二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1723859074068.jpg-(356465 B)
356465 B24/08/17(土)10:44:34No.1222977556そうだねx2 12:34頃消えます
雨が降っていた。風は強く、雨が窓を叩きつける音が酷くうるさかった。テレビでは一週間かけて雨は徐々に強くなり七日目が本降りになるとのことだった。
銀髪の少女、エリは病室でベッドに横たわった一人の高校生を見ていた。
高校生はヒーロー候補生、ヒーローネーム”ガオウ”、個性”デスアクメ”。彼はその個性を使い重症を負いながらエリを救った。世間の目がどうであれエリにとってはそれは紛れもない真実だった。
彼はオーバーホールを個性によって無力化することは出来たが、彼もまたオーバーホールによって左手を失い、そして大量出血という大怪我を負ってしまった。だがガオウの左手は先端医療の粋を集めた治療の結果。命を取り留め、また左手も再生することが可能となった。だが彼は昏睡状態にあった。医者の話によれば一週間で目覚めるとのことだった。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/08/17(土)10:45:46No.1222977845+
ベッドに横たわるガオウを眺めるエリの心には罪悪感が満ちていた。だがそれと同じくガオウに対しての感謝の気持ちもあった。しかし彼女には何もすることは出来ない。個性”巻き戻し”を使えば彼の左手を戻す事も出来るだろう。だがエリは個性の制御が出来ない。だから彼女に出来ることはただ見守ることだけだった。
「エリちゃん···もう消灯時間だから部屋に戻りましょ、ね?」
エリは何も言わず黙って立ち上がり、せめて彼の怪我が早く治るようにと思い包帯に包まれたガオウの左腕の先端を触った。
「〜〜〜ッ!」
その瞬間、エリの背中と下腹部に未知の感覚が走った。
「どうしたのエリちゃん?」
「何でも…ない…」
エリは感覚と疼きを覚えながら部屋を後にした。
224/08/17(土)10:47:06No.1222978156+
翌日、エリはまたガオウの病室に向かった。看護師にによれば一週間で彼の左手は完全に治るらしい。
エリは昨日の感覚が何だったのか知る為にまた彼の左腕を触った。
「〜ッ!」
またあの感覚が走った。それも昨日よりほんの少し強く感じた。心臓がドクドクと脈を打つ。知らずに唾を飲み込んだ。それからもう一度触った。
「〜〜ッッ…!……ハァハァ…」
エリはもう一度触ろうとは思わなかった、この感覚が気持ちいいことはわかったがあと一度触ると自分がどうにかなりそうで怖かったからだ。それから違和感に気づいた。
「あれ…パンツ塗れちゃってる…」
エリはおしっこでは無いぬるぬるしたものが溢れていることに気付き、気持ちが悪いので看護師に言ってパンツを取り替えてもらった。
その日は体の内に何かもやもやしたものを抱えながら彼を見つめていた。
324/08/17(土)10:48:12No.1222978441+
次の日もまた次の日もエリはガオウを見つめていた。徐々に肥大化していく情動を抱えながら。
424/08/17(土)10:49:28No.1222978765そうだねx1
五日目にはようやく腕の包帯が外された。包帯の下には指のない手があった。
看護師からエリは左手には触らないようにと言い含められていたがエリはその約束を破るつもりでいた。時間をかけて煮詰められた幼い情動はエリに初めて自分から動く決意を与えた。
看護師が部屋を出て暫く経ってもエリはすぐには動かなかった。これからの悪い事をする意識があり、看護師が戻って来るのが怖かったからだ。それから意を決しエリはガオウの手に初めて直接触れた。
「〜ッ♡♡♡」
体がエビ反りになり全身が快感と恍惚で満たされ痙攣を起こした。
エリは初めて絶頂した。
それから腰が抜けてエリは荒い息を付いていた。
524/08/17(土)10:50:35No.1222979060+
また一日が過ぎ、七日目、いよいよ雨が強くなり災害級の雨だと言われていた。そしてガオウの手は指の先まで完治していた。だが、意識が戻るのはもう一日先だろうと看護師が話しているのをエリは聞いていた。
エリはここ数日で看護師が仕事に忙殺されエリが自分で行かない限りは滅多に病室に来ないことを学んだ。
看護師が出て行くと最早躊躇いもなくエリは彼の左手を握った。
すぐに絶頂し彼女の嬌声は窓を打ち付ける雨と風と雷によって掻き消され。誰の耳にも入らなかった。
事をここに至ってエリはガオウを愛してしまっていた。ガオウは恩人である。だがそれ以上に彼女は女として男であるガオウを愛した。それが彼の個性による絶頂での錯覚である事は最早どうでもよかった。
その後もエリは時間が許す限りガオウの手を繋なぎ終わらない絶頂を続けていた。
624/08/17(土)10:51:59No.1222979449+
八日目。雨が上がり差し込む陽の光でガオウは自然に目を覚ました。そしてベッドの傍らでエリが寝ているのに気が付いた。そして自分の失った筈の左手が治っていることに気が付くと少し悲しそうな表情をしてその手で自分に掛かっている毛布をエリに掛けてあげた。
自分が初めて助けた存在を間近にしながら彼は少しだけ誇らしげな気分になった。
724/08/17(土)11:11:00No.1222984271そうだねx2
次回は葉隠かトガちゃんの何方かにします
824/08/17(土)11:14:04No.1222985144+
エリちゃん…もう戻れない…
924/08/17(土)11:20:58No.1222986940+
>エリちゃん…もう戻れない…
いいよね…ガオウを見つめる目が艶っぽいの
1024/08/17(土)11:36:32No.1222991156+
もう来たのか!
ありがとうスレ「」


1723859074068.jpg