二次元裏@ふたば

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1969077 B24/08/14(水)23:07:04No.1222112301そうだねx2 00:32頃消えます
「頼むよ、俺に料理を教えて!」
ある日のお昼時、ナリタトップロードのトレーナーが彼の担当ウマ娘とお弁当を食べていたところ、突然こんな申し出をされた。
「別にいいですけど…何故?」
「俺の担当に料理を作ってあげたいんだ」
「先輩それは…」
彼の担当ウマ娘は皆のお姉ちゃん的存在にして鉄腕アルバイター、アイネスフウジンである。
「早まるな」
「早まるな!?」
さながら自害を止められるかのような言い方に、アイネスのトレーナーは驚いた。
「すみません、動転して言い方が悪かったです。気は確かですか?」
「悪化してない?」
「そうですよトレーナーさん。そんな意地悪な言い方しないで、協力してあげましょうよ」
「いや、しかしだなぁ…ちなみに何で料理を作ってあげようと思ったんですか?」
「え?ほら、アイネスってさ、いつもレースもバイトも全力で頑張ってるじゃん?それだけじゃない。家族の為に家の手伝いだってしてるんだ。それを見てたらトレーナーとして俺も何か力になれないかなって。せめて君みたいに毎日お弁当でも作れたら、彼女の負担を減らせるんじゃないかって。だから…」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/08/14(水)23:08:57No.1222112910+
「なるほど。気は確かですか?」
「ひどい!さっきはいいって言ってくれたじゃないか!それとも何か不都合が!?」
「うーん…」
「煮え切らないですね!トレーナーさんらしくもない!」
「ちょっと待っててください、作戦会議してきます。トップロード、おいで」
アイネスのトレーナーと少し距離を取り、密談開始。関係無いが、肩を組みヒソヒソと話す2人の姿を見て、アイネスのトレーナーは少し疎外感を覚えて寂しくなった。
「…で、どうして協力してあげないんですか?」
「だってあの人の担当アイネスフウジンだぞ?」
アイネスが彼女のトレーナーを溺愛しているのはトレセン学園でも有名な話である。まるで弟に接するような、かと思えばそこに異性愛も感じるような、形容し難い愛情で接している彼女ではあるが何はともあれ、深い愛を注いでいるには違いなかった。
224/08/14(水)23:09:47No.1222113228+
「そんな大好きなトレーナーがだぞ、いきなり君の負担を減らしたいから慣れない料理を頑張ってお弁当作ってきた、なんてやったらどうなると思う?」
「どうって…すごいすっごく喜ぶんじゃないですか?」
「甘い、甘いぞトップロード。この卵焼きのように甘いぞ」
「ふわふわで美味しいですねこれ。お出汁も効いてます」
「そうだトップロード。アイネスフウジンはきっと大喜びすることだろう。だがな、その結果どんな行動に出るかは未知数だ。感極まってトレーナーをそのまま無理矢理……なんていうもしものこともあるやもしれん」
「そんな大袈裟な…アイネスさんはそんな人じゃありませんよ」
「とにかく、一人のトレーナーとして俺は他のトレーナーとウマ娘の信頼関係が揺らぎかねない切っ掛けを作りたくない。それが、先輩に協力したくない理由だ」
「なるほど。じゃあ、私は一人のウマ娘として、トレーナーさんに他のウマ娘を元気付けるお手伝いをしてほしいです!」
「ほう。その心は?」
「えーと、ほら。似てるんですよアイネスさん。アヤベさんに」
「……?ダービーウマ娘という点しか接点が見出せないんだが」
324/08/14(水)23:10:47No.1222113559+
「お姉ちゃんで、家族思いで、それだけじゃなくて他人への面倒見も良い。誰かを頼ることは苦手で自分で抱え込んで頑張ろうとしちゃう。あと、自分のトレーナーさんが大好きなところとか!」
「うーん、箇条書きマジックな気もするし本人に言ったら複雑な顔をされそうだが…」
「だからですね、アヤベさんと同じで何となく放っておけないというか…手助けしたいんです、私!」
「アドマイヤベガと似たタイプと言われると俺も何となく放っておくのは良くない気がしてくるなぁ…よし、分かった。お前さんの言う通りにしよう」
斯くして、作戦会議はまとまったようで。
「今回はアドマイヤベガに免じて協力します」
「えぇ…?何で…?」
若干の困惑はあったものの、アイネストレーナーへのお弁当レクチャーが始まったのであった。
「毎日お弁当作るのは大変ですよ」
「う、覚悟の上だよ。ちなみにモチベーションの維持に必要なものは?」
424/08/14(水)23:10:58No.1222113638+
「んー、美味しいって食べてくれる人の存在ですかね」
「え?トレーナーさん金欠だから節約のために自炊始めたんじゃ…」
「いや、最初はそうだったんだけどさ。お前さんにも作るようにしてたらお前さんの美味そうに食べる顔が毎日の楽しみになってた」
「トレーナーさん…」
「トップロード…」
「俺をダシにしてイチャつかないでもらえる?」
「すみません。で、取り敢えずどんな料理を作りたいんですか?」
「うーん…アイネス最近疲れ気味だからなぁ。疲労回復出来そうな料理がいいかな」
「なるほど。それなら…」
524/08/14(水)23:11:45No.1222113934+
−ポークチャップ−
材料:豚ロース肉、玉ねぎ、マッシュルーム、ニンニクチューブ、塩、胡椒、ケチャップ、料理酒、コンソメ顆粒

