自分が主祭神であることを理由として、社務所に保管されていたご祈祷用の名簿を平然と閲覧した｢｣は、その中に梓の名前を見つけ出すことに成功した。
それは
①家を出た梓みふゆの現住所を示すもの
②実家のもの
dice1d2=2 (2)

実家かあ…

我々にもわかんねえよ！

｢残念だけど、その住所は手掛かりにはなりそうにないわ。探してもらっておいて申し訳ないのだけれど……｣
しかしそこに記されていたのは呉服店を営んでいる実家のものであり、そんなものはやちよだって知っているのだから、新たな手がかりとは言い難かった。
そこで｢｣は、
①｢仕方ない、足で探す｣
②｢じゃあ貼り紙を水名にばら撒く｣
③｢行くしかない、役場に｣
④｢最終手段を使おう｣
dice1d4=2 (2)

待ってください
待って

ｸﾞﾋﾞｯ…どうして…

自らの持つ権限の中でも周囲に迷惑をかけない上で、それなりに確度の高い情報を用意できる最大の手段であった神社保管の個人情報を不正閲覧するという手が空振りに終わってしまった事で、｢｣はしばし考え込む。
数秒ほど考えた後、｢｣は次のアイディアを閃いた。
｢そうだ、張り紙をばらまこう｣
｢張り紙？｣
｢行方不明の張り紙を水名市全域にばら撒く、神社の者も動かせばどうとでもなる｣

神社の人普通にこき使えるんだ…いや逆らえないのか…

｢犬を探す時だって、大抵張り紙を使う。人間に使ってはいけない理由もない｣
｢いや、でもまだ私が見つけられてないだけで生きてる可能性だって……｣
｢死んでるなら遺体を探す手がかりになるし、生きてるなら家族や本人の反応で釣り出せる。えっと……
①梓
②みふゆ
③白いの
④……最近物覚えが悪い
dice1d4=3 (3) が少し恥をかくかもしれないだけで、見つかる確率は大きく上がる｣

みふゆさんのプライバシーはもうだめ

>みふゆさんのプライバシーはもうだめ
前回滅茶苦茶いい役貰えたから反動が来たか…

>神社の人普通にこき使えるんだ…いや逆らえないのか…
筆頭株主って言うか自分が最大の売り物っていうか…

｢白いのって……ますます犬みたいじゃない｣
｢判断は任せる。でもやりたいならやった方がいい｣
人権だとかその他一切の諸々をあからさまなまでに無視した提案を出しながら、｢｣はやちよの目を見ながら、
①｢死んだら終わりの人は悔いを残さぬよう生きるのがいい｣
②｢手があるのに打たないのは平穏を遠ざける｣
③｢さっきの死体に白いのの名前を書いて置いておく手もあるけど｣
④｢勝てばよかろうなのだ｣
dice1d4=3 (3) と言った。

諸君！行方不明になった友人を探すのに必要な手段は何か！
そう、警察だ！

dice1d100=89 (89)
(ヤチヨメンタリティ。73以上でまだ張り紙の方がマシかもしれない……と思ってしまう)

はい

やちよさんももうだめ

まさか…やっちゃん！？

(画面外でスヤスヤしているいろはちゃん)

>そう、警察だ！
ワタシ的に神浜のケーサツおすすめしないヨ

まぁ誰が悪いかって言ったら何も言わずに姿を消したみふゆだが…

縁結びの神社だぞ人と人を引き合わせるために最善を尽くすのは当然だ！

ドア･イン･ザ･フェイス、という交渉術がある。
より大きく困難な要求をぶつけた上で、本来の要求を出す事で、自分が本当に通したかったものを小さく見せつつ、更に断ってしまったという心理を突いて相手に承諾させる話術の事である。
知ってか知らずかその技法に近い提案を出した｢｣の術中に嵌ってしまったやちよは、この一日だけで精神に著しい影響を受けかねないほどのショックを受けていたことも重なり、張り紙をばら撒くくらいならまだマシかも……と思ってしまったのであった。

｢それならまだ行方不明の張り紙を出す方がマシね……｣
ふたつの死体袋の上に"梓みふゆ"と書かれたそれが朝起きたら実家の呉服店の前に並べられている状況よりは、行方不明者としての張り紙がばら撒かれる方がマシである事自体は紛れもない事実である。
思わず提案を飲んでしまったやちよは、気が付けば｢｣と共にみふゆの写真と名前が載ったビラを作成し、コンビニで印刷し始めていた。

