二次元裏@ふたば

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193687 B24/08/04(日)20:10:54No.1218467442+ 21:11頃消えます
その日、マチカネタンホイザと彼女のトレーナーは、商店街の福引で当たった温泉旅行に2人で来ていた。
なんとか間に合った夕食を終え、お互いの寝室に戻ってから30分後。遠慮がちにふすまを開いて、マチカネタンホイザが顔を覗かせる。
「トレーナー……起きてます?」
「起きてるけど、どうしたの?」
「目が冴えちゃってぜんっぜん眠れないんですよぉ……!」
「ああ……昼間結構寝てたからね」
トレーナーは優しく微笑み、文庫本を閉じてテーブルに置いた。

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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/08/04(日)20:12:20No.1218468253+
「……眠くなるまで、話でもする?」
「! ありがとうございます!」
タンホイザの表情がパッと明るくなる。小走りで部屋に入ると、窓側の障子を開いてトレーナーを振り返る。
「じゃあじゃあ、このスペースでお話しません?私ここ好きなんですよ〜窓とお部屋の隙間のところ!」
「広縁って言うらしいよ」
向き合って置かれた一人掛けのソファに腰掛けると、タンホイザは小さなガラス張りのテーブルに目をやった。そこには、木製の図形を組み合わせるパズルが置かれている。
「わぁ、私これも好きなんです!やっぱり旅館と言ったらこのスペースと、このパズル!ですよね?」
「まあ、そうかな……?」
224/08/04(日)20:13:01No.1218468596+
「んふふ、一緒にやりません?まずは基本のTちゃんから!」
「いいよ」
木とガラスが擦れる音を響かせながら、ふたりはぽつぽつと他愛の無い会話を始める。窓の外に海は見えなかったが、微かに波の音が聞こえてきていた。
「トレーナーって、どうしてトレーナーになろうと思ったんです?」
「うちは母親と姉がウマ娘だったから、昔からレースが好きだったんだ。だからレースに関わる仕事につきたくて……わりとトレーナーあるあるだけどね」
「そうなんですか?ほへぇ、知らなかったぁ」
「そういうタンホイザはなんでトレセンに?」
「ちっちゃい頃、テレビでレースを見て憧れて……って、こっちもウマ娘あるあるです。えへ」
「なんか俺達らしいな。あ、そこの角合わせると良いんじゃないか?」
「おお!ほんとだ!」
324/08/04(日)20:13:48No.1218469006+
組み上がったパズルをまたバラバラに崩して、次の図形を探っていく。そうしているうちに、ふとタンホイザの手が止まる。
「……むむむん。これ難しいですね。どしたら良いんだろ」
「ああ……」
パズルを眺めながら考え込む2人の間に、しばらく波の音だけが響いていた。
「……やっぱり、このツノつきちゃんの活かし方がポイントだと思いません?これをまず真ん中に添えて……トレーナー?」
返事が無くなったことに気付いてタンホイザが顔を上げると、トレーナーはいつの間にか船を漕ぎ始めていた。それを見たタンホイザは人差し指を唇に当て、音を立てないようにそろそろと立ち上がる。
そしてトレーナーの背と膝に手を回してひょいと持ち上げ、部屋に戻って行った。
424/08/04(日)20:14:38No.1218469455+
「そろ……そろ……そろろ……」
小声で呟きながら慎重に運び、敷かれていた布団にゆっくりと下ろす。トレーナーはよほど深く眠りについているのか、タンホイザが浴衣の裾と襟を正して毛布をかけても、目を覚ますことはなかった。
「これで良し……と」
タンホイザは布団の横に寝そべり、顔を近付けてトレーナーの寝顔をじっと見つめた。
「起こしてないよね、よしよし。……それにしても、トレーナーは弟キャラでござったか。むん」
指先で軽くトレーナーの前髪を撫でながら、小さな声で呟く。
「確かにこうしてると、子供みたいで……なんだか弟と寝てた頃を思い出しますなぁ、んひひ。ね〜んねんころり〜マチタンお姉ちゃんが付いてるよ〜」
524/08/04(日)20:15:29No.1218470021+
「……タンホイザ」
タンホイザの肩がビクッと跳ね、耳と尻尾が垂直に逆立った。トレーナーは口をむにゃむにゃともごつかせ、二言目を発する。
「それ……食べたらだめだよ……」
「……ふぃー、寝言か。びっくりしたぁ」
尻尾がぱたりと倒れ、タンホイザは撫でるのを再開する。さっきよりもさらに優しい手つきで、慈しむように。
「いつもごめんね。疲れてるのに、付き合ってくれてありがとね」
「……タンホイザ……鼻血……鼻血が……」
「……んふ。どんな夢見てるんだろ?」
それからしばらくの間、タンホイザは耳の形をなぞってみたり、たまに頬を突いたりしながら寝顔の観察を楽しんでいた。
624/08/04(日)20:16:16No.1218470388そうだねx4
そして翌朝。
小鳥の鳴く声で目を覚ましたトレーナーは、隣ですやすや眠っているマチカネタンホイザを見つけてひとり硬直していた。
その顔は、朝日に照らされる海よりも青かったという――。

終わり
724/08/04(日)20:18:50No.1218471829+
交配したんか!?
824/08/04(日)20:19:31No.1218472155+
タマ!
924/08/04(日)20:20:22No.1218472615+
してません…誓って何もしてません
いつの間にか同じ部屋で寝てただけなんです…信じてください
1024/08/04(日)20:20:30No.1218472697+
寝てるヒトミミに触れるのはセクハラじゃないか?
1124/08/04(日)20:23:38No.1218474261+
配当をよこせー!
1224/08/04(日)20:24:13No.1218474596+
txtがこの前のやつなのは意図的なんですか...?
1324/08/04(日)20:27:08No.1218476045+
しない方が美しい関係もある
1424/08/04(日)20:27:43No.1218476341+
>txtがこの前のやつなのは意図的なんですか...?
ミスだね
申し訳ない
1524/08/04(日)20:32:59No.1218479179+
ウマミミはフカフカなのに比べて毛が生えてないヒトミミ触って楽しいのだろうか
1624/08/04(日)20:33:18No.1218479361+
タンホイザの距離感近い所好き
1724/08/04(日)20:38:36No.1218482217そうだねx4
>ウマミミはフカフカなのに比べて毛が生えてないヒトミミ触って楽しいのだろうか
自分の耳と違って複雑な形をしてるしあんまり触る機会がないから興味を持つウマ娘は多い(という脳内設定)
隣に寝ている人の耳をいじるのもわりとウマ娘あるあるでタンホイザはよく弟にそれをやってむずがられていた(脳内設定)

なんか色々不思議なことが起きてミスが多く申し訳ない…次こそは上手くやるから…
1824/08/04(日)20:40:07No.1218483026+
また怪文書が見れるってこと!?!
1924/08/04(日)20:40:45No.1218483403+
いい脳内設定だな…
2024/08/04(日)20:49:53No.1218488324+
自分の違うのは触りたくなる
犬もかなり触った記憶
2124/08/04(日)20:59:15No.1218492512+
マチタンの3着目来たらちょっとだけでいいから弟の話して欲しい
今の所弟がいるくらいしか情報がないから


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