみ、見開かれたままの目を閉じさせると駆け出した。

>No.1247677790
---------

優しいな…

マッポーの世でも忘れちゃいけないことは…ある…

>No.1247677837
「アイエ、アイエエエ……！」アルキビアデスが残されたカワイイ奴隷たちをカイシャクしているその頃、もうひとりの元凶たるオゾカマは狡猾にも秘密脱出路から地下施設を抜け出し、バロネスらにもアルキビアデスにも気取られることなくストリートの裏路地を走り続けていた。

これは…

アルキビアデスも辛い役目を…

>No.1247677997
「カワイイが、カワイイが失われてしまった！」オゾカマははらはらと涙を零した。貴重なレリックの数々の全てを回収することはとても叶わなかった。聖遺物の多くが、価値も分からぬ素人に暴かれる屈辱。同志を亡くした痛み。その心痛は筆舌に尽くしがたい。

カス！

>No.1247678204
しかしオゾカマは諦めなかった。幸い、十分な数のデータが得られた。次の施術は、素体の自我をこれまでよりも損壊せずに安全な闇サイバネ手術が行えるであろう。設備を整え、素体を調達する役割さえ誰かが担ってくれれば、今度こそカワイイは作り出せる！

…まさか…

ウム、ワカル
さながら貴重なコレクションがフリーマーケットで1束500円で売られてるが如き無理解と横暴よな

>No.1247678406
ヌンジャ。ブルークラッシャーはあくまでニンジャ性ありきでその大いなる名を口にしたが、オゾカマにとっては違う。オゾカマにとってのヌンジャとは、すなわちオリジナルたるネコネコカワイイをも超える究極のカワイイ。贋作が本物を凌駕してはいけない理由はない。それはアーティストめいたチャレンジ精神だった。

>ウム、ワカル
>さながら貴重なコレクションがフリーマーケットで1束500円で売られてるが如き無理解と横暴よな
しかしテンバイヤーに不当に吊り上げられた値段で売られるのもそれはそれでムカつくのだ！どうか真に価値を理解する人の元へ渡って欲しいのだ…

>No.1247678643
ニンジャでも、ニンジャでなくとも構わない。次のNERDZを招集し、今度こそより頑強で侵されることのないカワイイの聖地を……カワイイ・パルテノンを築き上げるのだ……！「どうやらブルークラッシャー＝サンは死んだようだな」「アイエッ！？」オゾカマはびくりと身をすくめ、つんのめった。

さて今回の件は傭兵ニンジャにも依頼として来ていた可能性が高いそしてブルークラッシャーという庇護を無くした彼は……どうなることやら

ﾝｰﾝﾝ…まあ手術対象がちゃんとした自我あって同意取れてるなら…？いやダメそうだな…

誰！？

誰な？！

行方不明事件の真犯人か！？

誰だ！？！？

あれは/誰だ/誰だ

>No.1247678863
暗闇から染み出るように姿を現したのは、奇妙なマントを翻す男だった。両腕は明らかに重サイバネ化されており、おそらくそれ以外の部位も相当高度な戦闘用サイバネを埋め込んでいるのがわかる。精悍な顔つきには油断ならぬアトモスフィアがあり、退役軍人めいて厳しい。

謎のサイバネマント男！

退役軍人めいた男…？

誰なんだ！！？

アッそういえばこいつら何者かに利用されてるんだったか…

>No.1247679280
「ドーモ、オゾカマ＝サン。サザンクラウドです」その男はアイサツした。アイサツ？　この状況で？　奇妙な違和感が意味するのは一つである。この男は……ニンジャなのだ！「で？　貴様らがこしらえた奴隷の中に、私の目当てはいたかね？」「アイエエエ……」「成る程、やはり無駄足だったか」