やちよが正気に戻ったのは、
①印刷途中
②印刷を終えた帰り道
③寝て起きて早朝
④配る算段が終わった瞬間
⑤｢｣の言う"手の者"によって配られ始めてから
⑥｢見つかって欲しいわね……みふゆ……｣
dice1d6=4 (4)

すっごいギリギリ

そこからの行動は迅速だった。
｢ここはこの方が文字が目立つ、カッコイイ｣
｢虹色はふざけすぎよ｣
｢｣が持ってきたパソコンを使ってビラのレイアウトを作成し、
｢印刷機は使った事ない｣
｢多分業務用よねこれ、私にもちょっと分からないわ……｣
社務所内のプリンターを使って
dice1d3000=2823 (2823) 枚ほどそれを刷り、
｢明日の朝、訪ねてくれればいい｣
｢ええ、分かったわ。それじゃあまた明日｣
一度家に帰って寝て、それから起きて。
ビラ配りの為に再び神社を訪れた頃、ようやくやちよは正気を取り戻した。

なそ
にん

なそ
にん

もう捨てるよりばらまいた方が楽じゃね？

絶対創英角ポップ体で梓みふゆって書いてあるだろこれ

(PC手書き文字)

｢これは水名の西の方に1000枚、こっちは水名の東に1000枚。それはコンビニとかスーパーとか。あと……白いのの呉服店の前には100枚くらい投げておいて。残りは社務所の前に置いて参拝客に配る｣
水名神社に連なる者であり、なまじ結構長い年数この地に根を張っているせいで何やら信奉者らしきものを抱えているんだかいないんだかな｢｣が神社の奥、一般人の立ち入りが禁止された区域で指揮を取る。
そんな中にやってきたやちよは、
①｢やっぱりやり過ぎじゃないかしら｣
②｢よく考えたらみふゆの社会的地位が大変な事になるわ……｣
③｢ちょっと考えさせて、お願いだから……昨日は冷静じゃなかったのよ｣
④｢……でもよく考えたら勝手に消えたみふゆが悪いわね……｣
dice1d4=2 (2)

まあ……いいだろこまけぇことは

みふゆよりママ様が怖い
あの人なら水名神社にカチコミしてくるでしょ

ノリと勢いと錯乱で作られた紙がばら撒かれる寸前、やってきたやちよは｢｣を止めた。
｢こんな事をしたら仮に見つかったとしても、みふゆの社会的地位は大変な事になる……もっと早く気が付くべきだったわね｣
対する｢｣は、
①｢でも見つけたくない？｣
②｢じゃあもうひとつの案で｣
③｢紙がもったいない｣
④｢……ここにあるのは後半の2900枚、前半はもう配り終えた｣
dice1d4=3 (3)

浪人生だしフェントホープにいることも多いしそもそもやちよを避けてるから確かに街中でバッタリみたいなのはあんま起こらんよなみふゆ

もったいないじゃないか！

｢でも今やめたら紙がもったいない｣
①｢とにかく……他の方法にさせて頂戴、弁償はするわ｣
②｢紙とみふゆの信用ならみふゆの信用の方がまだ大事だわ｣
③｢だとしてもよ！｣
④｢気軽に死体を増やすあなたよりマシね……｣
dice1d4=3 (3)

せっかく3000枚近い枚数を刷って、これから世に振りまこうとしていたのに、ここで止めたら紙とかインクとか色々ともったいない。
そう宣う｢｣に対し、やちよはやはり待ったをかける。
①｢なら代案は？｣
②｢逆に白いのの所在が気になってきてる、早く見つけたい｣
③｢紙がもったいないのは否定しないの……｣
④｢……仕方ない、本当の最終手段を使う｣
dice1d4=4 (4)

やばい

何をするだ

あくまで頑なな─より正確には翻弄され倒して何かがおかしくなっていた昨日の態度の方がおかしいのだが─やちよを前に、｢｣は仕方なくビラ配りを止める事にした。
｢……なら仕方ない、正直この手は使いたくなかったけど、そこまで言うなら最終手段を取る｣
｢｣の提示した最終手段、それは
①｢口寄せ神社を使う｣
②｢人海戦術｣
③｢……もしもし神社本庁｣
④｢馬を取ってくる｣
dice1d4=1 (1)

馬、2度目の借りパク回避

口寄せ神社（自分のお膝元）

むふっ
あの

口寄せ神社。
それは当初やちよといろはが、各々が探している相手を見つける為に使おうとしていた手段にして、神浜市内に流布されているうわさのひとつである。
｢……待って、どうしてその名前が出てくるの？｣
あまりにも色々な事が起きすぎてすっかり忘れていたその名前が｢｣の口から出た事にやちよは驚くような、驚かないような……ここまでがここまでなせいで微妙に動揺も薄れていた。
｢口寄せ神社はここ、水名神社の事。夜の｣
そんなやちよに対し、｢｣は臆面も無く夜の水名神社こそが口寄せ神社とうわさされるそれであると断言した。

