二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1721674516456.jpg-(134238 B)
134238 B24/07/23(火)03:55:16No.1214040512そうだねx4 09:30頃消えます
 ふたりぼっちの夏が今盛りの季節に向いている。

 世間では小学生が夏休みに突入したとTVから耳にしますが、わたくしは随分前から夏休みを前借りしてますわ。…正確にはまだ登校すらしてませんわ。
 くるみさんももうすぐ高専最後の夏休み。これでなにかに怯えながら暮らす生活とはおさらばですわ
…でも、学校を卒業した後くるみさんはどうなってしまうのでしょう…このままわたくしの家にいてもいいんです
 いいんです!どうせ両親も帰ってこない。ハウスキーパーのお手伝いさん以外誰も見向きもしてくれないわたくしを唯一、面と向かって観てくれるのはくるみさんなのだから。
 亀井さんもお嫁さんになってもう遠くの世界に行ってしまいましたわ。ささやかな結婚式でしたがとても幸せそうでしたもの。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/07/23(火)03:55:28No.1214040523そうだねx3
 東さんはもっと遠くの世界へ行ってしまいましたわ、液晶の中でしかお会いできない存在になってしまいましたわ。今日もドカ盛りチャレンジに挑戦して頑張ってらっしゃるわ
…でも一ヶ月に一回ほどですが、私達の家にこっそり遊びにきてくださるのよ?
 くるみさんの笑顔が見れるだけで私はとても慈しみの心を知る事ができる。わたくしと言う知恵の眼の開いてない羊飼いに東さんはまるで知恵を授けてくれる存在
 でも、どうしてでしょう、東さんに会うとくるみさんはその夜泣いてしまいますの…今の自分が情けないと泣いてしまいますの…そんな事ありません!くるみさんは十分立派に頑張ってますわと抱き寄せて彼女の涙の雨が止むのを待つ。
―――わたくしの瞳からも涙が溢れ出てしまうのは何故?
224/07/23(火)03:55:44No.1214040539そうだねx3
そんな悲しいお話は他所に置いておいて、今日もくるみさんと夜のおさんぽですわ。
今日の晩御飯は麻婆茄子とオクラとめかぶの鬼奴。ついに私一人で料理ができるようになりましたわ!
ナスを切って!ミンチを炒めてナスと絡めてタレにつける。それだけですわ。タレは市販じゃなくてくるみさんお手製のタレですわ。少し辛みの強い麻婆茄子はちょっとクセになりそうですわ。鬼奴はまぁ合えればすぐできましたわ。オクラは冷凍のだけどゆるしてくださいまし!
「みなみぃも料理上手になったねぇ」と笑いながらくるみさんは答える。思えば殺風景だった我が家の厨房も調味料が豊富になってきましたわ。
324/07/23(火)03:56:01No.1214040553そうだねx3
おさんぽ前にさっとシャワーを浴びる。傷まないようにくるみさんの髪をしっかりトリートメントする
お風呂上がりのブローも当然わたくし
「そんな…ササっとでいいよぉ」と言うくるみさんを強制的にブローする
すると、わたくしと同じトリートメントの香りがするくるみさんが完成する。
 このくるみさんの隣で歩き、ときより夏の涼しい風がそよぐとくるみさんからわたくしと同じ香りがする瞬間は、わたくしはとてもたまらなく好きなのですわ。
 この瞬間の為に夏の夜というのが存在してると思うと「酷暑」の二文字でしか表せない今年の夏も悪いものではいないですわね…いやむしろいい!!
424/07/23(火)03:56:17No.1214040570そうだねx3
 