>カワイイの聖地を……カワイイ・パルテノンを築き上げるのだ……！
おお…見よ！オゾカマ＝サンのニューロンに光り輝く古代ローマ神聖カワイイ神殿を！

またテッコかよ！

原作ニンジャ！？

お前かよ！？

原作のウキヨ嫌いニンジャ！？

ワワッ…ウキヨ狩りの狂人！

あああのウキヨハンターの…

>No.1247679618
オゾカマは震えながら後ずさった。当然、サザンクラウドがニンジャであることを彼は知っている。このカワイイ・闇サイバネ計画を立案するに当たって、彼はいわばアドバイザーめいて関与したのだから。「い、いない……いなかった、ウキヨは一人も」「残念だ」サザンクラウドは無感情に言い、マントを靡かせた。

厄介なことにニューロンチップ再生者もウキヨも電子ニンジャの中にいるのだ

>No.1247680068
オゾカマはぎくりと身を固くした。ニンジャ存在感である。「ま、待ってくれ。私はまだカワイイの神殿を」「イヤーッ！」「アバーッ！？」サザンクラウドはその場でワルツを踊るように一回転した。ナムサン……なびくマントが発光した瞬間、オゾカマの首がシャンパンコルクめいて切断されたのである！

オゾカマ無惨！

ここまでされる謂れは…まああるな

そもそも人間素体にサイバネ改造するんだからアンドロイドに自我が宿った純粋な機械のウキヨがいるわけなく無い？

ネコネコカワイイのツギハギに包まれてあれ…

>No.1247680344
サザンクラウドが360度回転したその瞬間、奇妙なマントはカラテの残滓になびきながらも、一瞬だけ発露した鋼鉄じみた強度を失っていた。それが超自然的なジツの効果であることを、波打つ光が知らせた。光は彼自身の両腕をも駆け抜けた。「イヤーッ！」BOOM！　マントから放射されたエネルギーが首なし死体を吹き飛ばす。

もしかしてバニチャンがアブナイ…？

オゾカマ=サン…カワイイに包まれてあれ…

>そもそも人間素体にサイバネ改造するんだからアンドロイドに自我が宿った純粋な機械のウキヨがいるわけなく無い？
それはそう

>No.1247680666
オゾカマがかき集めたレリックが足元に散らばる。無惨なネギトロめいた有様を、サザンクラウドは無感情に見下ろす……今しがた死体を四散させたのは、彼に憑依したゴダニンジャ・クランのグレーター級ソウルがもたらしたトアテ・ジツによるものである。ではチョップじみた切断の正体は？

カワイイ・闇サイバネ計画はおしまいだ

エッまさか

>No.1247680878
サザンクラウドは重金属酸性雨に湿ったパーツのうち、電子基板のひとつを摘み上げた。「脳波の有機的ゆらぎはオイランドロイドにあってはならないもの……あえてそこに近づこうとするなど、愚かなこと極まりない」彼は箴言めいて呟き、電子基板の表面を舐め、口の中に放り込み、キャンディめいて噛み砕いた。

アイエエ…狂人！

>No.1247681213
当然ながらサザンクラウドの消化器は生身由来である。電子基板を咀嚼し嚥下するなど、筋金入りのNERDZでも行わないことだ。基盤の断片が咽頭部をズタズタにしてしまうからである。だが、サザンクラウドはごくりとそれを飲み込んだ。彼の喉から全身に、ムテキの光が再び波打った。彼は祝福の喜びに震えた。

エッ！？

…どうなってる…

ウワッウワワッ……

サツガイ接触者に！？

基盤を食べるのは宇宙家族カールビンソンのオトウサンめいた奇行な…

接触したというのか！？

ジツが２つ！？ということは…

>No.1247681402
あの日全てが一変した。それは磁気嵐が晴れ、彼を不本意な運命へと突き落とした呪われるべき変化とは真逆……曇りきった世界に秩序の日差しを齎す青天の霹靂だった。彼はサツガイを知り、排除されるべき不確定要素を真に見定めた。ウキヨ。そしてバイオニューロンチップ再生者。不確定性を偽る全てのおぞましきものども。

