… | 924/07/31(水)00:11:38No.1216793726そうだねx5『今日は行けないかも』『ごめんね』 ほんの一行のメッセージと一つのスタンプ。その二つを見ながら、ルリは何度目か判らないため息をついた。 「はぁ……」 花帆ちゃんがいない部屋は静かで広く感じる。元々ルリ一人の部屋なのに。ゲームをやる気にもなれず、夜更かしに慣れた体は寝ることもできず、ルリはすっかり暇を持て余していた。 「花帆ちゃん……」 呼んでみても、あの満開の笑顔はどこにもないし、元気な返事も聞こえてこない。たった一晩会えないだけ、明日の朝になればまた会えるのに。花帆ちゃんの声が恋しい、花帆ちゃんのハグが恋しい、花帆ちゃんの唇が恋しい、花帆ちゃんの全てが恋しくて堪らない。ルリはいつから花帆ちゃん依存症になっちゃったんだろう。 ベッドの上で小さく丸まったまま、気づけば脚の間に手が伸びていた。そういえば、花帆ちゃんと毎晩するようになってしばらくしていない。 「んっ……」 表面をそっと撫でただけで、思わず声が漏れた。興奮に火照った体を冷えた空気に晒して、もっと―― 「瑠璃乃ちゃん瑠璃乃ちゃん! 急いで用事終わらせてきたよ!」 慌ただしいノック、ドアの開く音、花帆ちゃんの驚いた顔。 |