そうこうして己と話しているとくるみさんはパパっと着替えている。わたくしはわたくしの髪を乾かすのに必死な中、くるみさんがこう口にする
「みなみ、今日はちょっとお小遣い多めに持ってきて」
ドライヤーの轟音でよく聞こえなかったのでもう一度聞き返す
「お゙ごづ゙がい゙お゙お゙め゙に゙も゙っ゙でぎで」と大声
「わかりましたわー」と返してヘアブローに戻る…多めのお小遣いって何円かしら…
 20万円?…いやお父様はノートPC買った時に「お小遣い」程度って行ってましたから100万円…ちょっと女の子が一人で持つには高額すぎる金額ね
まぁない訳ではないので普段使いの財布とは別にピン札の束をひっそり忍ばせて起きましたわ。
「お金なんて…いったいどうしたのですかくるみさん」
身支度を済ませているくるみさんに尋ねると、こう答える
「今日はね、いっぱいお外歩こうと思って、お菓子やジュース代にあと電車の切符代も必要かなーって
524/07/23(火)03:56:33No.1214040592そうだねx2
はしゃぐくるみさんはいつもの軽装ですがサンダルじゃない足元はしっかりとした靴を履いている
じゃあ私もと、さっちゃんとの登山の時に購(もと)めた山ガール衣装で身を固めると
「南…そこまでしなくていいし…今夏だよ」
とつっこまれました。富士山登頂にでも行くような格好ですものね、笑われて当然ですわ。
とりあえず普段歩く格好に着替えて二人、玄関で涼む。
「今日は出口がない散歩、しようよみなみぃ」
「出口がない散歩?」
「そう、どこまでもどこまでも歩くの、でも迷子になったら困るからちょっと遠く駅をゴールにして始発で帰ろう」
語りながら彼女はわたしの身体に何かを噴射しはじめた
「なにするのくるみさん」
「蚊よけスプレーだよ?翌朝足とか真っ赤に刺されまくったらいやでしょ?」
 ケラケラ笑いながら彼女と虫除けスプレーを掛け合い。誰もいない玄関を締め、ちょっとした小旅行にでかける。
 いつもの道じゃない道をきっと歩くのだろう。補導されたらどうしましょう
不安と期待が入り混じったこの感覚は、きっと東西南北としてTVに出た時と同じ気持ちに違いない
624/07/23(火)03:57:10No.1214040625そうだねx3
あの浅草寺のありがたいお香も鴨川の水族館も何もかも期待と不安の塊だった。
 多分、今夜はそれを追体験するようなそんな気がしてなりませんわ。
「あんまり奥までいかないよ。みなみヘバっちゃうからね!」
「あら!わたくしこう見えても運動部ですわよ」
「東京タワーで南がヘバってわたしに抱きついてたの。くるみ覚えているよ?」
「ぐぬぬ」
和気あいあいと話していると実家の正面を抜け、灯りがすくない緑地を抜けると
街灯に羽虫がチリチリと関電するいつもの住宅地へ出てきた。
「さぁどこに向かいましょうかねぇ」
「とりあえず大きい道路にでてぇ…城西テクノ前…まではいかないけど近くの駅が目的地かな」
城州県道36線は内房の海岸線を走る二車線の一本道、この道の下にJR城州線が走っている。
街道沿いに走れば迷う事はないという寸法だ。
「でもそれじゃつまらないよ…駅の場所はグーグル・マップくんに教えてもらうことにして適当に歩こう♪」
 