まあ確かにS1のポッと出狂人ニンジャの癖にこいつ接触者じゃ無いんだ…とはなったけど！

原作においてはいちエピソードの狂人
ただしウキヨ（ニューロンチップ再生者）を執拗に突け狙う狂人はソンケイ次元においては大きな障害となるのだ

ムテキはサツガイガチャ大当たりだ

>ムテキはサツガイガチャ大当たりだ
しかもムテキウエポンまで使いこなしている…

>No.1247681739
あえてその領域に近づこうとするオゾカマやブルークラッシャーは、彼からすれば偽りの救世主に縋る殉教者めいてアワレで愚かしく見えていた。どのみちいずれ皆殺しにするつもりであったが、手間が省けたのは喜ばしく、しかし最大の標的たるウキヨがかからなかったことは嘆かわしくもある。

何も気づかず今日は帰ってくれ…

思わぬ狂人がサツガイ接触者になってるかも知れないのか　怖いような楽しみなような

>No.1247681926
「オイランドロイドに不完全性は不要だ。どれほど恋い焦がれ願ったところで、人間はオイランドロイドにはなれんよ……」サザンクラウドは瞑想的に呟き、オゾカマの生首を蹴り飛ばした。「ンン……だがこの感じ……フフ……似たようなものは見出だせた、か？」彼は歯の隙間に挟まった基盤の破片を舌でこそぎとり、飴玉めいて転がしながら闇に消えた。

>>ムテキはサツガイガチャ大当たりだ
>しかもムテキウエポンまで使いこなしている…
つまりほとんどブラハ

ウーム…厄介な奴が祝福をうけたものだ…

ソンケイ次元にもダメージド・グッズめいた惨劇が迫るのか…

グリイダヌバとサニーチャンにじわじわと忍び寄る危険な

>No.1247682302
【ビーホールド・ザ・ニンジャ・オブ・カワイイ】終わり。

アイエエ…不穏な引き…

終わった…

とにかくリザルトダー！

コワイ！コワイよぉ！！

>No.1247682719
というわけでリザルトは後回しにして、今夜はここまでとなります
この次元においては、サザンクラウドはサツガイ接触者となり、ウキヨに対する憎悪をさらに肥大化させている！
それは遠からずサンダーバニーにも向けられることになるのだ……！

オゾカマ＝サンをネックチョップ処刑を聊か急ぎ過ぎた故のバニチャン見落としなのだなあ

壁越えの試練の相手にちょうどいいかな…？

オツカレサマドスエ！

オツカレサマドスエ！

オツカレサマドスエ！まだまだ安寧の日々は遠い…

オツカレサマドスエ！

オツカレサマドスエ！

オツカレサマドスエ！
今はただ…備えよう

アルキビアデス=サンが登場してウレシイでしたオツカレサマドスエ！

>ダメージド・グッズ
いよいよ奴も現れそうな…

>>ダメージド・グッズ
>いよいよ奴も現れそうな…
「ゆどうふ」

オツカレサマドスエ！
ディクレア＝サンがマジで死ぬ一歩手前でヒヤヒヤした…

オツカレサマドスエ！
スンマセン…本当にスンマセン…

重サイバネにただでさえ攻防一体のカラテ伝導マントとトアテ・ジツの堅牢さに更にムテキ付与
相当厄介な相手になりそうだ

まあ勝ったからヨシ！

ところで前話の話にわかるように◆を付けてくれるのは実際読みやすくユーザーフレンドリーでとてもありがたいです！

ブルークラッシャーは脳髄すすった人間と破壊したオイランドロイドのパーツからカワイイ奴隷を作ってたので
その過程でウキヨが見つかることを期待してたのだろうか

サツガイがいるってことはもうニンジャスレイヤーも代替わりしてるのかな…