//Tier1技術版 「今日のパトロールのルートは確認は済みましたね?では被服検査です。防弾インナー」 「「「問題なーし」」」 「戦闘靴ー」 「「「問題なーし」」」 「関節プロテクター」 「「「問題なーし」」」 「おーけー、次は武器の確認です。薬室ー」 「「「カラッポでーす」」」 「槓桿動作―」 「「「滑らかでーす」」」 「弾倉受け口ー」 「「「問題なーし」」」 「よーし、じゃあ偽装バッグに銃を仕舞って、見滝原と風見野の安全のためにも、今日も一日ご安全に!」 「「「ご安全にー!」」」 「…ところで観測者、なんでこんな確認の仕方なんだ?」 「そりゃ様式美ってやつだよあんこちゃん。実用上もちゃんと検査出来てるから問題ないしね」 //Tier2技術版 「以上が今日のルートで、警戒すべきポイントはここと、ここですね。では装備検査に移りますので、隣同士で確認してくださいね。まず防具から。防護インナー」 「インナーよし」「んー、よし」 「装甲靴」 「紐は…緩んでないな」「踵踏ん付けてたりは…してないね」 「携行シールド」 「偽装は…よし」「こら、先に持ち手の緩みとか確認しなさいよ杏子」 「防具は……良さそうですね。じゃあ次武器、薬室確認」 「何も入ってないな」「まぁ、あたしたちこっちはあんまり使ってないしね」 「機関部動作」 「おいさやか、ここ緩んでたぞ」「えっマジ!?あちゃー…」 「排夾検査」 「弾倉付けて、槓桿引いて」「これで装填」 「もう一回引いたら弾ごと排出されて」「このまま弾倉外してそっちに込め直して」 「もう一回引いたら2発目が排出されて」「槓桿が中途半端なところで止まる…っと」 「確認は終わったみたいですね。では偽装を整えて……出撃です!」 「で、だ観測者。様式美はどうした?」 「安全基準マニュアルは犠牲者の生き血で書かれてるんだよあんこちゃん……」 //Tier4版(3は対応する技術がない) 「今回の警戒ルートはこの順路、それぞれの警戒ポイントは各自の端末にインストールしてありますので後ほど確認してください。補給は各自割り当てられたデポでお願いしますね。それでは装備の装着を。定位置へ進んでください」 足跡マークの位置まで進んで両足を肩幅に広げ、両腕を伸ばしたまま両手を肩の高さまで上げると 『インナー検査・結晶装甲の装着を開始』 無害なレーザーが全身のインナーを走査して、終わったところからプロテクターを貼り付けていく 硬いのに軽く、電気も熱も通さない。保護範囲は広いのに、可動を前提とした分割構造だから動きを邪魔しない 『装着完了。前へ進んでください』 「武器はそのバッグに入ってます。検品は済んでいるのでそのままどうぞ」 「あぁ、コレでいいか?」 色々と自動化が進んで、準備にかかる時間も格段に減った。技術進歩サマサマだ……と思わなくもない ……でも さやかとお互いにチェックし合うくらいの方が、アタシの性には合っていたような気もしなくもない