二次元裏@ふたば

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134238 B24/08/11(日)03:51:05No.1220649985そうだねx1 08:59頃消えます
 大暑を過ぎ季節は立秋を迎えましたわ。
秋を意味しますが季節は暑中真っ盛り。外は熱いですわ。ええ外は。
世間は夏休みですから子ども達が遊ぶ声が聞こえるみたいですわ。ええ外では
でも閑静な住宅地のはずれにある華鳥邸には一切響きませんわ。
時々涼しさを感じさせる夏の風。かなとこ雲とスコールめいた通り雨。鳥の囁き。
そういう物以外をすべて排除したのが華鳥邸ですわ。
わたくしとくるみさんしかいない。とても静かな空間―――
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/08/11(日)03:51:18No.1220650011+
「夏休みに入って休みやすくなりましたわ」
「そうだね」
そんな事を話しながら今日もくるみさんと二人、プールで涼む。
―――知ってまして?わたくしの家にはプールがあるのでしてよ?
時柄は夜10時。垣根を超えて内房から吹く潮風の匂いがしますわ。
朝露にまだなれない夜の深緑達の匂い。そしてくるみさんを抱きしめる体温
プールの中はさきほど水を満たしたばかりでまだ冷たく。熱夜を帯びてはおらず
ひんやりとしていた。そこにくるみさんを抱きしめる体温が。
とてもあたたかくて、心地よくて、そして愛おしい。
いくら抱きしめても狂おしい。
夜の華鳥邸の庭にはランタンが3つほど置いてある
そのすこし心細い明かりの中でくるみさんを凝視する
くるみさんの身体は細い、本当に細い。
224/08/11(日)03:51:32No.1220650041+
二人、抱き合いながらプールに浮かぶわたくし達
くるみさんの身体をくまなく探る。
浮いている鎖骨、薄皮一枚しか保護されていない肋骨幼児のようにくびれのないストンとした腰回り、そして少し心もとないというお尻周り
「やめて…くるみ恥ずかしいよ…」とくるみさんはいいますがその手は止めませんわ!
 それに、くるみさんは私に身体を預けているように思えますわ
――そう思うと私は水着を脱ぎ出しましたわ!
「どうせ誰も見てないですわ!裸で泳ぎましょう!!!!」
とセパレートの水着をプールサイドへ投げ出す
「くるみ…くるみは…」水深5mはある我が家のプールに泳いでいると
「躊躇してはいけませんわ!わたしくとくるみさん!恥ずかしがる要素は何もありませんわ!」
力説する私にくるみさんはたじろいだのか、一度プールから出て、黄色いビキニをいそいそと脱ぎだした。
―――後光で何も見えませんわ…
そこにはランタンの逆光で光り輝くくるみさんの裸体が広がっていますのよ!
―――神聖な瞬間が、今ここに執り行われる
324/08/11(日)03:52:11No.1220650120+
素敵…素敵ですわくるみさん…」
「みなみぃ…あんまりジロジロ見ないで」
「わたしはくるみさんが全てを曝け出してくれた事に喜びを覚えているのです。素肌がどうとかそういう問題じゃないのです…くるみさんはわたくしを受け入れてくれたのです…」
涙がポロポロとわたくしからこぼれ落ちそうですわ。この日をずっと待っていたに違いありませんわ
「くるみばかり、ずるい。南もちゃんと脱いで」
くるみさんは恥ずかしがりながらそうつぶやく。そうですわね、フェアじゃないですわね
私もあまり色気のない水着を脱ぎ捨てる。
自分自身が水面に映る。テニスに性を出していた頃と比べて色白になった肌が写りますわ
「くるみにもさわらせて」
その言葉で私はくるみさんに身体を許しますわ
「みなみの身体…すべすべして気持ちがいい…」
くるみさんは私の背中を抱きながら呟いてくれます、同時にうなじをスンスンと嗅いでいますわ
「みなみの匂い…すごい落ち着く」
「ちょっとまって…くるみさんそれはちょっと恥ずかしいですわ」
424/08/11(日)03:52:32No.1220650151+
慌てふためく私に躊躇なくその鼻孔を近づけていくくるみさん
「南の匂いすごくいい…落ち着く…みなみといると落ち着く」
語るくるみさんは私の身体を抱えて一気にプールに飛び込む
水深は5m、足がつかない水の上を抱き合って浮かぶ
「ねぇ底まで泳いでみようよみなみ」
「けど…わたくしも底までは怖くていけませんわ」
「プールの底でわたしとみなみは一つになるの…ずっとずっといっしょ」
「それもいいですわね」
――何かの覚悟はできていた、くるみさんと一つになるのはこの方法しかない
くるみさんを抱き寄せ、プールの水深深くまで潜り込む
酸素がなくなると文字通り苦しくなるが、くるみさんと一緒にいるという多幸感で苦しさは消えてしまう。
524/08/11(日)03:53:02No.1220650189+
このまま、このまま二人プールの底へ向かっていけば「ふたりぼっちの世界」へ旅立てる。いや旅立ちたいという気持ちが私の中でも、くるみさんの中でも沸いているのはわかった。
――現実は厳しい、くるみさんに強いられたソロ活動の内容を聞くと想像を絶する
こんな現実を捨ててくるみさんと一つになる事を選ぶ事は、きっと間違ってはいないとわたくし思いますわ。
 東さんと美嘉さんには何か伝えないといけない事があった気がしますがそんなの関係ないですわ。
 こうして水中に沈みながら、互いの鼓動を聞きながら心の平定を保つ。
―――その後、二人がどうなったかは知る人は少ない。
明後日から盆の入りですわ、くるみさんと浴衣姿で夏祭りにでも繰り出そうかしら
浴衣姿のくるみさん…さぞかり美人でしょうね
そんな思いを果てにゼーゼーと過呼吸を繰り返すくるみさんを看病しながらプールサイドで夏の夜を涼む。
624/08/11(日)03:53:46No.1220650288そうだねx1
季節はもう盆入りの少し前、これで夏が終わると思うと少しさみしい。
もう少し、もう少しだけでもくるみさんと夏の緑の香りをたのしみたかった
ただそれだけの一日でしたわ。
―――くるみさんの浴衣姿。本当にみたいですわ
724/08/11(日)03:55:06No.1220650412+
あいつ
824/08/11(日)03:56:56No.1220650582+
あいつ
924/08/11(日)03:57:23No.1220650636+
金色じゃなくて黄色のビキニなのが自制心を感じる
1024/08/11(日)03:59:13No.1220650822+
ねぇこれ自殺未遂…
1124/08/11(日)04:09:12No.1220651936+
>ねぇこれ自殺未遂…
いいですよね
1224/08/11(日)05:04:32No.1220657033+
闇の南さんと病みのくるみちゃん
1324/08/11(日)07:35:19No.1220666188+
>テニスに性を出していた頃
誤変換なのか意図的なものなのか判別がつかない…
1424/08/11(日)08:34:32No.1220674539+
みなくる助かる
1524/08/11(日)08:34:57No.1220674635+
まあ素敵ですわね
1624/08/11(日)08:36:20No.1220674950+
朝起きたらトラぺジウムの怪文書がある
こんなに素晴らしい事はないよ!
1724/08/11(日)08:38:46No.1220675641+
闇のみなくる...


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