「せめて休日を合わせ易い人でもいればな……あ」
何かを思い付いたトレーナー。エコバッグを手に取り、行きつけのスーパーへと向かった。
そして……


「よし、運良く良いものが買えたぞ」
そう言ってエコバッグから取り出したのは特売の豚肩ロースのブロック肉。外食出来ない食道楽が休日にやることと言えば、普段は出来ない時間をかけた自炊である。

−特製チャーシュー
材料：豚肩ロースブロック、塩、胡椒、玉ねぎ、ネギ、にんにく、生姜、その他各種調味料
�@煮崩れを防ぐため、ブロック肉をタコ糸で固く縛る。塩、胡椒、玉ねぎの微塵切りをまぶして最低でも一時間、冷蔵庫で寝かせる。
�Aブロック肉を取り出し、フライパンで全ての面を焼いていく。脂の面から焼くと良し。
�B鍋に焼いた肉を移し、しょうがスライス、潰したにんにく、ネギの頭を入れ、水を注いで火にかける。一時間程煮込む。
�C肉を焼いたフライパンに各種調味料（今回は醤油、砂糖、料理酒、みりん、にんにく）を加えて火にかけ、漬けダレを作っていく。
�D肉を熱いままジップロックに移し、漬けダレを注ぐ。このまま冷蔵庫で三時間程放置。
�E取り出して、タコ糸を外し、食べる分切り分ける。電子レンジで温めるも良し、フライパンで漬けダレと軽く煮絡めるも良し。チャーシューの完成。

※肉をタコ糸で縛る方法は色々あるが、固く縛って煮崩れを防げれば何でも良い。チャレンジ精神のある人はラーメン屋のチャーシューに挑戦してみてもいいかもしれない。
※漬けダレに肉を漬ける際、一緒にゆで卵もお好みで漬けておくと味玉も作れてお得。

「よーし、完成！」
大皿に切り分けたチャーシューをぐるりと輪になるように綺麗に盛り付ける。一緒に漬けたゆで卵も忘れず添えて、白飯をよそえば、チャーシュー定食の完成だ。
「チャーシューはまだまだたくさんあるぞ、と…」
チャーシューのいい所は大量に作れて、尚且つ他の料理にも利用出来ることである。トッピングに使うも良し、刻んで炒飯等の炒め物に使うも良し。が、チャーシューを大量に作ったのには彼には別の狙いがあるようで…
ピンポーン！
チャイムが鳴った。
「お、来た来た。思ってたより早かったな」
玄関を開ける。そこには…
「トレーナーさん！また私に内緒で美味しいもの食べてませんか？」
彼の愛バが立っていた。

「んんー！美味しい！すごい、すごくトロトロです！これ！」
「はっはっは、そうだろう？玉ねぎまぶして置いておくと分解酵素で柔らかくなるんだ」
「一緒に漬けられてたゆで卵もちょうどいいお味です！ただ…」
「ただ？」
「このチャーシュー定食にはにんじんが足りません…」
「そう言うと思ってな、余ったチャーシューの茹で汁で簡単に煮込んだだけだがスープも作った。もちろん具はにんじんだ」
「わぁ、ありがとうございます！んー、お口の中がサッパリして、まだまだたくさん食べられそうです！」
「定食にはやっぱり汁物だよなぁ。……うん、美味い」
「………」
「どうした、トップロード？」
「…何か今日のトレーナーさん太っ腹ですね？」
「そうか？いつも奢ってるしこんなもんだろ」
「…それもそうですね！おかわりください！」
「いいぞー」
ナリタトップロードのトレーナー、彼のモットーは“食は心身両方の栄養であること”である。そして、親しい誰かと食卓を囲むのはこの上なく楽しい。心身共に満たされて、楽しい休暇を過ごしたとさ。

トプロはどうやって察知してるんだ…

おかしい…覇王世代なのに健全すぎる

寝ようと思ってたのに腹が減っちまった…

>トプロはどうやって察知してるんだ…
『俺の愛バ』ですから✌🏻✌🏻

>『俺の愛バ』ですから✌🏻✌🏻
こういうところがかわいい

休日を合わせやすい人が…とは言ったがトプロを呼んだ描写はない…
これは…美味いものを食おうとしてトプロを召喚した…？

自分のトレーナーが美味しそうなご飯を食べそうな気配くらい感じ取れなきゃGIは取れねえというわけだ

トレーナーにプライベートの時間はないんですか…？

>自分のトレーナーが美味しそうなご飯を食べそうな気配くらい感じ取れなきゃGIは取れねえというわけだ
そうかな…そうかも…そうですね！

ダメですよ…他のウマ娘とかとご飯楽しんじゃ…

美味いもん作れば呼ばずとも来るって認識になってる…

何円のものならトプロが来るのか毎日1円単位で試してみたい

>>自分のトレーナーが美味しそうなご飯を食べそうな気配くらい感じ取れなきゃGIは取れねえというわけだ
>そうかな…そうかも…そうですね！
何で五条悟なんだよ！

トレーナーは気がついてないしトプロも無自覚だけど
確実にトレーナーは独占されてるしトプロは独占してるよ）

>）

>トレーナーにプライベートの時間はないんですか…？
これトレーナー自分から呼び出してるし…