10月26日 「木馬くん、昨日の社長さんはどうだった〜?」 「ああ、予定通りだぜい。軌道エレベーターの最上階でキサラさんと2人でゆっくり休めた……といいんだけど」 「せっかくの誕生日ですからね。大切な方との時間に水を差す訳にはいきません。ですが……」 「我々が恩人の記念日に何もしない訳にはいかないでありますなぁ!」 「乃亜、例の物の手筈は?」 「ああ、問題ない。予想外のデータ量にちょっと驚いたけど……編集まで終わらせてバッチリさ」 「社長の誕生日だって伝えたら皆さんこぞってサプライズメッセージに協力してくれました。SOLやLDSの社長さん方まで……」 「ウチらの社長が魔法少女や決闘者、リコリスや皆の為に身を粉にしてるのは最早周知の事実なんよ!何だかんだで愛されてる人なんよ!」 「へへっあったりまえだろ!兄さまなんだからな!……うん。でも……」 『?』 「……ありがとな。兄さまのためにここまでやってくれて……」 「それこそ当たり前。寧ろ、このいつもの溜まり場でやり繰りするしかなかったのが歯痒いまである」 「まあ、皆を呼んでの大きなパーティーは社長が度々主催してますから。たまにはこっそりなサプライズも悪くないんじゃないでしょうか?」 「本当は姉ちゃも来たがってたんだけど、今日だけはももたんとなぎたんに抑えてもらってるからさ〜」 「どのような形だろうと全力を尽くすだけでありますなぁ!何故ならあの方は!」 「ウチらの恩人で!」 ──仲間で、友達だから 「……ああ……!そうだな……!」 「全く……我が弟ながら、良い縁に恵まれたものだ。本当にね」 「あっ磯野さんから連絡来たであります!もうすぐ社長がここに到着すると!」 「よぉーし!チーム第三決闘解析室(仮)気合い入れて行くんよ!」 『おーっ!!』