@豚ロース肉を包丁の背で叩き伸ばす。塩、胡椒で下味を付ける。
A油を敷いて熱したフライパンで豚肉を焼いていく。十分に火が通ったら一旦引き上げる。
B同じフライパンでスライスした玉ねぎ、マッシュルームを炒めていく。十分に火が通り、しんなりしたら豚肉を戻す。
C弱火にし、ケチャップ、料理酒、コンソメ顆粒、ニンニクチューブを加える。ケチャップの酸味と料理酒のアルコールを飛ばしながら混ぜ、食材と絡めていく。
D盛り付けて完成。

※薄く伸ばした豚肉は通常以上に火が通り易いので注意。
※コンソメ顆粒の代わりに麺つゆを使っても美味しい。味は和風寄りになる。味が濃くなり過ぎないように注意。
624/08/14(水)23:12:28No.1222114192+
「アイネス!き、君の為にお弁当を作ってきたんだ!その、良かったら食べてほしい!」
「あたしの為に?嬉しいの!」

…………
「良かったですね、アイネスさんも、トレーナーさんも!」
「……だな!」
自分達が近くで見ていたにも関わらずその場で大胆にもハグしたこと、むしろ自分達がいたからこそハグで済んだであろうこと、アイネスがチラとこちらに視線を送り、さながら邪魔だとでも言いたげだったこと等には触れないでおいたトップロードのトレーナーであったとさ。
「…トレーナーさん、いつもありがとうございます。私のためにお料理作ってくれて」
「んー、いいってことさ。俺も好きでやってるしな」
「アイネスさんみたいにハグしましょうか?」
「いいよ、別に」
「照れてます?」
「照れてないって……揶揄うならもう作ってやらんぞ!」
724/08/14(水)23:26:00No.1222118988そうだねx4
抱けー!抱けー!
824/08/14(水)23:29:26No.1222120208そうだねx2
アイネスをなんだと思ってるんだよ
924/08/14(水)23:32:23No.1222121222そうだねx3
イチャイチャしやがって
もっとやれ
1024/08/14(水)23:39:40No.1222123854そうだねx1
>アイネスをなんだと思ってるんだよ
ちょっと愛情深いお姉ちゃん
1124/08/14(水)23:42:30No.1222125018そうだねx2
>アイネスをなんだと思ってるんだよ
なのなの亭
1224/08/15(木)00:11:34No.1222135438+
その…邪魔者がいなかったら一体ナニをするつもりだったんです?
1324/08/15(木)00:14:09No.1222136341+
>その…邪魔者がいなかったら一体ナニをするつもりだったんです?
…………なの
1424/08/15(木)00:14:10No.1222136345+
>その…邪魔者がいなかったら一体ナニをするつもりだったんです?
ぶち犯すの
1524/08/15(木)00:20:34No.1222138507+
>>アイネスをなんだと思ってるんだよ
>ちょっと愛情怖いお姉ちゃん


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