「いきなり呼び出してどうしたんだよユーゴ?」 「しーっ!お前らに見せてぇモンがあんだよ」 「あ?なんだこの本……って、こ、こ、これぐはああああっ!?」 (静かにしやがれ沢渡!見つかっちまうだろ!) (おおおおオメーこりゃあアレじゃねぇか!紳士が嗜むアダルトな本!これをどこで!?) (いやな、捨てられたこれをフランク達が拾ったみたいでよォ〜、リンにバレる前におれが預かっ たってワケ) (いや、何でシンクロ次元から持ってきたんだよ!?しかもリコリコに!) (誰にもバレずにこっそり見られる場所はここくらいしかなかったんだよ。今は赤い姉ちゃんたちい ねーし、2階だからデケェ声出さなきゃバレねぇって) (神浜でもよかったんじゃね?城之内さん達もいるしよ) (おれも最初はそう考えた……でもよ、最初にどうしてもオメーらと分かち合いたいたかったんだ。 この心の奥底から湧き上がる熱い想いを) (……へッ、この沢渡サマともあろうものが野暮なこと言っちまった。悪かったな、ユーゴ) (気にすんな。さ、鑑賞といこうぜ!オメーも見るだろ遊矢?) (い、いや、オレはそういうのは……) (な〜にひとりだけ良い子ちゃんのつもりでいやがんだてめぇは!見ろ!このバニーガールのレ ディを!) (べ、別にオレは良い子ちゃんのつもりなんかじゃ……〜〜ッッ!?) (おおおお……見ろユーゴ!こいつバニーガールにめっちゃ反応してやがる!) (ほほぉ……なかなかいいシュミしてやがんな) 「何してんの〜?」 『!!!!!』 「あ、アオ……?らんか……?」 「店長が遊矢たちは2階に集まってるって聞いてさ〜。普段は1階の座敷で過ごしてるからここに いるとは思わなかったよ〜」 「んで、何でアンタらこんなトコで集まってんの?つーか何そのテーブルに広げてる本」 「え……アアアアアアノデスネコレハ───」 その後─── このお宝本が原因でひと騒動起こる事になるが、それはまた別の話……