「落ち着くね」
「そうですわね」
今日も二人、抱き合い長い昼を待つ、夏至をすぎ少しづつ夜の時間が増えていますけどいまだに外は暑くそして昼の時間は長い。
わたくしとくるみさん二人が過ごしているのは華鳥邸のリビングではない。
外ではない。
窓はない。
あるのは換気用の通気口とエアコンのみ
コンクリ剥き出しでとても殺風景な空間
そうここは地下室
地下室に私達の為のベッドとソファーがあるだけ
――それだけの空間にわたくし達はいる。

「あるんだー本当に地下室…」
この部屋をはじめて見た時最初くるみさんは動揺していましたわ
「お金持ちの家ってすごいね」
「お父様の趣味の楽器用に作ったみたいですけど、広いお屋敷ですから騒音問題とかはなく普通にお部屋で練習してますわ」
本来ならアンプ等の楽器類が並ぶはずの地下のガレージには何も存在せず、ただコンクリートの空間が広がっていた
はて…地下のガレージってどういう意味なのですかね
「くるみ…ここ好き」
「くるみさん…ここはあまり人がいていい部屋ではありませんわ、実際このお部屋ちょっと湿り気があってお父様も大事な楽器を保管すらできないの」
「くるみこのちょっと寒くてジメジメする所好き」
くるみさんはそう続けた。
ここが落ち着く、そう話すくるみさん。

それからはというものの、二人でガランドウのお部屋をお掃除しましたわ
　湿り気は換気扇でどうにかなりそうでしたわ。
　空調もお父様の趣味のお部屋という事もあり部屋には大きすぎるほどのエアコンが用意してありましたわ。
　あとは後日、お手伝いさんと一緒にベッドを運びますわ
地下室でこれから暮らすなんて事は両親には絶対に言えませんわ。けどこれはくるみさんと決めた事ですから
「ベッドだけでいいのかしら…インターネット？とかできないとくるみさんさみしくありません？」
と問いただしましたが
「くるみ、みなみぃがいればそれでいい、あとすごい電波飛ぶルーター買ったからここでも届くそれにこの部屋LAN端子ついてるからネットつなげるよ？」
と言っていましたわ。…不安しかありません。

　その夜、簡単なマットレスと布団を敷いて二人、暗い地下室で過ごしてみましたわ。
―――明かりがないから今が昼なのか夜なのかまったくわかりませんわ
「くるみここ…すごい落ち着く」
と言ってわたしにぎゅっとすがってくる。
「なんだかわたくしちょっと怖いですわ…」
「怖くない、だってみなみがいるもん…」
　スマホの光すら拒むくるみさんをただ抱きしめる事しかできなかった
　聞こえてくるのはエアコンの轟音と換気ファンの乾いた音。
静寂といっても過言ではなかった。リビングで二人、過ごしていた時よりも音への感覚は鈍くなっていく。
　雑音は消えていく、残るのはくるみさんとわたくしの粗くなっていく息遣いだけ。
「みなみ…ずっと一緒にいてここでずっと一緒にいよう」
「ええ、くるみさんがいるとわたくしも落ち着いてきましたわ…けど」
「けど？」

「ご不浄へ行きたいですわ、まぁ地下にもトイレはあるんですけど」
「地下にトイレあるのすごいね、本当に誰か監禁するみたい！」
人聞きの悪い事いわないでくださいましくるみさん！ここはお父様の秘密基地になる予定でしたのよ…