そんなこんなで
①鶴乃経由で連絡の着いたいろはも
②昨日の別れ方がアレだったので事情を聞きに来たいろはとくっついてきた鶴乃も
③待ち時間の間にホテル参番館の魔女退治とポイントデーを済ませたやちよといろはと
④一応いろはにも連絡を取ろうと思ったもののよく考えたら連絡先も知らなかったので結局やちよだけ
dice1d4=2 (2) ｢｣と共に、深夜の水名神社。

自分の家になんか別の概念が被せられてるのはいいのか…

中々物語が壊れないな…

｢夜の水名神社が口寄せ神社だったなんて……流石だね、ししょー！｣
｢気付いたのは私じゃないわ、そこの｢｣が知ってたのよ｣
｢えっと……あの後はお二人とも大丈夫だったんですか？｣
｢問題ない。強いて言えば紙がもったいなかったくらい｣
｢｢紙……？｣｣
｢その事はもういいわよ……早く行きましょう｣
各々とりあえず｢｣への面通しを済ませると、口寄せ神社へと入るべく絵馬に名前を書いて参拝する。

中に入った｢｣達を待ち受けていたのは、
①ウワサではない"口寄せ神社"
②やたら恭しく頭を垂れるマチビト馬
③夥しい量の｢｣の死体の山
④｢だ、誰か……助けてください……｣
dice1d4=1 (1)

えっ？

伝承通りの口寄せ神社だ…

口寄せ神社と呼ばれるその空間に入った時、やちよが感じたのは今まで見てきたうわさの実体化したそれらとは全く異なる異質な空気感であった。
澄み切った空気と、周囲に漂う得も言えぬ重圧感。
その中をずんずんと歩く｢｣の背を追って進んでいく。
進んで行った先に待っていたのは、
①神木
②巨大な穴
③船と海
④奇妙な馬のような生き物
dice1d4=2 (2)

馬も早いところこの｢｣に鞍替えしなきゃ死んでしまうぞ

マギアレコードもまどマギも3章で雰囲気変わるのは知っているな？

これでマチビト馬まで乱入して来たらかなり駄目

むふぅーん…何だい…僕のウワサよりやべーのがあるんだけどさ…

3だとウワサ作ろうときたマギウスドン引きするだろ

｢着いた｣
｢｣の案内でやってきたのは、申し訳程度に鳥居の誂られた、神社とは到底思えない巨大な穴の前であった。
｢着いた、って……本当にここが口寄せ神社なの？｣
｢口寄せ神社、という呼び方は厳密には正しいものではないかもしれない｣
｢｣は巨大な穴の方に、その辺に転がっていた石を投げ込みながら、
①｢ここに身を投げる事で死者を呼び出す。そういう場所｣
②｢この穴の底にいれば、多分いる。理屈はまた話す｣
③｢変な生き物がぶつかったせいで飲まれた。元々は穴じゃない｣
④｢……なにがあった？｣
dice1d4=2 (2)

｢この穴の底に探している人がいれば、多分いる｣
そう言いながら放り投げられた石は、いつまで経っても底に辿り着く事は無かった。

生きてるからな…

んふふ…💙それはつまり…そのぅ…💙
帆奈ちゃんには会えないってこと…？

3時回ったので今日はここまでにして続きは次回にしとうございます。
なんとなく｢｣が何なのか分かってきたけどこれ大丈夫かなぁ！？という気持ちとまあいいか……という気持ちがぶつかり合っている。
あとは次回のわたしが何とかするでしょう、もしくはえるなが何とかしろ。
また次回！！！！！！！！

これはマチビト馬がいるせいでミスったのかな

>3時回ったので今日はここまでにして続きは次回にしとうございます。
燦時を回ったわね…

>なんとなく｢｣が何なのか分かってきた
謎が深まるばかりなんだよね怖くない？

死ぬのにビビんなくていいのはいいけど今回の「」も一筋縄じゃねえな…

お疲れ様ぜー

>死ぬのにビビんなくていいのはいいけど今回の「」も一筋縄じゃねえな…
ななみさんはやちよさん諸共にとにかく心をボロボロにされ尽くしたけど今回の神様はもうなんか精神的ダメージの概念も消え果ててそう…

かなえは呼べるけどメルは呼べなさそう

お疲れ様

やっちゃんよく今までこの名物人間に遭遇せずに済んでいたな
大人しくしてるスパンがかなり長いんだろうけど