… | 324/07/20(土)04:27:09No.1212881787そうだねx3「瑠璃乃ちゃんおはよぉ……」 「おはよう、花帆ちゃん」 ふわふわとぽかぽか。目覚めた意識に与えられたのはその二つ。それが抱き合う花帆ちゃんから与えられているものだとは、あまり考えなくてもすぐ解った。瞼を開けたその瞬間から、花帆ちゃんのかわいい笑顔が視界を独占していたから。 「えへへ、瑠璃乃ちゃん瑠璃乃ちゃん」 花帆ちゃんはふにゃふにゃの笑顔のまま、甘えた調子で声を出す。それがなんとも愛おしくて、思わず頭を撫でていた。 「どしたの花帆ちゃん」 「起きてすぐ瑠璃乃ちゃんに会えて幸せ……」 「一緒に寝たんだから当たり前っしょ?」 当然のことなのに、まるで特別みたいなオーバーリアクション。花帆ちゃんはまだ寝ぼけてるんだろうか。 「そーだけどー、でも嬉しくってー」 でも、嬉しそうな花帆ちゃんを見ていると、細かいことはどうでもよくなった。 「ふふっ、なにそれ」 「なんだろうね?」 正直なところ、自分たちが何の話をしているのかもよく解ってない。でもなんだか楽しくて、ルリたちは笑っていた。そしてひとしきり笑って、唇を重ねた。 ふわふわとぽかぽか。花帆ちゃんといる時ルリを満たすのはその二つ。 |