井ノ上たきなと同じセカンドリコリスであり、彼女に憧れを抱いている蛇ノ目エリカ そんなエリカはたきながDAを辞めた後も彼女の同行を気にしていて たまに任務関連の報告等でリコリコを訪れている乙女サクラから近況を聞いたりする事もあり、 今回もたきなの様子を尋ねてみると─── 「これ聞いたらゼッタイ驚くッス!実はアイツ……距離が近いオトコがいるんスよ」 「おと……こ……?」 「そッス!オトコッス!しかもッスね、あの無表情で機械みたいなヤツがそいつの近くにいる時は 笑顔を見せるんスよ!いや〜、アイツもちゃんと人間だったんスね……ってイテテテテ!げえっ、 フキ先輩!?」 「ここにいやがったかサークラァ……くだらねぇ事喋ってるヒマがあんならさっさと報告書に取り掛 かれや!提出まだだろうが!」 サクラがバディである春川フキにより無理矢理連れて行かれ会話が途中で打ち切られるが、エリ カの意識は直前のサクラの発言でいっぱいだった (たきなに……距離が近い……男……?) 淡々と任務を忠実にこなす戦士であるたきなしか知らないエリカにとってサクラが語るたきながど うしても結び付かない そもそもリコリスは任務を除けば外界やそこで暮らす者達と積極的に関わる機会はあまりないの だ 異性など尚更である そしてあのたきなが異性と親しくしていると言う情報はエリカの脳にとてつもない衝撃を与えた (まままままさか……こっここここ恋人!?) 今すぐ本人のもとに向かい真相を聞き出したいが規則により任務以外での外出は許されずそれ を破る勇気もないエリカは泣く泣く諦める そんな大きなモヤモヤを抱えながら日々を過ごす中 たきなと再び任務を同行する機会を手に入れたエリカ シンクロ次元で元DA所属のジャン・ミシェル・ロジェを拘束するリコリス総員での突入任務 フレンドシップカップ決勝戦が近づき、追い詰められたロジェがそろそろ表に姿を現すだろうと予 測した赤馬がこのタイミングで楠木司令にコンタクトを取り現地待機となったのだ この試合でロジェが動くかもしんないししっかり動向を注視しません?(当然建前で遊矢の決闘 が見たいという私情が大きい)と語る千束により半ば強引にフレンドシップカップ決勝戦である遊 矢vsユーゴ戦をモニターで観戦させられる 隣にいるたきなの様子を伺うと試合の展開に表情を一喜一憂させるたきなに「無表情だったあの たきながこんなに変わるなんて……」と戸惑いを覚える中試合は終盤を迎え覇王白竜でクリスタ ルウィングを撃破しフレンドシップカップの優勝者は遊矢となる しかしロジェが動く気配はなく、そのまま遊矢とキングであるジャック・アトラスによるエキシビショ ンマッチへと以降する 永続魔法魂のペンデュラムによりスケール3になった覇王黒竜とスケール9になった涅槃の超魔 導剣士でスケール4から8を挟んだ形のストレートペンデュラムを実現させる この状況を観戦してる自身含めたリコリス達が驚きの声をあげる中、再びたきなの方へ顔を向け ると今までに見たことがない喜びの表情を浮かべていた それと共に以前言っていたサクラの言葉がフラッシュバックし、エリカはひとつの結論に辿り着く (もしかして、たきなと距離が近い男の子って……この人!?) 目の前のモニターに映るキングを破った少年・榊遊矢がその人物だと確信 どうにかたきな本人に詳細を聞こうとするがエキシビションマッチ終了のタイミングでロジェが動き 出した為突入任務が開始する 任務も無事ロジェ捕獲と言う形で終結し、千束とたきな以外のリコリス達はスタンダード次元へと 帰還する形になる 直前で言葉を交わす機会は得られたがエリカが告げられたのは体調に気を付けてなどの当たり 障りない言葉だけ DA本部への帰路エリカは何故かずっと遠い目をしていた─── 何が言いたいかと言うと淡い憧れを持っている少女が見知らぬ少年に自分が見たこともない様 な表情をその少年に向けているのを目のあたりにして脳破壊される蛇ノ目エリカちゃんの話を誰 か見せて欲しいのって言うかいつも以上にマギレコようそないじゃねぇかなのこのばかやろう