―――そして二人、トイレにいった後、他愛ない会話をして二人の鼓動を高め合いながら
眠りについた。ここでくるみさんと過ごそう。そう思える一夜だった。

そして今に至りますわ、外の世界は昼か夜かなんて知りませんわ
「聞こえないね…」
「何がですの？」
「外は台風なんだって」
「そうですわね…轟音も雨音も一切聞こえませんわね」
地下には外界のざわめきは届かない。わたくしとくるみさんだけの、ふたりの優しい世界が広がる。
「ねぇもし、地上で何か合ったらさ」
くるみさんが話し始める
「ええ、なにか合ったら？」
「地上に出れなくなったら…みなみぃはくるみと一緒にここで死んでくれる？」
…簡単に受け答えるには重たい言葉ですわ、とりあえずウォーターサーバーから冷たい水をコップに注ぎ、ゴクっと飲んだ後、くるみさんに面と向かって言いましたわ
「ええ、くるみさんと一緒なら、どこへでも行けますわ」

「みなみぃ…好き」
「くるみさん」
私達の会話以外何も聞こえないコンクリートの柩の中で二人、愛を確かめ合う。
きっとこれは不健全な事ですわ、けどわたしとくるみさんを止めるものは何もありませんわ
暗黒の空間。視覚は奪われ。肌の感覚と匂い、味でくるみさんをくるみさんだと実感する
くるみさんもわたくしがわたくしだと認識し合う
そして重なり合う。
そこは、とても素敵な空間であるに違いない。
違いないのですわ。
そう願うばかり

あいつ

あいつ

あいつ

あいつ

あいつ

>みなみぃ…
これを見に来た

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

>みなみぃ
これ本編じゃ一切呼んでないっておかし↓いよ！！！

>季節は白露を迎えましたわ
ここでみなくる怪文書確定ですわ

>「地下にトイレあるのすごいね、本当に誰か監禁するみたい！」
ここで耐えられなかった
餌食になるのはくるみちゃんだよ…

これで明日…というか今日のトラペジウムを迎えられますわ

これは監禁ではありません
くるみさんが望んだことですわ

>No.1233207857
飲みかけのコップだけが二人をみつめていたとさ

ねぇこれ監禁…

>味で
くるみちゃん食べられちゃったんだ…

日光に当てず長時間かけて熟成させたくるみさんの匂いは最高ですわ！！！！！

暗くて湿気った所が好きなんてくるみさんはキノコみたいですわ

>No.1233207857
3分でお出しされてて怖いですわ

>>No.1233207857
>3分でお出しされてて怖いですわ
これこそ感じたものを出力する
心象風景ですわ

どう見たって監禁じゃん！！
こんなのおかしいよ！！！！

久々にみなくる拝見いたしまたわ
捗りますわ

明日秋葉原でみなくる怪文書いいでしたわね…ってみんな言ってるんだ…

太陽は西に沈む
くるみちゃんの時間が始まる

遠征勢にとって深夜におけるみなくる摂取はショックであった

>No.1233207857
おかしい…
地下室だから光源なんかないのに影がある

ビンタはしなさそうな監禁

おかしいよ南さん家…こんな家で合宿なんてするんじゃなかった！

あやうく東ちゃんも監禁される所だったね

安心して
良いの撮れましたわ❤

>「地上に出れなくなったら…みなみぃはくるみと一緒にここで死んでくれる？」
これを聞きに来ましたわ！！！！

>地下室だから光源なんかないのに影がある
二人が重なり一つの光を成しているのですわ
テネリタスそれは優しさですわ

なんだろう
ずいぶん長い事くるみちゃん監禁生活してたから
地下室送りにビビらなくなってる自分がいる

>遠征勢にとって深夜におけるみなくる摂取はショックであった
自宅でもショックだよ！？

秋葉原へ行くためそろそろ寝ますわ
ねっくるみさん

みなみぃ…

>No.1233207857
光が増すごとに影が濃くなる所に闇を感じますわ

こうなったら東西北まとめて監禁しましょう南さん！

美嘉さんを監禁する必要はありませんわ

なんとなく東ちゃんは地下室苦手そうだなって

わたしも監禁されたかった！
みんなで共依存しようって言って欲しかった！

北ちゃんは旦那さんに監禁してもらいなよ

東ちゃんが3人を監禁するのが一番しっくりくると思う

>3人が東ちゃんを監禁するのが一番しっくりくると思う