724/07/23(火)03:57:59No.1214040682そうだねx3
くるみさんの声が街灯のLEDライトに乱反射して。とても美しく、輝いて見えまし。
「はじめてくるみちゃんを見たとき思ったの。人って光るんだって。」
以前東さんの話されてた言葉が頭の中でリフレインいたしてますわ
「どうしたのみなみぃ…」と覗き込むくるみちゃん
「いいえ、ただくるみさんがかわいかったので…つい」と本音をこぼしてしまいました
「えへへー、みなみぃもようやくくるみのかわいさに気がついたのかな?」
とご満悦な表情で私もほっとしてしまいました。
もし、間違えていたら申し訳ないのですが。これが「恋」という感情なのかしら?くるみさんを誰にもわたしたくない邪な感情が動いてしまいましたた。
―――そうこうしている内にいつものコンビニについてしまいました
「アイスたべよーミナミー、あと紙パックのジュースも飲みたい」とそそくさと自動ドアを明けるくるみさんが向かうのはATM
824/07/23(火)03:58:30No.1214040712そうだねx3
「そんなもの使わなくてもお小遣いは…」と口にしかけた所で
「くるみのお小遣いは自分でちゃんと払うの、みなみにおんぶにだっこじゃいけない…学校卒業したら多分生活費も払う」と重たい口調
「いいのですよお金の話は」と話題を切り替えるわたし
買い物かごをもってくるみさんはエナジードリンクと500mlの紙パックそしてアイスボックス
 わたくしはガツんとみかんと午後の紅茶の牛乳が入っていておししい奴にしましたわ。
購めた後、駐車場でくるみさんは紙パックを一気飲み!すると空いた容器にアイスボックスとエナジードリンクを注ぎだす。
 「こうすると美味しんだよー」
と笑いながら話すくるみさんの笑顔は眩しい、私はガツんとみかんをしゃぶるまま
「こっからどこに行こうかな〜」
とコンビニからいつものスーパーの方には行かず逆方向へと歩いていく二人。
 ここも大きな幹線道路なのですが、トラックすら走ってない静かな通りでして。
 本当はいけない事なのですが、わたくしとくるみさんは車道の真ん中をフラフラを歩いてみたりしてしまうのです
924/07/23(火)04:00:07No.1214040799そうだねx3
 中央分離帯を平均棒のようにわたるくるみさんとわたくしの前には24時間営業のガソリンスタンドから光る電光掲示板にくるみさんが照らされる
――君のシルエットが一番長く時刻
天を見て何かを見つけても
「アハハ!たのしいねぇみなみぃ!」
「愉しいのはわかりましたけどそろそろ降りないと車に轢かれて明日の朝刊を飾る事になりますわ!」
「そうだね…おりるよ」
中央分離帯を降りてスタンドの方へと歩いていく。
1024/07/23(火)04:06:04No.1214041183そうだねx3
―――その二人の光景はきっと夏の夜を楽しむ姿に見えるかもしれない。けどそれと同時に現実の二文字から逃げようとする二人の逃避行にも感じられたに違いない。24時間スタンドには客はいない。目撃者はおらず証言者もいない。二人だけの逃避行
「ねぇみなみぃこれから将来どうするか決まった?」
まるで心臓に折れた釘を指すようにくるみさんは聞いてくる
「将来ですか…くるみさんと暮らす以外の将来は思いつきませんわ」
「…ふふっ実は私も!いろいろ考えてるけど結局みなみの側から離れられないんだ」
「くるみさん」
「みなみも同じだね…ずっとくるみと一緒。でも生活費は払うつもりだよ」
「そうですね…わたしたちずっと一緒、秋も冬も再び来る春もそしてまた夏も」
「一緒にいようね」
「ええ、よろしくおねがいしますわ」
1124/07/23(火)04:06:44No.1214041215そうだねx3
グラマラスな月の缶詰開けないように踊り続けるの
スターライト歩いていこうよここが出口だかわからない
スターライト歩いていこうよ悲しみが後に来ても

(明け方くるみさんと私はいつも通ってるガストへたどりつきました、そこで朝日が昇るまですごして無事帰りましたとさ
1224/07/23(火)04:07:46No.1214041285+
あいつ
1324/07/23(火)04:08:23No.1214041330+
11レスの怪文書って...
1424/07/23(火)04:08:37No.1214041346+
みなくる助かる...
1524/07/23(火)04:10:06No.1214041427+
あいつ
1624/07/23(火)04:10:40No.1214041465+
あの...補導とか大丈夫なので?
1724/07/23(火)04:11:28No.1214041508+
みなくる尊い
1824/07/23(火)04:12:00No.1214041540+
みなくる最高!
みなくる最高!ですわ
1924/07/23(火)04:13:39No.1214041626+
相変わらず...壊れているんだよねくるみちゃんは...
2024/07/23(火)04:15:14No.1214041704+
ねぇこれ逃避行...
2124/07/23(火)04:16:21No.1214041749+
いいですよね
2224/07/23(火)04:21:06No.1214041953+
みなくるは深夜にやってくる
2324/07/23(火)07:08:11No.1214050970+
朝起きたら怪文書がある
こんなに素敵な怪文書はないよ!
2424/07/23(火)08:03:35No.1214057356+
こんな時間に怪文書が
2524/07/23(火)08:10:20No.1214058397+
朝からトラペ怪文書スレ立てる「」は変だよ…怖いよ…
2624/07/23(火)08:22:38No.1214060441+
はやり南さんも少しおかしくなってる…


1721674516456.jpg